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甘味亭 真朱麻呂の部屋  〜 投稿順表示 〜


[2690] はじめての恋はさよならから
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


言葉にならないくらいの想いならば
いっそ
言葉に無理してしなくてもいいかな
だって
言葉に出来ない想いだから 下手な言葉で繕うよりも
ずっと
いわない方が楽でもあるし 君ならゆるしてくれるよね

誰に向けられた想いなのか 行き場もなくさまよう 心の中に
この想いをいやな顔せず受け取ってくれる人をずっとずっとさがしてたんだ なにも見えやしない闇の中

人にどれくらい笑われてもいい
笑われるような想いなら素晴らしい
強く深い思いであればあるほどに
他人からどうでもよくなる気持ちは
住まう小屋さえもなく草っ原にただ寝かせてる日々

真っ暗闇の向こうそのまた向こうに
見えた幾千億の星に似た光
僕が追いかけてるものはありふれた幸せだけさ
なにも特別な事なんてひとつすら望んじゃいない

それは君と一緒の未来にふたりでせーのなんていいながら
めちゃくちゃ不安がったりして飛び込みたい
ただそれだけの事をばかにされるくらい本気でへたばるくらい毎日気を張って生きてる
輝いてるって思われたいがために好きでいるんじゃないのさ
ただ君を好き ただ君が好き
それだけの理由で世界は僕の中で君だけを中心に回ってる
きれいな幻覚を見させるんだ あの日から

どれだけこっちが熱く本気になってみても
ばかばかしいねで終わらせられるくらいならば忘れるよりも前に好きになどならないからあきらめなど出来ないのさ
君だって薄々はわかるはずだ
血の通った人ならば
僕がいうのも変な話だけどこんなにも
肉親以外の赤の他人に思われ 気持ちを注がれてるんだもの
わかってもらわなくちゃ僕のほうが困るくらいさ

ねぇ こっちを一度でいいから僕の目を見て断るならまずそれからだ それもしないで逃げるなんて僕が許さないよ この気持ちを踏みにじらないで

本当に愛してるんだから。

2008/07/19 (Sat)

[2691] 恋愛ファクシミリ
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


心恋われるような
心壊れるような
心乞われるような

ときめきに
君から
ときには
僕のほうから
送る歌

アイラブュー
アイニードュー

へたくそでまだ愛を知らない不器用な
幼いメロディー
どうやらばればれなようだ 年上の大人の女性だからか

心恋われるような
心壊れるような
心乞われるような

恋をしてしまった
愛に魅了されてしまった
君に夢中になった
同じ方角に行きたくなった

僕が行こうと思っていた道を途中で出戻り
君についていったら
そこはなんだか知らない世界 僕には未知すぎて 頭が混乱する

すべてが渾然一体になることは出来なくても
はなれたとこから愛を送れる遠距離恋愛ファクシミリ

届け 数千ページにも渡る紙の隅々隙間なく書かれた思い
届け 祈りを込めた紙の数以上に多い何億文字にも渡って書かれたこの世で一番あつくるしくて保存しづらい邪魔くさいラブレター

でもそのくらい愛してるんだ
断るわ 気持ちだけで十分だなんて
君からたった一枚気持ちを伝えるだけに使うのは
電話越しのたった一言の愛してる それだけでなによりの励ましになるって
そっちのほうがずっとうれしいわっていう君は本当にうれしそうな声で話すから
ばかばかしくなって笑い声が向こうにいる君にだだ漏れさ

恋愛ファクシミリ
壊してしまおう
恋愛ファクシミリ
粉々にするんだ

形のないイメージが生み出した
僕の妄想機械

しつこすぎる恋とわかった
君は優しいから怒りはしなかったけど
直感でいやだとわかったから
壊したんだよ すべてのラブレターも

ビリビリに引き裂くことなく
心の中の焼却炉で一挙に燃やして
イメージだから一瞬で消える 消えるのも早く

頼りにしてたファクシミリ
サヨウナラ ファクシミリ。

2008/07/19 (Sat)

[2692] 眠れる野心 静かなる獣
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]

