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甘味亭 真朱麻呂の部屋  〜 投稿順表示 〜


[3935] たんぽぽが咲く頃
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


予報にもない突然の雨に降られ足並みももたつく帰り道
ひとり道ばたで見つけた花を見てた
この花はこんなにも小さいのにけなげに咲いている
こんなにもこんなにも綺麗に

ずっと君を愛してる
僕もけなげに
君だけを

たんぽぽが咲く頃は春でしょう
それ以外の季節には咲かないのです
ならば僕の思いが花を咲かすのは
春ですか 夏ですか
秋ですか 冬ですか?
どの季節ですか?
もうあれからかれこれ十数回は季節はめぐったけど
いまだ 音沙汰ない恋

こんなにほほにあたる風はあたたかいのに
胸の中に吹く風は寒々としてひどく冷たい

春のはじまり

ページの端をつまんでおそるおそるめくる

春のはじまり

たんぽぽが咲く頃
この思いも咲くかな
不安と期待が入り混じる春に僕は惑う。

2009/04/18 (Sat)

[3936] 遅刻ライダー
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


遅刻ライダー
あと三分で
急がなくちゃ
超高速で
できる限り

僕は遅刻ライダー
あの階段を上れば
僕は遅刻しないで済む
だから急ぐよ

遅刻ライダー
遅刻しそうなライダー
素顔で闘うライダー
仮面じゃなく遅刻ライダー!

2009/04/18 (Sat)

[3937] ありふれた唄
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


ふつうでけっこう
コケコッコー
欲がない人?
余計なお世話さ

僕は僕で幸せだからそれでいい
それがいい

ありふれている
けっこうなことじゃないか
ありきたりだね
幸せなことじゃないか

バカバカしいくらいありふれた唄を歌うように僕はありふれた生活をとても愛してるからそっとしておいて

僕は 今 この上ないくらい幸せだから

冷静と情熱のその間の狂いそうな感情
絵にしたら何枚くらいになるのかな
言葉にしたら何文字になるのかなあ

ありふれたで唄で幸せになれるぜ
僕らはありふれているからこそ幸せなんだ

ありふれた幸せ
今 僕は幸せ
ありふれてることの幸せ
今 ムネをくすぐる。

2009/04/18 (Sat)

[3938] 仮面の本性
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


人はみな 仮面をかぶってる
誰もみな 仮面をかぶってる

あなたはどんな仮面をかぶってる?

僕はどんな仮面をかぶってる?

あなたには見える
自分では見えない自分のつけてる仮面
僕の本性
僕の見てる君の仮面が本性かはわからないけどなんだかそれっぽいんだ

仮面の本性
見せてくれよ
君の素敵な生々しい裏の顔

僕はきっとそっちに惹かれて君と歩いてる

薄く夜空に切れ目のように浮かんだ三日月が僕らを照らす
真実を暴くように照らす

それはそれは素敵な夜だった。

2009/04/18 (Sat)

[3939] 真実は誰に微笑むか
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


運命は残酷に冷酷に審判を下す
そこに正義はなく汚れた嘘があるだけ
救いは闇の中までは届かない

深すぎるその闇に手を差し伸べたい
君を闇から救いたい

真実は誰に微笑むか
満月は誰を照らすか
明日は誰が犠牲者か
そして誰が加害者か

偽りは偽りのまま
白日にさらされず
ずっと迷宮の中
謎のままで
解かれず解かされず今も多くの人を傷つける

真実はそこにあるか?
真実はそこから見えるか?
真実は誰にでも優しいか?
平等か?

罪と罰の狭間で揺れ動く心が痛い

許されないことが許されないまま罪という悲しみを この街に降らす

今宵も救いはないのだろうか

名探偵を求めてる
救世主を求めてる
ヒーローを探してる

誰か 頼むよ
このもやもやの招待を解き明かして

神よ 仏よ
アーメン メン!

