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甘味亭 真朱麻呂の部屋  〜 投稿順表示 〜


[4106] 永遠ラブレター
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


キミに宛てて書いてるラブレター
どんなふうに書こうかな いろいろ考える
でもなんにしてもこの小さな手紙におさまってしまうほど僕の思いは小さなものじゃないんだ
そこには書ききれないような思いがあるけど
やっぱり 素直な気持ちをここに綴ろう
この便せんより真っ白な気持ちで嘘のない思いをキミにうちあけたい

このまま永遠に届かない気持ちなら伝えたあと断られるよりももっと辛いから
後々の僕に悲しみ残さないように勇気を出して手紙に綴る
ちょっとまだキミの目を見て話せないから

永遠ラブレター
キミに届いても
返らなかった気持ち それなら届かなくても同じかい?違うはずだ、何かが
意気地なしの夢の終わり
終点はここだよ
涙がそうつぶやく

夜がやがて僕の瞳 たずねてきて
全てを洗いざらい吐いてしまえば
僕の淡い恋はおしまい

それでも恋してよかった 次の恋の種はきっともう少しマシな花を咲かす
何かが何かが僕の中で変わったんだ
なんとなく感じてるよ

永遠に届かない気持ち
キミにじゃなく永遠へと僕は宛を間違えたんだね
そうだよきっと
そう思うことで
悲しい気持ちちょっと紛れたかのように無理やり思いこませた
だけど流れてくるこの涙は嘘のない嘘つかない本当の気持ちなんだよ

口笛吹いてため息ひとつ
見上げる空に三日月
うまいこといかぬ現実のせいにしない
恨まない 憎まない
誰も悪くない

ただキミの瞳が僕の中に光る気持ちに魅力を感じなかっただけの話
だからキミはそれで何かをいうのは逆に悪いと思った

そうだろ?
優しい君なら
そうするだろう?
僕はだから
そう理解したよ
わかってるよ
でもゆるしてね
悲しい気持ち
君が好きだった気持ち今も変わらない事
簡単には捨てられないんだ それだけ君への思いは生半可じゃなかったのさ…

2009/05/15 (Fri)

[4107] さよならおともだち
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たまに会っても
日が暮れるまで遊んで
まるで友達のような人 低カロリーの珈琲みたいなほろ苦い心境
つきあいはただの馴れ合いさ
そんな誰かの声にも思わずうなずいてしまうほど君と僕との関係は友情で回ってるようなものだった

それでも少しずつ僕は君を見つめるうちに何かが違って見えてきたんだ
こんな気持ち抱かなきゃよかった
平和な友達の関係でおさまっていればいちばんよかったと思うのになぜか止まらない
止められなかった
消せない気持ち
ああ 好き、好き

君と目を合わすことさえなんだか切なくなって もどかしさに胸をしめつけられてそのうち会わなくなって
月日だけが僕の思いをいつまでも引きずっていつまでも見送る日々

好きだよ 好きだよ
大好きなんだよ
そんな思いさえくだらない幻になるのかな
そのまえに伝えたいことがあるのに

苦しい この胸
切ない 風当たり
本当は壊したい関係
そして友情じゃなく代わりに築きたい
恋人通し 新しい境地にたどり着きたい
恋の扉を開きたい
だから だから
僕はこの苦しい気持ち
他人にはバカらしい思い
ひとつ抱えて
ちょっと泣いたりして走る 君の家へ
走る 走る 走る
駆け抜けてゆく
君の家までたどり着くまでの途中で君との友情の壁ぶちこわしながらやがて新しい絆を生みに走るのさ

それでもうちあけてだめならばもう会わないようにしよう
苦しくなるから
こんな関係は
なんか君には悪いけれど君は 君は あまりに僕をほうっておきすぎた
君は 君は 僕の心をしめつけすぎた
君が好きなのに君が憎らしいよ
こんな気持ちこんな気持ち罪だね

嗚呼 友だちのような恋にさようなら
今 高らかに 告げよう 君に 自分に 君と僕の世界に
今 人知れず

他人には別世界の話でも僕には痛みのあるリアル。

2009/05/15 (Fri)

[4108] 三本の指
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僕はこの世で三本の指に入るくらい愚かな愚かな人間だ

