詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
長い眠りから目覚めた誰もが見る目の前に咲く命の花を
羊水のたまった居心地のいいゆりかごで揺られながら
僕が生まれてくるのを心待ちにしているパパやママの声がきこえてた
耳がきこえ始めたときから 多分僕は意識的にきいていた
美しいそのメロディー
命の花が咲く花畑にゆこう ふたりで
命がはじめて生まれた場所へ 今すぐ
思い出そうとしても昔過ぎて
思い出せないや
だけれど 僕は
この目で見たいんだ ピンとこなくても見覚えがなくても
命が息づき始めた場所を 僕が生まれた場所を見ておきたいんだ
また命の花が今度は僕らに授かるときには
命の咲いた場所を教えてあげるんだ
きっと言葉はわからなくてもこの声は絶対
きこえてるはずだから 何度もいうよ
ここが君の生まれる場所だ
これから住む場所だと
そして
生まれたなら
ここが君の生きる場所だよ
今から暮らす家なんだ
そう伝えるから
その前にちょっと
三人でお昼寝でも
のんきに僕らは僕ららしく気張らないで
難しいこと言わず
ただ笑いあう日々
ばかだといえばほんとばかだけどこれが
意外や意外で素晴らしいんだ
とてもとても素晴らしいんだ
命の咲いた場所で
君とふたり
言葉と振動のおしゃべりしたこと
覚えてるかなって
今度は君にふれながら外側から外側に向かっていうよ
内側に向かってじゃなく
小指を握りながら笑う
君を愛しく思う
大好きな君と同じくらいに
大好きな僕以上にずっと
君に向ける愛は深くそして大きく
どこまでも果てしなく無限大だ
君に向けた愛はやわく確かに脆い
けれど脆いがゆえに大切に思えるさ
大事にするさ
ふたりで育てるのさ
大きな花になるように プランターに水をやるみたいに愛情という日を浴びて水も肥料も忘れずにあげる。
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振り返るたび
色あせてく
ずっと もっと
思い出が薄まる
炭酸の抜けた
コーラみたいだ
悲しくて
それでも
仕方なくて
ただ涙しても
悲しくなるだけ
だから笑った
嘘っぱちのへたくそな笑顔で。
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夢を叶えられもせずに実家に帰れる勇気もなくて 持ち帰れるものもなくどんな顔をして帰ればいいかわからなくて
悲しい気持ちがなぜかはみ出してしまう夜をいくつ繰り返したかもわからない
でもまた夢の扉の前でうだうだしてる僕さ
もう叶わないのに
なぜかここにいれさえすればまだ挑んでない気持ちのままでいられると思ってた
ひょんな事に僕は深く傷ついて
嘘っぱちの傷跡をでっち上げる
鮮やかにまでに素直なまでに僕の心を埋めつくす悲しみの青
そんなもの安いねなんて他人ならいつでも吐き捨てるようにいうけれど
僕自身にとって心こわれるくらいの出来事だった
そこんとこわからなくちゃ先には進めないよ おまえらこそ
僕の事をいう前に自分を正した方がいいんじゃないか
おまえらがどれくらいエラくたって僕にはすべて屁の河童さ
屁の河童
河童が屁をこくくらい
くだらなさすぎるさ
僕にとっていえば
逆に言い返すなら。
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悲しい気持ちでこの胸を満たしてゆくよ
もう僕はダメダメさ
僕を置いてさぁ先に行っておくれよ 君よ
燃え盛るエピローグ
いやに熱い終わりさ
消え去るメモリアル
いやに早い終わりさ。
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この世界に切なさに焦がれた僕の心を心の底からわかってくれる人などいないさ
それは孤独への入り口
悪魔の舌なめずり
そんな人は五万といるのにな
繰り返す日々の中で果てしない後悔が胸を貫いてゆくよ
