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甘味亭 真朱麻呂の部屋  〜 新着順表示 〜


[3044] 影踏み
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]

命の影を踏みならして畑を耕すようにボクは日々なにかしらやってる
綺麗な手足汚しながら必死に金稼ぐ ある意味では荒稼ぎ
そんな姿も見方を変えれば素敵な日常だぜ
影だけを残したまま過去は消え去り未来の影があとは揺れてるだけ
常に目の前を照らす光は今だけをさすから先のことは見えないしわからない
まわりも暗闇に包まれててよくはわからない

でも沢山の影をこの目で見てきたから
思い出の中を探せばほら美しい記憶としてかすかに残るよ
黒い影も白い影も
同じように影であることになんの変わりがあるというのかな

だから今という影を踏んでみよう おそれずに明日という影を踏めるようにまずは今日という影で小手調べ
練習だよ
今が踏めれば明日からはもう大丈夫
不安の影なんて踏みつぶしてやるから

白い影と黒い影のあいだを縫っていくようにボクは精いっぱい生きていく
思いのままに
もう悲しくてうれしくて毎日が
言葉にだなんてできないくらいさ

闇を照らせば
光が生まれ 影がかならず寄り添う
光を照らしても意味はないからせつないだけだけど
その変わりようのなさに限りない愛を感じた
変わらないって事の幸せの感度が変わらないように
ボクはひとりさり気なく祈るだけ
影踏み 繰り返すように 日々を踏みつぶして歩くよ
それでも通り過ぎた過去にはちゃんと歩いたあかしの足跡という影が残るよ
消えない事実はずっと事実としてつづいてく
誰にもかきかえられない

ボクだけの真実
ボクの存在と命を確かなものにする行為
それがいわば影踏み
自分の存在という確かな影を鮮やかなものにして花を咲かす心の農作業
それが影踏みだ

わかるかい?
このかすかな魂のふるえとどよめきが君に伝わるかい?
やがてこの命落ちる日が来て最期の影残す時がきても最後の瞬間までも君は君の侭だから。

2008/11/01 (Sat)

[3043] あるべき姿へ
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


なにか悲しいことがあって君が偶然にその悲しみを持ち前のやさしさから拾ってしまって
涙を流す日はボクも一緒に君とその悲しみと闘ってあげる
一緒に涙を流してあげる 君が笑うならばボクも一緒に笑うみたいに

この胸を熱く突き刺すときめきがいつでもそばにあるように祈りを捧げてる

君の笑顔はボクの心の傷を治し癒す最大にして最良の特効薬(クスリ)さ
万病も治ってしまう

だから元気だしなよ
君の存在は無意味なんかじゃない
本気で愛してるから君の自分をせめる言葉ゆるせずつい手を挙げてしまった夜
好きにさせておいてあんまりだよ
でもごめんね
我を忘れてたとはいえ傷をつくってしまってホントにごめん
治してもらうボクが君を傷つけちゃ仕方ないな
抱きしめるボクの手がふるえてる
うつむき加減の君の肩はもっとふるえてる
ああ悪いことしちゃったな

愛はたまに悪魔の横顔見せる
だから天使に戻るすべを探す
ただひたすらに愛のあるべき姿を探す

愛の哲学理論 紐解くように一つずつ一つずつ
そうさ 毎日が勉強の連続さ
それを間違いだと知るたび人は学ぶ生き物だから
それを間違いだと気づかない限りずっと間違い続けるのもまた人だから
ボクの中に間違いがあれば早く気づいて直したいな
正しさの神髄
あるべき姿
追いかけるように
そう ただ ただ
ひたすらに いつも
追いかけているよ
そう 少しずつ
確実にあるべき姿へなっていけるように
万全の努力と最善の方法で近道せずに遠回りでも確かな正しさをのみこんで無駄なく知っていく

愛のすべて
愛の姿を この目にとらえるように
毎日台所やベランダで活躍し頑張る君のために 楽だななんてもういえないように

ボクはあるべき姿へ
今 変わってゆくよ
燃えるような切なさを
今 光に変えてくよ。

2008/11/01 (Sat)

[3042] 冬の足跡〜白く儚い恋だから
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


アーモンドみたいなほろ苦い気持ちを残したまま
恋は始まりそして終わっていった
ガラスの壁のむこう雨に降られながら濡れた頬に流れる涙さえ目立たない
そのボクの悲しい姿見てるのはどこの誰ですか?
それはいつかのボクでしょう

