詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
常識が嫌いなわけをもし言うなら
たくさんありすぎて語れそうにないや
でも少しなら話せるよ
たとえば平等なんて言いながら完全には平等じゃない
完全な平等なんてみんなが嫌がるよ
だってそしたら先輩も後輩も上司も部下もないみんな同じ地位に立つから困るだろう
同じ扱いにされてはたまったもんじゃない
そして 電車のホーム 朝のラッシュ時
黄色い線より前に少しつま先が出てただけで笛を鳴らされた
1センチも許さないのかよ 駅員のばかやろう 何度も慣らしやがって
おかしな常識がわんさかあふれてる世界
常識が正しいものというなら正しい形になっておくれ
ケーキ屋でいつも聞かれるよ このケーキ箱詰めしますか?
おかしいだろ
ケーキを裸で持ち帰る奴なんていない
もちろん外でも食べられるところはない
持ち帰り専門のケーキ屋
そんでスーパーにゆけばレジを平気で割り込む客 こういう奴が常識を覆すミジンコなんだよ
常識知らずな奴らばかりが
僕だって完全にできてるとは言えないけど
少なくともおまえ等よりはマシだと
大げさなんて言わないで
正しさで僕らを縛るなら なんとかして世の中のお偉いさんよ
明るい未来をください 真っ白い明日をおくれ
何もかも常識でうめ尽くされたらそれはそれで居心地が悪いけど
なあ どう思う?その辺のところ
今はまだ好きになれない 頭下げられても許されない事さ
別に自分をえらく見せようとか考えてないけど
ただ自分たちの味方であるはずの常識が時々おかしよ
常識に嫌われたら僕はきっとまともには生きてはいけないから
常識の事を思えば常識を嫌いになる事もまた常識のため 己のため
いいさ 常識が変わらないなら僕が変わってやる
すべて正しいとは限らないがホントの常識を信じ僕は僕の常識を守るよ
おかしな常識に振り回されない様に。
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見上げれば赤いひまわりが僕を照らしてる
ギンギラギンギンギラギン僕を照らしてる
赤いひまわりが
赤いひまわりが
近づけない熱い熱いひまわりが咲いている
直視できないまぶしいまぶしいひまわりが輝いてる
輝き過ぎなほど
嫌みなほど
赤いひまわりが
赤いひまわりが。
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大好きなジュースを飲み干したあとの切なさに似た終わりがやがて僕をさらいに来る 呼びに来る
大好きなジュース
大嫌いなジュース
いろんな今日をめったやたらに飲まされる また自ら飲むよ
そんなジュース
飲み干すまでの時間
わずかに感じる時間
振り返れば短く思え想像とばして考えてみれば長い道のりだった
そんな人生も終わりに行き着けばすべてため息で終わる
やがてまぶたをとじる
だから 僕の言い分わかるだろ
僕が飲み干したくない理由もわかるだろ
この世はなんだかんだ言っても楽しいもの
大嫌いなジュースも頑張って飲むから
そんなジュース飲みたくない
人生最後の日には一番大好きなジュースが大嫌いに変わってた
不思議なもんだ
それでも飲まされる
大嫌いなジュース飲まされるように
皮肉なほど大好きだけど 好きな味だけどどこかそれだけに最後は切ない味
それを最後にもう二度と飲めないならまずい 吐き出したくなる
もっと飲みたい
本音は変わらない
でも飲めない
それが最後だ
有限という時間のジュース
今まで飲み干してきたぶんが今日飲むためのこのジュースにつづいてた
最後の一滴
見えた景色はなんだろう
そんな事考えた
まだまだ飲み途中の時間 その日々
僕はそれまで飲み続ける
好きなのに泣きながら
好きなのに笑えもせずに
いるときもある
最後じゃないからこそ
まだ時間があるからこそ楽しめて飲めるし美味しく感じる
だから最後なら大好きなジュースも 大好きな人生もすべて大嫌い!
ああヤケクソだ!
ああ 何度も言うぞ
神様がいなくても
ああやけ酒だ!