ただ僕は悲観的になってただけ
ただ僕は悲観的な奴を演じてた
ひとりぼっちの月明かりさえも差さない舞台上で
孤独に踊ったり演じたり 覚えている限りのせりふを吐いたりする
平日と何らかわらぬ味のない休日の途中で。
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君がはじめて僕にくれた渾身の気持ちアイラブユー
その証にもう一つくれたkiss
嬉しかった
本当に
嬉しかったよ
だから僕も渾身の気持ちで 同じ気持ちで返すんだ
アイラブユー
君を愛してる
難しい言葉はいらない すべてしまえばいい
そして何度だろうとつぶやくさ
ああ 愛してる
ああ 誰よりも
ああ 君だけを
一番に…人生で最初で最後の恋愛さ
君にあげるよ
僕の時間をすべて
君が本当に好きだから。
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跡形もなくビリビリに切り裂いた今日ってページ
いらだち抑えきれずにあふれ出した
どこかにこっそりしまい込んだ秘密の宝物
二度と戻らない
一場面一場面を記憶の中に残して
忘れないように
刻み込むんだ 決して忘れないように
ああ 忘れないように
その一つ一つのはかないきらめきをずっと輝かせて
素直に染まることが出来ないから鮮やかになれないモノクロの日々はまだ続くけど
それでいい
埋もれたくない 誰かと同じ闇の中に
僕はモノクロでも
言葉じゃ言えない
色を持つ僕という色
僕がモノクロでも
想像全て出しても
決して描けない生命
この身体この心粉みじんにこわれるまで
生まれた喜びにだけはただ単純に素直になれるから うれし涙も流せるさ
きっと きっと
絶対に
きっと きっと
かならずね
涙の嵐にのまれて
今僕たちは悲しみの氷河時代を迎えた
幸せなようで凄く不幸せでもあるこれからの未来をしばらくは担える僕も若者
まだこの世の中のことなにも知らない
だから 教えて
嵐が全てをのみこんで真っ白に染める前に
あぁあ 伝えて
この海の向こう
声を波に乗せ
想いは風に乗せ
この空の彼方
声は波に乗り
想いも風に乗り
僕に届くまで
どうか頑張って
叫び続けて
君を信じてる
君だけを信じてる
君が頼りなんだ
嵐に負けないで
嵐を乗り越えて
嵐を打ち負かして
僕をいつか抱きしめて
そのあたたかい
血の通う生きてる証を
ふるわせながら
愛をもって
愛を見せて
この俺に
この俺に いつか
僕はその日を
ずっと待ってるから
来る日も来る日も
同じ気持ちで
あきらめずに
待ち続けて 君を。
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人はたとえいつかこの世界から消えたって
長い苦しみから解放される日が来たって思えばいいさ
そのときの思いが言葉に出来なければ無理せず何も残さないでいい
きっとそれが生きたしるしだから無理をして笑ったりしなくていいんだ
熱く流れる涙は今までで一番綺麗な涙だろう
きっとそれこそが生きていたという確かな足跡
自分の心に素直になってるからさよならすることに悲しく思えるんだ
間違いじゃないさ
悲しいはずだもの
誰もが それでいいんだよ
消えたあとだってその証は見えないしるしとなって刻まれてるはず
その人が一番一緒にいて安心できる人の心の中にも
その人が大切だと思う場所にだって刻まれてるんだ
刻まれるんだ
間違いなく 誰だって同じように
かならず命の証は残るんだ
嫌々生きててとうとう自ら早々命を絶った人の証さえも刻む
それが命の真下にできた存在の影
だから君は生きている
それ以外の理屈じゃ語れやしない
それだけが紛れない答
それぞれの中にある光は輝きながら
いつでも終わりの日を待つんじゃなくて
きっと何かを知ったり限りある時間の中で生きる尊さをために 限りなんかなければ知らずに済んだことなのに
