詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
愛してる
それだけで
バラードになる
好きだよ
それだけで
すべてが涙でかすむ
だから
愛してる
それだけで
バラードになる
好きな気持ち集めて
もしもためらわずにいつかありのまま思ってること言えたら
その日こそがきっとふたりの宝物になる
その日はとびきりの愛で愛したい
抱きしめたい
キスもしたい
欲があふれる
その数だけあなたを守れる強さになる
良循環でまわってく換気扇みたいにいつまでもバラードは胸の中で響いてる
これ 一応、バラードなんですけど
バラードにはだめですか? 向いてませんか?
まあそんな事いわずにお手柔らかに頼みますよ
君って人を愛してる証として必要なうただから
バラードって認めてください
一応じゃなく立派なバラードって言ってよ
精一杯のバラードをつくったから。
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闇がおりてくる
また今日も
僕の街に
あなたの街に
そして夜を見上げる全ての人の瞳の中で闇がおりてくる
目が見えない人は夜も朝もない
ただずっとずっと闇に閉ざされた世界の中生きる
生きているかもわからないくらい不確かな聴覚だけ頼りにして日々生きる
うそか真かもわからないから誰も信じられない 誰も信じない
でも 夜の闇だけはなんか親近感がわくよ
夜はいつでも僕の目に映ってる 慰めてくる人の声は聞こえても慰めてくれる人の顔まではわからない悲しみ
やっぱり聞いただけじゃ完全には人を信じられない ごめんね ごめんね 君
夜の闇より深い世界の中を僕は歩いているよ 君が光の中を歩いてるときでもね
外に出るのさえ僕は拒んだ
いつまでも僕は心閉ざした心のめくら
愚か者
聞き分けのないヤツさ
でもこの悲しい毎日見せてやりたいよ
いつまでも一生続くからそろそろなれてきた
心を偽り 見えるのに見えないふりする事
そろそろ手慣れてきたよ
でもなんかイヤだな
心もとないなあ
闇がおりてくる
また今日も
僕の街に
あなたの街に
そして夜を見上げる全ての人の瞳の中に星がひとつ見えた気がした それはあなたの涙
みんな同じ悲しみとは目のよく見える目のいい人だけさ
心のつよい人だけさ
でも大好きな君が僕の手を握って自分の居場所伝える 毎日たずねてきてくれる
そんな優しい感触だけは疑わないで信じていたい
どんなに深い深い闇にくわれても
この先何がどう変わらなくても
こんな日々を幸せだとは呼べなくても
ただあなたが僕の光
それでいい気がする
そう信じることで僕はやっと少しずつ薄目からだんだんひらいていって明日を見つめることができる
息継ぎの練習
また1から始めようね 君が笑った はじめて君の表情が見えたんだ。
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いつまでも僕を縛る 幼い頃の幻
この街がまだ僕の事を受け入れるまえの話
僕はいない
暗い空 今にも落ちてきそうな青 ハリボテの雲 揺れるタンポポ
やがて脱皮するように抜け出た暗黒
そこから吐き出された太陽と月
常識まみれの脳みそ
その全てが今僕憎む大嫌いな世界の始まりのページ 歴史誕生
まったくいくら考えてもこたえはいつも闇の中、見えない見えない見えない見えない
一番最初に目をあけ光を見たその瞬間
僕は僕の形と感覚をなし得た
それと同時に悲しい運命と苦痛なる毎日を突きつけられた
それは時に気持ち悪いくらいのやさしさで僕に迫る
そのくせ厳しいときは非道に厳しい 湧き上がった恐怖その裏の快楽、まあなんてたのしいんだろ
全てサイエンス!
全てサイエンス!
全てサイエンス!
研究対象にもなりゃしねぇ!
全てサイエンス!
全てサイエンス!
全てサイエンス!
考えるだけでも時間の無駄だ!
そんなふうにくくるあきらめの先にはこたえなんかない
ただうつろな日々が続くだけ
サイエンスデイズ!
