詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
笑って 泣いて うなだれて そんでどうするの?
この先の日々 希望はあるの? ひたすら暗いバラードばかり聴いている
怒って 勉強嫌々して叶うかもわからない夢を見て なにが楽しいの?
僕にはわからない
それから
次は 次は 次は
聞くだけなら簡単だ
絶え間なく探ってゆく
知りたい
知りたくない
繰り返す 僕には無意味な気がしてる
あの日の僕 あれからの僕
これからの僕 今の僕
耳をふさぎたいくらいいやな現実
目をつぶしたいくらいいやな景色
そんな時間はすべて吐き気がするほどあざやかできれいで
そしてちょっとやそっとじゃ思い出せないくらい奥深かったような
そんなメモリーです。
詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
心の中に棲んでる弱さを僕はどこまで抑えられるかな
誰でも一度は現実から目をそらしたいと思うだろう
僕はそれが長続きするだけさ
みんな悲しいとか
みんな辛いだとかよく耳にするけどそんな言葉で癒せるほど悲しみは浅くない
三途の川の船着き場まで悲しみはついてくる
生まれて死ぬまで雨の中を歩いてゆく
やまないその雨に濡れながら雨なのか涙なのかわからないほどずぶ濡れの心
今も何ひとつ変わらないままここにあるよ
誰かが思う以上に僕はうそつきで
誰かが思う以上に僕は弱い人間だ
誰かが思う以上に僕はとても愚かでばかな人間だ
明日の不安がまだ夜も明けないうちから夢の中にまで入ってきてこの僕を不安の渦の中へ突き落とす
なんで僕は生まれてきたんだろう
そんな悲しい疑問持つ日もあるけど今日も生きている
悲しい目をしながら
うつろなこの瞳には幸せなんて映りゃしない
映るのはせいぜい自分の傷だらけの今とむなしさだけ
生きていくことを僕は時々おっくうに感じて 背負った現実に心が押しつぶされる
誰も僕の生死を問わないならこのまま僕はいつか誰にもわからない場所で寿命がくるまえにいつか天に召されたい
もう限界はこえたけど
誰かが思う以上に僕らは悲しくて
誰かが思うよりずっと頑張っている
その頑張りが時に道ばたにはき捨てられたガムのようにつぶされてしまうけど
それでも僕は生きていくことを選んだ
いつか本当に本当に心が死ぬまで
今はじっと堪えてさ
恋などしたりして
必死に気を紛らわせ
風に吹かれよう
友達も家族の中にさえ心から分かち合える人もない人よ
君の居場所はきっともっと遠くのほうにあるからもっと先へ行けばきっと
今僕に向けて放つ
精一杯のやさしい歌
嘆くばかりの僕の心に雪のように降り注ぐ
あたたかい涙によく似た雨にぬれてる。
詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
きれいごとは聞きたくない 正直飽き飽きした
希望だけじゃ人は生きられない
光だけ見てもいられない
だから人は嘆き自分を責めたりする
それもまた自分との葛藤
自分の中にある不安や疑問との闘いだから見守っていて
もう僕も二十歳だ
二十年ぶんの人生のノウハウはわかってるよ
だけれどまだこの世の中は理解に苦しむことばかりだ
そこにはびこるのは理不尽か ひいきか
数え上げればきりがないね
でも生きている
君も きっと
あんたも もしや
どこかで 涙でにじむ空 見上げてる 二日にも続く連休の終わりを告げる日曜日五時のチャイムを聴きながらため息をつくのだろう?
届かない雲に思いを寄せている 眠れない夜に枕をぬらしてる
教科書に描いてあるえらそうな顔をしたいかにも偉人って奴よりずっとそれでも歯を食いしばって生きるあんたのほうがえらいだろう
偉人より偉人な人だろう
僕は思う 偉人より偉人な人だろう、と
そっちのほうが断然偉人だ
つらいのに本当ご苦労様
テレビにバンバン出てるえらそうな政治家よりばかでかい皇室に住み民衆ににこやかに手を振る皇后 皇太子なんかよりずっと汗にまみれ日々をなんとかつなぐ君のほうがずっとえらいし素晴らしい 自分に言いな、おまえは我ながらよくやってるぜって
悩み 迷い 苦しんだ
そんな時間は絶対消えない
なんらかの夢を咲かす種になる
きっと少なくてもその涙は意味のある涙だからそう腐るな
誰もくれないやさしさなら自分が自分にあげりゃいい
誰もしてくれない誕生祝いなら自分が自分に盛大にしてやればいい
他人ができる何倍もの盛大さで自分の頑張りを祝えばいい
そんなことも悪かないさ
マイディヤーハッピーバースデイしてあげよう
ひとりも乙なもの
頑張ってると思うなら許容範囲を広げて遮る壁をぶち壊そう たまには自分のために生きてごらん。
詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
僕と君が喧嘩して
すんなり仲直りした 土日とつづいた喧嘩
とても 短い喧嘩は最短記録で始まり終わった きれいに元の鞘に戻った。僕の一方的な降伏という降参によって命からがら難を逃れた
ギネスものの速さで僕らの二日間戦争は終戦を迎えた。
負傷者 一名 (僕、概要=喧嘩の末による全身打撲)。
無傷な人 一名 当然君。
そして またひとつ歴史に残る喧嘩の中で僕は理解した
女には逆らわないほうがいいと僕はわかった
こうして何事も(あり)終わった僕らの二日間戦争
敬礼!!
