詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
休日まえの金曜日はなぜか妙にドキドキしてなにもないのに笑みがこぼれる
落雷にうたれたような恋をしたときみたいな気持ちだな
胸を突き刺すいくつもの涙々の苦労話
それは僕が描いてきた紛れもないストーリー
雨の日 晴れの日 曇りの日 なんでもないような一日にも隠れた涙が心のどっかではあふれてたんだよ
見えないとわかってるものも見えないと決めつけてしまえば何も見えなくなる
愛も夢も自分で選ぶ道も目の前に出すべきこたえもほとんどは見えないものだから
大切なのはその見えないものをどうしたら形にできるかを考えて見えないなりに自分の中で作り出すことだよ
絶え間なくあふれる青い想像を駆使して
思いあまって走り出すその先にはいつもまばゆいばかりの太陽が僕を睨んでいるけど
まだ真っ白なページだから自由に描いてゆける
こたえなんていつも僕らが思うほどちゃんとなんてしてない
だから虹色 青空 どんよりとした曇り空 天気予報も宛にならないな 晴れるといったのに土砂降りデイ
だからよけいな悲しみが増えるんだよ
いらない不安といらない期待
流れる悲哀とどよめく歓喜
笑えるその分 おもりがずっしりと僕を苦しめる
鉛を飲み込んだみたいだ!
空白のページにそっと書き足す
言葉は涙でにじむ
サヨナラ…
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海になりたい
キミのすべてを受け入れるため
空になりたい
キミのぜんぶを受け止めるため
神になりたい
キミが今よりもっと笑える世界にするため
そんな叶うはずもない願いを抱くのはあなたを愛しているから
僕なんかの力じゃとてもキミを愛すには限界がありすぎるから
海に 空に はては神になりたいと思う
そんな気持ち抱いてしまったらせつないね
だって 僕の力じゃどんなに愛してもたかがしれてる
本当悲しいほどちっぽけで申し訳ないほど無力な僕をキミはさらに悲しいほどそれでいいとうなずくから
僕はそれに甘えてしまいそうになる
でも それじゃ僕の気が済まないよ
だってキミにもらった愛はこんなもんじゃきかないからね
せめて 今以上 これ以上 愛せないならばキミのこと もっとなにもかもわかってあげる
そんなような心をもちたいよ
愛にもう一つ愛を その愛にまた愛を混ぜるような気持ちで少しずつ少しずつかけがえのない愛にできるよう
くたばっても忘れないくらい鮮やかなる時間をキミと刻んでいこう
約束するよ 約束するよ
なにがあっても歯を食いしばってキミの笑顔を力に明日に立ち向かってゆこう
約束したよ 約束したよ
鮮やかなる時間の中で。
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悲しみが降る日には悲しいほどあたたかい雨が僕の顔中に降っていた 涙という雨が
そのときの気持ち如何(いかん)で雨の表情は変わるから
今日は心なしかどこかやさしい雨
気持ちもやさしい気持ちだから
やさしい雨の中 ずっと眺めてる世界
やさしい世界 今日はその世界にくるまっておこう
たとえ明日 悲しみが降ろうと関係なしに笑えれば僕は幸せさ
悲しい雨が降っていた
それはきっと幻
やさしい雨が降ってる
今がきっと本当さ
大丈夫 雨はじきにやむ。
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昨日まではしっかり事細かに隅々まで記憶していたこと
なぜか一日経つだけで薄れてしまう
このままでは年老いて老人になったら何も思い出せなくなる
人はやたら面倒くさがるから
そのうち生きることさえイヤになるのかな
でも死ぬにしても全て面倒くさがるなら死ぬことも面倒だよ
だからなにもできない
本当しょうがないなあ
耳の奥でかすかに記憶が崩れる音
バタバタと倒れながら記憶が壊れてく
ウィルスに侵されたパソコンみたいにまったく使いものにならない
メモリークラッシュだ
思い出さえもはや虫の息
そんな結果を望んだのは自分だよ
招いておいて涙なんか見せんなよ
僕よ 僕よ 僕よ
それでも悲しくて悲しくてしょうがないんだよ
泣かせておくれ。
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クリスマスの夜にだけおとずれるキラキラした赤と緑の奇跡が今 キミのドアをたたく
コンコン
コンコン
コンコン
ノーノーノックは二回
三回はアウト
トイレノックは厳禁よ
なんちゃって
パーティーは後半に入ります
でもまだ始まったばかり
せつない終わりを期待するな
雪かやんでも大丈夫
魔法はまだ溶けない
キミの明日はまばゆいばかりに続く
クリスマスツリーのあかりにも
街明かりにも負けないくらい輝くはずだ
きっとね…
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それだけで今日が始まる
それだけで今日が終わる
それだけで明日が始まる
それだけで明日も終わる
それだけで人生が始まる
それだけで人生が終わる
それだけで人の生死が決まることもある 眠ってたり起きていたり確かめることができる
ただ目を開けたり閉じたりするだけで色々な景色が見える まばたきする一瞬にも何かが見える
その代わりほかの何かが視界から消えて見えなくなる
とじたりあけたりする暗闇と光の中をまばたきするように生きる
繰り返し 僕は 繰り返す
ただ死ぬときは一度きり とじるだけ
そしたらもうあけることはない
生きてゆく過程の中で繰り返すだけ
それだけで悲しくてうれしくて
壊れるくらいせつなくてふらふら
本当 お疲れだ!