うざいんだデイズ!
サイエンスデイズ!
うざいんだデイズ!
全部まとめて僕のまえから消えてくれ!!!
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人から好かれるコツや方法なんてない どこを探したってどこにもありゃしません
あとはただ嫌われるか避けられるかのどちらかだけだ
歩く速度や話す速さが人により違うように人は皆なにもかも同じ色には染まれないのさ
どんなに愛してても
僕は深くどこまでも底のない 果てしない闇の中を落ち続ける
まるで天国を追放されて地獄という奈落に突き落とされた天使みたいに
悪魔になりきれもせず中途半端なまま
堕天使になって笑う
時折悪いことするけど黒く染まりきれずに白い正義をたまに叫んでしまう
信じたいものは黒なのか白なのか
大事なものは黒にも白にもあるから
欲望は突き放さない
僕をいつまでも突き放さない
だけれど悪魔にならないってことは僕にもまだ天使でいたころの心があるのかな
悪魔の翼は要らない
天使の翼もない
だから僕は人間なのさ ただのなんの変哲もない人間さ
違う 堕天使 言い訳はやめよう
どんなに悪い事をしでかそうと僕は結局は白い正しさを捨てきれずに大事にしてしまう人間くさいヤツ
迷いと悩みの中を死ぬまで落ち続ける
それが運命(さだめ)
それが宿命(さだめ)
僕ら人間の毎日は名付けるならいわば
そう アフターダーク
どこまでも揺れながら何かを欲しながら決してためらいきれないものもある
欲望に負けてみたりたまには許したり
全てが終わるまでずっと僕らは人間をやる 人間は死のうが何しようがやめられないんだ
ずっとずっとこの運命や宿命は僕について回るよ
いつもこの僕の心の中でむしばむ機会を待ちながら
闇に引きずり込みいつかのみこむときを待っている
今も少しずつこのからだは終わりの闇の中へ吸い込まれてる
気づいてないがもうすでにこんな歳だから片足はもうあっちの世界
そんなふうにいつか僕の全ては無になり風に消える 風に消える。
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いい眺め
いい眺め いい眺めだよ
大好きなあなたの隣で見るこの風景
独りじゃとても苦しくて汚くて見れたもんじゃない日常という風景
そして これからの人生も君と一緒に見れるなら全てが光って見える すてきに変わる 早変わり
今 おでこに手を横にしてあてて遠くを眺める感じで君と新しい波を待つ
今 ちいさい君を腰のあたりで抱いて一緒に全てを感じてみる、そのためのステージにむかう
君に愛をもらう代わりに僕よりいくらか力の差で弱い君を守る
すばらしい すばらしい すばらしいなあ
だって 不思議なほど全然けた違いの景色が見える
独りなんかじゃつまらない
もう独りには戻りたくない
こんなにも君と見る眺めがいい眺めとはね
思わなかった
君だから 君だから
いい眺めに見えるんだ
それだけ伝えられたらキスしよう キスしよう
大切なことだけ抱きしめながら
それ以外は何もなくていい
ただ、真っ白に
ただ、真っ白に
こころを染めてキスしよう
この見晴らしのいい眺めのなかで 君は僕と 僕は君と 今 ひとつのものがふたつになる瞬間を目撃する 見ててよ
マイガール
何年後も何十年後も変わらない眺めであるように今は今で精いっぱい笑うしかないが明日は明日で笑うからと自分をゆるした
それがつかの間や過去だけの幸せにならないように
いい眺めよ
いい眺めのままであれ
いや僕よ
変わらない僕であれよ
いい眺めをいい眺めのまま保てるように
永遠であるべきものを僕の心変わりや気まぐれのせいでかってに変えないように
戒める そのためのキスだと思えば
なんだか下心を抱くのも君に悪い気がして浮かびそうな下心をかき消した 夜。
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たまごかけご飯
食べたい
あたたかいご飯に冷たいたまごかけて食べたい
黄身と白身 半々
ご飯とたまごも 半々
ちょうどいいくらいで頼むよ 母さん
さあ かけよう 混ぜよう ぐっちゃぐちゃ
箸で高速回転
思わず息も忘れるほどの勢いで
回せ!MY箸 回せ!ぐるぐる くるくる
目が回るくらい
疲れるくらい
そのうちいい具合に混ぜあがる
そのうちいい味に仕上がるから
それまで何も思わず
混ぜることにだけ集中して
回せ 回せ 回せ
たまごかけご飯つくりなさい MY MY MY…
人生もそれくらい夢中になれたらすばらしいのに
なぜか好きなこと以外 無関心のようでございます
はい、では そんな用件なら接続切ります
さようなら
そんな悪い 悪い
悪循環の舐めまわし
繰り返す 悪あがき
なめ返す 裏の裏
たまごかけご飯!
