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甘味亭 真朱麻呂の部屋  〜 投稿順表示 〜


[2730] 初恋綴り
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]

ばかにされても
誰かに笑われても
僕は気づいたんだ
君が好きなんだと

心の底に沈んだ鉛が日を重ねるごとに重さを増してきて
心がもう重たすぎて耐えきるだけでも精いっぱいでヤバい

今 君を好きって僕がいったところで
君にはもう別の人しか見えてないから
どうしようかと考える前にいえないのに
なぜかいいたくて
それでもいいたくて
無駄も承知で打ち明けた春に当然みたいに散った恋の花びら
あんなに綺麗だったのに

ばからしいだろ
おかしいだろう
笑えばいいさ
だけれど今でも
あの人を忘れられず
心の中を影だけがさまよっています

今 ここに綴る
刹那に過ぎた日々の向こうに見える
すれ違うふたり
友達にさえなれずにいたふたり 僕だけがひとりぼっち

初恋綴り

途中にはさんだしおりを抜き取るよ
これでもうなにもかも白紙さ 記憶の中から消したよ

花火が夜空にあがるみたいな初恋
はじめだけ景気のいいにぎわいを見せておきながら
さよならの時ははかない線香花火みたいに早々散ってく

終わりをつれてくる

それが僕の最初で一番つらい恋の話
それは僕が忘れてしまいたかった記憶

振り返ればまた夏の気配がして
見上げればまた夜空に大輪が咲く
隣に寄り添う人もないけれど
ぬくもりが恋しくて探すフリしたけど臆病者の僕は周りだけ見てあきらめた
動きもしないで

この夏が終わるときには半纏もしまおう そして夏の思い出も過ぎゆった日々と同じように葬ろう
忘れましょう
そのフリでもかまわないから

神様よ いるならばどうか消してしまってください
つらいだけの夏の記憶
すべて跡形もなく花火と一緒に

夜空の闇にはじけて消えればいい

いない事なんてわかっていながらなんとなく祈ってみた
人気も無い神社の境内の隅。

2008/07/26 (Sat)

[2731] ふたりぼっち
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僕が求めてたのは
ふたりぼっちさ
ひとりぼっちの逆
ふたりぼっちさ

逆進法で進んでく世界が僕らを呼んでる

ふたりぼっちになれてよかった すごく嬉しいなあ
ことごとく君にしてやられたけどそれもまた思い出

ふたりぼっちは幸せ
ふたりぼっちは最高

終わりと決めた時点でそれは終わり
だから終わりなど決めないよ
進んでゆけ ふたりの明日見えなくなるまでは どこまでも

ふたりだけの世界
ふたりだけの宇宙

永久に広がれ!

2008/07/26 (Sat)

[2732] キモチのウラ
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あなたに出会えてほんとに幸せだよ
今もまるで夢をみてるようなんだ
そんなセリフを並べたところで君の不安を取り除けやしないけど

どんな言葉でさえもかなわない永遠の傷を抱いてる

どんな未来でも君が幸せでいるなら
僕はいいと思ってたけど君が欲しいといった願いはやっぱり消せないよ

もう

言えもしないでいるのにしっかりちゃっかり
君との幸せな未来描いてたりする僕はあやふやな人間だね

あなたがいってくれる勇気を出すまで待つと
チャンスを与えてくれた 期限のない永久のチャンスを
たったひとつ僕だけにくれた
嬉しかった

だから勇気を持って
君の期待に応えて
いつか結婚してください
そう言うから
愛してる愛してる
何度も何度もいおうと思っては引っ込めていえずにいた思いを今 君に飛ばすよ

放つ光 それは言葉
素敵な愛の言葉さ
キラキラ輝いて僕の胸の奥に落ちてくる



君の気持ちの裏に隠れた外側からじゃ見えない真実をしりたい
隅から隅まで
タイミングをつかむから

でもそんな事わからなくたって気持ちはいえるね
タイミングなんかない
すべてが自分に与えられたチャンスを生かせる時間
すべての時間がタイミングなんだね

だから 今言うのは今
そう決めたから
言うんだ 今がタイミング

愛してる 今まで
何度も言おうと思った事はとてもこの世で一番素敵だけど
なによりもいい加減な気持ちでは言えない言いづらい言葉でもある
一気に打ち明ければ自分をくだく諸刃の剣さ

君が欲しい 君が欲しい
なによりも だれよりも

君のその美しい愛を僕にくれ
その代わり
僕のこの不器用でも精いっぱいの気持ちをあげるから

君よ うなずいてくれ
付き合って寄り添って言えなかった
この言葉この誓い
届け!その胸に。

2008/07/26 (Sat)

[2733] 花化粧
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浴衣が風に揺れて
ふたり笑いあう夏
なんて君は綺麗
髪をかきあげる夜

蛍が飛び交う庭
それと小さな金魚鉢
夏が終わらないうちに果てる命と知りながらも人は金魚をすくい残りの少ない命なのに狭い金魚鉢の中に閉じこめる
金魚だって川へゆきたいだろう
元気に自由に泳ぎたいだろう
そんな事さえ金魚たちには許されないのか