お疲れさん! 僕!
おいたわしや 僕よ!
まだ痛むわ この傷…
今度はお手柔らかに…
もうやだわ!
僕は犬だワン!
殴られるなら
従いますだワン!
プライドなんか
銃みたいに捨てて
従いますだワン!
だからもう喧嘩はよそう
喧嘩の火は涙で消火された
ああよかった
よかった よかった
君と僕の二日間戦争
涙と恐怖の二日間戦争
君と僕の二日間戦争。
詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
「君はどんな場所でもどんな服を着ても絵になるね…
君が景色に入ればどんな名所も歴史あるお城もただの背景に過ぎなくなるよ 君を目立たせるための明かりのようなものさ
君は写真写りもいいとてもいい星のもとに生まれた女の子」
そんなおおげさなセリフさえ言えなくなるんだね…
君は来週 引っ越してしまうんだね
夕暮れをバックに君を乗せたトラックが走り去る記憶の中に焼き付いた風景
幼い君は必死に笑顔つくって僕に手を振る
手を振り返すだけでなにも言えなかったけど引っ越す前の日指切りしてまた会えたら結婚しようねと約束した
大人になった僕には本気でおぼえてるのも悲しくなるくらいせつない子供のから約束さ
君のほっぺにキスしたこと忘れてないでしょうか?
僕はおぼえてる
悲しいくらい
切ないくらい
君のことあのときはなんにも思わなかったけど今ならわかる
それは好きだって気持ちだったこと
あの日と同じ場所 同じ夕暮れ時 空の下 お別れをした橋の上 僕は泣いていた
ばかだよな
そんな昔のこと
本気にするなんて
涙もしょっぱいや
でもなんだかまた会える気がしてるのは気のせいかな 僕だけかなあ
涙のお引っ越し
僕も大人になるため新居へお引っ越し
君はどうだい?
詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
ねぇなんで君は僕なんかと付き合おうと思ったたの?今でもそれが疑問で仕方ない
金もなにもないし君に何か喜ぶことしてあげられるほど融通も利かないしなにより免許もない
君が声をかけてきてくれなければ永遠に釣りあうこともなかったふたりがいま同じ部屋の中 それなりにやってる
あわなさそうなふたりも何年か暮らすうちにすっかり様になってきたね
最初のころのぎこちなさは今では嘘のようにふたり 近づいた
そして ふたりは互いの距離を縮めてく
少しずつ少しずつ確実にうめていくよ
あと何センチ あと何ミリ 少しの隙間もゆるさない君とうなずくばかりの僕
愛は複雑
絡まるほど複雑に入り組んでゆく
たとえふたりの心の距離がうまりきってもまた隙間が生まれれば磁石のように反発する性質に変わる
だから喧嘩して少し距離を置いて話し合う場をもうけたりしながらその中で同じ極になれるように
僕らの距離はいつのまにかセンチメートルのあいだを行き交う
でも それでいいと君は笑ってくれたからたかがセンチメートル
いつでもくっついていたら互いの時間もなくなるしね
愛する恋人同士でも自分の時間がほしいもの
だから大切な時だけふたりは磁石のように引き寄せあう
タイミングはそれとなくわかる
そんな愛がちょうどいいんじゃない?
ふたりはうなずきあった
ふたりはうなずきあって
愛と自分とのシーソーを一定にしてバランスとった
それが一番いいね
その距離 ナイス距離。
詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
こんなんじゃだめなんだ
本当はもっと今よりずっと極限まで君を愛したい 愛せるはずなんだ
命を危険にさらしてまで山に登る人もいるから
僕もそれに習うわけじゃないけど命を懸けてひとりの人を死ぬまで愛したい
大した命じゃないけれど
僕でいいのならいつでも君にささげたい
君のために強気でいたい 君を前向きな僕で愛せるために
いつまでも
人と比べる愛はちっぽけだけれど
君ほどの人を愛すのだからそんな悠長なことも言ってられないから
君を 君を 君を
死ぬまでずっと同じ気持ちで愛すのはなおのこと
君に 君に 君に
ありあまるほどの幸せをあげたい きれいな花束添えて
給料やすくても
度量低くても
センス無くても
君を愛すことだけは本気で そう 本気で
着飾らない思いを
素直すぎるほどの思いを君にささげたい
もらった君が思わず泣いちゃうくらいの思いを そしてはずみで僕も泣いちゃうくらいの気持ちと愛をプレゼント
君が生まれてはじめて恋をした人だからかなあ
なんか自分より大切でなにより美しくて全世界
恥ずかしいくらいストレートだけれど気持ちを着飾れない不器用な僕だからたまに君をそんな気持ちで傷つけてしまうかもしれないけど
その時はどうぞ僕のことを叱ってね
きっと そんな日々を 時間を 重ねればいつかふたりは誰にも負けないくらいお似合いのふたりになれるから さあ…
君に僕の愛を ひとつしかない愛を
これでもう誰にも僕はあげられない
僕は君のもの
そして
僕に君の愛を 同じようにひとつしかない愛をください
君も僕にあげたらもの僕以外愛せないようになる
きっと僕の虜になる
柄じゃないセリフも恥ずかしくないよ
何度も言ってやるさ
ほら苦しいときはお互い様で不器用で一向にかまわないからのほほん暮らしていこう。
詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
ちょいとそこのお兄さん 信号は青でわたりなさい
正確には緑だけどさ
マナーの悪い大人ばかりで仕方ない世の中だね
誰が悪いのかな
マナーを守らないやつか
規制のゆるいルールをつくるやつか
いったい誰だ?