流れる星々が僕らを静かに呼んでいる
広がる空の向こうにある人々が夢見る数だけある目ではとらえきれない確かなロマン
綺麗なものはなぜか手に出来ないものが多くて時にいらだつ僕ら
その感触さえわからないものもある
他人にはたかがといわれるものでもその人にとっては人生で一番大切な宝物かもしれないんだ
だからたやすくばかに出来ない
どんな宝石よりも高く価値すらつけられないほどで
どんなに金をつぎ込まれても払えない額をも軽く跳ね上がるくらい 値段などつけられないのさ
命もかけられるほどだ

果てしなくどこまでもウタよ 響いてゆけ
想像の彼方へ
旅をするように終わりのない旅は続く 動けない僕の代わりになって想像は創られた借り物のからだを使って夢の中長い長い旅をする
それが人生さ

暗闇にひときわ輝く月さえかなわぬ光

愛は瞬く星より強くまばゆく輝いている
今夜も静かに寝息を立てる 夜の女王は

眠れる野心と僕をやさしく愛でる静かなる獣
星座の中に答を探してはああでもないこうでもないを繰り返す事こそ常
悩みなき迷いなき世界など愚かすぎてつまらなすぎて退屈もそこまでいくと
早々とした死の臭いすら立ちこめる

夜が包む霧深い世界で僕は思った
嫌なことがあるからその後の喜びはより引き立つと
絶望の闇があるから目を開けた希望の光に感謝できると心から思った

君から教わった

世界は魔物を生み出しそしてその魔物を沈める猛獣使いを生み出した
すべてはそうやって何かが何かのひとりよがりをおさえ必ずどこかで歯止めをかけられる回避策やダストシュートがあるから
それがたとえば喜びと悲しみだとしたら合点がいくだろう

それも君から教わった

眠れる野心は努力を捧げ物として夢を叶えようとする清き心 そしてその努力はやがて静かなる獣が食べ夢に変えてくれると君は語る。

2008/07/19 (Sat)

[2693] ひめゆりに恋を泥棒
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


きっと 僕は君に惚れられたんじゃない
きっと 君は僕に惚れたんじゃない
きっと 君は僕の中にある才能に惚れた

僕だけを見てほしいのにな
君が最初から見てたのは僕じゃなくて
僕の中にある金儲けの知識と才能

僕は確かにキラキラ光る宝石も盗んだし金も少々盗んだ
けれどすべてそれは君の為じゃない
それはすべてあのやさしい目をした子供たちに贈るものさ

返ってくる言葉ありがとうだけで僕は盗んだ価値があると思う
どうやら君にはわからないらしいな
汚い金なら貧しい彼らにこそ与えられるべきだと思った
汚さがうつらないようよく磨いて渡したプレゼント

マントをひるがえしてあらわれる満月の真夜中
ひめゆりよ こんな子供たちを見てなんにも思わないのですか?
世の中の汚さを吸い込んだ君は汚く染まったひめゆり あんなにも白かった心はどこへいったの?

僕はもう君を愛しはしないけど
見捨てられるほど君とのつきあいは浅くはないから
保護者みたいな愛情でプライド
最後まで持ち続けて責任を抱いて君を愛すよ

だから 君にやる分け前は少ないけど
我慢しろよ
僕だって生活つなぐこと大変なんだからな 怪盗は大忙し
月賦も月謝もその日その日の働き次第でよりどりみどり
怪盗は不安定な毎日を生きているさ

それでも

ひめゆりに恋をした泥棒があの日いたことは紛れない事実
今もいるさ
ここに
ひめゆりに恋をした泥棒が今日もまた宝石で出来た花を摘みに、夜の街へ
なんだかんだいいながらも貢ぐ甘い僕

またマントをひるがえして参上するさ
まさか怪盗がひめゆりの為だとは誰も思うまい
そのぶん恥ずかしがらず働けるさ
気高く高貴な怪盗として

三代目のもみあげをのばした大怪盗の愛孫が今夜も叫ぶ
『〇〇子ちゃーん、待っててね』二人の仲間と狩りにでるから。

2008/07/19 (Sat)

[2694] 亭主の宿命そして運命
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]

(家族の中で)
一番よく働き
一番よく疲れ
一番よく生きた

ついでに一番年上の

亭主が一番早く死ぬ
一番早くあの世へ召される

この比類なき無情な世界にオーマイガット!

