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甘味亭 真朱麻呂の部屋  〜 新着順表示 〜


[2973] 夜明けの翼 旅人の決心
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]

思い返してみたら要らないものばかりが
僕の周りを囲うように点在してる
遠くの景色があたかも近くに見える絵のように本当の形なんてまやかしなんだよ

いつかすべてが遠い過去になったら
欲張りつづけた僕は変われるかなあ
不必要な物ばかりが絶えずあふれる世界で 願えばなんでも買える時代で
本当に必要な物はきっとごくわずかだろう

熱いコーヒーの中で溶ける角砂糖みたいに命は震える

ふと眼をこらせば
見えるものだよ
真実の形なんて
自分で信じるものすべてが該当するのさ

ほら 新しい世界へ駆けだしてゆけ
古びた世界を抜け出して
錆びてしまって
もうすぐ滅びゆく世界を抜け出して

何が大切で 何が大切じゃないのか
今 ああ 見極めて
見定められる眼をもつことが最重要

だから 翼を広げて
見えない羽を広げて
さあ 本当に行きたかった青空の向こう
目指して今からでも間に合うからさ 進め

その足で
そのチカラで
生まれもった身一つで

それが真実

自分が定めた正しい活路(みち)さ

そうと決まれば
光がさすほうまで
太陽を道しるべに
希望を背に受け 旅立とう

夜明けの空に鳥たちが明日を描く

今 陽が昇る

このまま夜が明けて気持ち定まったら

宛のない旅へゆこう

宛など途中で決めればいい
今はただなにがなんだかわからなくてもあの光についていけばいい
途中で自分で選ぶ分かれ道にさしかかるまで
あの太陽 朝陽を目指して歩きつづけよう

ふわり 自由な翼
思い思いの場所で
思い思いにはためかせて 笑っていよう

見えた光に笑いかけよう
闇にのまれないように
見える光に包まれよう
素直なまでに強く勇ましく

そんな人であれ
そんな人でありつづけるため
僕は 生き様を刻みつづけるよ。

2008/10/11 (Sat)

[2972] 父の背中 母の両膝
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]

父の背中に幼いころ背負われて病院に連れて行かれた
父は泣きながら血だらけの僕を心配した
その時見た父はとても悲しげだった

いつか 母の両膝に耳をつけ夢をみたあの心地よいぬくもりのさなかで今も僕は成長中

まだまだ 二人から見れば子供の僕
だけど 突然ってくらい僕は大人でそんな大人になった僕を見る二人の目からは僕の目線とは違う位置から見てたから
見える僕が同じ僕でも
僕がただ鏡に向かって見る自分より尊くリアルに見えてるのか
血の通ったつながりをありがたく思えるときがきたら
きっと思春期の反発も今では光り輝く思い出といえるさ
いくつもの自分との卒業 そのたび渡された証書は心の中で何度も読み返した

父と母の二人から見れば僕などずっといつまでも子供で
しわくちゃな頭になっても記憶がこんがらがる日がきても
心ではきっとわかっているし見えてるはずだよ
僕のこと 世話焼いた日々を思い出して

かすかに笑ったあと泣いた愛と悲しみの日々
少しずつ色あせる景色 変わりゆく街の風景 それと同じに年老いて果ては消えてく大切な人々
されど遠ざかるのが宿命と涙をのんだ
夢の彼方へ消えていく光 秋時のせつなさに似たモノクロの残像が並木道の落ち葉のようにクシャリ しなって風に散った
その落ち葉の行方 誰もしらない
僕が二人に会いたくても会うすべをしらぬように
僕ごときでは無知すぎて届けたい思いさえはこべない
ただ悲しみに負けぬようにとつよく二人の死と生きていた面影だけを糧に生きるか死ぬかギリギリの瀬戸際でさまよう亡霊になって
僕はムネに深く突き刺さった悲しみと絶望の釘をそっと抜く
己の明日のために…

そんな事でとは思わないがあまりに思い浮かべれば懐かしすぎて止まらない想いがあるので影を捨てきれなくて今もまだ悲しい夢の中で目覚められずに居るよ。

2008/10/11 (Sat)