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物事の本質を探り
それを解き明かす
輪郭をたどり
徐々に中身を紐解く
そしてやがて全てが紐解かれるとき
隠れてた真実が顔を出す
月が闇の中から雲のカーテンをすり抜けて顔を出すように
あぶり出された真実がたとえ悪くても真実を知ることはきっと何かが変わる
先へ動く 止まっていた時間が進む
そんなふうに悲しい真実でも知りたくなかったと泣いても真実は知るべきだ
それが明日への新しいステップ
長い間閉じこもってた闇から抜け出すためのたしかな光
そのために流す涙にも意味はあるんだ
きっときっと
そのあとに見せる笑顔はその悲しい真実をも上回る輝きを残す
上手に上手に出来上がった構想とイメージの輪郭をたどるだけで全て解るよ
そして輪郭をたどったらまた最初に戻って
今度は僕の線を真実の線の隣に引いていく
そこに新しい真実を描くように
引いたら中身を埋めていく 輝ける日々を材に僕は僕を象る。
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ある人はそれを正しいと言い
またある人はそれは間違いだと言うよ
真実や答なんて元々そういうもの
規則や定形なんてない
自由形だ
クワガタだ
もうなんでもアリさ
笑っちゃおう!
エヘラヘラ!
詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
涙がナイアガラの滝のように流れて
あふれた悲しみの重さで僕は押しつぶされる
おかげでペチャンコ
こんなにペチャンコ
笑顔がくしゃみをするように突然浮かんで
僕はにやけながらまるでナイアガラのあの涙が嘘みたいに思えた
自分でも不思議なくらい涙が笑顔に変わった
流れる 流れる 流れるプールみたいに時間が時代が先へ先へ急ぎ足で
僕らはそれに急かされながら先を先を急ぐ 急ぐ
その先へ その奥へ
もっとずっともぐって 突き進んで よじ登ってゆく
いつも!
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誰になにを言われても
自分は自分なんだから
自分以上は出せないよ
大丈夫 持つべき力で
ゆっくり歩いていけばいい
はじめてこの世界に生まれときからすりゃ
翼も心も汚れてしまったけどそれが頑張ったあかしで歩いてきたたしかな足跡
それが紛れもない真実のように消えないものを残しておきたい
人の目に見えなくたって僕はここにいた
悲しい強がりだけどそんな不確かな足跡を僕は残したいよ
なぜならどうせどんなに顔を世に広めてもいつかは忘れ去られる さだめ
ならば 大切な大切な人の記憶のなかで生きたい
その人があの世にいってしまったら消える記憶でも
僕はあなたに憶えていてもらえば それでいい
あなたと僕がいたという記憶があとあとの世界に残っても無意味だから
僕らはなにも知られないから
それならとふたりは人間の寿命と同じように定められた期限の中でしか保たれない記憶を残したいと願った
今日もひとつひとつつぶしてく時間 その中で果たす何か
無意味でも 無意味じゃないんだ
そうやって積み重ねたことに意味はあると思うから
思いたいから
記憶に足跡を踏み残す
見えないから消えない
見えないから存在しない
そんなふたつの頼りない真実に支えられながら僕らは命を刻む 時を生きる 風のように駆け抜ける
絶え間なく
果てしない
ミチはくたばるまで続く。