詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
散らばった私の優しさ集めてくれる君
一つずつ確実に集めてくれる君
最初は優しさなんて何にも役に立たないと思っていた私
変わっていく心は君のお蔭
破片は一つ一つが尖っていて鋭くて
破片は一つ一つが壊れやすく繊細で
優しさは募る心に募る暖かい心
優しさは戻る心に募る朗らかな心
静かで良いゆっくりで構わない
徐々に壊れた時計は動きはじめる
徐々に散らばった優しさは戻り始める
優しさの破片
優しかったあの頃のように
優しさの破片は君に
優しさの破片は君に語りかける。
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私を長い間
縛り付けるもの
幾つもの鎖
心を縛り付ける
この悲しみ
ずっと ずっと
言えないまま
そこから抜け出せないまま
孤独という十字架に打ちつけられた過去
前に進むことを恐れて一歩も進めずにいる僕
その先に君はいるのに
その先に光はあるのに
なぜか進む気になれない
足が想うように動かない
それは恐れという鎖
見えない鎖
心までも縛る鎖
果てしなく続く暗闇
その先に行きたいのに…
その先に進みたいのに…
声も出せずに
低く重い息だけが
暗闇に浮遊する
暗闇にこだまする
意味のない悪あがき
それでも
涙は頬をつたう
嗚咽を繰り返す
まるで
その先にある光に
その先にいる君に
救いの手を求めるかのように
何度も何度も鎖を引きちぎろうとする
自分という
恐れという
鎖を断ち切ろうとする...。
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優しい振りして本当はどす黒い
心を秘め隠している僕と君
天使のような笑顔でその背中には悪魔のはねをしのばせている
好きでもないのに好きだと言ったり
もう二度と戻らない時の過ちに嘆いたり
あなたがもし笑顔でなくなったら
きっと僕も笑顔でなくなるから
その前にもう一度愛を確かめ合う聖なる口づけを交わそう
恋心まで黒く染まってしまう前に。
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夜空の闇に星が光ってる
悲しい気持ちが胸にある
泣いてしまいそうだけど
負けじと涙を堪えてる
一途な悲しい恋心
張り裂けそうな心すべて
夜空の闇に飲み込まれてしまえばいい
こんな思いをするぐらいなら
恋なんてするんじゃなかった...。
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たとえば
僕がアダムで君がイブだとしたら
僕らは互いを偽ることなく裸のままで愛し合えるかな
たとえば
生きていく中で
君のために命をかけて
君がもし死んでしまうようなときは
『僕も一緒に運命を共にするよ』
そんなこと言えるかな
人間なんて そうさ
結局はどれだけ愛していても
言葉では言ってても
愛では人の小さな心を突き動かすことは難しいらしいな
だから
僕らも きっと
偽ることなく
いつも本心でとはいかないらしい
恥ずかしいことではあるけれど
アダムとイブのように
愛がすべてとはいかないらしい
結局
僕もただの人間だったんだな。
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思えば今まで歩いてきた道は長く険しい道のりだった
こんな風に今までの自分のことを振り返ることも忘れて
気づくと夢の中
あっという間に次の日へと日付が変わってる
子供の時みたいに趣味をする時間もないし
多忙な日々に疲れ果てて寝ることの方が優先されてた
昔の自分が今の僕をみたらどう思うかな
きっと未来に希望を持つなんてできないだろう
だけど昔の自分が今の自分のこと知ることはまずない
だから未来に不安を抱くこともなければ希望を捨てるようなこともない
だけど、こんなはずじゃなかったんだ
けれど、これがきっと僕が選んだ未来なんだ
多忙な毎日に埋もれていく幸せを探すことなく
終わったとしても
これが僕が望んだ何からも縛られない自由な生活なんだろう
そうやって
音もなく舞い込む毎日が
せめてあの頃の僕がみた未来なら
潔く僕はこのまま
この道を歩もう
歩いている途中でふと振り返った
みちのうえ。
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僕も今日から
二十歳だから
もう子供じゃないんだ
少し寂しいけれど
これが時の流れというもの
嫌なこともあるけれど
嬉しいこともあるよ
酒もタバコも堂々とやれるし
あの頃のように面倒な学校にも通わずに済む
札付きの自由を手にしたんだ
ただ今度は社会という重荷を背負わなければならなくなる
成人式
着たくもないスーツを着て
適当に参加して
適当に帰ってきた
友達なんかいない
話せる相手もいない
学校は僕にとって
ただ退屈極まりない場所に過ぎなかった
目を瞑って
ただ窓の外ばかり眺めてたよ
さながら一匹狼みたいに
僕は孤独な二十歳
酒もタバコもやってみればあまり良いものでもなかった
野に放たれた兎のように
ただ怯えながら震えながら生きている
社会という出口のない檻の中
僕は必死に出口を探している
生きていくための知恵を掴もうとしている
僕にとって二十歳とは
そんな思い出しかない...。
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僕はどうして
こんな風に詩を書いてんだろう
気が付くとまた一つと書いているんだ
別に好きで書いてるわけじゃないのに
暇つぶしで書いてるだけだったのに
なんでこんなに詩を書き続ける気になったのかな
好きだからかな
それならあまりにも単純な答えだな
でも好きだから書いてんだろうな
好きじゃなかったらもうとっくにペンを投げ出してるもんな
だからなんだかんだ言ってても好きなんだろうな
意味とか意義なんて
堅苦しい理由で書いてるんじゃなく
ただ純粋に好きだから書いてんだろうな
それでも十分立派な理由なんだけどな
僕はきっと多分おそらくは
これからもポエムのような詩のような拙い言葉を並べて書き続けていくだろうな
好きだからっていう
単純な理由にかこつけて書き続けていくだろうな。
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力無い弱々しい足取りでゆっくりと歩いていく
僕が見つめる先には目指している夢がある
遠いようで近くもある
けれど光は追えば追うほどに離れていった
頑張りに裏切られた数だけ涙を流して 挫折と傷みを知ってきた
傷だらけのあの頃
思い出すたび胸の辺りが痛みます
人は挫折と栄光を繰り返しながら
その中で感じた喜びと悲しみに涙を流すんだ
いつも笑ってなんかいられないけど
それでも僕らは夢を追うことは止めない
あの日誓った自分との約束だから
どんなことがあろうと走りきると決めたのです
だから僕はこんなに傷だらけになっても歩みを止めません
それが明日を目指すということ
それが未来に向かうということ
いつか夢が叶うと信じているから
僕はドコまでも走っていける
限りない闘争心を燃やしながら
僕は夢まで走っていきます。
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見上げれば
灼熱の太陽眩しい陽射しが地面を乾かす
と、さっきまで隣に居たはずの君が居ないことに気づく
急に視界が真っ黒けになる
『だーれだって』君がいう
バレバレだよって
僕が意地悪く笑う
こんな風な何気ないワンシーンに
僕はこの頃幸せを感じるんだ
大人になった
今でも思うよ
振り返りながらにやけたりして
そして今日も
小さな愛の唄が流れてる
僕のちっちゃなこの胸で君が溢れてる
今はもう大分昔だけど
あの日確かに君は僕だけの 僕だけの大切な恋人だったはず
君の姿はもう
君のあの可愛らしい無邪気なイタズラも
思い出として消されてしまったけど
それでも僕は今でも君だけのダーリンさ。