首謀者は?
幼いころに習った当たり前な正しさが笑われる時代 到来
笑われました…
本当 いやな時代
本当 ばかな時代
正直者がばかを見る
正直者がけがをする
正直者が損をする
正直者が冷や水を浴びる
おかしな世界
はびこる悪
ゆるされて
守られる
ふざけた世界
本当 正直でいるのがばかばかしくなる
けれど 僕は けれど僕はやっぱり奴らとは同じ世界には暮らせない
やっぱり
正しいことは正しいことだから
やっぱり
素晴らしいことは素晴らしいことだから
やっぱり
正しいことをしていたいと思う
けがをしても
命 落としても
ばかと笑われても
それが僕の決めたこと
正しい行為!
ふつうの行為!
間違いであるもんか!
いわば僕は数少ない正義の味方だ!
なんて、おおげさかなぁ…?
詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
あの日 君に恋をした あれは春のはじめ桜の見頃あたり
めぐり会った瞬間僕は君のとりこになった 人生はじめての恋だった
人は恋をすると肉体的にはわからない痛みを感じるというけど
心の中が熱く燃えるような無痛の痛みを感じるというけど
あのときの僕はまさにそれだった
花びらのような散り方で終わるような恋はしたくない
はじめてでもそれくらいは思うから僕はいつか伝えたいとも思う
せめて桜が咲いてるうちに伝えたいと思う
ボタンを上まできっちり閉めた学ランと真新しいズボンを着た僕はまだ少し肌寒い春風に吹かれながらぼんやり空を眺めてた
思うことはあの雲クジラににてるとかあっちはソフトクリームだとかいう幼稚なこと
そんな恋に未来はあるのか
あの日の僕はそんなことどうでも良さそうだった
ただ君を見てるだけで それだけで
でも恋のほろ苦い後味はあとになって響くから大人になったら後悔するということもわからず僕は気の迷いと恋心を窓からそまつに捨てた
でも今 わかることは恋は叶わなくても叶ってもそんな気持ちを抱くだけでもいいものってこと
良くも悪くもなくとえらそうに僕は言うけどあの痛みはきっと大人に近づいたあかしで成長の課程になるものだと知る
初恋は初恋でいい思い出と笑う 言っていたらどうなってたかという結果なんか知らないけど
僕は思いのほかとてもすがすがしい
ひとり 十数年後の春風に吹かれてる
何百年と立ち続ける桜の木の下で想いを馳せる
君は元気かな
名前すら知らない
ただ良いなって遠くからいつも眺めてた僕よりひとつ年上の女の子
恋桜 恋をした人の心に咲く桜
今もこの胸に
また新しい種を宿すまで眠りの中 土のベッドの上
恋をする日を待ってる
今か今かと春を待ってるつぼみみたいに恋は心に春がくるのを待ちわびてる
春になっても待ちわびてる。
詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
あなたには本当のことを言いたいんだ
僕は君をずっと昔からね好きだったんだ
これは嘘じゃない
聞いてほしいんだ
暗い部屋 あたたかいランプをともして
ランプのガラスの中で燃え重なる炎のように僕らも寄り添いあって
いつの日かふたりの時間を愛と呼べれば万事いいと思う
幸せはこの世界のどこを探せばあるの?
繰り返される日々はどこまで僕らをじらすのか
すぐそばにあるようで実は遠くにある
そんなあいまいなこたえをもらってもなにもわかりはしない
だから僕らは時にみにくくなって喧嘩をするんだ
互いの心の中にある理解のつかないことを引き寄せるように
見えないこたえを知るために今日もすれ違うよ
幸せは目には見えないものだから
きっといつまでも僕らは探していく
それでもこれこそが幸せだという確信を見つけたんだ
それは君だよ
君の中にある
光のランプだよ
いつも僕をあたたかく照らし
果てしない闇に光をさしてくれる
光がさせば闇も消え意外と狭いことに気づき出口を見つけられる
君がともしたランプ
君のおかげだね。