そんなコト誰が言っていた?
根拠のない事を言わないでもっと自分に自信を持ってみなさい

好きで生まれたわけじゃないさとよく人はグチるけど
口を滑らすにもほどがあるよ
それならみんな一緒だ

だけれど生きている人もいるよ
ほら自分を見ればわかるだろう?
君は自分ほど苦しい思いをしている人はいないと言う
それなら同じように一緒にそれで自分が頑張ってると思え
そう思えば君は自分自身に自信が持てる

三本の指に入る愚か者なら
同じように
三本の指に入る貴重な人のはず

考えても見て

珍しい人間だ
またとない人間だ

自分をそこまでばかにするなら違う見方でばかにしてごらん
やさしくなれる
気持ちも変わる

君は三本の指に入る愚か者だとしても
僕には それ以外の誰かにはきっと愛すべき愚か者
もっと世話を焼かせて
私を気遣わせて
そう思わさせるかわいらしさがある愚か者だから
愛すべき愚か者よ
三本の指では到底おさまらぬ愛を感じよ
自分にはただの愚か者
されど
他人にはちょっと違って愛そのもの
かけがえのない人
だから自分で自分を汚すあなたを悲しい目で見るだろう
だからそう考えるのも人生の中じゃふつうのことだ
だけどたまには違うふうに考えて見て
角度を変えれば
見方を工夫すれば
きっと愚かさはやさしい表情を見せる

愚かは愚かでもそれはあなたらしいところでもあるよ
捨てることはない
そのままの
ありのままの
君でいて
本当は誰かが思ってる
恥ずかしいだけで
僕も右に 左に 同じさ

三本の指の中に僕も割って入って
三、一本の指になるから 傍にいさせて

あなたにだけ
悲しい思いはさせない

三本あるうちの一本の君に。

2009/05/15 (Fri)

[4109] 神さまの完全犯罪
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


長い旅もいつか時を重ね歳を追えば無情に終わる
息を止めてみても職に就かずになにも食わずとも死は人にさだめられたしかるべき運命(さだめ)

だからこそ
僕らはこの夢の中でいつまでも眠ったまま眠りの中で死んでく
目覚めることのない夢の中で死んでく
最初から夢だったんだ
みんな気づかず覚めたとばかり思うけど何ひとつリアルなものなどない
夢のようにはじまり
夢のように終わる
これが人生の形
ただそれだけに感じる気持ちはリアルさをふくんでるのさ

そして何時か夢は終わるだろう
やがて何時か夢はまた誰かに夢をみさせるのだろう
限りある人生という夢をみせる
限りある人生という旅路に出すのさ
命を授ける
意味など
理由など
告げないまま

表ではおごそかに
残酷に
裏を返せば ほら
悲しんだり 喜んだり ある程度自由に生きられる
人により様々だけど
ひとりにひとつ
与えられたこの時間
大切にしない手はない
利用しない手はない

君は夢を
君はなにを求めてる?
死ぬまでに
夢の中でなにと追いかけっこする?

やっと手に入れてもいつかは手放すしかないのに…
悲しい夢だね

でももうおしまいだよ
ただそれだけで始まったり終わったりする時が恨めしい
運命の精神が憎らしい

それでもいつかは終結す

そうなればもう愚痴も文句も言えない
最も汚れのない
真っ白な心持てる
罪も償える
でも悲しい

仕方ないにしても残酷であることは変わらないがやはり仕方ないかそれでも残酷か
きりがないのに繰り返すのは人間だからか

依然と理解できない事ばかり空白の謎
地球という巨大な密室の中で僕らを飼いころす神の一大さつ人
名探偵もお手上げさ
警察も役に立たないさ

だから僕らはやがて悪あがきもむなしくしゃれこうべ お陀仏だ。

2009/05/15 (Fri)

[4110] 命のランナー
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誕生が仮に人間のスタートならば
走る過程が死ぬまでの与えられた時間
そして死亡が人間のゴール
ゴールテープを自分から切ることもできるけど悲しい気持ちを残すだけだからあまり進めない終わりだよ