ああ 何回も思うよ
仕方ないことだとしても言わないではいられないから
今日もまた一秒ずつ苦い顔で飲む甘酸っぱいジュース いつか飲み干すジュース。
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僕がいた事を証明する影 ここに残した影
君がいる事を証明する影 僕と一緒に歩く影
どちらも同じだけ大切だ
同じ動作を繰り返す見える影と見えない影
存在の証を証明する為だけに存在する影
どちらも本当になければならない影だ
存在した事を証明する影がなければ僕の事を記憶する人がいないって事だから僕はいない存在 いなかった存在になるし
存在する影がなかったらそもそもここに僕はいない その影が証明だ
だから自分が存在する事に疑いをかけたりもつ必要はない
でも存在した影だけは見えないから頭の中で想像して作るんだ
どんな影にしようかとか人はそれぞれ考える それは人によって違う形の影だから出来上がらないとわからないが目を閉じて想像しないと見えないし想像するとき以外はない、だからその想像が永遠に残るように念を送る
ふたつの影
ゆらゆら
今日も僕の頭の中
そして 僕の足下
確かに存在している
だから僕はここにいる
影が立証してくれてる
彼女より親よりずっと誰よりも僕と長い時間一緒にいる影とこれからも嫉妬するほど仲良し
なるべく仲良し
飛び跳ねたり
変なポーズしたり
いろいろやってみる
つまらない同じ動き
影はまねしてるんじゃなくただそう言うように動くから動くんだ
光が強ければ強いほど影は濃くなるが
ただ本体の僕と違うのは影は濃くなっても僕の存在価値や存在濃度は変わらないって事
なんて笑う なんて笑う
今が幸せ 影も幸せ
そのはずだ
影は僕
そして
僕は影
だから
僕が幸せなら影も幸せ
輪郭しかなくても
全体真っ黒でも影は生きてる
だから何もかもすべてが1つ
それが影
影は身代わりじゃない僕自身だ
だから影を嫌っても意味がない
誰も確かに存在しているから存在した事もしていた事も消せない事として黒く残る。
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何かおかしいですか?
私はそうです その通りです
二十歳までずっと母親とひとつの布団で寝てました もちろん背中合わせで
こんな事実が恥ずかしいというなら
まだまだ僕の武勇伝は序の口です
たとえばある日には僕はおばあちゃんに恋をしてしまった
かなりの熟女好(ず)き
ある意味変態の域
そして極めつけが小学校の時 そう今から数えて十数年前の出来事
保健の授業で先生に聞いた思わぬ一言が教室中をわかせたのでした
それが ああ
先生? 今夜空いてますか?
いやいや それはまずいだろ
小学校のうちから今夜空いてますか?なんていくらなんでも大人ぶり過ぎだしやり手のノウハウをわかってらした
のろまな君はゆっくりズンズン進む
人から少し遅れて
ただそれだけで恥じなら僕の毎日は一体全体何だというのさ?答えてくれよ
君の悩みなんて僕からすればまだまだ甘い 甘い
低レベルさ
ゲームなら一面もクリアしてないよ
そもそも君は僕なんか目指してないね
ああ…
恥の告白 フォユー
君に今 話したから貸しだよ 貸しだよ
なんてどこまでも腹黒い営業マンみたいだ
僕はカネ汚(ぎたな)い
話は得意ときたもんだ
あとでその貸し返してね
ニヤリ 笑って 僕は指と指をこすりあわせた
頼みますよ ダンナ
ああ おいらの心は真っ黒け
武勇伝は増える
明日 明後日 日が経つにつれて内容がエグくなる
これだからやめられないのよ 武勇伝
汚い話たがなんとなくいつかのおねしょで布団いっぱいに日本列島を描いた
今 思い出した
ああ ルルルルル…
ボヨヨーン
タリラリラ
はいっ おしまいっ!
