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甘味亭 真朱麻呂の部屋  〜 新着順表示 〜


[3334] ふたりになりたい
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


人は一人じゃ生きられない
支え合ってこそ人だ
一人で生きてるつもりでもどこかで他人に支えられたりしてる
人は一人じゃ笑えやしない
笑いあってこそ本当だ
一人で楽しめてるつもりでもやっぱりどこか淋しい 隣に話し相手がほしいよ

だから 一人は淋しくて 悲しいものです
つよがらないで 涙を隠さないで 一人はもうやめましょう
周りを見渡してみてごらん
きっと君を見ていてくれる人がいる 探してみなよ
その人こそが君のベストフレンド ハートイズフレンド
友達だったり親友だったりするんだな

だから 人よ 少なくてもふたりで笑え
一人の笑顔よりずっとふたりの笑顔が勝るよ
だから 僕よ すぐそばで何かと心配してくれるあの子をうざったからず 手でも握ってあげるんだ

ふたりになろう 今
ふたりになりたい
ほんとうは そうさ
ふたりになりたい
一人で本気で笑えるわけがないから
一人で淋しくないわけがないから
ただ強がって涙押し殺してただけだと
伝えられたら きっとふたりになれる
一人とはもうその日からさよならできるよ
そんなときが来るのを僕は待っている
ふたりになれる日を待っている
歩いてゆこう 近づいてゆこう 待つだけじゃわびしいなら

だから 言ったろ人は一人じゃ生きられないし笑えない
一人で食べる夕飯もおいしくない
一人で見る映画もおもしろくないよ
一人じゃ喜びも給料も多すぎるよ
ケーキを無理してまるまる一個買うクリスマスも淋しかった
ねぇ ただ冬は寒いだけ ただ夏は暑いだけ からだの芯から凍える冬 汗だくになって帰った僕を心配してくれる人もない夏
もうそんなのはやめにして 手を振ろう
バイバーイ!

この愛をあなたに
残りの日々をあなたと分けあいたい

ただ…一人は淋しすぎるから ふたりになりたい 心からそう思う。

2008/12/19 (Fri)

[3333] 完全なる自由
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


僕は 風のように自由になりたい
鳥のように自由になりたい
だけど それは定められた範囲内での自由 とらわれの自由
鳥だって空と空の境界からははみ出せない
風だって地球から出たら吹いていない

なにものにも縛られずにわがままでも自由気ままに生きていたいよ
もう イヤイヤ人の命令にしたがったりしたくない
僕は 本当の気持ちを偽って笑えるほど器用じゃない
偽りの自由の鳥かごの中で笑えるはずもない
嘘っぱちの宇宙 プラネタリウムで満足できない
きれいだねって言葉にはのせられない
もうごまかされない

だから 完全なる自由をください
できれば手渡しで
僕に 完全なる自由を許してくれ
かたく閉じた扉を開放してよ

このままでは壊れてしまう もしかしたらもう…手遅れかな…?

決められた常識と動かないルールに阻まれた世界の中でそれをすんなり受け入れる人たちだけがお利口さんかい…?

人の生きざまはたしかに素晴らしいけどその影には涙が光る
この世界に生まれてよかったな…
はたしてそんなこといつでもいえるのかな
どうですか…?

世界と世界を遮る見えない壁にぶつかって 息絶える鳥の姿が新聞の片隅で活字になって踊る
自由を目指し飛んでる鳥はその壁に気をつけて壁スレスレで急カーブ もと来た道にまた戻る
ルールには絶対服従 そうしないとすぐに後ろ指さされる
常識外れは問答無用で社会のゴミ
指をさされ白い目で見られ非難され
あげくのはてには隅っこに追いやられる
孤独なやつ 変わり者と言われて
本当かわいそうだ

ただ自由になりたいだけなのに
少し 引かれた線からはみ出したりしてただけで愚か者あつかい
ちょっとの違いで変とか異常とか言われる
自由になるのに罪はないよ 人権は僕には不適応?
この翼の存在意義も無くなる その内見えなくなるような気がする。

2008/12/19 (Fri)

[3332] ただそれだけのに…
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君に好きだって言う
ただそれだけのことなのになぜこうも難しいんだろう、言葉にすればばかみたいに簡単だ
君に好きだって思われる
ただそれだけのことなのになぜ僕は君の瞳に映らない
恋愛対象からはみ出してるんだろう 君が好きになるのはいつも雑誌に載るような顔立ちのいい男ばかり

