ホーム > 詩人の部屋 > 甘味亭 真朱麻呂の部屋 > 投稿順表示

甘味亭 真朱麻呂の部屋  〜 投稿順表示 〜


[2750] よい子になるための平和論
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]

平凡な人で良かった
そんな些細な事でも僕ならうれしく思える
ただ今日をあたりまえに生きられるだけ
それだけでなんかどこか得してる気分だよ
だって誰かには今日が人生の終わりかもしれないから
だから小さな事で悩んでる自分の迷いなんて
それに比べたらとても幸せなことだね
それに苦しんだり笑ったりしている時間でも
満足に感じられない人がいる
そう思えば失敗ばかりしてしかられてる今でも幸せだと思えてくる

あたりまえ過ぎて
忘れていたり見失ってる何か大切な事にもし気づけたら
きっとこの世界ももう少し争いのない平和な明るい未来になるのにな
ただ平和を願うそんな人が世界にたくさんあふれたら
もう平和を願うなんて事もしなくていい
平和な事があたりまえな世界がおとずれる
僕は小さく祈るんだ
超えられぬ大きな高い壁を見上げるように小難しい顔をしてる政治家たちに僕らの未来を照らしてくださいと望むたび少しずつ世界は何かが動いているんだけどほかの何かがなんかそのままな気がする
古いままがいいのか新しくしたいのか
不明確な世界の中
決められたルールという囲いの中
信じるものはなんだ
正しさのあり方さえなんだか頼りになれなくて

いつもテレビをつけるたび 悲しくなる
誰でも良かったなんてそんなわがまま通じるわけないのに
尊い命がまた奪われていく 誰かの愚かな考えひとつで

もっとあたりまえな事が大切にされる世界ならば良かった

どうか刃はしまって自分を見つめて
獣のような考えはやめて人としての自分を取り戻すんだ

何度テレビに向かって思ったか
こうしてるあいだにもそれに気づけない人たちが過ちをおかそうとしてる
その隠れた事実に本人が気づけない限り血は流れ悲しい報道はつきない
悪いのは誰でもなく実行する本人の気持ち如何
自分との戦いに人を巻き込むなかれ。

2008/08/07 (Thu)

[2751] 歌声は永遠に
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


いつの日かこの声は消えてしまう
僕の命が消えてしまうように
僕が消えたら声も消えてしまうよ
この声も僕の命と同じ寿命をもってるから

今 声を響かせて
空に もっと もっと
伝えたいこと 誰かに話しておきたい事
すべて すべて 残さず

歌声は永遠に絶えはしないから

生まれそして死んでく
その流れの中で誰かが歌を流すだろう
いつか昔歌ってた誰かの代わりみたいに
誰かが誰かの記した跡を継いでく
自分の形でアレンジするように
特別な自分だけの歌に置き換えて残すさ
その人も

歌声は永遠に続いていくだろう

限りなく 流れる涙
そして
果てなく 広がる空

そのどこか
世界の真下で人はそれぞれの幸せの形を記した未来の設計図にしたがって
自分というひとりの人間を幸せへと導いてゆくさ

そんな望みや欲望はその人の中から消えることはないから

人は不器用に歌い
もっと良い歌い方を学ぶ
人は上手に歌う

そんなふうにして
ずっと後々も世界は続いてゆく
それからの世界は
ずっと上手いこと流れてく

繰り出される日々のアッパー
僕はよけきれず明日という壁にまた引き戻される
勝ち目のない戦いに僕は選ばれた

だから人は今 ここにいて意味があるから生きてる
なにかしら意味を見いだすために神様は命を与えた
そんな、いかがわしい信憑性のかけらもない理由を抱きしめても

なんにも解決には結びつかないけど
僕は思う それでいいと 神に誓ってもいい
ただ助けようもないくらい純粋な心で紡いでく言葉のような

罪のないきれいなひとみで見つめてるつもりだから

少しくらい不器用に生きてたって笑ってすまさせて

それくらい許されても差し支えない現実を今僕は生きてるんだから

神様 どうか お手柔らかに。

2008/08/07 (Thu)