2009/04/18 (Sat)

[3940] この気持ちはなんだろう
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


一生の不覚だ これは現実なのか
自分をまた縁起でもない言葉で悲しませてしまった

1日の中 思えば失敗ばかり
早く家に帰りたいと思うばかり
狭い工場の片隅で必死に働く俺
怒られてばかりだ
人はそれをふつうと笑うけど僕には人よりずっと流す涙多すぎる気がするんだ

幸せを求めてたどり着いた未来なのにこんなはずじゃなかったと嘆く
そしてこんなことになるなら生まれてきたことが間違えだと口走る馬鹿な俺のことを跡形もなく消し去ってくれたら幸せになれる

いったい何回間違えて僕はゆくのだろう たぶん何回でも間違えてゆくつもりさ
間違えることも人間の証と笑いたい自分をけ飛ばしても常識を抱きしめることが理解できない

幸せはここにはない
幸せはどこにもない
僕が求めてる幸せは
空の上 雲の彼方

夕暮れが今日も空を真っ赤に染めている
涙のしょっぱさがいやに切ないなあ

立ち尽くす僕のこのからだが熱をおびたら帰ろうよ
もと来た道を
足下に影をたしかめて僕はほんの少し笑う

嗚呼 この気持ちはなんだろう

言葉にもならないや
涙ばかり ため息ばかり溢れるだけで切ない

今まで生きてきた道
これから歩む道
転んだ記憶
明日に不安が揺れてる
目に見えてわかる今日と同じ悲しみ

また涙が止まらないよ

幸せを求めてたどり着いた未来なのにこんなはずじゃなかったと嘆く
そしてこんなことになるなら生まれてきたことが間違えだと口走る馬鹿な俺のことを跡形もなく消し去ってくれたら幸せになれる

そんな勘違いを信じながら日々は怒濤に流れ延々に続いてく

それもまた生きるってことかな
ただここにいて存在するだけで悲しみは僕を切なさで焦がすのに未来はさらなる悲しみで僕を灰にする気のようでまた泣きたくなる

この気持ちは切ない気持ち

完。

2009/04/18 (Sat)

[3941] 油断は禁物 慣れに用心
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


何事かと転んだ石拾い上げてみればなんてことはない小さな石だった
自分はそんな小さな石にさえ気づかない
そんな小さな石にさえ転ぶ奴にいつからなったんだろう

油断は禁物
慣れに用心
慣れた頃が一番危険だ
隙が生まれるから
気をつけて

事故のもと

なめてると痛い目見るよ

それがこわいなら広い道でもとばさすゆっくり一歩一歩たしかめて歩きなよ

それが人の生き方
正しい歩き方だよ

馬鹿にするなら
君はなぜその石に転んだ?
こたえられるかい?

2009/04/18 (Sat)

[3942] つぎ会うときは宇宙で
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


はるかなはるかな宇宙の小さな小さな惑星に生まれた僕らは奇跡のようなめぐりあわせを果たした
ある日のなんでもない日曜日

僕らがいる理由やつくられた仕組みはきっと複雑なのにめぐりあったからくりは簡単だよね
ただ僕らはあの日あの時間同じ場所に居合わせたってだけ

でも不思議だ
偶然とばかり言えない
運命じゃないって馬鹿にもできない

だから

つぎ会うときは
あの夜空の向こうに広がる宇宙で会いましょう
もしもこのまま運命のままに僕らは最後の時をむかえ命とじる日がきても宇宙でまた会えるんだ
きっと今まで死んだ人たちは宇宙のどこかにある惑星で生きてる
そんなロマンで悲しみを拭えたら素晴らしい
そういった僕らの顔には花が咲き乱れてる

笑顔ひとつだけ
あなたにささげよう
もう後悔しない
一生で一度の恋
あの世に召され
幽霊になってもね
君を忘れない
君のこと忘れない

お先に失礼

君が見上げた星のどれかその中に僕はいるんだ
ほかの星よりきらめいてしらせるよ
だからつぎの人生は宇宙のどこかにある惑星でまた愛し合おう それまでしばしの我慢だよ
第二の人生はあるよ
悲しみはあるはずない
君とまた会える
君も僕と会える

うれしいなら笑って窓辺壁にもたれて泣いている君
ここからでも見えるよ
すごく悲しいね

距離は無限大
心は近くあろうとも
宇宙は広い
そんな不思議もあるはずだ
地球が生まれて僕らが誕生したようにきっと幕は二度開くはず
願えば永久に僕らは輪廻を繰り返す
前世と同じ僕らは恋人同士また会える

