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甘味亭 真朱麻呂の部屋  〜 投稿順表示 〜


[4026] 今日は暮色
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


たとえるなら
たとえるなら
今日は夕暮れの赤い色みたいな日だったよ

いつもとなんにも変わらない悲しくてうれしい日でした
でもねでもね
ひとつだけ美しい気持ちに気づいた
それだけで今日はカンペキ生きた意味がそこで果たされる

生きるだけでこの世は表彰ものなのになぜか生きているだけじゃあたりまえとしかならない

今日を生きる辛さや苦しみをみんなわかりすぎているから
自分のことに精一杯で他人の心配なんかしていられないのかな

今日は暮色だったよ
とても綺麗な夕暮れが僕の心を内部から一日中包んでいた

あたたかな春の日

もうすぐで来る夏の暑ささえ感じさせぬほど

おだやかな春の日

「嵐のまえの静けさ」
なんて言葉は無視して
僕はかまわず今日を喜ぶ

今日を生きれたことを幸せに思えることがすでに恵まれている
そんな春のある日

いつにもまして
暮色だったよ
素敵な素敵な日だったよ

なにがとは言えないけど素敵な日だったんだよ。

2009/04/30 (Thu)

[4027] 「僕」+「僕」=「僕」
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


1+1よりもカンタンな計算式を教えてあげよう

僕+僕は僕でしかないから答をいくら突き詰めてみても僕という答しか出てこない

僕は僕のまま僕にしか歩めない僕らしい道を僕のままに歩いて行く
僕らしさって意味がわからない人もさり気なく歩いてきた毎日が 歩いてくこれからが君の自然体
君らしさ 君そのものってやつです

何処までも何時までも君は君 僕は僕
それ以外のなんでもない 君は君の僕は僕の歩き方以外できないから
一癖も二癖もある生き方で僕らそれぞれ異質な人生を歩んでく

人はその人しか知らない結末 出せない結果
これ以上割り出せない人生の答をいつか出すんだ それが課題ですから

僕ってのんびりやも結構 大変なんだ
こう見えて結構 大変なんだ

だから 君って暇そうとか君ってなんの迷いもなさそうとか気軽に言わないで
誰かにも言わないで

溜息が空に昇る
たばこの煙は絵を描く
そんな夢のど真ん中で今 雨雲の下
ずぶ濡れ 涙注意報 発令です

悲しいなあ 人生って
でも
楽しいなあ 人生って

ああ不思議だ

僕が 君が 不思議だ。

2009/04/30 (Thu)

[4028] 絶景かな 絶景かな
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


せつない景色もその時の気持ち次第できらめいて見えるものさ
せつない−せつない=−せつないになるけれど
せつない+たのしいなら答は+たのしいになるのさ

いつもね
どんなときにもね

だから そんなに落ち込まないで
たのしい気持ちで景色を彩ろう
悲しいはずの夜の静けささえ素晴らしく変わる

僕はきっと呟くんだよ
そんなときこそ

絶景かな 絶景かな
この景色
景観かな 景観かな
あの景色

おでこに手をあてがい
今日の山頂付近から遠くを見下ろす
そこから見る思い出はなによりきらめいて見えた

明日もまた繰り返せると良いなあ
この連鎖

なーんてな♪

2009/05/01 (Fri)

[4029] それらは致し方ない事である
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


殊に 僕らはなぜ生きているのを精一杯しているのに誰もほめてくれないのかなあ

生きること
生きてみること
いつから
あたりまえになり
くだらなくなり
いつから
人の心から薄れ
色あせたのかな

いっそ 死んだ方がヒーローなのか

こんなにもこんなにも傷だらけになって泥だらけになって頑張ってるのにその頑張りは無意味なものに成り下がるのかな

いっそ 何もしない方がいいのかな

高い地位に登りつめて
夢見た理想を叶えて
それで僕に何が残る
達成感に満足したら虚無感と飽き足らなさが残るだけだろう
それならいっそ夢なんか見ないで夢のない日々を送るよ
そんな人生を生きるよ

なんて事を言いながらひとり悲しくギターを爪弾く 夕刻に僕の瞳に映る世界はきまって淡くにじむ
目がおかしくなったんじゃない景色がおかしいんじゃない
ただにじんだのは事実
僕の心が泣いてるからだ