[2752] 人の存在の記憶を記録する街
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


ここは人の存在の記憶を記録する街
ここで生きていた人たちの記録が記録される街
変わらず記録たちはそのころの営みを映し出す
くり返す生活があるのさ
ここにあるのさ

人が消えても存在の記憶までは消えないんだな
なぜだかすごく悲しくて仕方ないんだ
僕がいつか記録だけの人に成り下がることが

でも僕は記録じゃ記録しきれないくらいの思い出をたくさん抱いてきた つくったからなにもこわくないよ

記録じゃない思い出は鮮やかなまま残り続けるから

残り続けるから
思い出の場所に。

2008/08/07 (Thu)

[2753] 心の檻の囚人
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]

午後から降り出した予報にもないとつぜんの雨
少しせつなくなる
わけもなくため息がでる
窓の向こうの景色が白くにごって雨音だけが響く

もしかしたらこの歌は言葉というには
少し違うのかもしれないけれど
それでも僕はこの言葉のようなものを
操るみたいに操られるように心の中に見えた想像の景色を描きながら 少しずついろんなものを足してく

目につくものをただ歌にして届けるだけ
色づけするみたいにさびしさを塗りつぶす

少しでもやさしく見えるように
この蒼い世界が
少しでもきれいに見えるように

悲しみとか喜びとかもうたくさんだ
いらないからとつぶやいても日々の流れはとめられない

ただぼんやりしてた意味のない青春みたいに味気ない
若かった昔がつい昨日のことのように心の中にイメージが広がってゆく
僕はただ眺めてる
遊具のないグランドで
冷たさに全身を縛られながら
あえぎ散らす自由時間

それはただ憂うつでつまらないセルフタイム
人気のない今にもつぶれてしまいそうな廃れた喫茶店

天井に一本の糸を支えにつるされた模型が規則なくくるくる回ってる
こんな汚れた模型さえも自由を許されてるのにね
僕はなにをしているのかな
僕はなぜにこれほど不自由なのか
いや、違うよな
模型は自由なんかじゃないこのちっぽけな喫茶店の中で喫茶店の中だけで許された自由の名を語った不自由という少し広いだけの檻の中でだまされているんだ
僕と同じように

不自由という見えない枷をつけた偽りの自由という監獄の中の心貧しい囚人

心の中にある檻に閉じこめられた哀れな囚人

日々を無駄に流す悲しい実情
雨ばっか降り続く夏は嫌いだ
早く眠りたいな

縁起でもない願いばかりささげて 今夜も夢のない眠りにつく若年寄りの歯ぎしり おかした罪の数しれぬとらわれの人。

2008/08/07 (Thu)

[2754] 桜咲く丘で
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


桜咲く丘で君と昔交わしたあの約束は
まだ君の中でいまでも生きていますか?
走り去る日々の向こうで待っている
まだ見ない未来は鮮やかに輝いて見えるなんてまるでお世辞もいいとこだ

だけれどそれでも二人は信じてた
お互い一緒にいれば貧しさの中にいても
貧しいなりの幸せを見つけられるって

甘くない現実をみた後も目覚めない酔いにひたってた
そんな自分が好きだった
もしかしたら君以上に

だけれど信じて欲しい
君より好きな人なんて本当はいないんだ
そんな僕の中にまだ残ってる
自分をばかみたいに愛する心
すべて君で埋め尽くして

もう一度 桜咲くあの丘で
キスを交わそうね
約束を果たすためにゆくよ
駆け足で駆け上る

緑と桃色と青い色に包まれた世界
二人 桜の木の下で誓いを現実のものにするよ

嘘じゃなかったって証明するよ
お互いどこか約束なんて疑心暗鬼になったけど
今 そんな疑いさえおこがましかった
そう気づける素晴らしい日になるさ たった一度のキスでもう