思いはだれにも負けない
でも思いだけではジャマなだけだね
君に振り向いてもらわなければ思いなんて一方通行じゃ意味はない
返らない思いは逆にせつないだけ

愛を伝えたい 愛を伝えてほしい
近づきたいし 近づいてきてほしい
心はいつも欲と期待であふれてる
願うだけでなにもできてないけど
踏み出すことがこわいんだよ すべて僕が言った言葉で壊れてしまいそうで
頑張りたいのに頑張れない
そんな気持ちでいるよ
毎日、生暖かい溜息ゆらして生きてるよ
生きてる心地はあまり感じられないけど…

人を好きになるってこんなにも苦しくって辛いんだ
好きになるって言葉だけならたしかに素晴らしい言葉だ
だけれどそんな気持ち抱いた人は素晴らしいというまえに苦しみ抱く それほど入れ込んでしまう
思いすべてがそれに吸い寄せられてしまう
なにも手につかない


君を愛してるから
愛してるから
その証拠に僕は今こんなにもほらもどかしいよ
君を好きになった苦しみ 君に愛されない悲しみ 本当のこと言えない悔しさ
すべて自分のおそれのせいなのに
始まってもいない恋を終わった恋とあきらめたかのように目をそらす 現状から逃げる
心なしか君の背中が 笑顔が遠く遠く見えるよ
このままじゃ永遠に手が届かなくなるのに
なんで僕はあの時
君に言えないまま 言わないまま
恋を永遠にしたんだろう
今でも不思議だよ
言いたかったのに言えなかったんだよ ただそれだけが今も心の奥に引っかかっていて歯がゆい…

2008/12/19 (Fri)

[3331] ただ、あたりまえに…
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


人は生まれやがて死ぬ
そんなあたりまえが今さら悲しくなってきた
なにもこわくないと言った僕だけど
年をとればとるほどなその事実がなんだかおそろしく見えてきた

あたりまえが奪うもの
あたりまえが生み出すもの
すべてが影のあるもの
すべてが決まった限界をもつ
そんなあたりまえが悲しい
仕方ないことだからこそ悲しい
ただ悲しいだけの問題じゃないんだ
あたりまえが僕たちの人生を縛る
あたりまえが僕たちの毎日を牛耳る
そんなあたりまえが時おり涙がでるほどいやになる
でもあたりまえに助けられたことも何度かある

敵か味方か
あたりまえは僕を傷つけたり心配したりする
全くおかしなやつだ

悲しい気持ちはあたりまえだという友達
ならばどうそのあたりまえを力に変えていけるかを考えなさい
そういう大人
周りはいいな
そんなふうに考えてはすぐ悲観的になる
どこかに逃げたくなる
弱虫なだけと思わないで

あたりまえを愛せばいいのか 嫌えばいいのか
あたりまえは嫌われたいのか 愛されたいのか
わからないほどやることなすことちぐはぐだ
僕はあたりまえがわからない
あたりまえの意図がわからない

だからあたりまえは愛せないし嫌いきれない
だからあたりまえは僕をずっと親友とは呼ばないしかといって親の敵とも言わない
ただあたりまえはあたりまえにあたりまえな事だけを僕におしえる
あたりまえとしての考えをもって間違いを間違いだといい
あたりまえとしての考えをもって正しいものを正しいといい
子供をしつけるように
いいことはいい
だめなことはだめ
悪いことをすれば叩く
いいことをすれば撫でる
そんな常識にしたがって回り続けるループは聞き分けのいいやつには嫌みな程優しい
今もって理解不能だ
長いつきあいのはずなのにちっともわからない。

2008/12/16 (Tue)

[3330] 流れ星、ひとすじ
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星はひとつひとつが物語をもっているという
はるかな物語をもっているという
今流れた星はすでに流れている星で
今見えた星はもうすでに消えた星
残像を追いかけるように僕も流れ星になろう
いつか僕が生きた足跡を誰かが夜空に見るように
誰かが僕の人生の姿を見てくれたらうれしいから

