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甘味亭 真朱麻呂の部屋  〜 投稿順表示 〜


[3294] ノンシュガーソング
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


苦いだけの人生じゃとてもつまらないから
僕らは苦いだけの人生に砂糖を落としミルクを注ぎ人生を苦くもなく甘くもないちょうどいい味に仕上げる
それはつまり 悲しみとか喜びとかに当てはまります

ノンシュガーコーヒー 頼みます 最後まで飲みきります
無理して 涙ため込んで嫌々飲まないでください ブラックなんて君は苦手でしょう お日さまの下へ行きなさい
雨にばかり打たれてないで やせ我慢するなよ 僕よ そこの君よ

悲しいこと うれしいこと 順繰りに繰り返してこそ人生
無理に悲しいことばかり手に取ることはない
喜びにふれなさい
たまには笑いなさい
さぼりなさい
いたずらしなさい
怒られなさい
そんな屈折した気持ちも大切だし笑顔が自分を強くしてくれる
さあ明日も頑張ろうって気にさせてくれる
だからノンシュガーコーヒーなんて頼まずに今日ぐらいはせめてカフェオレにしましょうよ
笑えるように
明日、降る冷たい雨にたえられるように
今日は笑いましょう
目いっぱい明日笑えない分まで

かき混ぜる スプーンはないから
一色単にはできないけど 悲しみがあってこそ喜びは引き立ち 笑顔もひとしおなんだ
その波が愛せたときこそきっと幸せになれる

信じてる
ノンシュガーソング 雨に降られる中でも明日で待つ喜びを思いながら笑って
唄える日を
唄える日を。

2008/12/13 (Sat)

[3295] 始祖の木
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]

あの日は種だった木も今ではこんなにも大きくなった 始まりの木
すべては種から芽になって今みたいなでっかい木になった
科学も人の生活に馴染んでる機械とかもすべては種から始まった
大きな木に育つため
一昔前までは当たり前じゃなかったものを僕らは当たり前と呼んでいて
昨日は当たり前じゃなかったものを明日の今日には当たり前だと言っている
そんなふうにして僕らの頭の中や瞳の中で世界は思いもよらない方向へ進む
あらぬ方向へも進む
いつでも人の環境を害しながら生活をよりよくするためにきりもなく進化させ後の人たちの生活や未来を無視する
犠牲と発展を繰り返して地球は汚れたりきれいになったりする
そんなサイクルが回っているよ
くるくる ぐるぐる時代が回るように 何かが廃れては何かが生まれて
始祖の木が枯れて土に還るまで

ずっと僕らはそのサイクルの中で日常を繰り返してゆく
その途中にくたばったり新しく生まれたりする
そしてまた違う人たちが進み出てその時代の人たちが大人になり政治をまとめたりする

なんて不思議なんだろう うまくできすぎてやしないか
なんてオモシロいのかな 誰かの意図じゃないかなあ

なんて僕は考えている

誰かには今日は特別な日 されど誰かには悲しい日
自分のことにだけ悲しんだり笑ったりすればいいんだ、他人のことは滅多なことがない限り干渉するのもおこがましいぜ
楽しい日を味わう人なら笑えない人たちのぶんまで笑い
悲しい日を味わう人ならとことん涙すればいいんだ 簡単なことだ

始まりはもうすぐそこ迫ってる 待ってなどくれない
誰かがくたばったって終わりもしない
その先を生きるなら生きるなりの道がある
進むかどうかはその人次第
この道どこまで進む?
ここまできたらもう最後まで行くんだろうね 僕は
自分の始まりをたかが一瞬で自ら無意味にしないように。

2008/12/13 (Sat)