ゆっくりゆっくり歩いてゆく 冬の日の道を冷えた風に背中ひやされながら
足跡をつける無邪気な自分に別れた君を重ねてみたり
ああ 思い出すだけで悲しい恋だったね
二人あんなにも幸せな未来 期待してたのに
どうしてかな…

コートのポッケに両手を突っ込んで冷えた手をあたためるボク
ショーウィンドウに映った気がした
あの雨の日の二人の最後のデート
冬は思い出させるよ 澄んでいるからなのか
悲しい記憶まで嫌みなくらい綺麗に どこまでも鮮やかに透き通った氷のように冷たくもやさしいぬくもりで満ちてる

だから冬はボクの手を離さない
寒くて冷たいだけが冬じゃない
わかってるけど
そんなイメージしかわかなくて
そんな思い出しか生憎なくて

心がからだ以上に悴みました いま冬の訪れと共に今年一番の冷え込みをテレビが告げたあと
雪が肩に舞った
手のひらに雪をのせれば静かに溶ける
かすかな冷たさだけを残してやがてその白さをただの水に変えて跡形もなく消える ボクと君の恋のように切ないけど味気ないさよならで終わらせたあの日のように

手のひらには残り水だけが半円状に残っただけ
願いもなく
ただ舞い降る雪を眺めその余韻に耳をすます 目をとじる

明日へと静かに歩いてゆくよ
終わりゆく冬の出口まであのコの事はまだ不思議に忘れられそうにない

コートの襟をたててまた歩き出す
ゆく宛もなくふらりかすんで見えない視界に今を映して
悲しみも見えないほうが都合がいいとかすかに笑った
悲しみ 切なさ 淋しさ 押し込むように。

2008/11/01 (Sat)

[3041] 冬のヒーロー 冬の神様
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


今日はメリーメリークリスマス 白い雪が
この街にソリをこいでサンタがやって来る サンタクロースの国から
赤い洋服を着て白い髭を生やしたおじいさん
それがサンタクロースのよくあるイメージ
だけれど今夜はそれを覆す サンタクロースのダサいパパがボクに今年も枕元にプレゼントをこっそり置くだろう
パパはボクが気づいてないって思ってる
あの日の夜 ボクはサンタクロースの正体つかんでやろうと夜遅くまで起きてたんだ
バレないように半分目を開けて
うかがってたよ

そんなことだろうとは思っていた
でもパパ 夢を壊したとは思ってないよ
ボクは知ってたから
サンタクロースなんて元から信じてやしない
だからサンタクロースはボクのところには来ない
サンタクロースはすべてお見通しでよく眠るサンタクロースの正体なんて気にしないそんないい子にだけサンタはプレゼントをあげる 白い袋いっぱいの夢をあげる

夢の答を知ったらきっとすべてが落胆するよなもので

この聖なる冬の夢が終わるときはこの雪が溶けるときだ
みんなは目覚めて
いつものようにまた変わらない日々を繰り返すのだろう
やがてサンタクロースなんて忘れるほど忙しい大人になるよ
忘れ去られたらサンタクロースは跡形もなく消える
逆に人の心の中で覚えていてもらえる限りサンタクロースは居続ける

子供たちみんなの冬のヒーローとしてこの街を白く染めにくる サンタのおじいさん信じられなくてごめんなさい
魔法を抱えて笑うサンタはそんなボクに窓辺に手招きしてほら素敵な景色だよ
すっかり積もった雪を指差し
パパサンタは笑っていた
それでいい
パパのやさしいお芝居に 心遣いにつきあうかな
来年も 再来年も
大人になってもずっとパパはボクだけのサンタでありますように
本物のサンタクロースに頼んだ
冬の神様のようだから。

2008/11/01 (Sat)

[3040] 油性の祈り
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]

在りし日の自分を想像しよう
想像の背中に翼生やして在りし日へ飛んでいこう
今 帰ろう 思い出に帰ろう
空はもうたそがれ色
子供は皆帰る時間
だから 帰ろう 思い出に帰ろう
あなたと二人手でもつないで帰りたい