影みたいな存在でも闇の中で誰かの瞳の中で光り輝くような人になりたい
願うならば流れ星、ひとすじ
僕は永久に眠ったあと魂を輝かせて夜空を旅したい
誰かの瞳の中で生きれればいい
輝いて 輝いて
その一瞬を
その一瞬が誰かの目にふれられるように
生放送みたいにその時を見てくれなくてもあらかじめ録画した瞬間でもいいから
僕は輝きたい
輝きたいんだ
流れ星になって
流れ星になって

いつか
絶え間ない闇の中で誰かの心を さびしい気持ちを癒せればなおいい
素晴らしい
上出来だ
僕が生まれてきた意味がそれで果たされる 果たされる。

2008/12/16 (Tue)

[3329] 仮面で知る人の本性
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僕はいったいいくつの仮面を被ってるのだろう
生まれてからどれだけの仮面を被ってきたのだろう
何枚仮面を被ってもそれは本当の自分には思えない
どのどんな仮面なら自分といえるだろう そもそも自分なんてあるのでしょうか
いくらとりかえても自分なんてわからない
仮面というものはきっと自分が生きてきた数だけあって
それは形のないものばかり 1日に何枚も被りなおすから一年に何枚被ったかわからなくなるほどだ
古い仮面をぬいで新しい仮面を被るけど
仮面とはきっと自分が生きた数だけ被るもので
一秒ずつ自分は変化するからその数だけ仮面は必要だ、一秒前の自分を捨てるために何かを新しくしながら人は生きる
何億回何兆回とも変わり続ける自分
自分ではその変化はわからない
仮面が被り変わるスピードは速すぎて自分でもわからないから
仮面の本性を 自分というものの正体を知るため仮面は被るものだから
いつか自分探しの仮面を被らなくていい日まで
仮面を被り続ける
自分に合うぴったりの仮面が見つかるまで
仮面は変え続ける
被っては脱ぎ 被っては脱ぎを繰り返しながらいつか本当の仮面
仮面とは自分の顔であり人前にでるときや人とつきあうときにどんな顔でどんなスタイルでどの仮面で人と向き合うかを選択するものだ
人間すべて 生き方そのものを決めるのが仮面だから
用がないときは外して醜い自分に戻る
仮面は心そのもの
人前に出ていないときそれが本当の自分
偽らない自分
それを知らずに人はずっと本当の仮面を探す
また知っていてもごまかすために仮面は被られる 仮面で隠す人もいる
仮面は悪いようにばかり使われる
ときにはいいことにも使われる
でも仮面はやっぱり自分じゃないから
仮面を外したときの何も被ってない自分が醜くても自分だ
それだけはどんな仮面で隠したとしても偽れない自分という素顔だよ。

2008/12/16 (Tue)

[3328] 一色
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赤は情熱、やる気
緑は自然、植物
青は悲哀、水
黄色は歓喜、希望
白は無、清潔
黒は不安、絶望

人には様々な色に対するイメージがある
それは人により違うからイメージするものもいろいろだ

だからある人は赤は情熱だとこたえ別の人は血液とこたえる
人の中にあるその色に対する一番強いイメージが最初に浮かんだものを人はいう
だから色のイメージは百人いれば百通り 千人いれば千通りのイメージがあるんだ

だから人は同じであって同じじゃない
固有の感覚とイメージをもつ芸術家
知らないうちに自分という固有の形をもつ
いわば独特、特別な色をもつものだ

自分だけの色
探さなくてもある
人はみなそれに気づかない
気づきそうでわからない だけれど誰しもその人しか持ちえない世界にただひとりの色 幻の一色

僕も
その一色の中のひとつ
誰も
その一色の中のひとつ。

2008/12/16 (Tue)

[3327] ladiesアンドgentleman
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ladiesアンドgentleman
ただ今より私という人生が始まります
なお、シートベルトを着用して現実という世界に飛び出す際に振り飛ばされないようチャンスを見逃さないようにもう一度 再度ご確認ください

それではあなた誕生の合図に甲高い産声をどーぞ

せーの オギャーオギャー!

ハイ!あなたが生まれましたよ!かわいらしいですね、さすが私の第一作品、あなたがさびしくないように世話係なる親をつくっておきました、わからないことはすべてその人に聞いてください

それではまた死後ににお会いしましょう、笑いあり涙ありのドタバタ人生をご満喫ください


おっと 最後に私の記憶はあなたの記憶から消させてもらいます
それでは何ひとつ不思議なことはない常識とルールに支配された世界へご案内

不思議なことに退屈した私からのご褒美です
どうか私を退屈させず楽しませてくださいね

それでは、
アディオス!