[3296] 昨日の僕に弔いを
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


昨日の僕に南無阿弥陀仏、弔いだ
喧嘩は終わり
ふたりは仲良し
愚かな僕に南無妙法蓮華経、煙焚こう
言い訳はやめて
愛しあおう

雨はやんで
虹がでて
ふたりはまた笑える
なんて幸せなんだろう
なんて素晴らしいんだろうな

葬式なのになぜか宴会みたいな勢い
ひどく罰当たりだけどそのさよならはとてもうれしい
ああ ばかな僕よ 消えてくれてありがとう
生まれ変わるだけさ
生まれ変わるだけさ
それだけで昨日の僕とは違う僕になれる
違う僕で君を愛せる 明日からの僕は

まだ僕の中に残ってるかすかな燃えカスよ 燃えきるまで待たないよ 昨日の僕なら待っただろうが今の僕は待たないよ
すかさずぎゅっとつぶすのさ 手の中でジューと焼けるにおい
アチチチチ… 火傷した

それでも笑えるのはきっと きっと 明日から君を困らせない僕に生まれ変われるから
笑顔でお葬式
さよなら 昨日までの僕よ
はじめまして 新しいこれからの僕よ。

2008/12/13 (Sat)

[3297] Sくん Mくん
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僕の中にいる 今もいる 生まれたときからいる

二人の男の子

愛されたい
愛したい
やりたい
やられたい
抱かれたい
抱きしめたい

その逆の逆の逆
そしてまたその逆の逆
その裏の裏の裏
そしてまたその裏の裏

また笑う
また笑う
僕を誘発する
かわいい子たち

Sくん Mくん
君らは 少し黙ってなさい
それでも愛したいのだ
だけど愛されたいのだ
欲望の天秤はいつも右に左に傾いて一定にならない 水平にならない
まったく不思議なものだね

そういってるうちもまた暴れ出す
この感情!
さあ 愛してよ
ああ 愛したいよ
きりがない!

2008/12/13 (Sat)

[3298] カラス
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カラスがゴミ袋を漁ってる僕をみつめて
おまえもおいらと同じなんだなと言わんばかりに一声鳴いてみせた あの夕暮れ
人間落ちてゆくとこまで落ちていけたら楽なんだろうな
なにもしなくていい
なにもできない

死ぬことは難しくない
ただ真っ逆様に地面にパラシュートみたいに落ちていけばいいだけ でなければ首にロープを巻いたりするだけだ

でも まだまだ生きていたい
なぜか なぜか べつにやりたいことがあるわけじゃないけど
自分でもわからないんだ
なぜか なぜか このまま思いつきにまかせて死んじゃならない気がするし罪なことのような気がするんだ

だから カラスみたいに貧乏を通り越した人になろうが
僕は明日も生きてく
社会人は辞めても人間はまだ辞めてないから 生き地獄でも
僕は進む 進む まだまだ悪あがきしたいのだ
カラスに背負われて どこまでも進む 進む まだまだ僕は死ぬわけにはいかないのだ。

2008/12/13 (Sat)

[3299] やさしい夕暮れ
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


一日中閉じていたみたいに夢心地の目を開けてみたらそこはもう夕暮れだった
カラスも屋根の上から一声鳴くと巣まで飛び帰ってしまった

僕の場所は夕暮れのどこにあるだろう
探してみたけれどそれらしい場所はなかった
代わりに夕闇が夜をつれてきただけ
しばらくすると朝になって夜は明けてた

それでも今日も気づけば視界いっぱい夕暮れ空だね
家に帰る人たち 秋のもの悲しい雰囲気
遊んでた子供もお母さんに手を引かれて帰るよ 今思い出した 僕もちっちゃかった時はこんな風だったな

大人の僕を迎えにきてくれるのは今はお母さんじゃない
大好きな君だよ
消えてく残像 幻を追いかけながら お母さんの背中に手が触れた瞬間それは君の手だったよ
何?どうしたの?って君はいいながら
ご飯だよって言ったね 僕は頭をかきながら笑ったっけ

帰ろう 大人になったって僕はずっと夕暮れの中では幼いあの日に帰れるから
目覚めればいつもそこは夕暮れ 視界いっぱいのだいだい色の空
目覚めればいつも夕暮れていた 視界をにじますほどきれいな空