そんな願いを末筆にて記します
永久に消えない油性の祈りで
記憶に記します
一回は消えた恋だからもう二度と消えないように
濃く深く記します

この油性ぐらいじゃ心配なくらいの消えてしまうような危うい愛をつないでおくために。

2008/11/01 (Sat)

[3039] そういう私のストーリー
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


オーベイビー 人はいつもいつでも探しているよ
生きているボクを沈ませる悲しみをかき消したり忘れられるつよさというガーゼを
必死になって
風の吹くまま
気の向くままに
五体満足で生まれられたからこそのこの足で陽気にスキップなんか踏んだりして進む

笑ったり泣いたり
怒ったり また笑ったり泣いたり 誰かを時に憎んだりする
忙しい日々のプールを泳ぐ 魚になって尾ひれをバタバタせわしく動かしながら
はやる気持ちをおさえながら未来へとダイブする

今 その途中なんだなあ

すべてはそこから続いてる物語
はじまりの日から歩いてきたよ だいたい歳の数だけ
途中で動物だったころの名残みたいにハイハイから立ち上がって二本足に変えて歩いてきたよ

そんなわかりきったそんなつまらない私のそういうストーリー
なぜか本気で語りたくなって ときに笑顔落としたりするけれど

愛する君の事だけはなにがあっても忘れません
信仰者が神を絶対的な信仰対象にするようにボクにとって君はもはや神様以上の存在

また幸せの包み紙ひらいて冒険のあめ玉からのぞくスリル満点の世界へ私を連れて行って
そういう君の声がきりもなく嬉しいストーリー
そういうストーリー
ボクはとっても大好きさ

私以上に?
なんて君がいったからボクはさあどうかななんてイタズラに笑う

ストーリーが今 始まるよ
サーカスみたいなにぎわいが今 ボクを騒がす
まるで流行みたいなもんさ でも君はボクの永遠の流行色さ

なんてね


笑顔をよかったら
どうぞ
差し出す手を握るのはやっぱりあなた
大切な大切なあなたです

ベイビーガール
いつか白いドレスをまとわさせてあげる
それまで待ってて
君にとっておきの幸せな未来誓うから

ボクのストーリーの一番の主要人物にならないですか?

2008/11/01 (Sat)

[3038] 君を軸としてまわる世界
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]

あなたはまるで太陽のような人 ボクの深い海のようにさびしさを人のみで消してしまう魔法を心得てる
昨日の夜はずっとなぜだか眠れなくて本を読んでた それなのに冒頭さえ頭には残っていないんだ
ソフトクリーム食べるあなたは口のまわりを白く染めてまるでお髭みたい
そんなこと恥ずかしげもなくいえるときがいつかくるかな
まだいえてない"愛してる"も

言葉なんてしまったままでしくじったような顔はやめて
失敗したからってなんだというんだ
涙はしまえよ ボクなんて失敗ばかりさ
数え切れないくらい失敗何度したかわからないくらいさ
ボクは都合のいいことに脳天気だからさほど気にもとめない

ああ だから
気にしない気にしないで歩いてゆこうよ
空を見上げれば幸せが弧を描く
さり気なく君にキスをする その瞬間だけボクの世界が光り輝く君といる普段よりずっと肌にふれることで近づいた気がするから

日常の裏に隠れた出来事
なんでもない一日がこれほどまでに君がいることで鮮やかに変わるよ
誇りを持てよ
ボクには少なくとも君は必要不可欠な人だから
ごめんね下手な言葉しか使えなくて
なんて笑うボクだけれど君は涙ためながらありがとう ありがとうと何度も繰り返し呟き泣いた

笑顔と涙が混ざったような表情でめぐる明日の到来を不安がる君
ボクには止められないからなんとかこわくないようにそばにいるだけでもと抱きしめてた夜なのだ

そんな気持ち誓ったうえに君を愛すからどうか半分くらいは信じてもう半分は疑っても仕方ないけれど

ただねこの愛 この言葉だけはばかみたいに信じてくれなきゃここにボクがいる意味がないから
わかっておくれ

そのための愛だ
そのためのボクだ
そのための人生だ

君を軸として回る世界が嘘にならないように君よこの悲しい恋に終わり告げて返事を聞かせてほしい。

2008/11/01 (Sat)

