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甘味亭 真朱麻呂の部屋  〜 投稿順表示 〜


[4076] 人の値打ちなどつまらぬ事よ
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


人に値打ちをつけるならば自分の値打ちはどうなのさ?
人につけた値打ちがたいしたものじゃないなら自分の値打ちもマユツバモノには程遠い小さなものだろう

自分と同じ人間をばかにするという事は自分をばかだといいふらしてるようなものだと早く気づけ
人に値段をつけてる暇があるならば

人の値打ちなどつまらぬ事よ
人に値打ちをつけるなど
つまらぬ世の中になったものだ 平等な社会や民主主義など真っ赤な嘘だろう

世間は自分ばかりほめてお外にでればへーこらして 裏じゃ時代劇の悪代官さながら
ひとりよがりの愚か者 成敗されよ
弱いものばかりばかにして
人に値打ちなど元からないのだ
値段のつけようもないから人間は素晴らしいのだ それを何円何銭とか数値化する世の中はばかだと思う
上下関係と人間の格差そして人権と調和さらには尊厳問題に至るまで ちょっと考えが足りないんじゃない
責めたりするばかりが人間かい?
許容範囲は押し入れ程度?
それが世の中?
程度が低いな
いつからそんな懐の狭い世の中に成り下がったのか?

いい大学に入り
いい職場につく
果ては警察の
果ては政治家の
お偉いさんになるのが正しい人生の形?
いい加減にしなさい!
ばかも休み休みいいなさい!

そんな奴らより今
ばかにされてるような人こそ素晴らしい人生送ってるよ
ただ奴らがばかにするから周りが図にのるのさ

誰かにばかにされたって
世の中にこのままズルズルと隅に追いやられたって
負けないで君は君の人生を貫け
捨てるな
変えるな
そのままの正しさを信じていればいい
いつか必ず日は差すから
暗い地下にも
地下生活に慣れてしまった今じゃもう要らぬお世話か
さびしいこというな
一緒にばかにされる族同士酒を飲もうぜ
俺もお前も金になんか代えられない
命は人は売り買いできぬ故。

2009/05/11 (Mon)

[4077] サイコロ人生
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


天使の左手
悪魔の右手
両方の手から転がる違う色のサイコロ
僕の運命はそのふたりが決める白と黒かで運命は決まる
運があれば天使が悪魔より多い目を出し僕は歓びに舞い上がる
けれど運がなければ悪魔の思惑通り僕は滝のような雨を流す

だけど

人生はサイコロの目を転がすように雨も降りゃ晴れる日もある
予想つかぬ日々の繰り返しなんだ

生まれたことを憎んでも
それをうらむなかれ
本当は天使も悪魔もいないがたとえればそんなもんだよと僕は言いたいよ

分かり易い詩だからさ

本当はいたほうが楽しいんだろうけど

サイコロ人生はとにもかくにも明日も引き続きルララルラ

2009/05/11 (Mon)

[4078] 世界で100人に半分は変な人
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


君は変わり者だね
かくいう僕も相当の変わり者だね
だからなにかと馬が合うふたりだから
このままどっか逃げちゃおう
このままどっか走ってっちゃおう

聞くところによれば世界に100人に半分は変人だから大丈夫だよ
僕の隣の人も変人だから大丈夫さ
本人が気づいてないだけさ

だから 僕ら仲良く恋人同士でいられる

世界で100人に半分は変人という噂として僕らは百歩ゆずらなくてもふつうさ
ふつうの人間さ

案ずることはないのだ

2009/05/11 (Mon)

[4079] 楽園よりもパラダイス
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


君が夢見てる楽園はこの世界のどこにあるのかなあ
多分そんな世界はどこを探したってないと思うんだよ
だってそれもそうさ
君が夢見てる楽園はあまりに綺麗すぎるから

雨も降らなくて
なんでも自由で
他人とのいさかいもなくて嘘のない世界
すれ違う人みんな優しいばかりの人

そんな都合のいい世界が本当にあると思う?
ありがたさがつまった痛みを知らない君には涙を流す意味さえわからないだろうね

だけれど…

抱きしめてしまえば僕もそんな楽園を望む人の仲間入り
君と同じ穴のムジナだ
君ばかり責められない
傷つくことや悲しい涙を流す毎日から早いとこおさらばしたい
そう思うのは悪い事じゃないよと弁解を求める心がなぜかセコい罪と重なる
弱いものイジメ程度の罪と重なる
なんだかそんな楽園夢見る事がいけない事みたいで

心の中で君が笑う
こっちよこっち
ささやきながらいざなう
僕はその声に逆らうほどの力さえなかったから君にとりこまれてしまう

恋の虜
とらわれの王子様
たいしてかっこよくもないけれど

ここは身勝手で都合のいい夢ばかり見る人たちが集う王国
わがままキングダム
いつも笑いしか聞こえない そうさ楽園よりもパラダイス
涙なんてもう何万年流してないだろう
無駄にある無限の命
その中で笑い続ける刺激のない毎日
なんだか壊れてしまいそう
あんなに望んでたのに…