[2971] 幸福の絵、一枚
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


好きな人のために
自分の意見や言いたいことを折り曲げて
あなたの言い分 たたせる 僕はなんてやさしいんだろう

人にやさしくするのはいいがそれにいちいちうぬぼれて
浮ついていたんじゃそのやさしさも台無しだね よけいな事言わなければいつまでもやさしい人で居られる
だから求めちゃいけないものがある
見せてはいけない本音もある 気づかれてなきゃ下心も種を明かさなきゃ卑しい気持ちバレずにすむでしょ
さいごのさいごまで隠し通さなくては
ずっとずっとあなたにとってのやさしい人でいるために
この僕は嘘も方便とばかりにとっさについた下手くそな嘘に真実の香りを匂わす

少しばかりズルい僕だけど
あの言葉は嘘じゃないよ
わかってほしいの
ただあなただけには
わかってほしいの

君が僕を突き動かしているゼンマイの役割をしているように
僕は君が居ないと一歩さえ動けない役立たずの古いロボット

ゼンマイ巻いて ゼンマイ巻いて
誓い合うキスをしよう
月明かり照らすテラスで
またジョーダンが心をほんわかあたたかくするフシギ
感じてる
あなたと僕のほんの1ページ
その1ページ分の幸せを絵にしたような
僕らの未来
描いてる いつも

一本だけでいろんな色がでる筆で色をつけて 色紙張ってみたり ビリビリ破ってみたり
人生はその人の自由に描かれてゆく やがて思ったようにいつかあなたがつよく願って何かしたように形をもっていく

今の頑張りが完成された絵に直接影響する
だからうやむやにはできません
絵の完成具合は頑張った分の1日の涙や笑顔だけ作られる
それはいつか僕に届く
幸福の絵 一枚だけ
それがいつか僕に届く
紛れない真実 君の頑張りに見合った結果

あなたの未来はどう描かれてましたか?
僕だけにそっとささやき声でおしえてよ。

2008/10/04 (Sat)

[2970] ゆらりゆらゆら
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]

まぶたをとじて世界を感じよう その暗闇のむこうに見えた光うたがわないで
信じていればかならずミチはひらくから
ひらくとはいえどいつとはいえない
いつ光はさすの?と聞かれたらさすがに言葉をなくすけれど 疑う心と信じる心の狭間でさまよう君は疑心暗鬼の目で僕を見定めるように見つめてる
希望だけ背負って人は歩けはしない
そんなコト誰もが知ってるね
だけれど俺はばかみたいにそれを信じてるよ
希望ってやつを
このムネの中で輝く未知の可能性を

ばかにはできない
自分の中に秘められた見えない力
いつか通りすがりの空耳がいっていた疑って傷つけられるより最後まで信じたあげく裏切られて傷ついたほうが気持ちとしてはすがすがしい 僕もそうだと思う
カゼが吹き抜けるみたいにその場だけ長く感じる時間は振り返ればとても短かったなんてすべて過去の話にしてはまた長い時間の中で取り残されたようにのこった債権の後片付けする日々

つづいていく ずっと
雨が降って
そしてやっとやんでもぬかるんだ地面のように
今はもう消えた時間なんだけどムネの中でほろ苦い気持ちがタバコの燃えカスみたいに心の灰皿でいつまでもケムリたてて僕を 君を 悩ませる

イメージの中の景色はいつも青い空なのにじっさい目に映る現実はひどい土砂降りの景色

うまくいかない事ばかりさ
ひとりだけ置いていかれて
周りの足取りの速さに焦り隠せずに
手元がくるうからさらにスピードはさがる一方で
涙も隠せずこぼれて
妙に切なくさせる
街灯の光 ともる
冬の夜に こぼれて

暗闇の中でピシャンとはじけて光ったのちに跡形もなくかき消されるように消えた
その瞬間にマボロシになるんだろうか?