2008/07/19 (Sat)

[2695] カレンダーにない季節
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


なにもいわないで
なにかいいたくても言葉に出さず
ただお互いを ああ
見つめ合っていよう
まばたきもせず

永久の時間が流れる世界の中で
どれだけ二人 お互いを嫌いになれるか
そうじゃなくどれだけお互いを好きになれたのか
さよならする前に確かめよう もう一度だけ
もうこれきりさ
これを終えれば
もう次はない
もう一度はない
最後の確かめだよ

答を僕に教えてよ
ずるくてもいいじゃんか
二人 共犯になりゃ
全てが丸く収まる
ずるいやつ同士になろう
二人でやりゃ怖くなんてないはずだよ

Baby 側にきてよ
Baby 空を見上げて
Baby 夢みようよ
Baby きぼう背負って

ミルクみたいに
真っ白な心
冬の空のようさ
その
真っ白な心

だから僕らも真っ白に染まろう
もっともっともっと真っ白く…

さあ カレンダーに無い季節の中で
走り抜けた広いだけが取り柄の校庭に咲いたよ 幻ふたつ並んで
ああ 次の季節を告げる 深まる気配
駆け抜けた夏から秋への模様替えとその色の配色作業

混ぜるのは僕さ
君は並びかえるだけでいい
礼金はないけど
高くはずむさ 今度のクリスマスには

たくさん バイト代が入るから 入るから…

待っててね

言葉ははずむ
踊り出すリズム
跳ねまわるよ
搾り出す果汁
偽りのない100%の混ざり気のない気持ち

カレンダーに無い季節の果てで出逢おう
その終わりに二人
出逢いましょう
カレンダーに無い季節はもうすぐ終わる
その始まりを二人
思い出しながら

最初からなかったと思うか あったんだと思うのかはその後のストーリーを生きてく僕と君だけが知ってる秘密ごとさ

だから リンドン…

鈴を鳴らしながら窓をたたく雪と楽しくおしゃべり。

2008/07/19 (Sat)

[2696] 命のタイマー
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


数万歩そして数万時間
どれだけ歩いてもどれだけ時間を費やしても
決して届かない距離さ
僕が追いかけてる
理想にしてる光は

終わりへと向かってただこの道はのびている
日々少なくなる寿命と削られていく命のタイマーが刻む残り時間

そうじゃない
こうでもない
気持ちはいつでも誰かがいった方とは逆方向に曲がるんだ
我が儘な引き算の繰り返しさ

されど
時はまためぐりめぐるから
だから
時がまためぐり来るときには
もっと
めぐってくるのが輝く日であれ

僕はそんなふうに願う
あの生まれた日セットした終わりの時間をしらすタイマーが鳴り出すまで
僕は新しい今日と向き合い

生きてゆくよ

何か探したり
何か見つけたり
何か悔やんだり
何か悲しんだり
何か落としたり
何か拾ったり

その日により
いろいろ

繰り返しながら
ばかみたいに
エラいように
繰り返されながら

波に揺られながら
仕方なくも生き
時にそれを喜び
我が儘に笑い泣く

日々の中で

ただ今を ただ今見えてる世界を見つめ一つ一つの過ちを正しながら進む

それは濁り無き
純粋なサイダーの誓い
泡が消え失せる迄
終わらない時代の連打

その連鎖
あらわれては消えて
奪っては寄越して
その繰り返し
あらわれては失せて
寄越しては奪う

ずっとそれを僕は真顔で刹那的に歌い続けて ときとして若さを思いだして黄昏る

過去と未来で現在にはさみうち どこへも逃げ場所はない
ただ目の前に用意された食事をたいらげるだけ それ以外ないから それ以外ないから

僕は繰り返す
無理のない日々を生きてる
なるべく傷つかないでうまく終われるすべを探し 悲しくさまよう

生きる屍 生きながらにして腐った心
生きる屍 悲しいゾンビ。

2008/07/20 (Sun)