やっぱり朝にはこれが一番!
みそ汁つきで頼むよ
ねえ、母さん!
はぁー…この欲望からはたぶん一生抜け出せない気がします。
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この町に生まれてよかった 当然のように思う
この町で育てられてよかった ふと気づいたみたいに瞬間うれしくなる
あたたかい町だからあたたかい人になる
冷たい町ならばきっと冷たい人になる
でも運良く僕はあたたかい町のあたたかい住人
今だから言えるそんな恥ずかしいこと
今でこそ思えるそんなあたりまえみたいな感謝の言葉
それに近い
後悔という言葉があるなら後で喜ぶから後喜(こうき)という言葉と後で気づくという意味の後気(こうき)のふたつを感謝の言葉にするよ
ありがとう
ありがとう 僕の町
ありがとう
ありがとう 僕の町
そしていつかはだめなこと言ってごめんなさい
言い過ぎたなあ あれはちょっとあまりにも 今だから笑えるんだけど…笑えないか ごめんなさい
でもいつまでも懐かしい思い出封じ込められた町だから大好きな町
帰る場所はここだけ
帰れる場所はここだけ
帰っていい場所も迎え入れてくれる場所もこの町 ひとつだけ
あのバス停 懐かしい
あの駄菓子屋 今もやってるのかなあ
あの学校の校庭 また行きたいなあ
僕の町にはたくさんの懐かしいにおいがする場所があるから
ひとたび帰るなり僕は思うんだ 何よりも優先して
そうしていつの間にか町に灯がともる
高いとこから見たら一面の星空みたいだ
こんな景色ははじめて
長年住んでた僕でもはじめて
気づいてたようで気づかない 気づいていなかった事もまだこの町にはあるらしい
今日来てみてわかった
だからまだこの町にあと2、3日ばかり残るよ
お母さん お父さん それまで昔みたいに久々に夕飯を囲もう
この町は一冊のアルバムだから
目をひらけばこんなに懐かしいポラロイドがよみがえるんだ
また新しい見たことない景色 増やしたいから僕をもう一度迎え入れて ふるさとの町よ
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今 僕の目に映る当たり前な夕暮れがどうか永遠のものでありますように願う
僕なんかよりずっと環境なんかに負けないできれいに僕みたいな孤独な人の心の中であたたかく広がって 願う 願う
あまりにもきれいだから
あまりにも美しいもんで
つい無理な願い
頼みごと してしまったかもね
でも それほどにあんた目も見張るほど きれいだし美しいよ
ずっとできればみていたいけど 僕にはあんたみたいに永遠の命がないから
見れないから
せめて生きてる間だけ見せてね
あんたを あんたを
あんたみたいにきれいには生きれそうにないが 夕暮れよ
夕暮れ時にならないと姿を見せない1日一度の短い出番の夕暮れよ
あんたはそれだけで有名人
人の心にしっかりずっしり重く濃く厚く深く残るから
あんたに何回 嫉妬したことか…
なんて事 言いながらクスッと笑う夕暮れ
今日もまた終わるのね
夕闇がもうすぐ迫る
夜空が夕暮れを迎えに来る
今日もお早いお帰りで
バイバーイまた明日
夕暮れさん
夕暮れさん
あんた やっぱり遠ざかれば遠ざかるほど美しい そそる色
僕の永久の片思いの景色だよ。
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涙がキラリ キミの瞳に光って やがてはじけたよ