ハッと汗まみれで起き上がればそれは全て夢だった
僕に彼女なんていなかった
まるごと僕の妄想が作り出した単なる夢だった

さみしいような残念なような
よかったような学んだような

不思議な気持ち
胸の中で とぐろを巻く
二度寝する
そしてまた広がるのはそんな夢ばかり
僕は繰り返し望んでは悔やみ夢だと知りホッとする

きりもなく夢に沈下する夜に。

2009/05/11 (Mon)

[4080] 心天気予報
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


ご機嫌天気予報のお時間です
今日はうーんと
今日はうーんと
まあ 雨って事で
いや やっぱり晴れって事で
やっぱり やっぱり曇りが適当かなあ

そんな具合で
いつも 心天気予報はきまぐれな予測ばかりで
悲しいことがあれば雨が降り
嬉しいことがあればたちまち晴れ渡る
そんな単純な気持ちだけなら簡単だけれど

複雑だから
心は 心は
テレビの天気予報みたいに簡単には予測できない
予測不可能な天気です

だから 心の天気は曇りのち晴れのち雨のち ところにより雷雨 場合によれば台風
ああ そんなきりもないぐるぐる根回し
僕を苦しめる

だから なにも教えてくれない
心からは
心からは

涙がポツポツ
ああ 雨かな
悲しいよ
君はどう?
傘を差さねばね

ひとつまた歳をとった
鈍くなったかな
心天気予報
このごろは予想もできないくらい複雑にめまぐるしく天気が乱れ変わる
当たり前のことが
当たり前な1日が
当たり前な日常が
当たり前な今が
なんだかうれしくて悲しくて涙もろくなって
歳がばれちゃうような毎日でまいっちゃう。

2009/05/11 (Mon)

[4081] 僕が君を好きな理由
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


君じゃなくちゃいけないなんて理由は特にはないけれど
他の人っていわれたらだめっちゃだめなんだと言う
なぜかいつも君なんだな
「悪いわね、こんなあたしで」なんてすねてる君もまた可愛い
そこがなんかいいのさ

大まかに言いなさいといわれたら苦しいけどささいなやりとりが愛のミナモト
だからそこらへんがそうなんじゃないかな

ラブ ラブ ラブ ずっと
ラブ ラブ ラブ 愛しているよいつまでも
何回 何百回
言っても 歌に代えてもきりがないからさ
なんかばか見てるような気がするからね
そんなことを繰り返すよりすっと一言でまとめちゃえと僕は思って

君を好きなその理由の最終的な判断というべきこたえを探すこと大事なんだろうけど
やっぱりいくら突き詰めて鉛筆カキカキしてもたどり着くこたえはひとつ
それはとても単純でなおかつ明解なこたえだ

「愛しているから」
付け足すなら
「君だけを愛しているから」
なんかむりやりで煮え切らないけれどそれは本当なんだ
言葉が足りないとすればもっと僕は勉強するよ
愛について
君について
つまりは女の子について

ああ 同じコースをスタートからゴールまで一周してぐるっと戻ってきても競い合った順位はゴールした順番っていうようにそれは何遍やっても変わらないさ
愛は愛だから
好きなことは好きでしか説明がつかないから
それを出せというのは神に打ち勝てというのと一緒だ
森羅万象すべてを超越しろというのと一緒だから
そんな無理なことはできない
代わりに代わりに愛すんだ
こんなふうに

やってることは単純でもつめこむ気持ちは無限大
本当はもっともっと限界をもかるくこえたいけれど僕ができるのはこんなもんだから
君は泣いちゃうのかな
時々

でも忘れないで
いつでも君と同じ気持ちがここにあることだけは。

2009/05/11 (Mon)

[4082] 不・タシカナミライ
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


ひとつだけ
ひとつだけ
この世に
ひとつだけ

ひとつだけ
ひとつだけ
あの世でも
ひとつだけ

君は君でいられる
または
君は君でいられた

その権利はもう
君をおいて誰にも与えられない
これからも今までだって

だから 少し 前向きに太陽のおへそくらいは見れるように背筋を伸ばそう

見上げられればきっと明日は夢へとたなびく
君を連れて行く
素晴らしい場所へ
素晴らしい場所へ

ひとつだけ
ひとつだけ
この世に
ひとつだけ

君の望む
タシカナミライ
今 足下にうごめく
フタシカナミライ
踏み潰して
さあ自分を信じるんだ

闇に打ち勝て
光をまとい
喜望峰へ
光射す方へ
行くんだ
行くんだ。

2009/05/11 (Mon)