どれだけ世界を好きになろうとしても思うことはいつも円いものは四角には見えないという悲しい現実趣向の僕と遠ざる君の影ゆらり。

2008/10/03 (Fri)

[2969] 少年と翼
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


大好きな人に伝えたい想いを抱えたままじゃ
意味はないね
伝えてこその想いだからどうか勇気を出して
輝かせよう

おそれや不安にさいなまれてしまう
そんなコトはわかってるみんな同じだと周りはいうのだろ?
わかってる 僕は君の頑張ってる姿 見逃してないよ

目をずっと向けていなけりゃわからないほど頑張っていなくても
自分のからだと相談しあって だめだと思えば中断すればいい 無理は禁物だよ
明日があるさと笑ってしまえ
僕らはまだ若い翼をもつひな鳥だから
今はまだ親元で餌を口移しでもらうぐらいでいいんだ

それでも いつかは旅立つのが世のさだめ
それでも 今考えなくたっていい まだ先のことさ 今は

さあ その固く閉じられた翼 左右に広げて
羽ばたいてゆけ
あの青い大空へと
もう大丈夫
君を背中にのせたらそのぬくもり確かめて確かだと感じれたら
明日へ向かおう
飛んでいこう

少年と翼は二つで一つ
どっちか片方じゃ成り立たないから
少年には翼を
誰もがそれぞれ種類は違えども見えない翼を心にもってる 君はやさしさという翼を僕はあまさという翼をもってるように
ほら君にもいつかわかるよ
ただいまは気づいてないだけ 翼の存在に

少年よ 大志を抱け
少年よ 翼をひらけ
明日を目指して
明日を追いかけて
見失っても大丈夫

振り返れば 夜明けの光の矢が指し示す場所で僕を呼ぶだろう
愛が笑うだろう
すべて輝くのさ

僕の目に見えているものも君の目に見えているものも同じなように
不安を透して見た景色はどす黒い
けれど大丈夫
鮮やかに互いの暗い闇をきりもなく君は僕を僕は君を自分の色で染めるから

僕はこの世界を愛せるほどに平気で生きられるんだ。

2008/10/01 (Wed)

[2968] 自分らしく輝いて
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]

おはよう
こんにちは
こんばんは
さよなら
ごめんなさい
おやすみ
ありがとう

僕はあとどのくらい言うのだろう
人は生まれてから死ぬまでのあいだでいくつ口にするのかな
僕はあとどのくらい言えるのだろう
何日の何時最後になにをいって死ぬのだろう

そんな当たり前な言葉がさり気なく人の心の中にやさしさの灯をともす 冷たい心に華やかに花を咲かすんだね
そんな毎日を繰り返す中で繰り返すことを同じ様に繰り返す ばからしいほどに
だけどたとえば大げさなほど愛しく思えたならそれは素晴らしいことに違いないよ
だって今日っていう1日は一回きりの出逢いだから
もう会えないから
今日言うことも
今日言いたいことも
今日でしか今日しか言えないからね

たった一度だけのこの折り返せない道
見えない片道切符を心の中に大事にしまいながら生きていく
その片道切符を途中で投げ出す人もたまに見かけはするけど
気にしないでゆこうよ
やさしさだけ忘れないでね
それでも忘れそうになったら思い出そう
輝いた あの日々
あたたかな言葉
これから先は過ぎてしまった過去が励ましてくれるよ
照らしてくれるよ
少しまばゆすぎるくらいだけど
僕はまた今日も繰り返すことを繰り返す
繰り返しの中でまた繰り返すことを繰り返す
繰り返しは繰り返されていく 何度でも何度でも ただ繰り返すために何度も繰り返すことでまた明日も繰り返せるように
生きていきます 同じ様な日でも

僕はそれを承知で繰り返している
笑い 泣きもするけど
好きで繰り返しているんだよ
悪いことばかりが人生じゃないから
雨が降ったあとに照る陽射しみたいな日々をまた繰り返したい

ただそれだけのために ただそれだけに思いを集めて
ただそれだけをムネに 明日もずっと今日と同じ光の中で自分らしく輝いて。

2008/09/29 (Mon)

[2967] いつものこと
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


あなたを好きだと思える心がたとえば勇気ならば素晴らしいね

あなたが好きだと思える気持ちがたとえば僕の誇りだったりするんだな

いつも
いつも
いつも

あなたが僕の光
なによりの力さ

わかっていて

いつも
いつも
いつも

いつもね…

2008/09/28 (Sun)

[2966] 一回きりの人生だから
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


一回きりの人生じゃとてもやれることは少ないなぁ
だけど一回きりの短い人生だからこそ助かってることもあるんだよ
きっと一回きりだからこそ僕らは本気で毎日
一回きりの今日を抱きしめる心をもてる

いつも!