死ぬまで 走りつづける 命のランナー
ひとりにひとつゆるされた聖火を手にして
死ぬまで 走りつづける 命をかかえて
ひとりにひとつ与えられた時計を確かめて

命のランナーは時間がくるまで走りつづける

ゴールは間近
そう思っても
最後の最後まで

だから君も
ランナーのように
苦しさをバネに
前に進め
汗は心地よい水
涙は素晴らしい水
笑顔は素敵な太陽
腹の痛みは生きる証
さあ いつかその力で 手に入れたその力で花を咲かせて

命のランナー
走りつづけて
命のランナー
走りつづけて

たったひとつ
胸の中に秘めて
走りつづける
ランナー

さあ 不可能を越えろ
ああ 寒波をくぐり抜けろ

追い風ランナーよ
向かい風に負けるな!

命をしかるべき
もとの場所に戻せ
いつか

今は まだ 走り途中
楽しめ せいぜい
より良く 生きよ
生まれた意味でも探しながら 描いていこうどこにも落ちてない神様でもつくれない物語をつくってゆこう

この広い地図の中
かつて誰かが書き記したとされる世の中という一枚の地図に自分という存在を刻みつけて

ランナーは走る
ゴールを越えても
死の向こう側でも
きっと走る
三途の川のほとり
川辺を走る
ランナーになる

命 続く限り
ランナーはランナー
命 尽きれば
ガイコツランナー

人魂レースさ

楽しそう…

でも今はこの肉体で助かってるから
走る 走れ 走る
言われずとも走る走る走る

俺様は世にも名高い命を運びしランナー。

2009/05/15 (Fri)

[4111] 明日への光
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


光を目指し闇を切り抜け走りつづける旅人は本当は笑顔だけで生きたいという願いを胸に閉じ込めて
たどり着く場所にわずかな希望信じそれでも歩き続ける事が正義なんだと無理に笑って
誰も自信だけで明日に向かうわけじゃないさと去りゆく背中が小さく見える

本当、毎日笑っちゃうほど参っちゃうほど笑えない毎日で
トランプを横に広げるようにどこまでも続く変わり映えのない日々が愛しくて同じだけ憎くてもうおかしくなりそう
正しさのあり方さえなんだかいいかげんに思えるから

光と影の狭間で揺れ動く心が今にも闇にのまれてしまいそうな自分を無理やり現世にとどまらせたまま 泣かせておいて笑わせておいてやがては鬼の顔で僕を迎えに来る
だから信じられないんだ

明日への光 捨てられないんだけど
なんだか まだ 僕には可能性というようなものが光っているような気がして
胸に手を当てて探しているのは誰よりも自分を愛せる気持ち
長い長い旅だ 今もまだ終わらないんだから
まだ始まったばかりだから
明日もまた僕は旅人
孤独な風に吹かれながら自分という存在の意味を探しているのさ

ほら僕の事を夢から引きずり出すように目覚めさせる朝陽が今日はやさしく僕を照らす
少しだけの安らぎの休日

明日への光がちょっとだけ強まり希望に近づいた

そんな気がする。

2009/05/15 (Fri)

[4112] 闇、開けし時
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


なにが真実なんだ
なにが嘘なんだ
なにが正しさなんだ
なにが過ちなんだ
なにが夢なんだ
なにが現実なんだ

いつも僕らはたくさんの謎に頭を悩まされ
いつも僕らは溢れかえった間違いにさえうなずいて笑ってみせている

それは本当に正しいことなのか まかり通る疑問の矛先はいつも正義という皮をかぶった悪しきピエロ

偽りはいつも正しさの陰で僕らをあざ笑ってる
まんまとだまされた僕らはそれが偽りだとも気づかずに
高い犠牲を払ってまでもまがい物の喜びで笑っている

悲しみの波よ
そろそろ僕らに真実を見せてくれ
どうにかなりそうだから

名探偵のような正しさを見抜く天才にめぐりあえなかった世界
今も偽りはいい気な顔

こんな時代に咲く花
偽りの正義に楯を突き牙をむく勇気はあるか?