夏の匂い なんとなく嗅いでみる
それは懐かしい
出店の薫り
つややかな髪の色
それが花化粧
綺麗な色を付けた
花化粧さ

私の心
染める
花火の色
火薬の匂い
はじけて
夜空に散ってく

夏も通り過ぎる
今年も
夏は終わるんだな

はじまりなのになんだか悲しい夏のはじめ
初夏の気持ち
僕の気持ちさ。

2008/07/27 (Sun)

[2734] キラーインキラーズ
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どこからか僕を今日も狙ってる
僕に焦点合わせてファインダーをのぞき込みながら
僕を付け狙う怪しい奴らの影

それは言わずとしれたキラーインキラーズ
僕を狙う
日々を撃つ
プロの殺し屋
僕をいつか狙い撃とうと謀ってる奴らの目が光ったら僕の明日はない!
誰か助けて!

今 逃げ出そう
奴らの追跡から
けれどどこに行こうと奴らはついて来る
死ぬ事への恐怖から抜け出せれば
もうなにもおそれるものなど何もないのに

キラーインキラーズなんて大嫌いなんだ
今日から明日へ逃げたってそれもキラーインキラーズの策略さ
僕はどうしようもなく撃ち殺されるのかな

この一発 弾を詰め込んで撃ち込むだけで僕はあの世行き
キラーインキラーズの魔の手から僕は逃げられないのかな

こんなに走っても
こんなに願っても。

2008/07/27 (Sun)

[2735] やさしさの原型
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違う価値観を持つ人間同士だからか
はたまた違う場所に生を受けた生き物だからか
なぜ僕らはある日ある時愛を誓ったのに
くだらないことでわがままになり合うのだろう
いい加減な気持ちでこれが優しさって事でと認めあえないものか

時にはそんな堅い人から怒られそうなやさしさも僕はやさしさだと思うのです

そんな人であれたなら

違う部屋で分かりあえることを待つふたりはそんな毎日を暮らすくらいならと吐き捨てるような突然のさよならを選ぶのか
本能のままに生きるにしても
ばかにされるくらい許しあえる事を本当のやさしさと決めるのは大きな間違いかもしれない

だけれど僕らにはそれが恥じなき真心

間違いながらでもやがてそれは真実となる
不器用ながら人らしくそれでも執拗に答は求めずただしんしんと黙る日々 それを答と決める僕らは間違いながらも少しずつお互いの心を

たぶんやさしさや愛に答なんてないんだと思う
答なんて求めた日にはおそらく毎日いらだちを背に生きることになるでしょう

この世で愛すと決めた人を傷つけるより僕は間違っててもいいからそれを答と自由の名の下に噛みしめる

やがて愛ややさしさなんて在るようで存在しないそんな曖昧なものだと知る


だけれどいつの間にかそんな間違いだらけの日々を暮らすうちに自然に互いを認めひとつの夫婦という綺麗な音になり
素敵に響く和音になる
ふたりを必要とする歌はどちらが欠けても響かないハーモニーになる

傷つけ傷つきそして気づく
それよりどうかばかなくらい許しあって人目も気にせず戯れる そっちのほうが楽しいに決まってる

当たり前を当たり前と呼べる日まで僕らは間違った幼い雛のまま母の乳を吸う様なひどく滑稽でそれでいて無意味な程に澄んでいて怒りなど不必要でくだらないほど愚かな強い弱さを持つ人それがやさしさの原型。

2008/07/28 (Mon)

[2736] 愛のうたを歌う前に
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


僕たちはいつもいつでも何かしらの言葉に
励まされたり戸惑わされたりしてる 今こうしてる瞬間にもほら新しいけど何度も聞いたことがある言葉が生まれた
言葉のない世界だったならそれが寂しいとさえ感じれないから言葉がある世界で人と言葉を交わせる喜びにただ当たり前に笑顔を見せたい

人を想う愛の言葉
たとえば時に尖った冷たい言葉に変わるでしょ
馴れ合いを続けるためだけの虚無の一言
中身のない空っぽの骨と皮ばかりの愚かなごまかしの言葉
言い逃れする言葉
自分だけが傷つかずにすむ助かるためのずるい言葉にも変わるんだ

でも言葉は素晴らしいものだから
使う僕たちが汚さぬようにきちんと使ってゆこう
素敵な言葉
本物の言葉の使い方
もう一度思いだそうよ
みんなみんなそれぞれそれを重んじるやさしい清い心をもってるはずだから
汚れていいやなんて思わないで
正しさを貫いてゆけ
それがきっと

言葉に対する
使わせてもらう
最低限の礼儀だから

僕はひとりでもそれを守っていきたい
言葉よ 聞いてくれてますか?
こんなちっぽけな名もない僕の心の声を

地球は青く 今夜も広い宇宙の中に浮かんでる
思い描くのは果てのない無限大の想像
世界平和を願ったり大それた夢を誰かにたくしたり 僕などちっぽけなのに
地球からしたら米粒よりも小さいのに
何故か人としてここにいれる 今しかない時間なら好きなことをしよう
あなたとふたり
言葉をかみしめて
感謝の意を込めて
礼儀をわきまえて
そのうえで歌う
そのうえで歌うなら
歌ってもいいかい?

