詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
悲しみと喜びはいつでも紙一重でしょう
いつまた雨が顔から降り出すかわからないからつねに笑顔にも陰をしのばせ生きてゆきなさい
誰かがそんなさびしいことを言えばまた誰かが同じことを言い出すだろう
そんなふうに伝言ゲームみたいに世の中の決まりは最後の人の言葉により生み出された
だから多少ゆがんでる
みんなの意見が混ざってるから色はくすみどこかよどんでいる
たとえば正しいことでも間違えだと思う
そんな気持ちの中にひそむささやかな勇姿
真実の瞳
つぼみのままの思いいがやがて陽射しのしたで遠慮なく咲ける日まで正義は薄汚れ青空は限りなく汚れている
亀裂が入り
ひび割れた
正義
いつか
滅びる
かりそめの
正義
危うい
僕らの掟
平気できずつける
従えないなら
そんな
独裁的な
正義
今
稲光が
走ったように
亀裂がひとつ
斜めに入る
いつか
やぶれる
正義
黒い正義
僕は踏みつぶしたい
そんな力があるなら。
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僕が影なら
君は僕の光
僕の傍で
いつも
僕のこと
わかろう
わかろうと
してくれるから
僕が淋しい夜は
君が僕の光になってあたたかく照らしてくれる
だからね君に照らしてもらうばかりじゃ悪いから僕も照らしてあげるんだ
君の淋しい夜を少しでも和らげられたら
君の傷をほんのちょっとでも癒せたらいいなって思うから
光と影は君と僕
今 ひとつに重なる
重なるべきものじゃなくても愛し合う気持ちがふたつをひとつにするんだ
ふたりが手をつなぐように心は今 重なってひとつになる
ちょっとずつ
互いを知って
互いの弱さや
互いのもつ闇を
気づいてるからこそふたりは涙で心の汚れを洗おうとするんだ
互いの闇を互いが互いに打ち消しあう力を貸しあうんだ
光はやがて影と
影はやがて光と
同じ場所に落ち着き
同じ色に染まるから
光も影もほらきれいにそこにいる
ささやかな喜びの中にひそむ小さなほほえみを集めて思い出は膨らむんだ
今 ふたりの力で風船に空気を入れるように未来 膨らませてみよう
闇はいつか晴れる
この愛をもってすれば
変わった光だね君は
光を浴びれず
影に隠れた僕と
共に生きていってくれると笑ったから
僕といたって暗い人生になるだけなのにバカだなあなんて思ったことが僕は今はバカだと思うよ
影だって光になれる方法がある
君が教えてくれたことだよ
黒だって白と混ざれば灰色になる
渋くてかっこいいじゃないか
それと同じで光と影だって混ざり合えばきっとすてきなふたりになるよ
君は言ってくれました
光も影も互いを飲み込むこともなく
互いを尊重しあい互いに同じ場所に立つから同じ人でいられるんだね
そして僕は気づいた
影だけど素晴らしい人生だ
君と出会えたことで光を手にしたから
君は僕にとっての光だから。
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片方の頭の上に雨が降れば
もう片方が傘になり
片方を雨から守る
片方の頭の上に青空が広がれば
もう片方と一緒にうれしさを分け合い
片方ともう片方で笑いあう
夫婦ってそんなふうに互いに尊重しあい慰めたり慰められたりする
互いが互いに感謝をしあう
お辞儀して
お辞儀して
ぺこり
でも足りないな
夫婦って
いつまでも
永久に
夫婦だね
どこまでも
ただの
だからこそなによりも夫婦は素晴らしいペアルックだ
何がお揃いかって互いに好きな気持ちが同じなことがお揃い
なによりも先に
だれよりも先に
ペアルック
そろってる
ふたりでひとつのワンペア
スペードのA(エース)の、さ
なにものにも負けない力放つ
夫婦こそが最大のペアルックダックルック
窓辺に赤い夕陽が写る
それを瞳に映す
寄り添いあえばもう夫婦のワンセットのできあがり
あの夕陽よりも熱い温度で情熱は燃えている
永遠に冷めぬ愛で
永遠に冷めやらぬ愛で。
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喜びをクッションにして悲しみから身を守るささやかな盾にして
なんとかなんとか生きる道をつなぐ
僕は君の笑った顔が好きだよ だからだからね
僕は生きてる
それもある
夕陽に拳をぐっとのばして空にかざしたら
誓うんだ
君を幸せに
僕を幸せに
してしまうんだと
夏も深まり
緑茂る 街並み
夕暮れ
人もまばらな街
空の下 空の下
ギターを抱え君の家へ飛ばす自転車 漕ぎまくる
歌を聴かせよう
歌を聴かせよう、と僕はバカになりに行きましたよ
夕陽に拳を突き上げて誓った気持ちだけじゃ君を幸せにする力足りないから
君にちょっと元気をもらおうと君の笑った顔見に行った
僕の自信作の歌を歌いに
目当ては何?