どうして夕暮れはこんなに泣けちゃうほどきれいなんだ 懐かしいんだ
心が修整つかないくい揺れるよ
ゆらゆら ぐらぐら
夕暮れの中で僕は夢をみていた

ああ 帰ろうか
素晴らしい現実へ
今日も夢を見れたから
たしかに君といる毎日は素晴らしい
だからこそ思い出を忘れたくない いつまでもやさしい気持ちでいるために
夕暮れは人の心をやさしくしてくれる色
青空は人の心を元気にしてくれる色
そんなふうに僕はいろんな色に囲まれている
そして今僕はやさしくなるために夕暮れのだいだい色に染まるんだ 体中
愛してる 愛してる
いつでも言えるように夕暮れにやさしさをわけてもらう
夕暮れはやさしい色
ああ やさしい夕暮れ
今瞳の中にも果てしなく広がる。

2008/12/13 (Sat)

[3300] アイノコトバ アイコトバ
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


愛の色ってどんな色かな 色にたとえたら何色なのかな
愛の形ってどんな形しているのかな 手触りはどんな感じ?

僕は夕暮れが好きだから だいだい色みたいなあたたかい心を包む色がいい
暑い夏の日も寒い冬の日も決してじゃまにならない色
あたたかいぬくもりをくれる色かなあ

そして愛の形や手触りって 君の肌みたいにスベスベしてあったかいんだろうな
愛は形を変えるからまるで星形のような三角みたいな日もあるけどまんまるな日もあるのさ
愛は人のやさしさやぬくもりにふれいろんな形や色になるんだ
今 わかった
だからこそ決まった形なんか要らないんだ
愛は自由な姿で 決まりなんかないから素晴らしいんだ
だからこそ愛は愛なんだね

僕の夕暮れがまたすぐそばで笑った、怒った、すねた、たまらなくカワイいね

君が僕の中に見る愛
僕が君の中に見る愛
日により違うだろうけど
重なる日がもっと増えるように
互いの心 分かち合い譲り合える心育てていこう

離れた分だけ明日は近づけるよう歩み寄ろう 互いに考えてゆこう
ごめんね ありがとう 好きだよ 愛してる キスしようか
そんな他愛ない言葉が心をつないでくれるよ 真面目に涙が止まらないくらい君がいるから僕は毎日生きられる

だからアイノコトバ、もっと二人の明日を鮮やかに見違えるほど染めてくれ
そうさアイノコトバ、ずっと二人の心から消えないで永久に照らしておくれ

大げさじゃない愛がどこにあるんだ
僕はいつも君に本気なんだ

だからあのアイコトバ、まるで二人の口癖みたいに朝昼夜と一日中時間帯関係なく言いたい
そうさあのアイコトバ、いつか歳をとって白髪だらけになって一人じゃ歩けなくなって語尾に「じゃ」をつけるような日が来ても

僕の中の愛や僕の瞳に映る君の姿は出逢った頃と変わらずにカワイいまま 君は君さ。

2008/12/13 (Sat)

[3301] イブの夜
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僕が君に見せる笑顔
君が僕に見せる笑顔
どっちもステキだね

誰かが大切な誰かに見せる涙
その誰かが誰かに見せる涙
たぶん その誰かと誰かは互いに互いが大切だから
どっちが泣いていてもほっとけないからすぐに抱きしめるんだろう
愛はいつまでもそんなようなやさしく素直な形であってほしい

偽らない愛、飾らない愛と見栄っ張りの愛、どちらがいいだろう
ばか正直な愛がひとつここにあるなら僕はそっちを迷わず選ぶよ
誰かはそれを鼻で笑うけど僕は素晴らしいと思う
笑う奴を殴りたいくらいそんな当たり前な愛を愚弄することは腹立たしい

胸が熱くなって もう どうしようもないほど人を好きになった時
僕はその言葉を 抱いた じつは君を見かけた時から 抱いていたよ

愛なんて 愛なんて感情はなけりゃいいのに 切ないだけさ
なんて言っていた僕だけれど 君が好き
その気持ちだけはどうしても捨てられなくて今でもほら大事そうに握っているよ
それはいつか君じゃない人にあげるための愛なのかな