悲しかった
うれしかった
その全てがものすごく半端じゃなく愛おしいよ
幸せと悲しみの真ん中で繰り返す日々
ゆるやかなカーブ描きながら明日へ
ふつうの顔をしている時以外もずっとキミを見つめてるよ
笑顔がふらり 消えたときになぜか悲しくなった
それはキミの残したわずかな負のテレパシー 助けてというSOSのサイン
だから
悲しい涙も嬉しい涙もちゃんとわかるようにキミを真剣に見つめて いざって時慌てないように
キミの涙の色 涙の温度で確かめる
キミの涙があふれ続けてキミをさらによけいに悲しませないように
そしてうれしさを何倍にもできるように
嬉し涙なら僕も一緒に泣いてあげようね
心があたたかくなるから
それなら大歓迎
ちょっと生意気だけどこの愛はほんまもんだから心配ご無用さ
涙くんも涙ちゃんもさよならしようね
いつまでもいつまでも嬉し涙にもひたってられないから気が済むまで喜びや悲しみに満足できたらまた新しい事に足を踏み出そう
足並みそろえて
1、2、3 でさあ未来へ……
涙があるから大丈夫だ
僕もいるから心配はいらないよ
疑いたいのも無理はないが全てわかってあげるよ
僕はキミを愛した証としてそれくらいさせてくれ
じゃないと気が済まないんだ こっちも
恩をもらってばかりじゃ心もとないから何かさせてよ
涙じゃなく笑顔で愛すから 今は笑ってみよう
1、2、3 ああ
魔法は解けた
されどキミは笑顔のままもう涙には負けない!
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月はいつでも僕ら照らしている
さびしい窓辺にも月はたずねてきて話しかけてくる
さびしい思いをしている人たちに月が寄り添って子供大人関係なく月はその光分けてくれる
実はその光は月の長い長い寿命を削って与えている光だから
やがて月は人間たちに光を与えすぎたから
人間たち人類が滅びたあとの話したが月も永久に眠る
月はそれでも長い長い年月の中で人を照らすために 自分の命を少しずつ削るよ
月だってもっと生きれるのに わずかとはいえ大損害だ
でも月は人間とは違っていつも人間や全ての生き物のそば
何も言わず寄り添って寄り合ってそのあたたかい光を分ける
今夜も太陽に変わって夜は月が空を警備
夜更かしの鳥たちが月の真ん前を飛び交ってる それを眺めて月は微笑んでる
でも近くに見えるだけで月はずっと遠くはるかな宇宙の中
鳥はいいな
僕ももし飛べたら月に話しかけに行くのに…
遠いあこがれ
ロマンスはロマンスのままで地上から空を見上げるだけで
月は僕にだけ話しかける
キミは今 キミは今
幸せですか?と
迷わず僕はこたえる
ええ、あなたがいるから
そして自分より大事な僕以外の人に出会えたもんだから
幸せですよ、と笑って言った
月はいつまでも微笑んでる 微笑んでた
僕の話聞いたから安心したように月も眠る
そんな夜
僕も話聞いてもらったから安心したように眠る
三日月型のハンモック
ゆらゆら 夢の中 夢心地 この世は楽園
月がおしえてくれたの
月は何も私はおしえてないよって笑っていたけど
まあ ご謙遜を、と僕も笑い返した夜
大好きな人よりあなたと過ごしたいくつもの夜のほうが多いねって言ったら
いいや、これからはあの人を大事にしなさい
やさしい声で月はつぶやいた 風に流された声
それ以来月は僕にしゃべりかけない ただの月に戻ったよ。