聴かれれば
言ってしまうかもね
君のプロポーションにあるけれど
愛があれば欲望さえジャストミート
君と僕
似合いのふたりだろ?
君が不機嫌な顔をしたから僕はなんかびっくりしたけど
君は気づいたように謀ったのよって笑ったのさ
なんだよって安心したらキスしてみたくなった
そんな夕暮れ
今 思い出して
少しね
ちょっぴりね
恥ずかしくなって
君に小突かれて
ふたり
笑いあった
今は 今は
夕陽に拳とか
あんなことできないや
若さゆえにできることだからね
なんて言ったって
君とまたキスを
キスをまた君と
したくなった
あまりに夕陽がそんなシチュエーション醸し出してるから。
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君を愛せることこそが僕が神様にもらった最高のプレゼント
どんなことがあったってずっと君の隣で僕はきりもなく愛を歌い続けよう
愛とは何だろう
大昔の人は考えた
その末に出てきた答
それは精一杯その人を守り抜き死ぬまで死ぬ気で大切にすること
大切にするってどうすればいいのっていつもみたいにただ笑いあっていればいいんだ 手をつないで
気がつけば重ねた日々がかけがえのない時間になっている
笑ってた数より笑ったその瞬間が素敵だからうれし涙流したときの気持ちが大事だからね
形のない思いにふれるということが愛なんだ
人ならではの感情で感じることこそがもう愛なんだよ
君を出逢えたあの日から僕は義務でもなんでもなく自分から愛したいと心から思った
だからこそ君と今いるんだ 笑うんだ 泣くんだ
僕のすべてで愛する君にぶつかった夜
本気だからこそ熱くなるこの胸
わかってください
正しさなんて別にいいよとゆるしさえすればそれですまされてしまうふたりだからちょっと正しさの形考えてゆこう
ふたりがふたり大人になれるよう
いつか咲いていた
この場所にも
遠い昔の恋人たちが残した涙と笑顔
数ある思い出 そのカケラ
今も輝いているんだ
だから
僕らも何万年何臆年経とうと消えない愛を咲かせよう
絶え間ない時間の流れに流されないような粘り強い愛をここに育てよう
僕は本当 思うのさ
涙が出て止まらないくらい胸が叫んでる
"僕に愛されてる君が幸せなんじゃなくてそれ以上に君を愛せる僕が幸せなんだと"
言葉を選んで伝えた気持ちはたしかに素晴らしいだろう
だけれど素直なままにまっすぐ伝えた気持ちのほうがより本心に近いから
たとえささくれ立っていようとも伝えたいのはどうしたってただ一言
気持ちのすべてをつめこんで言うよ
ああ、愛してる…
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勉強も運動もからきしできない
容姿にも自信があるわけじゃない
何もいいとこ
女の子から好かれるようなポイントゼロだよ
そんな僕の前にある日現れた君が僕に好きと言った
聞き間違えだと思い確かめたけど聞き間違えじゃなかった
こんな駄目な僕だけど
こんな馬鹿な僕だけど
こんな阿呆な僕だけど
何もできない
やさしくすること以外
君は愛してくれた
こんな僕だけど
それがとても
嬉しくって
止まらない 涙
心にあふれた
熱くこみ上げてきた。
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僕の涙を
僕の姿を
隠してくれて
雨よ
どうもありがとう
見せたくないんだ
こんな姿なんて
だれにもだれにも
まさか君になど
絶対にね
だから
雨が降る日は
涙を流すにはちょうどいい
ありがとう
つい言ってしまいたくなる
雨にありがとう
町は雨に濡れ
まるで別世界
だけれどどこか
静かな絵画の中みたいでロマンチックさ
横殴りの雨にぬれながら 走る 僕がいた
涙は雨に紛れて見えないから胸の悲しみ大いに傘の下形にできる
彼女から別れを告げられ僕は 僕は気づけば走っていた
逃げ腰の恋
君との恋はすべて
逃げ腰の恋
馬鹿だと雨も笑っているのかなあ
だけれど雨よ
ありがとう
おかしなもんさ
こんな僕
こんな気持ち
やけ食い
やけ酒
…あと何がある
いいや面倒だ
眠っちまおう
明日なんて来なけりゃいい…なんてひとりごと雨に聞かせた
彼女は今 どこに
彼女は今 なにを
気になってしまうね
雨よ 部屋の中じゃ味方になってくれないか…。
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金魚鉢の中の太陽
金魚鉢の中の地球
金魚鉢の中の宇宙
すべては暗い海の中のお話し
僕が死ねば
みんな死ねば
無と還る
何もなかった頃のように全ては無となる
いつからか太陽系ができて
いつからか地球もできて
酸素もあるし水もあるしなにより住みやすい環境
氷河期を過ぎて時が走り過ぎて人間たちが街を牛耳り
世界を統一する今に至るまで
僕らはいつでも囲いのそのまた囲いのそのまた囲いの中
大きすぎる監獄の中
その中でちっぽけな僕らは神様に飼い慣らされた生活を自由に楽しんでいると思いこんでる
そんな檻の名前はご存じ「地球」 素晴らしい動物園、神は僕らが動物を檻に入れて楽しむように僕らを見て楽しんでる
神々の戯れに生み出された僕らは不運だ
だけれど楽しいものは楽しいから不思議だな
空におわす神々よ
どう思うかい?