僕らのこれからの日々も桜色に染まるさ
約束が果たされた瞬間に浮ついてた心はある一カ所に集まる

君の胸の中に 僕の胸の中にも芽生えたわだかまりさえ解きほぐす

二人かたく握りあった手のなか
絶対ほどけない
たった一度の約束が生み出した愛
それが今日真実になる

それをこの瞬間で今までの長い時間さえ嘘のように幸せで満たすよ

僕が君を 君が僕を

互いに負けないように
愛し愛され丸くなってく
互いの角を削りあって
愛に学び愛に救われてく

毎回丘に咲く桜を家族水入らずで
お弁当持って
ピクニックさ

君に抱かれた小さな君に話してあげる
きょとんとしてる君にママとの経緯(いきさつ)を

桜咲く丘で
輝きをこぼす風に抱かれて。

2008/08/07 (Thu)

[2755] 名前のないうた
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


めぐりめぐる
季節はめぐってく
人の始まりにも
人の終わりへも

まわるまわる
時間はまわってく
人は振り返る
そのたびに気づく

今までの長い道を
今までの長い時を

思い返すように記憶を巻き戻しては時々思い出にひたる いつの日か消えてくからじゃなく思い出したいから
人は理由をつくるも本気で笑う
明日と今日をいったりきたり往復するだろう 旅は続く
この足で歩く旅は

涙で濡れた道
笑顔にあふれた時代
たくさんの今日
くり返すけれど
ひとつとして同じ今日などないから

僕はまた今日も
新しい僕に生まれ変わるんだ
昨日と同じ世界で
新しい気持ちをまた抱きしめる

今だけ つかの間の幻と消えても
僕は忘れないだろう それでこそ尊いそのはかなさを
そしてその美しさを

僕は日々 ひしひし感じてる
言葉になんか出来やしない気持ちで
悶々とした気持ちで感じてる

それが幸せ
少しくすぐったい話だけど
まさに幸せ
間違いなく幸せなんだよ

今 誰より

そう思っていたい

僕は誰より

幸せなんだと叫びたい

君と隣り合う
終わりと隣り合う
始まりと隣り合う
現実と隣り合う

その隣り合いの中で僕はそんな気持ちを歌にしたい

僕は君のためだけの心に浮かんだすべてを形にする名もないシンガーだから。

2008/08/07 (Thu)

[2756] スマイルプレゼント
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


人はいつも人の目の中で生きてる
誰かに見つめられながら生きてる
たとえば大切な人からの視線とか
自分のことを思う優しさだったり
ちょっとした心配する気持ちとか

届かないくらい遠い距離にいても息のあたるくらい近くにいても
思う気持ちは変わらない
思う気持ちは一緒だから
また笑顔と笑顔で会えたとき
その嬉しさははじけるように僕の中できらめき出すよ

いつもどこにいても
どんなことあったってふたりは離れやしないさ
心だけは繋がってる
互いを思う気持ちで心から繋がってる 本当さ

あたたかな日だまりみたいな 君の笑顔が咲く日には
僕はあまりにすばらしい愛の底知れぬ力を知るのだろう

そして僕も笑顔を返す
君に負けないようにと
今一番最高と思う笑顔

届けるよ

スマイルプレゼント
フォーユー
フロームマイハート

君だけに。

2008/08/09 (Sat)

[2757] 愛の副作用
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


無駄にきれいな笑顔じゃなくて僕が君にあげたいのは
心がこわれてしまうくらい熱くこみ上げる透明な涙だ

ふいに季節が変わっていたことに僕はだいぶあとになり気づいて
それも君にいわれてから気づいて
恥ずかしくなって顔を伏せた

見上げた空に浮かぶ雲がせつない色に染まるころにはきっと
答だって出せているはずなんだ

アイラブユー
ただ愛しています
それだけを伝えたくて
僕は走る 走る

わき腹が痛んでも
歩きはしないさ
小走りでも走るよ

好きな人のためなら命がけ
大げさにだってなれちゃうんだから
不思議なものだね
でもそれが人を愛する事ででてくる

愛の副作用

この胸の痛み
じわり 胸こがす。

2008/08/09 (Sat)