そのときはきっと今いる地球と同じ素敵な惑星で悲しんだり笑ったりまたしようね

遠い話だけど
今から言っておくよ
運命は思いのほか残忍だから。

2009/04/18 (Sat)

[3943] 夜が明けたら
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


この夜はいつか終わるはかなくも美しい物語の一ページの中の文章に終わりを告げる句点みたいなもの
見上げた瞳がとらえた流れ星
今 僕の胸の中
世界中の人の中
流れていった
この夜が明ければ悲しみも喜びも明日へはこばれる
もしかしたら明日になったらこの世界にいなくなる人がいるかもしれない
だとしてもだとしてもその人の生きたあかしは影のように消えないから見えなくても消えてないからどうかこの夜にそっとその人をよく知る残された誰かが思い出してほしい。そうすることがその人への弔い

この世界にはいくつの悲しみがあり
この世界では僕や君はその悲しみにいつまで泣かせられるのか
数少ない喜びにひたれるのか
明日になったら変わってしまう何か変わらない何か
すべて混ざりあってひとつの一日になる

夜が明けたら
すべてわかる
すぐにわかる
夜が明けたら
きっと笑える
君は 僕は闇の中に光を見つけた

降り続く雨も夜のあいだだけさ
すぐにやむはず
つかの間の悲しみ

少しのまぶしい陽射しが降り注ぐだけ
また夜になれば楽しく笑える

きっと 明日
なにがあっても
死んじゃうよりはましだから
笑おうじゃないか
無事に朝を迎えられたなら

夜が明けたら新しい朝の光浴びて朝の空気吸い込もう
今日も生きてる喜びをからだで 心で知ろう

誰も疑えない
君はそこに
僕はそこにいる

あなたにも僕が見える
僕にもあなたが見える
自分じゃ鏡に映した姿しか見えないからそれが疑わしいから君にたしかめてもらうよ
ねえ 僕のこと見えるかい?
次の君の言葉に息をのみ待つこの数秒がとても大好き

そんな朝に僕は今日も生きている
ちゃんと生きている
君が証明してくれたから
これ以上の確証はないはず

そうだろ?
マイハニー…?

2009/04/18 (Sat)

[3944] おしまいのラプソディ
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友達もいない
親はもう昔死んだ
頼れる人もいない
だから僕は一人生きてる
自分だけを頼りにして二足のわらじで今も孤独の住人〇〇〇号室の住人
家賃は命で賄われてます

隣人は透明人間
無口な奴だから
話さない
そう思えば悲しくはない

大家は僕だ 不思議に誰も僕を羨ましがらない
神も仏もいない世界
行き交う人皆冷たい表情
ゴーストマンション
テレビでは毎日悲しいニュースばかり流れ教育番組では無表情の子供が親とよく似た無感情な態度でやる気なさそうに体操してる

そんな世界を望んだばかりに僕は孤独の住人
今もまだ抜け出せていない

マンションの名は社会不適応者寮

まったく失礼しちゃう名前だね

反吐がでる

笑うことさえ黒ずんだ太陽が爛々と輝く空では無理だから
いつも僕は無表情
裕福な君や幸福そうな君とは違うんだ
違う世界の住人なんだ
君が住む場所か天国なら僕が住む場所は地獄
ほんと世の中は理不尽なもんだ
責任ならバンバン押し付ける
身勝手なまでに

それが死んだ親から教わったこと
清楚な仮面でいつも素顔を隠してた母の口癖
「嘘もまかり通れば真実と同じ」
毎日 働きもせずほっつき歩いてた父親のひとりごと
「正しさやルールは人によって微妙にゆがんでるものだ、だから人はそれを正しいと信じて疑わない。なぜならそれはその人の中じゃ紛れない正義の真実だから。ようするに悪もまた正義のはしくれ」
言い訳は無限大だと付け足した

そんな親から教わった僕がまともに育つ訳がない
とはいえそんな自分がおかしいとは思う

ああ みせてくれ
世の中よ 正義の見本を
本当の正義を

願いは風になり雑踏の足音に消える
僕の声は世の中の声に比べれば一グラムもない小さな意見
孤独な奴の戯れ言と聞き流されておしまい。

2009/04/18 (Sat)
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