詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
空が濁った灰色をしている
すぐにでも雨が降ってきそうな天気だな
こんな日はいつもブルーな気持ちになる
多分雨が降ってきたらもっとブルーになるだろう
ブルーというよりも藍色に近い濃いブルーだけど
そうこうするうちに雨が降ってきて
ポツポツと空からたくさん降ってきて
色とりどりの傘の花が街に咲いた
それはどれも悲しい色をしていた
雨に濡れ雨を弾いて
行き交う人は誰もが悲しい顔をしていた
ただただ無表情に歩を進める
僕はただ
まるで雨雲の切れ端になったように灰色の心で俯いて歩いてゆく。
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君が見せる涙は
見ているだけでこっちまで痛みが伝わってくるほどだ
胸苦しさともどかしさがストレートに僕の心を突き刺す
君はこれ以上の張り詰めそうな胸の痛みと戦っているんだ
それなのに僕は黙ってるだけで何もしてやれない
ナミダノバルブを閉めるには
どうしたらいいのかな
溢れ出る涙を止めるには
どうしたらいいのかな
下手に触れば傷つけてしまいそうで
恐れてしまって躊躇う心が震えてる
それでも寄り添っていた
それしか思い付かなかった
それでも君は有り難うの言葉をくれた
逆に僕の方が励まされてしまった。
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さよならはじめまして
人生は別れと出会いの連続です
そして今日という日もしのごの言っても終わるのです
過ぎ去った日は返ってはこない
だから人は悲しんだり涙を流したりする
後悔をしたりもする
やり直しのきかない一回きりの人生だから
納得のいかない日もあるでしょう
それでも僕らは必ず明日に行かねばならない
それでも僕らは誰しも人生にお別れをしなきゃならない
当たり前なことがこんなにも悲しい
当たり前なことがこんなにも嬉しい
人生って長いようでもあり短いようでもある不思議なものですね
今生きてることが不思議でたまらない
それでも僕らはきちんと生きている
今日から明日
明日から明後日と
やがて未来へ
僕らは歩みを止めたりしない
なぜなら息をし生きているから
僕らは歩みを止められやしない
だから
今日もまた
暮れていく一日に
さよなら
巡りくる明日に
はじめまして。
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今日を終えたなら
明日に備えてさぁ寝ましょう
イヤなこと全部夢の中へ置いていけばいい
そっと目を閉じたら
見たこともない
夢の世界が僕を出迎えて
明日という扉を開けたなら
まだ見ぬ今日が始まる
明日のその先へ歩こう
恐れることなど何もないよ
みんな君を待っているよ
手を振り呼んでるよ
だから僕は今日も夢を抜け出して友達に会いにゆけるよ。
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僕もいつか年をとって
この世から跡形もなく名残を残して消えていくのか
今日明日と毎日がまるで追われてるかのように
気づけば今日も遠い日として思い出すのだろうな
ちょっぴり寂しいな
長く伸びた道
細い路地
二つの影を落として
幼い僕と君
手を繋ぎながら家へと向かう
今となればそれは叶わなかった初恋の人だったな
見上げた空の色はきれいなだいだい色
通りかかった公園には誰もいなく
ただたださっきまで遊んでいたのか
ブランコが僅かに揺れていた
風のせいかどうかはわからないけど
ブランコがさびしく揺れていた
あの子は今もどこかで元気してるかな
もう会うこともないけれど
そんなこと思ったりして不意に笑みがこぼれて
あの日が少しだけ名残惜しくて
思い返してみたりして
冷え冷えとした冬の風の中
家の方へと向き直り歩き出す。
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北風のように冷たい眼差しで
南風のようにあたたかく見守るような眼差しで
僕は君を見つめていたい
今日も明日もこれからもずっと
人生という道は長く険しく
山あり谷ありだから
僕は君とはぐれないように
繋いだ手を決して途中で離したりはしたくない
ときには厳しくもあり
ときには優しい母のように
僕は君をずっとずっと愛していけるかな
保証はなくとも約束なんだから
守るのは当然
愛しているし好きなんだし
二人はきっときっとどんな壁も越えていけるって信じてる
風の旅人は僕に教えてくれた
愛することの大変さも素晴らしさも
たった一言
僕を産み落とした母は言った
『頑張るのよ』って微笑みながら
涙する僕に言った
だから
僕はどんなことがあろうとも
君を愛していくよ
旅人がしてくれたように
君を愛していくよ。
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考えてみれば
僕もかなり迷惑かけたな
けっこうな親不孝者だったな
けども僕はこの歳になって思うんだ
逝ってしまった今じゃ遅いかもしれないけれど
僕は感謝してるんだよ
言葉じゃ恥ずかしいから
心の中で呟いてた
気づかなかったかもしれないけれど
本当なんだよ
不意に涙が溢れてきた
なくして初めて
その存在の大きさを知らしめられる
ここまで育ててくれて
沢山の愛情をくれて
ありがとう
本当にありがとう
こんなにもバカで親不孝な僕でも愛を緩ませることなく
愛してくれて
本当にありがとう
言っても言っても
言い切れません
それでも
ありがとう。
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今夜は飽きるまで愛を語ろうじゃないか
許し合う優しさも過ちもすべてを話題に出して
頭の中
ごちゃ混ぜになったままじゃ
話しもできないから整えるくらいの時間はあげよう
今夜は飽きるまで愛を語ろうじゃないか
このままではきっと僕らだめな人間になってしまうから
イチからやり直す前に
飽きるまで愛を語ろう。
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無言の一夜を過ごした
喧嘩した夜はひとりぼっちさ
窓の外を眺めると
星がキラリ光りながらあっという間に流れてった
許し合う言葉もない
終わるしかないのかな
それでもまだまだ取り戻せる時間くらいはのこされてるはず
だから
僕は君と話す
話題を必死で探してる
ものすごく長く感じた
無言の一夜。
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君と見た
ボクは見た
澄み渡る青空
雲間からのぞく光
僕らを照らす太陽
愛し合う二人
それだけでボク
ものすごい幸せな人間さ
きっとね。