詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
誰かを想う恋心
いっつもへそ曲がり
ダメだとわかると
また次の愛を探す
勝手気ままなこの心
素直になりたいと想えば想うほど
屈折する自分
素直になれずにいつも気づくと愛は遠ざかる
そして気づくと
独りぼっち
強がってはいるけれど
本当はもう今にも壊れてしまいそうなほど
心はひどくさび付いて
悲しみの雨が降るその度に
心は順繰りと錆びてくる
誰かを憎むだけの愛なんて
誰も欲しがらない
欲しいのは
求めてるのは
心の底から分かり合える
"本当の意味での理解者"
ただそれだけなんだ
ただそれだけなのに
いつも側にあるのは
生ぬるい溜息と
愛の欠片すらない
とても無気力な暮らし
それと大げさなほど会話の乏しい家族だけだ
ストレスだけが無駄に溜まっていって
まるで形だけの家族のようで
幸せそうな奴を見ると心苦しくなる
ただただ心苦しくなる。
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声と言葉で伝えるメロディ
紡ぎ出した愛の言葉
時に悲しく響く唄
心をふるわすその声は
やがてアナタに届くでしょう
そして二人は共に同じ道を歩き出すのでしょう
忘れかけてた何かが
返ってくる
忘れようとした何かを
引き戻す
悲しいことも
嬉しいことも
ぜんぶ ぜんぶ
唄に変えてやれ
ぜんぶ ぜんぶ
唄に閉じこめたい
僕の中に眠る
美しき言葉たち
君の中に宿る
美しき感受性
それがぶつかったとき
はじめて
唄として完成する
だから僕は唄うよ
これからもこの場所で僕は唄うよ
君の好きな唄を
書き続けていこうと想う
誰かの心に届くことを願って
誰かの心をときめかせられるように
僕は命の限り
愛を唄っていこうと想う
悲しみも喜びも語っていこうと想う。
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窓の外見える空
いつもと変わらない
果てのない空
何処まで歩けば
夢を手にできる?
そんなこと
誰にもわからない
どれだけ歩こうと
きっと
果てなどないし
夢もみつからない
だから僕は今この場所で立ち止まりながら夢を見る
ひどく散らかったなにもない部屋
目覚めたときには
真夜中の零時
すきま風が僕を冷やす
見上げた空に星が流れていった
どこか遠くで犬が吠えた
僕はひどく落ち込んでいた
誰のせいでもなく
誰のせいにもできない
きっと誰もが持つ
不安感って奴だ
睡眠薬で眠ろうか
自力で寝ようか
迷う僕は今夜も独り
目を閉じて開いて
うつ伏せになって
仰向けになって
立ち上がったり起きあがったりをくり返す
きっと
そうすることで
何もかも忘れたことにする
何もかも過去のことにする
現実からも
夢にからも
追い出された僕は
ただ独り
現実と夢との狭間で夜が明けるのを待っている
睡眠薬の効き目が現れるのを待っている。
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ありふれた悩みが僕を立ち止まらせた
先の見えない未来に不安感をおぼえた
寝付きの悪いあの日の夜
ある時僕は不安定な位置に立っていた
今にも落っこちてしまいそうな危うい道を歩いていた
トゲトゲした心で屁理屈ばかり並べてた
気がつけば
大人を名乗り
それなりの生活の中
それなりに生きていた
それでもまだ満ち足りない気持ちを抱えてた
星さえない静かな夜に
あるはずもない奇跡を待っていた
今僕の中に残ってるものは
大したものはない
ほんの少しの後悔と
ほんの少しの不安だけ
夢はどっかに捨ててきた
気づけば大人になって
知らない間に歳をとる
重ねた分だけ
何かを知る
知った分だけ
大人になる
失った分だけ
涙を流す
得られた分だけ
笑顔をもらす
ごくありふれた毎日の中で
人は繰り返す
何度となく繰り返す
ずっと ずっと ずっと
僕は繰り返す
飽きることなく繰り返す
ずっと ずっと ずっと
今日も明日も明後日も。
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数え切れない日々を
何度も何度も繰り返す
雨の降る日も
晴れの日も
休むことなく時間は動く
そしてもう戻ることのない今日を
僕は生きてる
それはまるで
夢を見ているみたいに
あっという間に
知らない間に
僕を世界から突き放す
追いかけてきた時間よ
もう戻ることのない過去たちよ
砂漠の真ん中でのたれ死ぬように
後一歩のところで力つきたくはない
せめて
僕に楽しい夢を見せてくれ
一回きりの人生
せめて
僕に希望の光を見せてくれ
差し迫る時間の中で
削られていく
命を無駄にはしたくないから
timely
目の前の壁など
壊してでも
僕は進むよ
悲しいことも
嬉しいことも
背負い込むよ
夢まで休まずに
僕は限りある時間の中で夢を掴んでみせるよ。
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あなたと共に過ごした時間
僕にとっては永遠よりも長い時間
はじめて愛という感情を芽生えさせてくれた
短かったけれど
きっと僕は忘れない
何歳になろうと忘れない
あなたと過ごした時間の中で
したこと全てを忘れない
季節がどれだけ巡ろうが
科学がどれだけ進もうが
あなたの存在はいつも
僕と共にある
あなたとの時間はいつも
迷える明日を照らしてくれる。
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こうやって繰り返す日々に
そうやってごまかす僕らに
あとちょっと
あとちょっと
前に踏み出す勇気さえあれば
もう少しマシな夢が見れると想う
ねぇ
過ぎたことにクヨクヨしたって
そう
もう戻るわけじゃないんだし
忘れてしまえよ
忘れられないのなら
忘れるまでじっと待ってればいい
その内全て忘れていく
記憶の片隅
色んな大切を詰め込みすぎて
ジャマなものから
次々に忘れてくだろう
きっと忘れてくだろう
何が大切で
何が不要なんだろう
何が必要で
何が不必要なのか
見た感じ全て大切なようで不要な感じもする
結局僕はその全てを捨てられず
忘れられず
今も持っている
この手に握りしめている
古くなったあれもこれも
あの日買ったあれもこれも
全て
僕にとっては命と同じくらい大切なんだろう
だから僕は
忘れることなく
今もこの胸に抱えている
庭の鉢植えの花に
水をやりながら
ギラギラとまぶしい
陽射しを浴びながら
僕はそんな事
考えてた 考えてた
ある夏の日に
考えてた 考えてた
色褪せていく
大切な何か
過ぎ去っていく
浪費してる時間
何気ない
誰かのやさしさ
罪なほど気付かない
傷だらけの現実
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飲みかけの麦酒を一気に飲み干す
むせ返るようなまだ飲みなれないその味
このまま
何も変わらないまま
日々はずっと流れてく
このまま
相変わらずの僕らで
季節はまた一つ始まりをつれてきた
明くる日の僕らは…
明くる日の僕らは…
予想を裏切り
肩を寄せ合い
抱き合って
大好きな酎ハイを飲み交わす
そんな夢を見ては
目覚める朝
自惚れてた自分をヒドく恥じた
二日酔いよりも
どんな何よりも
悲しい悲しい現実がそこにあった
殺伐とした部屋の中
退屈で静かすぎる毎日が待っていた。