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甘味亭 真朱麻呂の部屋  〜 投稿順表示 〜


[4226] レンコン
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


いくら笑っても
いくら泣いてみても満たされないんだ

用意のいい人生や
計算され尽くした
ミスのない人生なんておもしろくない

完全な気持ちの在処を探し求めては今日もため息でお休み

キミの遠い面影を僕をまだ引き留めてる

キミがいるから
キミがいるから
満たされない心の隙間さえキミの笑顔でキミの言葉でなんとか埋まるんだよ

それでもわかってね
それでも満たされない気持ちの事

ゆがんだガラスの向こうに映るゆがんだ自分がこちらを向いて笑う
それは僕の真の姿

そんな僕に愛をくれてどうもありがとう
そんなことしか言えなくてごめんね

今日も何もやることもなく暇を持て余している

そんな僕のこと
穴があくくらいキミは見つめるから
恥ずかしくなっちまって心は穴だらけ蜂の巣

悲しみに撃たれまくった僕はレンコンのようだ。

2009/06/06 (Sat)

[4227] 黄金虫
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


穴だらけの部屋に君とふたり寄り添い
その穴のひとつひとつを埋めるために他愛ないジョークをひと匙投げる

虚無の箱庭
自分だけの城
妄想は膨らんで
パッと花を咲かせる
闇の中 闇の中

光と影が今 キスをする

黄金虫 飛び立つ
いつか誰かに踏みつぶされても一瞬の事だからつぶされた本人もわからないまま罪にもならず

僕ら黄金虫
僕ら黄金虫
ただ黄金虫

そんなふうに生きるの 明日もまた物陰に隠れて。

2009/06/06 (Sat)

[4228] 心鏡
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


鏡に映る姿にひとり果てしない後悔に身を焦がす この醜さに
心は瞳じゃ映せない本当の自分の姿を映す鏡のようなもの
だから僕の心の鏡を通してガラスに映したんだね
僕の醜さ 自分ながらとても吐き気がします

見た目は誰が見ても美しいひとなのに心は醜い その仮面の下にはなにがあるのだろうか

心もからだもなにもかも美しいなんてひとはいないのだろうね
だけれどたとえ見た目が熟れたザクロのような姿としても美しい心ならばいいんだけれど
見た目が美しいひとしか愛せない貧しい心を捨てて愛せれば素敵だね
でも人間は醜さを嫌いに嫌う

心の鏡で自分の心をのぞいてみれば思うよりずっと汚いだろう
何よりひとを見た目で区別する それこそが心の醜さ 貧しさをあらわしてる

誰かの誰かの傷跡を愛せれば僕はいいと思うんだ
風船に針を刺して割るようにカンタンに見た目の美しさなんて心の貧しさ 醜さに崩壊する
永遠にあり続ける美しさは心なら保てるというのに
ひとは美の表側しか見ない
その裏側に手を伸ばそうとしないから仮面は割れて本心が見えちゃうのさ

見た目が醜いひとよりずっとずっと醜い心
それが一番醜いね

心鏡にいつも映る自分をかえりみたときにふと思ったよ。

2009/06/06 (Sat)

[4229] バイバイバルーン
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


本当の素顔で生きているひとなんて多分いないだろうね
一度でも本心にうそをついた時点で本当の心はもう失われたも同じです

でも

本当の心だけで生きていけるほどこの世の中は甘くはないからときには本心に逆らって本心とは反対側に逆走しなくちゃならない日もあるよね
唇かみしめてお気持ちお察しします 誰かさん

だけれどひとつ気になるのはね本心に忠実になって生きれてもそれは正しいとは限らないから誰かの厳しい言葉もときには必要だろうね
欲望にブレーキをかけてくれる誰かがいたほうが いるって事は幸せだと思うけど
誰かさん
いいや僕よ
そして君よ

だから 今こそ 今こそ
地面より少し宙ぶらりんの浮ついた風船みたいな心 青空に解き放って
バイバイバルーン
バルーンバイバイ
いたしましょう
そうしましょう

そんな気持ちだけが欲望に汚くなる君を救う 僕も救う 世界を救う 全てを救う

ピエロが笑う
優しく笑う
たまに喜びを抱え
ピエロが来る
優しく手渡す
そして前とは違う
涙を流す
素直な気持ち
決してなくしたわけじゃないピエロは泣き虫だから
恥ずかしがり屋だから陰で泣いてるだけさ