理由のないところに涙は流れない
涙を流すのはきっと何かが悲しいからだ
でもそれを言葉であらわすことができない
かといって活字でも無理なんだ

そんな繰り返しはやがて終わる
それでも 今はまだ若いから序の口 宵の口

本当の苦しみは
これから
でも
本当の楽しみも
これから

さあ 残された悲しみに泣くか
さあ 残された喜びに笑うか

それでも生きるか
堪えきれず死ぬのか
それはあなた次第
人生はあなたのものだからどうしようがあなた次第
でも忘れないで
死のうと生きようとその先に待つのは見えない恐怖だという事を
でも僕はなぜかはわからないけれど生きようとしている
明日に僕がいるならば明日もまた僕は生きている
今を生きれたらきっと死ぬまで生きている

だからどうのこうの言ったって生まれた限りはそれらは致し方ない事なんだもんね。

2009/05/01 (Fri)

[4030] まーだだよ もーいいよ
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


僕はここにいる
それだけは誰にも変えられやしない
永久の真実 不変の真実

それを変えられるのは身勝手な誰かの殺意や時の流れだけだよ

僕はここにいた
それだけの人
いつかそうなる日が来る
誰一人僕のこと知らなくなる日が
僕を知る人がみんなみんな仲良くあの世へ集合してしまう日が

だけど 今はまーだだよ 探さないでね
やがて もーいいよって言ったら
きっと僕は何処を探してもいなくなる
なぜなら僕は天に召されてるから

しかしながら それまではせめて楽しもう この悲しくもあり素晴らしくもある不思議な時を旅しよう

死ぬこと
この世から跡形もなく消えることが絶対的なものだとしても僕は限りある時を精一杯生きることに全力を注ぐだけだ

だから 死ぬにはまーだだよ
死ぬまでもーいいよは言わないよ

寿命以外では死なないよ
大丈夫 僕ならどこまでもしつこく生きれるだろう
明日には笑えるだろう。

2009/05/01 (Fri)

[4031] 笑わない太陽
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


今日は一秒すら笑えなかったよ
泣きたくなるような事ばかりだったよ
重たいだけの時間を積み重ねて目を背けたくなるような現実を僕はまばたきもせず眺めていた

流した涙は折り重なって空を燃やすあの夕暮れに混ざってなんだかにじむんだ
悲しみ 喜び せつなさ すべてがもう戻らない彼方へと消えていく そしたらただ涙がこぼれただけ
きっとこたえなんてないんだろう?
笑えようと笑えなかろうと今日は終わり明日がやがてあらわれるから
日が沈めば
日は昇る
ただそれを繰り返していくだけのつまらない連鎖が続くだけ

生きていくことが正しいことなら生きていくことを選んだ人は皆正しい選択をした人なのか

今 考えていたんだ
夕闇 せまる景色を見ながら 部屋の中
うずくまりながら

笑えなくても笑わなくても明日にはなんら影響しないさ
笑われることはたくさんあるけど僕は人を笑わない、ただそれだけ

無愛想 仏頂面の笑わない太陽 小粋なサングラス掛けている
僕を少しだけ 沈む間際でそっと照らした それは優しさなのか気まぐれなのか
わからないがまあよしとしよう

なんて言ってみたりみなかったりして
僕の一日一日は始まっては終わってく
それの繰り返し 明日もまた退屈の絶頂 憂うつのさなか

吐き気がするような面倒くささがとぐろを巻いてる
ぐるぐるぐるぐる
不安はないけれどただひとつだけ もう人生に飽きてきた

若いのに まだ始まったばかりなのに
なんてお早い事だろ 満潮の兆し この胸に押し寄せる倦怠感

口ずさむ歌は歌い飽きた歌
吐き出す溜息は生暖かく
あくびも生あくび
すべてがいよいよ狂いだした

そんなとき神様は救いをくれるのか
くれやしないだろ
わかってるんだ
幸せなやつだとあんたも笑うのか…

僕は今 悲しい幸福の中にいる。

2009/05/01 (Fri)

[4032] 正義
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


本当の正しさなんてこの世にはないんだよ
正しさの形なんて人の中でまちまち

本当の正しさを見いだすという事は
原色以上の色彩をつくるのと同じくらいに難しい事だ
原色すらも混ざり気のないものかといえばウソになる
だから本当の正しさは真実をも凌駕した真実という事になる
僕らが信じる正義はしょせんは誰かがつくった出来合いの正義

限りなく青い空に抱かれても
限りなく確かな愛に包まれても
それは本当とは言えないんだ
あの青は しょせん僕らが決めた限界にとどまった青で
そしてこの愛も僕らが決めた限界にとどまってる愛にしか過ぎない