[2697] 月と梯子と蒸しケーキ
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]

降り出した雨の雨粒数えて 数え終わる間もなくゆっくり後ろに退いてぼんやりしてる僕からチャンスをつかみ逃げ去る過去

未来はすぐそこでもう始まっていたらしいのに
僕はどうにも知らんぷりだから
始まってたって知らんぷりするだろ

紅茶に添えられたレモンの存在意義を問えば誰もが怒り狂い僕を責め立てる
甘酸っぱい波飛沫の夢
答なんて元からないんだと決めつけるように僕は港のはるか上空に見えたカモメの行き先ずっと目で追いかけるのに忙しかった
渡航船はもう明日あたりには港を出るらしい

そんな事さえ僕にはどうでもいいことさ
君にさえ僕の言い分をはねのけられては
足の踏み場も水飲み場も無いひどい世界

月面を急降下したいけれど無理なので滑り台をすべり思いのほか早くすぎた休日の苛立ちを紛らす日曜の昼
あの日ばかりは押さえつける重力に逆らって珍しく先生に反抗してみたよ
過ぎ去る日々と苛立ち隠せず暴れまわる青春の日々と霞ゆく景色を眺める幻になった昨日までの僕
そしてこれからの僕も昨日の僕と同じ明日をただついぞ望みを高くして願う
昨日と同じ夢をみて
夜空を駈ける願い星に願ったりなどする

どうか せめて
腹を満たす幸福や財布を膨らますよりも
どうか せめて
明日が来る当たり前でありふれた幸福を

僕に願わさせて
そして
願い叶えてくれ

つめたい雨を避けて走れば雨のあたらぬ場所がある
そこを希望したのに待っていたのは思いもよらぬ孤独
包まれて 月明かりに僕は夜空彼方に浮かんだ惑星を望遠鏡越しのぞいていた
夢ははるか億千キロ 何万光年? 切なさは変わらずに僕をそれでもオーブンのパン生地みたいにこんがり焦がす

降り出した雨
あれは幻
それとも現実

今ではわからぬ世界故
だからなんにも言えなくて
夢の話と割り振ってた
それですべてが片付くの?

2008/07/20 (Sun)

[2698] 土星隣接:近未来道路
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


果てしなく続く道
どこまでも続く空
宛のない旅がしたい
訳もなく旅に出たい

今 二人は駆け出してく
あの輝く未来へ
そして 夢のような街を
縦横無尽に踊る

光りながら
すこしトキメイテ
恋愛に勉強に夢中なのさ
そんな今がスゴく恋しいよ

今 今 今
僕たちを乗せた
地球はまわるよ
その中で
決められた
たやすいルールに
踊らせられながら

人が取り決め 定めた
ふざけたルールが僕らを生かして
未来を進化させて光らす
進むのか またもやもう少し また少し先へ向かって

走る 走る 走る
ただどこまでも
限界まで 走る
ただどこまでも
尽きるまで 走る

僕たちは走るよ。

2008/07/20 (Sun)

[2699] 命の点火代
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


姿無き明日
気がつけば幻
なぜか突き出した後腐れ
僕ら ほんとに
運命共同体かな

輝いた命の灯りが消える日を拝むまで
その瞬間が終われば真っ暗闇だけど
夜じゃなくても世界は静寂に落ちる

目に見えた世界は
目に見えてる世界は
ただ単に見えてただけの世界になる
過去の闇にすべて流れ去るから

命の点火代に火をつけた日も
そうして いつか
命の点火代に灯る火を消す火も

すべて帰る場所は同じ
闇の中
なんにもない闇の中さ

大丈夫
僕がいる
君の隣
一緒にいてあげる
だから
ゆこう
理想のお国へ

今はただはるかに何度も何度も撃ち込まれる弾丸みたいな明日をばしっと受け止めて
光を目指して上へ上へ向かい 点を目指して 生きよう
いつかほんとに星になるまで 君とふたりで

今は幸せに
笑い泣き怒りながら
ときに切なく
ときに馬鹿馬鹿しく

そんな毎日がとても今は好きだから

まだ終わらないで
僕らの日々よ。

2008/07/20 (Sun)
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