詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
たとえばこの世界の人たちが全員嘘つきなら誰かを信じられる事などなかったね
偽りと真実がちょうどいい具合にあるからみんな本当の事も愛せるし邪悪な嘘を憎めるんだ
嘘もつけず本当の事だけだったらきっとつまらない
つまらないと思うこともなかった
嘘がつける今だからこそ言えることだ
逆に本当の事しかみんな言わなかったら誰も彼も誠実な人
だから気遣いもお世辞もなにもないストレートな人ばかりでなんか嫌だね
成れの果ての果ての果て
僕らが住んでる今ある世界はその結果なのです
いくつもの検討を繰り返した末にできたひとつのこたえなのです
つまりは
つまりは
そんな連鎖がこの未来を生んだんだ
最果ての世界に今
降り立ち
誕生から十数年
人はそれぞれに
立っているのだ
思い思いの格好で
好き好きな見栄えで
人は嘘もつくし本当の事もいう
幸か不幸か半分の自由をゆるされて存在している
雨に降られ
陽射しに焼かれ
人は人のままに
今日まで生きてきた
これからも生きていく
人は人のままで
つねに今あるこの現状が最果てだから
明日が来たらまた最果ては塗り替えられ新たな最果てが来るのでしょう
不思議な時の流れが告げている
僕の心に涙まじりのかわいらしい小さな声で
精いっぱいに告げていた。
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本当の事を言われた時に嘘でもいいから大丈夫だよという誰かの声がほしいよ
嘘は不安でどうしようもない心の隙間を埋めるためにあるのさ
ほら
嘘だって時にはありがたく響くさ
君を救う味方になるよ
躓いたときに誰かに言われたいのは
嘘でも平気だよという優しい言葉
嘘は嘘でもそれは心地よい真実なんかよりずっと丸みを帯びた愛のようなもの
時に真実より僕は
偽りに恋して
逢いたくなるよ
すっごくすっごく
離れた恋人のように
なかなか会えぬから
やさしい嘘に会えた時は満面の笑みで出迎えよう
大好きな君と一緒に
大好きな君と一緒に
時にあたたかい横顔をみせる偽りはずっとずっとずっと本当の事しか伝えぬ真実よりやさしくやさしく響く
つまらない常識やマニュアル通りの物事にも嘘を加えればユーモアが生まれるよ
楽しく楽しくなるよ
きっときっとさ
嘘に泣かされ
嘘に笑わされ
嘘に傷つけられ
嘘に愛され
それでもやっぱり嘘を恋しく思うのは人の中に何かこうひねりがかかったような面白味を求める気持ちがあるからだ
本当の事は本当の事でそのまま受け入れ惨たらしい現実はやさしい嘘で目隠しモザイク
見たくない景色は遮断するよ
たとえ本当の事
ずっとわからなくても知らないほうが幸せな事もあるから
すべてを受け入れること すべてを笑顔で理解できるには僕らの心では荷が重すぎる
だから受け入れがたい現実に偽りの魔法かけてさも美しく見せるのさ
モロに傷つかないように
その先を生きたくなくならないように
嘘は所詮 嘘
されど弱い人間には強い味方です
僕は嘘も真実と一緒に愛してる
このまま愛してく
たとえ嘘が本来の鬼の顔見せようと僕はぐっとこらえて嘘の猛威が過ぎ去るのを待つから
見事なまでの隠蔽を涙に施して
涙で前が見えないから。
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今日のはじまりが波が押し寄せるようなものならば
今日の終わりは波が引いていく切なさをはらんだものだね
明日もまた身が焦がれるような気持ち心に残して波は死ぬまで押し寄せては引いてを繰り返す
飽きることもなく
僕は同じ今日の中
同じ繰り返しを出迎え見送るのさ
波は押し寄せて引く
それが唯一の運命であるかのように
誰の命か ただ繰り返す
僕の目の前
薄らいでゆく
意識の先に
かすかな波の音
ああ あれは
引き潮のメロディ
また 今日も
終わるのだな
夜明けのあの景色が遠い昔の出来事のように少し時計を半周したくらいで記憶は時差ボケを起こすよ
悲しいものだが
はたして それは
致し方ない事
今日もそんな言葉でグッバイ
夢へと潜る
谷底より深い深い
意識の底へ
僕は身を投げる
またひとり
今日 僕が死んだ
弔いもせずに
ただ寝ぼけたように目覚めるまでは傍にいる いつの間にかそれも忘れる
夢うつつ
幻のごとく
今日の僕の記憶からすっかり抜け落ちた記憶の断片がなぜかうまくうまく涙でにじんでしまって読み取れない
そんな僕の人生は波
そう波そのものだ
あたりまえにはじまり
あたりまえに終わる
まるで生まれて死んでゆくことがたまたまであるかのようにそれは決まり事のように不思議な統一感を感じさせながら時が来ればみんな波のようにもう前へは押し寄せずただ後ろへ後ろへどこまでもどこまでも見えないところまで行き
やがて消えてしまう
いつか消えてしまう
無という世界が万物はプランクトンから残さず食い尽くす
本当の終わりが
押し寄せて僕の知らない明日でさよならグッバイ。
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誰かに愛していると伝えることはなんだか恥ずかしいな