2008/12/16 (Tue)

[3326] ワタシニハワカリカネマス
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あなたはなぜ生きているのですか?
あなたはどうしてここにいるのか?
そんなのきかれたって知らないよ
気づいたら僕は生まれてたんだ
それじゃ答になってませんね 問答無用で失格です

あなたはなぜ泣くの?
あなたはどうして理不尽に反論せずヘコヘコしたがうの?
自分というものをもってないの? 機械なの?
それは違うよ したがってるのはそうでもしないとまっとうに生きさせてくれない世の中だから
そんな問いかけと選択ばかりの毎日
でも決まった答なんかない
答のない問いかけ
真実は人によって変わってしまうから
生きているのも生きていくのもまったくの自由だけれど
その痛みや苦しみや後悔は保証されないんだよ
だから生きる
仕方なくてもそれが運命と腹を据えて
人は繰り返す
めぐりくる明日をその身に抱く
流れる時間をその身で受け止める
見送らず 見送られずただ工場のベルトコンベヤーの流れ作業みたいに当然な顔で作業をつなぐ
真っ白なパンの上にハムやレタスを乗せるように決まった行程を決まった手順でこなしてゆく
腕が麻痺するほど
感覚がなくなるほど繰り返す
そう 繰り返す
何度でもくたばるまで続きます
まだまだやめられない
やめたくない何かが人にはあるから
その餌となる光のために人は繰り返す
絶望に生きる希望や自分のすべてを奪われないかぎり繰り返す
それが常だ

人にはだれにも迷いや悩みがあって 痛みを抱えている、その中で笑ったりうれしいことにであう
そんな当たり前な感情すらもう麻痺してとてもじゃないけど本意には喜べない
半分以上嘘で気持ちを偽る
腰を下ろせる場所をたださがして
暗闇の中を手探りに進んでく
その恐怖といったら言葉にならない

もう一度、同じ質問をきかれても きっと答は同じ
それは僕の意志とは関係なく勝手に始まった事だから…

2008/12/16 (Tue)

[3325] 旅人は屋根の下で雨をしのぐ
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


何十年後も
何百年後も
人は旅をしてる
人は旅人だから
誰でも何かをめざして日々生きるよ

力強く踏み出したはずのスタートから
こんなに傷ついて
涙流して帰りたいと繰り返す 理由は弱虫だからだけじゃないよ
あまりにもめざす場所が悲しいから
終わりが見えてしまう
その先にいつも死に目を見てしまうから
終わりに近づくたび旅人の足はすくむ

僕、まだまだだね…

そのうち 日は沈み
僕は坂を下る
何年後も変わらない日々が続いてる
何ひとつ…
そう願って
精一杯 笑う僕の瞳の中で赤く染まる空がもうすぐ夕闇にのまれてしまう

予報にもないふいの夕立に降られながら 傘もない僕はぬれた地面を走りながら 雨宿りできる場所を探す
旅は続く
なにかを失い
なにかを得る
そしてまた
なにかを失い
なにかを得る
繰り返す平凡がいつか光り輝く日を待つ
僕は人生の雨宿りしてる
屋根の下で 雨がやむのを待ってる
そしてやんだならまた旅へ
繰り返す波
屋根はそこらじゅうたくさんあるから大丈夫
傷つくことおそれずにゆこう

旅人は屋根の下で雨をしのぐ

困ったときはそうすればいい

ゆっくりゆっくり焦らないでも撫でられる場所で笑おう
雨は冷たすぎる
この街は屋根が多すぎる
でもその分 雨が多いから屋根は必要だ
悲しみの雨をしのぐ屋根と その生活の下で僕は生きる

きっとそれは変わらないこと
きっとそれが僕に与えられた使命

そう思えば雨も冷たくない
時には雨の中も傘がなくても屋根を素通りして悲しみに降られよう
時にはそんな日も必要だから

強くなるため 雨よ降れ やさしい雨よ
僕を強くしておくれ 旅人の明日を照らすように きれいな虹をそのあとに架けてくれたら僕は幸せ
何もいらない。

2008/12/15 (Mon)
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