[4083] 終わらない悲しみ
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


さよならの日は突然におとずれた
あんなにも愛し合ったのにあまり悲しみが少ないのはなんとなくわかってたからさ

確か あれは 五度目の僕の失恋
いちばん思い出深い恋だった
いちばん君を愛してた 恋してた 本気で

もう悲しみきってしまったのになぜだか涙は性懲りもなくまたあふれ出す

駅のホーム閉まる電車の扉のまえ
小さくこぼした
さよなら…あまりに小さくって弱々しい風にもかき消された
本当はまたやり直そうと言いたかったんだ
だけれど言えなかった
言わなかった
無駄に誇り高いプライドが僕を縛り付けていた
こんな時だけ

さよなら …
その一言で幕切れ
およそ一年半と続いた短いような長いようなショーは拍手もなくおしまい おしまい

今 窓際 もたれかかり 昔のアルバム
寄り添いながら
映る 僕と君
懐かしくて
涙流れた

まだこの写真だけは
この写真だけは捨てられない

傷跡に塩を塗る結果とわかってても気持ちに整理がつかない
そして君のまなざしが 僕の罪をゆるしてないから

百年の恋 ならぬ
百年の罪

いやそれ以上の刑に値する重罪
僕はおかした
あの夏

今 僕は冷たいひとりぼっちの牢屋の中新しい恋の誘いにさえおびえただ昔の恋にばかり想いを集わせ凝り固まる心 まるで万華鏡

そんな思い出はやがて涙にもならないのにため息ひとつで切なさは十倍にも百倍にも膨れ上がる

あのホームの出来事

遠い昔 ひとごとみたいに見てた
涙々の青春上映
なんだか このまま最後の恋になりそうな予感すらする僕には大きな出来事

心の奥に鉛が沈むような心地
その重さになにも言えずにただ僕の両目は虚空をさまようだけなんです

この恋にタイトルをつけるなら
迷わず 「終わらない悲しみ」
そうつけるだろう。

2009/05/11 (Mon)

[4084] 僕は君こそが好きなのだ
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


僕は君こそが好きなのだ きりもなくまたつぶやく月夜
ゆらゆら 今日も気ままに咲く 愛を問わば死ぬまで
ならばつきあおう
君と死ぬまで 愛を語りあおう 終わらないなら 好都合

永久に 永久に
回り続け
移ろいゆく
時の中 君とふたり旅

願ってもないチャンスに僕はあいた口がふさがらない

呆れるほど君を愛してしまった

この責任は誰にある?

誰かこたえを僕にくださいませ…
解せないので

愛は 愛は 複雑すぎて
君は 君は美しすぎて

そのダブルパンチが幸せすぎてもったいのうご褒美で

ここまできた甲斐があったという次第で
もう 僕 ふらふら
幸せの 真ん中 天地がひっくり返ったみたいな突然の天変地異

今 夢をみてるのかな
ほほの痛み たしかめてみれば ニコニコしている僕

その現実めいた痛みにしばし酔う僕は意気揚々 涙 流し
祝い酒をあおる あおる。

2009/05/11 (Mon)

[4085] 心に差す影
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


今も いつも
僕は拭い去れない影を抱いたままなるべく笑うようにしている
わずかな希望にすがってでも生きるようにしている
楽しい事がなにもなくても

ピカッと遠くで落雷の音が鳴ってもまるで他人ごとだけど
また一人この世の中の理不尽に嫌気がさして自害する人の影
気づいて少し悲しくなった

平面的な幼稚な絵にも陰影をつければ少しは素晴らしい絵になる
そういうような人生を僕は明日も繰り返す
まるで普遍的で平面的な人生にちょっと塩コショウをまぶすようにむりやり笑顔という歓びの象徴でつまらなさや憂うつさを偽って 光を欺いて僕は影みたいに黒く染まって立体感のないペラペラの僕になって現実に背中を向けて実はその向こうの真正面では泣いている 泣いているんだ

難しいけれど僕は今そんな気持ち
誰もきっと大概はそんな影を背負う
笑いたい自分と笑えない自分を抱えてる 光と影のように陰と陽のように
現実ひとつにてこずらされている
反対する人がいなければ簡単に片づくようなたやすい問題に惑わされている

そんな影と
そんな光の中で
向かい合う現実を背にして はるか見上げる未来
現実を見下ろして運ばれてくる新しい今日を積み上げてゆく

そんな世界に僕はたった一人生まれてやがて死んでゆく
生まれさせられた
そんなよこしまな感情に良心をつつかれながら張り裂けそうな胸の内をうたう
言葉にもならない
声にもならない
名前すらない何かで
それでも僕はその何かを決してたどり着くことのない未完成な言葉や声で代用する

ただ、疑問ばかりがいつまでも残る煮え切らなさやもどかしさを吸い込み続ける
今日もただつらつらとうたうことを続けている

生きてしまうこの不可思議な気持ちが死にたい気持ちに逆らって反発しながら傷ついて僕は僕のまま僕を意味もなくわけもなく続けている。

2009/05/13 (Wed)
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