最高傑作と謳われた芸術はこれで完成かい?
こたえてもくれない
しかし我々は語り続ける
あなた方の真意がつかめるその日まで
ロダンが作りし「考える人」のようにものを考え語り続ける
人間というひときわ好奇心が強い動物だから
迷惑だと思うなら
そう創造したあなた方自身をうらむんですね
ああ ご愁傷さま
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家の中でうとうと眠さがまんして僕を待つ君と君に会えるのを待つ帰り道の途中の僕
ふたり同じ月を見上げながらきれいだねって思うだろう
まあ君には あの人にはかなわないけどなんてお互いにお互いを過剰評価する それもまた愛の可愛さ
君のおかえりなさいって声が聞けたら
僕は今日生きて本当によかったと思うから
今夜も聞きたいな
心から安心するあの声を
重ねるように遅れぬように重なるように君の声にうまくかぶせる ただいまという言葉
ただいまとおかえり
まるで君と僕みたい
どちらか片方では意味をなさない言葉
だから君と僕はふたりでいつもいなきゃだめなんだ
僕なりの愛の言葉さ
気づいてくれるかな
つまり言いたいことはただひとつ君を愛してるってこと
あと何分 あと何歩
家までの距離と時間が近づくたび心ははずみにはずむ
君に会える
それだけでいつも生きてるようなものだから君に会うために帰るんだ
この世界で一番安心して眠れる場所
それは君と僕の家
それが君と僕の家
僕らふたりが生まれ
営みを繰り返し
いつかふたりが老いて消える
始まりと終わりをつかさどる場所
それがマイホーム
ぬくもりの源
僕がただいま…
君がおかえり…
今日もよかったよかった
うまい具合にアンサンブル 重なるハーモニー
そして君が待ってたようにお風呂にする? それともご飯?まさか私?
なんて疲れた顔の僕を見て舌を出し笑う
そんな君にそんな君に恋をしたんだな
恋をしてるんだな
いつまでも
いつまでも
だから僕もそれに合わせて言うんだ
もちろん選ぶのは君だよ
永遠に君だよ…
なんて言ったら
ほほを赤くして
君は恥ずかしいわ、ジョーダンやめてよなんて言ったけど
僕は本気だって反論して
そしてほほを赤くした君を強く抱きしめた。
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たったひとつの出逢いで姿も形も色も見違えるほどに変わった僕の生活
まるで君ってやつは謀ったようにあらわれて僕を嬉しくさせた
ふたり 同じ 未来を眺めて
僕にわざわざ話しを合わせてくれる
君ってどこまでやさしいの?
まるで魔法のように僕たちは同じこの星を何周も回ることなくとある場所で出逢い恋に真っ逆さまに落ちたのです
おそまつにいえばただ同じ星の中で生きてるから出会うのさ
でも君と出会えたのはきっと神様の計らい
あまりにお似合いのふたりだったから神様も乗ったんだよ
だから僕たちは重なるべくして重なった同じ運命を分かつため愛し合うふたつでひとつの光をはなつきれいなふたつ星
よく見てごらん
近づいて見てごらん
よく見れば
わかるはずだよ
ふたつだってこと
だけれど仲良く
重なってる
まるでひとつのようにふたりは輝きあっている
素晴らしい微笑みと
素晴らしいうれし涙と
それとあれとこれ
僕は幸せ
きっと きっと幸せ
僕が言うんだ
君が言うんだ
きっと きっと幸せ
なんでしょう。