そういう僕も決められた誰もが知る掟を嫌いながらも新しい知るためなぜか生きている みんなそうして生きてるんだ
みんな望みを持ってから生まれたわけではないけど生まれたからにはなにかの意味や理由があるんだと不安や片付かない疑問さえ打ち消して
ただ目に飛び込んでくる今という現実に打ちのめされながら綺麗なようで時に汚れた運命の手に荒く洗われながら
ぎこちないルールの中で生きていこうと強く思い歩きだしたときからゆるされたこの期限ある時間はきっと本当の始まりをむかえた
僕はやっと生きる意味を手にしたその日からが本物の僕という人間の始まりの日。
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今日も人の影に目立たないように紛れながら笑う
人並みにもまれながら悲しく空を見上げて息をする
芝生の上の虫や動物はいいななんて
その大変さも知らないのに僕は自由の意味も知らずにあこがれだけを抱きしめた
目に見えてるものだけが真実ならよかった
耳に聞こえる範囲だけの現実がよかったよ
どうして それなのに隠れた影はいつも僕らを傷つけるのか
この世界にもし神様がいるならいいたいことが山ほどある
人に同じ人を傷つける弱さを与えた神様が憎いよ そしてその弱さに刃向かえない不平等な力を与えた神様も憎い
人に上下間を与えた神様の意図が分からない 出しゃばるのはいつも目立ちたがり屋の支配者ぶったよくいる輩さ
そして人に身分を与えた神様はきっとそれほど考えたりはせずものの何分か何十分かで決めてしまったに違いない
無言のあなたはいつだって姿も見せずに心の中だけで輝いていてそれとも弘法も筆の誤りか 言い訳をいうなら神様だって完璧じゃないと返すつもりなのか
そうやって溢れかえる作りものの人たちがこの世界にのさばる
たとえばこの街
規模を小さくすれば
この交差点を右往左往する車の中でハンドル握るドライバーは命の重さやことの重大さを考えたことがあるのかなとふと思う
悲しいことなんだよ そんな事を思うってことはそんな事態が悪化してるという事なんだと
いま神様に誰かに
いまこの世界を生きてる人たちの前で叫びたい
素通りされても唾を吐かれても聞こえないふりされても
そんな事わかりきったことだ
腐った奴らの考えなど今に始まったわけじゃないから 世情も風刺も冷めてしまったよ
諮詢する思いが破裂する前にこのどうしようもない憎しみが殺意の刃に変わり誰かに向けられる前に何とかしてよ
あなたがこの世界の創造主ならそれも視野のうちだっただろ?まさか予想に反してたのか?
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あの日 ライターで燃したはずの記憶
なぜか 今さらよみがえってきたんだ
あの日 ライターで跡形もなく燃したのにも関わらずに
記憶は消せないんだな
自分じゃ消したつもりでいても
どんな記憶も消せない
じつは全てコピーされるように
一枚の元のオリジナルの記憶は増えてく
そして体中に記憶は飛び散るように広がるから
もっと忘れにくくなる 記憶を全部消せなくなる
プチプチの包装紙
一つずつつぶしてくみたいな地味で地道な作業さ
実際は人生なんて 物事なんてすべて
ライターで燃したように 一瞬で片づくもののほうが少ないくらいだ
他人は許さない
自分がよくても
認められない 他人の評価はいつでも自分の評価と食い違いすぎて みんな独りよがりだから
僕も他人を許さず
他人も僕を認めず
きっとそれの繰り返しなんだ
きりがないや
きっと何度やってもおんなじ
結果は変わらず
傍線、一直
時々重なる波線
だけれどほとんど
僕を評価する
信号は赤ばっかし
青にはならないさ
僕をみていやがる
奴らは皆独りよがり
僕もまた独りよがり
同じで独りよがり
ライターで燃した懐かしくも悲しい写真より
もっとリアルでサバイバル的な痛みと快楽の世界へアバントユー
君と… 君と… 君と
アバントユー!