[3037] 名前のない花
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


笑ってるボクも心の奥底でじつはどしゃ降り雨の海にうもれてしまうくらい泣いてる 泣いてる

苦笑い 苦笑い
返事に困っときは
とりあえず苦笑いしておけばいい

それでいいんだ
答なんて元からないんだから
すべてその場しのぎで許してよ

神様の存在に時に疑問を抱きながら
ありもしないものを信じるだなんて
なんて鼻で笑うボクの中に咲く花
きれいな紫色に染めた花びらがはなつ麗しい香り
ボクを包む

それはすべて愛だった
今さら振りかえり涙がほおを伝った
まあよしとしましょう
あなたはそんな悠長な言葉つぶやいたあとで気づいてくれてありがとうと付け足して無邪気に笑った

あの花の名前思い出せるまで
ボクは名もない花
キミも名もない花

今も思い出せてないけれど
いつか いつか
その名をいってみせる

懐かしいあの香り
言葉にしてみせる
ぜったいに
あの花 何の花?
いつまでもそんなことはいわないから
聞かれたらこたえられるように探しておく

あの愛の名前。

2008/11/01 (Sat)

[3036] 旅をする人の苦悩
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]

人はいつも探してる
生きる理由をまたその意味を
繰り返し繰り返し
人はいつも迷いながら転びながら泥だらけになっても青い空を雨降りの空に重ねて笑う

描いている素敵な未来
確信さえ無いけれど
これだけは言える

人はいつでも必死に生きている
どんな誰も
どんな人も
光の中に闇をみる
真実の中に偽りをみる
半分は疑う心で満ちている 信じたい気持ちを
日々はだんだん終わりに近づくのに待ちに待った今日が遠ざかるほど人はたえきれず悲しみの降る雨をよけようと守りの傘をさす

ああ うなだれた肩にためらいもなく突き刺さる雨の矢と冷たさ けっして雨のせいじゃないのにぬかるんだ地面を見下ろす瞳はまたなにかのせいにしようとしてる
それでも人は探し続ける 痛みを隠す包帯心に巻きまくりながら
宝物を探す旅を続ける それがなにかもわからないまま

謎は深まるばかりで
かといって解けそうもなく雨がただ今日もやまずに
降り続く世界の地上のうえで息をあららげる

ボクが居る
君が居る
誰かが居る

向かい合ったり背中合わせだったり何のつながりもなく通り過ぎたり
一生知らない人同士のまま終わる関係でも人は人のあるべき営みだけは忘れず繰り返す それが唯一生きているって事を確認できる事でまたそれを繰り返さなくちゃ生きるって事の不思議さをもろに見失って路傍をさまようことになるから仕方なくも人は操られたようにため息をつくんです

ミエナイなにかがじゃまをして眠るに眠れない夜が続いても旅は続く
雨だろうが雪だろうが嵐だろうが晴れようが雨はやまない

心に降る雨は永遠に毎日毎日降り続く
つかの間の安らぎを終えればまた雨はやってくる

その悲しさに時おり自分がわからなくなりくるったように暴れだす
そんな自分が居る事 信じようにも信じたくない訳があるから。

2008/11/01 (Sat)

[3035] こっちにおいで
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]

サンダル履くように簡単に世の中に住み慣れたならいいのになあ
でもいつになっても世の中に住み慣れる日がこないんだよ

簡潔に記す愛の物語
そんなロマン未来に描いてた
おとぎ話のようなビジョン抱えたまま
まだ幼い童話の世界から抜け出せてない
からだ半分はあっちの世界にいったままかえってこない
もう半分はそのからだ半分がかえるのをずっと待っている
気持ちだけむこうに飛んでる

素敵な明日を
ロマンのある未来をボクは求めてた
今も…じつは

淋しさに揺れる心の安定保つブランコがほらまたあっちへこっちへ揺れている


強がってても隠せてない心がはみ出してまる見えさ

はしたない
はしたない

心が水平にならない
心がさだまらない

ままならない
ままならない

君もそうだろうか…?
心の安定保つのに必死かい?
そうなら聞かせて
一人で悩まないで
その悩みはボクにとっての悩みでもあるから
君とボクは一心同体だから 同じ痛みを共有するべきだ
やさしさや愛だけを共有する時だけ一心同体だなんていわないよ

だからこっちにおいで
手招きするボクは笑う。

2008/11/01 (Sat)
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