バイバイ 右手でも左手でもどちらでもいいから
手を振りましょう
もう会わなくていいなんて事はいえないがとりあえず今日でまずひと段落
バイバイバルーン
バルーンバイバイ
いたしましょう
そうしましょう

綺麗な夕日のオレンジ色 ほほまであかく染めて大好きな君とふたり誓いあうのさ
新しい明日の扉のちょっと十メーター離れたくらいの付近で僕は行ったり来たり君とふたり迷っていた

風船を遠く 眺めて
指から離れてく風船がまるで嬉しそうに夕空に踊る 天高く飛んでゆく あの向こうには自由以外はないから安心して行ってらっしゃい
僕はドアを開く。

2009/06/06 (Sat)

[4230] 愛の謎
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


謎を解いても謎を解いてもそこにはまだ謎が残る
果てしなく絶え間ない謎の終わりは永久に来ないだろう
この世界が終わっても謎は残る

君を愛すその理由
聞かれてもこたえに困る僕がいる
謎は深まるばかり
謎は謎のまま残る

探偵さん 探偵さん
僕はなぜ彼女をこうまで愛すのか
彼女に納得させる説明を頼む
君なら解けるだろ
君なら解けるだろ
愛の謎の尻尾をつかんでくれ
探偵さん 探偵さん

僕はなぜ彼女を 彼女だけを こんなに愛すんだろう
ただ愛したいからじゃ彼女はわかってくれないんだ
乙女心憎んでしまうまえに頼むよ
この謎を解いて
僕らを安らかな眠りの中へいざなって
いざなっておくれ

いくらでも払うから。

2009/06/06 (Sat)

[4231] love song
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


不器用なこの僕を飽きずに愛してくれて君には本当に感謝してるよ
なぜかな 涙が止まらない 止まらない
君にもらった感謝のぶんだけありがとうと言ってきたけど何ひとつお返しらしいお返ししてません

だめだこりゃこりゃ悪い僕だ
無神経な僕だ
ごめんね
くだらない僕のままごとみたいな人生に笑顔でついてきてくれてさ 今も感謝感謝の連続です

届け 僕の愛 この気持ちはあんなに高い空も難なくこえてゆくだろう
世界でいちばん大好きな人のために精いっぱい何かをやろうとすることがもしも努力だと認められるならば失敗おそれず立ち向かうよ 何度も何度も起き上がって涙をふいて君のためにただ
君に最高の青空を見させてあげられる日を心のキャンバスに思い描いてる

届け 僕の気持ち 君のためなら捨て身の覚悟でゆくから
言葉ではあらわすことのできない甘い甘い恋のほろ苦さ 後味のように残る
けれども
透き通った君の瞳がそんな痛みなど忘れさせてくれるよ
いつも

愛してる 愛してる
こんな言葉しか言えない できない 僕をゆるしてほしい
いつか君が知らずに落とした夢のかけらもう一度 見つけてあげるから
何度も何回でも言うのさ 愛の言葉
君のために

心に広がる想像に終わりなんかないようにずっと僕らの愛にも終わりはこない
たとえ空がずっとどこまでもつながってる輪のようだからいつまでも同じことの繰り返しだとしてもね
それが幸せだと思うから
ごくありふれた幸せに身をまかせてあなたという青空の近くを泳ぐ雲になりたい
あなたという月の傍であなたをひきたてるわき役みたいな星になりたい
流れ星に願った

ねえばかのひとつおぼえじゃないけど 愛してる 伝えたい 素直な気持ち
そりゃすれ違う日もあるさ
でもそんなときこそ思い出す あの言葉
さぁはじめよう 心の掃除 涙が愛を呼び起こすまで…

2009/06/06 (Sat)

[4232] 夜光虫〜ホタル
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


とてつもなく長い夜が僕の部屋に月明かりを落としたら
今夜もまた始まる
君との甘い夜
幸せの中でまるで僕は夜光虫 君といる暗闇の中でだけ光ることができるホタル

今も君を まだ君を愛してるからちょっと ほんのちょっと
君とまた光りたい
とてつもなく長い夜
甘い夜 甘い夜
心はもう恋に奪われた
予告状だけを残して君は僕の全てを華麗に盗んだの
華麗に盗んだの

嬉しかったよ
とてつもなく
とてつもなく
嬉しかったよ

待ってたんだ
こんなこんな夜を
ひとり目印に
光って 光ってた

今は君と肩を並べ光る ふたりでデイバイデイ四六時中。

2009/06/06 (Sat)