こんなちっぽけな僕だと知りながらも歌う愛のうた

永久に続き
消えない
永遠のメロディ

言葉を超えた
すべてを包む込む
まばゆい光

それが僕の愛のうた
それが僕の気持ちさ。

2008/08/01 (Fri)

[2737] まぼろしの日々
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]

間違えじゃない
これが僕の夢
間違えてなんかない
まさしくこれが夢

同じ事の繰り返しの中で同じ想いがループしながら
叶えたい
抱きたい
そう願いながら僕はいつか未来へテレポーテーション

ひとり悩み苦しみながら涙も流してきた
だけれどそのたびに励ましてくれたのは君だけでした

うれしかったから
愛をあげた
君も喜んでくれた
二人うれしがった

憂うつな日々が積み重なってゆく
積み木がやがて崩れ落ちる時には僕はたぶんこの世にはいないさ

だけれど追いかけてる消えそうで消えない夢の影を
いつかつかまえてみたい
この手で
そしてこの目でおがみたい その姿を

夢に向かってく
列車の中
余裕そうに居眠りする僕はぜんぜん余裕なんかじゃなく
それよりあきらめに近い感情抱いて
次の駅をしらせるアナウンスにも
次の季節をしらせる暑さや寒さにも
耳を閉じ 目をつむりなるべく時間の流れから避けて生きていた

僕は夢から見放されたんじゃなく
自分から追いかけるのをやめたんだっけ
思い出して今ごろ気づいて走ろうとした足がもつれて空回り

見上げた空の夕暮れに溶けてしまいたい
そんな気分でなおも青空がのぞくのを待つかのように次の機会をうかがうあきらめの悪い僕

それが夢をつかむコツなのかわからないけど

僕は何度も何度もしてきた失敗の流れの中でいつかただ一つの成功を見いだせる
そう信じてもう一度歩き出す だいぶ出遅れのスタート

一位を決める奴よりゴールまでビリっけつでも走りきる人のような頑張り屋になりたい そう願う
僕だけがつかめるひとつだけの夢
たとえ誰かと同じようでもそれはそれでどこかがきっとオリジナル
みんな同じって事はないさ
特別ばかり求めてもいられないけどロマンは確かに輝いてきれいに見えてた幻の日々。

2008/08/01 (Fri)

[2738] 出たり入ったり
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


モグラたたきゲームみたいだね
僕は日々
今日と明日を交互に出たり入ったり
今入った穴から次出る時はさっきとは違う世界
出たり入ったり
逆さまに落ちたり
穴は無数にあいてる
世界の中に
空腹過ぎる腹の中に
腹の虫が食い破った穴を埋める
アップリケもないんだ

どこまでも ただ
いつまでも ただ
僕は落ちて
僕は落ちてゆくよ
暗い夜の闇の中へ
まばゆい夜明けへも
僕は落ちて
僕は落ちてゆくさ

出たり入ったりして
繰り返す
最期の時まで
最期の穴に入るまで
墓の下
地面ほじくり返した穴に入るまで。

2008/08/01 (Fri)

[2739] ヒッチハイクでゴー
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


もう二度と戻らない
時計の針はもう終わりの時間をつれてきた
長い針と短い針が重なり合った瞬間で何もかもが終わる

よく削って尖らせた石器のような
トゲトゲした心を君のやさしさで丸く削りなおして

今 ちょっとだけ遠出してみたいんだ
こんなひとりぼっちの旅に出たいよ

ヒッチハイクでもしながら
どーせ終わりゆく時に向かうならば
すべてが終わる前に精いっぱい好きな事をして満足してから終わりたいもの

だれだって
きっと
無謀なくらい
ヒッチハイクしてるはず 毎日 毎日

ため息などついたりあくびばっかり
退屈でものすごくつまらない日々さ

だけれど愛がある
金もある
何よりも夢がある
ただ運がない

ただそれだけで
僕という人間はうまくいってないだけ
うまく働かないだけ 運命の歯車がうまく回らない それだけさ

ヒッチハイクでゴー
ヒッチハイクでゴー
ヒッチハイクでゴー

毎日 自由に羽を伸ばしたまま
僕ら 札付きの自由な時間を掲げ
歩き出す 飛び立つ
まだはるか先の高い高い未来という屋根のうえへ 今飛び乗ってゆく

僕は! 確かに 今
踏み出したよ 言ったからね!
未来へまずは一歩から始めよう 思いっ切りはじけよう

木っ端微塵に砕けましょう
未来の空の上
まるで夏に見た夜空に咲き散る一瞬の花火みたいに

僕はこの人生を他人からどんな評価されたって
ただ好きに生きるよ
団体や見下す奴らから縛られながら稼げるのが常だとしても
ただ言いたいことは言わせてもらいます!

僕個人の権限として
権利所持者として!!

2008/08/01 (Fri)
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