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美について
ちょっと語らせて
美について
ちょっと語りたい
だから時間をくれよん
取り決められた時間を少しばかり僕に分けて
夕暮れがもう答えだしてる
君は聞く姿勢にもうなっていた
でも僕は負けたよと君を抱きしめた夕暮れは何よりも代え難く素晴らしい頃合い
初恋の夢
君が示しているものがもし答なら僕はそっとそれを受け取るだけ
君がすべて
ギター抱えたまま
今日が逃げてく ばかみたいに追いかけ泣き叫ぶ僕から
もう届かないしかえらない あとは愛する君がこの孤独と淋しさを埋めてくれればいい
もともとここになかったものだから仕方ないや
今日を見送ろう
手を振って
君と夕暮れ
そのふたつの美しさのそばでほほ笑む僕は幸せだなあ
わざわざ追求しなくても答はすぐそばにあった
それは君っていう美の女神
それが君っていう美の象徴
ごめんなさい
君を見くびってた
真実を少しばかにしてた
自分で解けるハズもないよね
夕暮れにバイバイして足並みそろえて
君に素直になれたら笑顔で生きられるから
僕はまっすぐになれる
曲がった腰も伸ばせるよ
世の風の中に飛び込めるから
ありがとう 愛してる
それだけ受け取って君を見送るよ
ラジオは止めて
キスをするよ
目を閉じて
息も止め
君を感じたい
唇から体中 伝わるあたたかい血のさわぎ
君を愛してる
それだけで幸せなんだ
僕は幸せなんだ
理由などなくても
ありがとうって言いたいし愛してると言いたいよ
心が茶化すけど負けずにアイラブユー
帰るのはもう一回だけキスしてからでいい?
時間はとらせないから
愛を限りなく求めてカレンダーはめくられていく
そんな幸せを本当の幸せと呼べたら人間と自分を呼んでも許される気がする
ああそんな気がする夕暮れ。
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この気持ちをもし言葉で表すとしたら月は見上げられないから見下ろすしかない だから見下してるわけじゃないんだよ
心を落ち着けて 波を一定にしよう そしたら話し出せる
いつか昔 君が太陽で僕が月だと話したろ
おさらいで語るなら君って太陽は僕という月の導き手だって事
伝わった意味が違うならごめんなさい
月は見上げられないし見上げるものがない見上げる先には宇宙しかない僕も見上げられない
ただ見下ろしてただ見下ろして
君を見守るだけにしよう
君を見守るだけにとどまる
光と影 今日と明日
その合間を縫うように 僕は影になること選んだだけ
波縫いなのか
時々姿を隠してはかと思ったらいきなし姿をあらわす
小動物みたいな君
なんだっけ
あの動物
オコジョだっけ
しっぽ振ったって
僕は君のところは行けないよ もうこの世の一員ではないし
君にちょっと傾いてんだ 十六夜も十五夜もいつでも宇宙ウサギと一緒に餅をついて待っている 待っている
君がこっちの世界にこれるまで
恥ずかしいから悲しくなるから
そんな見つめないで
いいね君は 見上げられて
ごめんね
それは言わない約束だったね
早速ああ破ってしまった
逢えるって神様の言葉やさしさからのうそに感じても
月と太陽 その二つ
いや二人だけはいつまでも離れられない
この世で最もお熱く対照的な二人
でも馬が合うんだ
丸いだけなら熱い冷たい関係なく愛はつくれる 描けるよ
いくつもの想像が生み出したもの ひとつひとつクレーターから拾い上げて
光に透かして見てみた
それはまことにきれいだった
宇宙服は少しきついけど
そんなよたばなしやめにしてそろそろこっちに来ないか? 本当はそう思ってるけど
それは君の余りの時間消してしまうから言わないよ
だって僕は無口な月だから 言葉を発する口さえ無いもの。
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今日は誰々さんにとってみりゃ
そうだ 特売のソーダーまとめて買う日さ
違う!
僕が言いたいのは
そうさ 紅茶カップの舌にひくソーサーがこぼしてばかりで全て捨ててしまって、よってない!
また買いにゆかなくちゃ
違うだろ!