でも 本当の正義なんて探そうとしても見つかるものじゃない
世の中に転がってる正義は誰かが用意した台本通りのシナリオさ

フィクションの台本を地図にノンフィクションの僕らは暮らしている 暮らしている

これが正しい流れなのか
正義はいずこに

僕が考える正義も
君が考える正義も
誰かが考える正義も
すべては同じであって全く違う正義の形
だからすれ違うんだね

正義 正義 正義…
その名のもとに僕らは見いだせぬ本当を繕うだけ

いつも心にはヤリが降っている ジャが降っている

ああ そんな心地
また明日も

真実は形を持たず
僕らのイメージで勝手気ままに姿を変える 原型なき正義

ルールなどもはや無用なのかもしれない。

2009/05/02 (Sat)

[4033] 小さな国の小さな争い
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


小さな国の小さな争いに巻き込まれた人の明日は身勝手な奴らの手にゆだねられた

運命は 遊び道具じゃない
ましてや 命はもてあそんでいいものじゃない

目を覚ませ
世界の愚か者たちよ

か弱いその手に咲いた小さな花
可憐にやさしい風に揺られてる

それだけでよかったのに

幸せは一瞬にして終わるんだろうか

平和はまだはるか上空 天国より高いとこにある

悲しい 世界さ

こぼれた涙はもう
限界数を越えたよ
なくした命はもう
返らないんだよ
許容範囲などない
今すぐ 銃をおろせ
平和を返せ 世界に

小さな国の小さな争いに終戦ののろしを上げよ!

降伏せよ その心に
目を覚ませ オマエよ

ただふつうに幸せな暮らしができる
それさえもそんな身勝手な奴らのはびこる場所には咲かないのか そんな場所に生まれたばかりに平和への願いは脅かされるのか
そこに咲くのは血にぬれた花か

今 考えていた
大問題を

世界に愛を 花を
捧げたいのに…

2009/05/02 (Sat)

[4034] 笑顔の国 涙の国
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


笑いの絶えない国もいいけど悲しい涙あふれる国も素晴らしいと思うよ
そんな毎日が幸せだよ

悲しみがなくても
喜びがなくても
幸せにはなれない

生きる喜び
生きる悲しみ
笑顔の国でもあり
涙の国でもある
この場所で
涙も笑顔も集めて
捨てては生けない
持ち歩く 死ぬまで
僕らは その国の国民なんだ
みんな みんな

オーイェイ!
アイムハッピー!

2009/05/02 (Sat)

[4035] トレイン 地球号
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


トレイン トレイン
今も僕らを乗せながら変わらないスピードで時のレールを走る
悲しみ 喜び 同乗させながら

今日という駅でいったん列車は止まるよ
けれど今日が終わればまた走り出す列車
夢の中でも夜の間中走る列車
目覚めるころには明日に着いてるから不思議さ
心も躍るよ

トレイン トレイン
誰彼かまわず乗せながら
列車はスピードをそのままに走りつづける
昨日と同じ悲しさを
昨日と同じ喜びを
そこに描きながら

トレイン
トレイン
青空の下
雨雲の下
いつでも 走る
走らない日はない
生きているみんなのために明日を届ける
明日へとはこぶ
いやがられてもね
それが仕事なのさ
だから走るんだ

列車はやがて終着駅に着くから
人生も終わるよ
その時は その時こそは
もう明日は来ないから
そこで列車にはサヨナラ
もう乗ることはない
でも乗り合わせがある時は生まれ変われるかな
その時はまた僕を乗せて よろしくね

今はまだその時は来ないけどいつか来るから かならず来てしまうから
いつとはわからないけど伝えておくよ
顔や姿は違うかもしれないけれど
僕のこと 忘れてなければお話などしたいなあ
ねえ ねえ 人生の列車よ 愛すべき時間よ
僕をまた迎え入れて
生と死の運命が廻る
扉をひらいて
扉をひらいて

トレインよ
もう一度

サヨナラトレイン
また会う日まで
たちつてトレイン
後、もう少しだけ

おつきあいしてください

あなたも僕もいつか死んでしまう
それでおしまいなんて悲しすぎるから
たとえその先がなくても続きをイメージするくらいゆるされるから ねえ 夢みさせてよ
第二の人生

終わりのない列車「地球号」 また生まれてくる新しい人を乗せて走る
僕の生きざまを刻みながら。

2009/05/03 (Sun)
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