[4233] 二十回目の苦悩
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


もうすぐ二十歳
不安と期待で胸の中いっぱい
二十回目の苦悩の始まりともう戻れない若さに終わりを告げるようにサヨナラ

涙と笑顔の別れ

遠ざかる列車に手を振りただ過ぎ行く季節ぼんやり眺め
消えそうな記憶をただ眺める

僕もこんなんでも
二十歳
みんな歳をとれば
二十歳

二十回目の苦悩と快楽が襲うのだ

あともう少し
時計がその時を告げたらもう僕はその瞬間からオトナだ
さあ どんな未来が
さあ どんなページが
僕を待つだろう

まだ見ぬストーリーに武者震い

本当はこわかった
本当はこわかった

それでも今はもう
それでも今はもう

結末の先の先
はるか昔の出来事

風のような儚さが
今は鏡に映った白髪の自分にため息を零す

そんなふうに意識だけ飛ばして頭の中を旅した日

ああ もうすぐ二十歳だ
ああ 百歳…あとは死を待つだけ…もうそんな時間か

次、目を開けたら僕は何歳だろう
現実は少しゆがんで僕を映すから若くも年寄りにも見える

それはきっと見た目だけなら若く心だけは年寄りだということだろう

ああ 通算二十回目の苦悩
今 僕の肩を叩く
やさしくただやさしく 感触さえもなく前触れもなく ささやかな予感だけを感じさせて

いつか 死ぬときもこんなふうに予感だけが襲うかな

今 考えてた
二十歳まえの僕の頭で
二十歳まえの僕の心で
今 考えてた

光と影をしょったまま。

2009/06/06 (Sat)

[4234] ただそれは理由もなく存在す
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


本当の事は誰も知らないから
なぜ自分が生まれたなんて誰も言えない
決められたさだめに囲まれた生活の中でゆるされたものだけを信じ僕らは旅を続ける

全て何もかもがさ
理由なんてないから僕らは生きているのだ
それでも たしかにこの場所でそれぞれがそれぞれに

ただそれは理由もなく存在す
もうそれは理由もなくまかり通る

僕にはゆるされない事ばかりなのに
汚くもなるさ
理不尽がいつも視界に入るから。

2009/06/07 (Sun)

[4235] 雰囲気引起
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


悲しい雰囲気なら悲しいこころを
嬉しい雰囲気なら嬉しいムードを
僕はその場その場の雰囲気で器用に気持ちを変えては笑ったり泣いたりする
雰囲気には裏切れないから
悲しい雰囲気なのに笑ったり
嬉しい雰囲気なのに泣いたりできないように
雰囲気に合わせて人は笑ったり泣いたりする

雰囲気引起 呼び起こす 笑顔や涙が光る
その時 僕らは気づく きっと 大切な事に

あたりまえな事
ありふれた事
それでも大切な事

胸の中に そんなイメージ浮かぶたび
広がる幸せ
広がる満足感

今 僕をにやけさせる

雰囲気に酔いしれて
雰囲気に酔いつぶれて
僕はムードに沈む
涙と笑顔のムードに

リアルという舞台上で踊り続ける踊り子が今どんな気持ち?と聞くから雰囲気と同じだよ
僕は言うんだ
楽しい雰囲気なのに泣くわけないだろう
悲しいわけがないだろう

君とふたりなら
いつでも楽しいさ
雰囲気が悲しくても
雰囲気だけ切なくても
雰囲気に合わず気持ちは不思議に変わるんだ

早変わりで
心はにじ色
今 心は バラ色
とにかく楽しい楽しい
雰囲気も楽しい楽しい

少しの悲しみなら笑顔だって青い雨を背景に引き出せるよ

雨なんか雨なんか放っておけばやむよ

傘も差さずに飛び出した未来はとても夢にあふれていた
ほらまた楽しい出来事が僕を待っている
ふいにひらめいたまぐれな気持ちだけが深い謎を解く
思案中 考え中
少し時計の動きを止めてください

雰囲気引起 呼び起こす 笑顔や涙が光る
その時 僕らは気づく きっと 大切な事に

この世でもっとも胸に秘めておかなければならない事が解るはず 解るはず

繰り返し何度も繰り返し何度でも僕は無愛想な空にうたう
語りかける…

決まったこたえなんて無いから。

2009/06/07 (Sun)
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