闘いを挑めた者こそ本当の勇者なのかもしれない
こんなリアリティだけしか通らない夢もロマンもないつまらない時代だからこそ常識をぶち破る人のようなちょっと夢見がちな人が必要なのかもしれない

闇、
開けし時
光、
さざめきあう

月の綺麗さを疑うことも致し方ないような世の中なのかもしれない
愛や心には闇が生まれても見えないし隠すこともできるからきっと疑う心も必要な世の中になってしまった

嘘の持つ大きな魔力に冒された世界には嘘を見抜くような心も必要なんだな

月の綺麗さにみとれてるばかりでは真実は永久に闇の中 闇の中

だから名探偵よ

2009/05/15 (Fri)

[4113] 見まがえる真実
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


真実はうそつきの奴の都合のいい言い訳に過ぎない
みんな本当の事ばかりいう正直者ならそんな醜さもない世界で笑ってられるね いつも
世の中の掃除だという名目で人を殺めたとしてもあとにはただ悲しい傷跡が記憶に残るだけさ

うそつきだらけの街
みんなうそばかりついている
そう思わなきゃだまされるような世界にいつからなったんだろう
悲しいほど用心するほかない身だから
傷だらけの花は綺麗なほどの笑顔で己の真実を隠し欺く
自分は誰よりも正直者だと誰かに伝えても真実は闇の中
その向こうをのぞけはしない
推論は推論
真実とは程遠い
所詮 探偵の言葉は世間でまかり通る正義は偽りとエゴの混ざり合った汚れた真実
仮面で顔を隠したピエロのきれいごとまたは御託

みんなが信じる真実は残酷なほどの悲しみでねじ曲げられた真実の変わり果てた姿

傷だらけの心にそっと咲いた花です
今夜も月の綺麗さを疑い 決してその向こうに思惑があるとどこかで学ぶ

目に見えるだけの真実はあまりにも綺麗すぎて疑う気持ちさえ忘れてしまう
喜びはいちばんの毒だという事すら忘れてしまう

限りなく真実に近い偽りだって事
フィルター越しに知ったあとで顔をゆがませる

見まがえる真実 これは果たして真実なのであろうか否か

愛する人の完璧な笑顔さえ平気な顔で疑ってみせる 悲しい現実。

2009/05/15 (Fri)

[4114] 嘘つきと正直者の街
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


真実ほどの多さくらい存在する嘘にまみれた世界にいれば
いやでも嘘のつき方
嘘と真実の見分け方
すり抜け方
おぼえちゃうね

当然 嘘のつき方が知ってれば嘘をつくことだってうまくなる
思うほど真実より嘘の方が多かったりして

誰かを傷つけない嘘ならば
みんなそういうけど嘘と悲しみは切っても切れません
かといって本当のことだけじゃ生きづらい

だから嘘と真実を程良いほどに飲み込んで嘘と真実に飲み込まれないように
うまくほどほどにつきあおう
うまくほどほどにこの街でパレードに紛れよう
傷つかないように
やられないように
いい立ち位置で日々を見よう 見よう 見よう
暮らそう

嘘つきの街
本当のことをいう人こそ多い街
けれど嘘つきも中には…

信じきれず
疑いきれず
真実はそんな気持ちに絆されている
どちらの色にも
人は染まらず
僕らはただ嘘つきと正直者の間に生まれたフェイクアンドなんとかハーフ

君はどっち側?
棲むならどっちの街?

僕はどちらでもない

2009/05/15 (Fri)

[4115] 雨のシアター
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


いつの頃からか僕の心の時計はその動きを止めて
まるで僕は歳のとらない人
いつまでも子供のままの悲しいネバーランド

君のあの日のサヨナラの声が僕の心に今でも残ってるから

あの日、観た映画の中の恋人は満面の笑みでハッピーエンドむかえたのにね
現実の僕らはまるでバッドエンド
今さら船を漕いでみても泡と消える苦労だから

君のためにできることを僕は探したのに今日の日のために用意したとびきりのプレゼントもなんだか意味がなくなっちゃった
引き出しにしまわれたホコリまみれの銀の指輪

悲しみと切なさの舞台
雨のシアター
さよならにさようなら
思い出は幻

涙はもう捨てよう

青い空見上げ
思ったんだ
だけどどこかでまだ君とのめくるめく記憶がさわぐのです。

2009/05/16 (Sat)
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