この愛で誰かを愛したいよ
せっかく持ってる感情だから
人を愛す喜びを知らないままくたばりたくはないんだ
だからもう終わりにしよう
見栄や意地は捨てて
笑顔という箱で愛というプレゼントを包んで 本心からの声というリボンでキュッと結んだら
今 渡しに行くよ


愛を届けに
愛を届けに
愛を届けに
雪の降る街をひとり強く進む 途中振り返らない 迷いはない 肩についた雪をはらわない
伝えるためだけにこの愛はあるのだから届かないはずはない
そうつぶやいて僕は夜空を駈ける流れ星よりも早く時間と空間の隙間を走り抜けてく

破裂しそうな胸ドキドキ イブの夜は僕をはらはらさせる
プレゼントを握る手がふるえてるのは寒さのせいじゃない
君のOKをもらえるかどうかの瀬戸際だから。

2008/12/13 (Sat)

[3302] 好きになってくれたら
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


君が僕を好きになってくれたらそれだけでいいや、ほかはなにも望まない
僕もとっくに昔から君が好きだから
あとは君が僕を好きになる それだけで二人はカップルさ
君を幸せにすること約束するから どうか同じ未来を二人で歩いていきませんか?
それだけで僕は君を幸せにできるよ
だって君が好きなんだからそれくらい頑張るよ 頑張るよ
だから好きになってくれますか? ちょっと無理やりだけどそのくらい君が好きってことで小さなことと笑ってゆるして さあ この手を取るか無視するかはあなたの自由 僕が次の瞬間目をあけたら答は出るけど あなたがもしあけたときいなかったらと思うとこわい でも僕はお辞儀して手を差し出す
勇気を出して これが二人の始まりになるように 願いながら。

2008/12/13 (Sat)

[3303] ミライ進路
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


今まで来た道を戻るように 僕はまた叶わなかった ひらなかった夢の扉から名残惜しそうに離れるよ
その背中は押しころした嗚咽とかみしめる唇と見えない涙を隠す

影が長く長くのびてゆく うつむいていたから目に飛び込んだ僕よりだいぶ長い影
影は僕にいつになく陽気な声で元気出せよ、おまえにはあの夢は似合わなかっただけさとつぶやいた

悲しみと喜びの狭間で今 揺れている僕
夜は窓の外 当然のように朝をはこんでくる こっちの気も知らないでまた始まらせるのか
ちょっと待ってとは言えない僕のもどかしさもなにもわからないくせして
積み重なる日々はただ僕など眼中にもない顔で時間だけがひとり歩きするよ
気持ちはまだ昨日のあの夜で止まってる

「ごめんなさい」とか「すいません」ってもう僕の中では代名詞だし口癖にもなりつつある
慣れすぎて一日の中で何回もつぶやいてる それをつぶやけばだいたいのことはゆるしてもらえる 内容によるけどふたたび僕はまたその言葉つぶやいてしまいそうさ 許しを乞うように
情けない姿で自分自身に言うのだろう
夢も可能性もまたひとつつぶしました
報告するように泣きながら 気づけば眠ってた 夢の中でも自由がなくて堅物なルールに縛られたまま堅苦しい 重い鎖に体中押さえつけられて
叶えることのできる夢は少しずつ減っていって行ける道も閉ざされて 気づけば無難な道以外ひらけていなかった

進路 選ぶとき 僕は悩みに悩んだ 頭がかち割れるほど
進路 選ぶのは 自分の人生すべてを左右する重要な問題

自分のことだけど決められないよ 道は無限大だとかいう塾のビラや予備校のチラシが舞う街で
本当なのか嘘なのかわからない誰かの声に惑わされながらたしかな道を探す僕はひとり文句も言われながら
そのたびこれは僕の道と声を荒らげた
かれた声でいつかここで泣いたのを憶えてる。

2008/12/13 (Sat)
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