[2758] 春よ、来い。
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


桜が咲くのと一緒に僕の恋も花開くといいな
都合のいい願いを空に投げた
豪速球とまではさすがにいかないけど自分がいまできる精いっぱいの思いで

君を愛したいんだ

春 夏 秋 冬
過ぎ去るときは早い
まるで風のように
振り返ればきつかった日さえも今では幻みたいに心にもおぼろげで断片的にしかおぼえてない

なぜだか悲しくって
涙がつたうんだ
誰のためとかじゃなく今はただ日々の過ぎ去るあまりの早さ そのせつなさに素直になって悲しんでいるのでしょう

うれしいふりしても
すぐにバレてしまう
嘘をつくことがへたくそな僕の嘘は嘘になってなかった まったくの無意味

僕が悲しむせいで君を泣かせてしまった
僕をゆるしてほしい
こうしてまた待ち遠しかった季節も過ぎ去ってゆくけど

ただ悲しむだけじゃ終わらない
ただ手を振るだけではおさまらない

だから

抱きしめよう
ぎゅっと
季節がまだそこにあるうちに

飽きるまで感じよう
堪能してみようよ

今 桜が咲いて
早送りするみたいに
パッと 桜が散る
巻き戻しはできない
ただ繰り返すだけ

寒い冬を越せば
芽吹いたつぼみがまた街を桃色に染める
僕はいつでも
待っているんだ 桜が咲く時 その瞬間を逃さないよう

思いも思慮深くいないで豪快に咲けよ
咲き乱れよう
ふたりの恋の花びら舞い踊る 世界で
踊り続けよう

回り続けましょう

今こそ心に春よ来い
恋という春よ実るなら今だよ
パッと パッと 今

花開け 僕の恋

君の心まで春風にのって吹いてゆこう
あたたかい道を駆け抜けてたどり着くまでのドキドキとたどり着いてからのドキドキ

永遠 抱きしめたいから

春よ 春よ ここに来て
僕を 僕を 幸せにしてください。

2008/08/09 (Sat)

[2759] 失恋とシーソー
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


僕が君に話せることなんかまだあるのかな
窓の外に浮かぶ月が僕をあわれむように見下ろしてる
裸のさみしさよりももっと悲しい現実があるんだ
終わりにはまだほど遠い道の途中で惑うから
僕の影もなんだかさみしそうに縮こまりながら影の僕が影じゃない僕を真下から見つめている

君に捧げた少し不器用な愛は今ちょっとばかり不安定です
ひとりぼっちでまたがるシーソーみたいにまったく
意味のない事ばかりしたがるの
恋のシーソー
いつまでも僕を空に近づかせずにただ地面に張り付かせてる

そのうち当然のように夜がきても
何ひとつ変わったことなんかなくて
僕はそのあまりの変わりようのなさに
打ちひしがれていた
真夜中 月を眺めて

すっかり冷めきったコーヒーをすする
そしてミルクと砂糖のいれすぎたコーヒーに噎せる
そんな夜

僕はずっと考えてた
僕はずっと一晩中

寝ないで君のこと考えてた

表開きの青春
思い切って裏を返せば
ほら無造作なまでにデタラメな日々

僕の願い 空に流すよ
もう使うこともない愛のカケラ
余らしたあげるはずだった優しさ
ほかの誰かになんてあげたくない

今 シーソーは僕がおりたことで
水平さを取り戻し
やがてゆっくりゆっくりと地面につく

僕の知らないところで
すべては始まり終わる

行きずりの恋も。

2008/08/09 (Sat)
4221件中 (2561-2570) [ << 251 252 253 254 255 256 257 258 259 260 >> ... 423
- 詩人の部屋 -