僕が言いたいのは
僕がああ言いたいのは
もう!関係ないこと言い過ぎて忘れた
あ、思い出したよ
そうそう…
今度ばかりは流れにのまれないぞ
何かの始まり
何かの終わり
みんな みんな それぞれ感じてる
たとえば簡単に言ゃあ今日の終わり
そして今日の始まり
そんな事さ
そして誰かの生まれる日 そしてやがて生まれた日
まだまだあるぞ
誰かが死ぬ日 誰かが死んだ日
そう国によって時差が違うから地球の裏側にある国では朝でも僕が住むここは夜
そんなもんさ
何かの違い
ひとつの違い
それだけでかなり悲しいぞ 知らない人の生き死に 始まり終わり永遠に知らなくても あっちにとっても僕が死んだとしても関係ない別世界の話
若いあなたにわかりやすく言ってみれば噂や都市伝説や未確認生物と一緒さ
国外じゃなくてもそうだろう
知らない人ばかりのはずさ
他人の始まりや終わりなんて干渉に値しないから
たとえ話は続く
永遠に続く
間延びする時間
その間にも一分が過ぎ 何かがどこかで始まってたり終わっていたりする
ああ 不思議すぎるぜ おもしれーじゃん(笑/泣)
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僕は孤独でひとりぼっちのいつの間にか部屋の押入の中で忘れ去られたほこりかぶった人形
毎夜 カセットテープで流す ラブソング
この悲しみを紛らすための歌などないが
ないよりはマシだと再生のボタンを今夜も押すんだ
やがて流れてきた甘ったるいラブソング
黒と白その二つのうちのどちらかひとつを決めるだけだけど それでいいのかホント悩む
アタマ壊れるほど真実がくだらなくて
いつもイラだっては壁を蹴り飛ばしたり
誰かに八つ当たりしたり
僕はかわいそうなドール 悲しくてもボタンでできた目じゃ涙さえ流せない、ただ悲しいという気持ちだけが咲いただけ
丸い真っ赤なお鼻から飛び出た綿がなぜか悲しい 手足さえ動かせないのに
なんだこの意識は
なんのための意識なんだ 神様 教えて
人形になんてなりたくなかったよ
それならずっと人間のあんたがうらやましいぞ 交換してくれ
嗚呼 独りの夜と二人の夜の中 どちらがどれだけ切ないだろう、もうやめだそんな詮索
それぞれの切なさを不意に重ねた夜
濡れた唇だけが真っ暗な部屋に妙に赤く浮かんでる 口だけが浮かんでるようだ
気持ち悪くなるほどのアロマの香りが僕の鼻をおかしくする
もう 純粋にはなれない 僕は汚れた人形
正しさもくそもない
清さも潔さももうここにはない
あるのは唯一 この綿が飛び出た鼻だけ
恋の傷跡です
いつか君が残していった切ない失恋の証だ
ほらごらん
今にも僕の鼻
やぶれそうだ
独りより二人でいるときの楽しさがいい
当たり前だ
でも
二人でいるのに悲しいってなんでだろう
それだけがわからない
きっと
きっと
きっと
あの恋は僕と君じゃ使いこなせないし転がしきれないから
だから
だから
だから
あの恋はすぐにろうそくが燃えきるように消えたのだろう
いつかの夜に……。
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サヨナラ かつて愛した人よ 真っ白な雪が降る街に君のためおいてきた言葉
ふるえた声で永遠に返らない日々にむかってつぶやいた ひとつの始まりとひとつの別れの言葉
できるだけ空に遠いところから輝く星を見上げよう
あの星なんて名前かななんて河川敷に座って笑顔で話したよね
くだらない事で笑いあえる二人は二つずつの瞳に小さなプラネタリウムを広げた
でも映るのは壮大な宇宙からの景色
それはステキな冬の夜空 その奇跡 何十億分の一にも満たない確率でしか見れない景色だ
ウィンターラブソング
理屈など今夜はきれいに忘れてしまって
ただこの美しさにお互い酔いしれよう
いつも見ているものは同じはずなのに見方が違うだけですれ違う二人はまるでもう今夜でしばらくこうやって笑いながらは逢えない
そんな顔しながら
口ずさんだ
幸せの絶頂にいながらなんだかそんな不安が視界を曇らすよ
でも僕は精一杯をこの今というひとときを抱きしめるから
君も愛してるという声を抱きしめてくれ
全て真実だから
いきなり僕は立ち上がって周りの迷惑気にせず君に向かって言いました
言いたいことがあると安いドラマみたいに白い息吐き出しながら言ったね
僕は君を愛してる
誰よりも ああ 何よりも君が好きだよ
だいたいそんな内容を言った気がするよ
あまりに恥ずかしくて今じゃできない事だ
そしてそのあと君も立ち上がって私もよって言った
二人はスイッチが入ったように愛してる…愛してるを連発した
あの夜君は忘れてない?
恥ずかしくて聞けないけど
ただひとつわかるのは結局僕らいつまでも一緒だった
あの日から11回目の冬楽しみな事がたくさんある
あの日と同じ今日の日を抱きしめられるのはきっと僕らだけさ
それを翼に変えて飛んでゆこう
きらめく街へ
そして その帰り
あの河川敷へゆこう。