だけど気持ちだけなら頭の上に広がる空にも負けないくらいなんだ
世界でただ一人のあなたに伝えるためにこの言葉はあるんだよ
だからあなたに伝えないかぎり勝手には捨てられない
世界一アイラブユー
ただ一人のあなたに精いっぱいの言葉で届けよう
フォユー フォユー
君に 切なる思い
まっすぐゼッタイかわせない魔球を投げる。
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紅く紅く何よりも紅く僕は光る
体中の血液が沸騰するくらい精いっぱい生きる
致死量を越えてしまうくらいの紅い涙を流して
僕は迫りくる時間と闘いながら紅い夕陽が告げる終わりまで
何よりも紅い
誰よりも紅い
紅に全身染める
紅に心をも染める
それは日常的に行われるありふれた流れの中で流れの中でそうなるのさ
他人には青く見えるその情熱が紅く紅く僕の目には映ってしまう悲しみと闘いながら勇む日々
あの夕陽より紅く
もしあの人の目にも紅く見えたなら
この気持ちも紅く染まるはずだ
そんな気持ち胸に隠して隠しきれなくて思わず赤らむ頬を紅に染めた 紅に染めた
ごくあたりまえな素晴らしい夕暮れ時
僕はきれいな紅に染まる 君の目の中。
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わずか数ミリ真実と相違ないほどの偽りを僕は真実と呼んでしまった
もうその過去は消せない
誰かの心に残した傷跡がいう
おまえは裏切り者だと僕にいう。
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夏祭り
今年も見れるか
あの日
見たような
綺麗な花火
頭上高く舞い上がる綺麗な花火
また見たいな
あの日見たような
夢の景色
あの日と同じ
気持ちで
僕はそしてつぶやく
花が化粧したって花はもともと綺麗なんだ
だからそれ以上着飾る必要はない
そのままが一番綺麗だよ
僕は君にいう
女の子だもの
お化粧したい
わかるけど
ふと思ったんだ
言いたかったんだ
あまりにも綺麗だから
僕は夏のある日
君に恋をした
その日から始まったときめきと戸惑いのストーリー
悲しみと喜びのフェスティバル
今夜もまたまぎれてく。
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僕らはなんでもできるのだ
できない事などないのだ
しかしながら失敗したら嫌になっちゃう
投げ出したくなる
流した涙で悲しい気持ちになったら
自分信じていられた昨日を思い出してごらん
こわいよね
逃げ出したいよね
それでも自分を信じていたい 最後まで
ガンバルンバで前に進もう
ガンバルンバで踊りあかすのだ
まだ終わりじゃない
最後の最後まで
勝負の行方はわからない
だから
頑張れ
くじけそうな時こそ
でも悲しいものだ
だから
あまり無理はしないで
できるかぎり
やれるだけ
少しずつ
少しずつ
歩こう
結果など問題じゃない
結果ばかり求めるなら僕には無意味な事だ
大事なのは
大事なのは
頑張れたかどうかだよ
忘れないで 僕よ。
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笑顔は悲しい気持ちをごまかすためにあるんじゃないよ
なんか勘違いしてる世の中はくすんだ空気に汚染されたわびしい世界
笑顔はなんのためにある
あたりまえな事を聞くなよ
でもそれさえわからなくなるような世の中なのかもなあ
笑顔すらも
本当の気持ちを隠すために利用されるなんて悲しい世の中だ
偽りの思いいくつも抱いて生きていく
この街もあの街も所詮は薄汚いリアルの巣窟
人殺しのリアル
今日も犠牲者がまたひとり追加され。
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リアルに死にたくなるような日もあるさ
悲しくて悲しくて泣いてしまう日もある
だけどだけどだけど生きてゆく事だけがこの僕に残された最後のつとめだから
落ちた涙
今はまだ拭わずに
このまま
びしょぬれの日々
それでも僕らは生きていくのだ
風のように
明日をひたすら目指す旅人
気取ったりしてさ
誰かの言葉に今日も涙を無理矢理隠して
悲しいのに泣けず笑いたいのに笑えず
感情さえも持ち込み禁止の社会で生きる
なぜ死んでしまわないのか自分でも不思議なんだ
それでもそれでもって前に進もうとするんだ
そんな自分 あまりにも痛々しくて見れたもんじゃないけど君はまだ生きていくというのか
ああ 僕よ…
そこに光が リアルが 見えているかぎり
視界を永久の闇が覆うときまで 魂が空に昇るまで
生きるのかな
無意味なそう無意味な苦しみを我慢してまでも僕は僕自身を痛めつけ世の中に縛り付けるのか
ああ まったくもって理解できないや
そんな気持ちゆがんでてもいいよ
本当なんだ
矛盾してるんだ
ごちゃ混ぜなんだ
わからない…
何もかもすべて
なぜここにいるかも
わからない…
何もかもぜんぶ
神のみぞ知るっていった状況で
僕には一切の説明もなされてないんだ
今日もそれをいいわけに涙がほらあふれるだろう
他人にはわかるまい
自分にしかわかるまい
無理もない
個人的な感情だ…