2008/09/28 (Sun)

[2965] ナミダにサヨナラ
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


ゴールなんて見えなくたって大丈夫
へっちゃらさ
みんな見えない中でゴールを探してる
それでも生きてる
ばかな顔をしたアイツも アイツも

だから アイツよりマシなボクなら
少なくてもアイツよりは先にゆける
ほらね笑顔がまたもどってきただろ

ゴールなんてたとえなくてもいいよ
スタートした時からなんとなく気づいてた
意味もなく突然にこの広い世界に生まれ落とされ
したがいたくもないルールにただ生きるため楽になるためルールにしたがう
悲しい世の中の風に冷やかされてもなにもいわず岩のようにじっと口をすぼめてドンと立ち尽くす

自分の頑張りなんて誰もほめちゃくれない
親のいない今では自分で自分をほめたって悲しくなるだけだ
また昔のきらめいていた日々を思い出してしまって涙が流れていた

両親の笑顔
あのあたたかいやさしさにもう一度 逢いたい包まれたい
そんな悲しい願いだけがかえらぬ日々のむこうで笑顔と涙のダンスを踊りながら遠ざかり消えてく瞬間に無駄な願いを願うのはよせよと吐き捨てて消えてった

いつの間にかボクも大人になり現実に支配された心だから涙さえ流せない冷たい奴に変えた
憎むことさえ忘れて

ひどく冷たい眼差しを虚空に落としても
きっと僕らそれを形あるものにかえることすらできない

だから もう このへんでサヨナラしよう
もう 二度と逢えない人たちへ 弔いの火を焚いて

最後の涙を流し
やさしさを燃やすんだ
僕が孤独なように
そこにはなんの意味も理由もないけど

ただ 最後に涙にサヨナラする時だけは笑顔になれた自分が心から好きになれた

でももうそれもすぐに過去になる

今だけは 今だけは幻にしないで
ほんの数時間のあいだだけつかの間の魔法にすべてあずけて
魔法にかかったみたいに僕は笑い 涙する。

2008/09/25 (Thu)

[2964] アメンボの恋
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


君は甘えん坊
半面まるでアメンボ
水面に浮かびすいすいと世の中をわたってく世渡り上手

君の周りにはいつも明かりに群がる虫たちみたいに仲間がうじゃうじゃ 集(たか)ってるね

君はまるで明かりを発する発光体か?
はたまた甘い蜜でおびき寄せる食虫植物か?
はたまた樹木そのものか?

君は素晴らしい
されどあくどい女の子
もっと昔に生まれてたら確実に歴史に名を残すくらい世渡りがうまい君に恋してしまったよ
僕もまたアメンボ
世渡り上手な君に誘われてもないのに必死に追いかける おぼれた人みたいに覚えた限りの泳ぎ方で
悲しい恋のレースに参加してる
悲しい恋のレースは明日も続く

ずっと続いてく
追いかけるけど突き放されてばかりの恋は続いてく
君に気づかれようと目立とうとして逆に疎ましく思われて

心はブルーに染まった

あなたのこと 好きなだけなのにね

好きなのに その好きな気持ちが裏腹な形であらわれてしまう
追尾していく日々
なんだかどこかストーキング
いやな呼び方

僕らアメンボ
空中を飛ぶ蝶にはなれない アメンボじゃね 水のうえが限界です

二匹のアメンボ
スイスイ 悲しい恋
片思いの恋 独り善がりな勝手な恋に君は笑った顔を見せようとはしない

いつもふてくされたみたいな顔で空を睨む。

2008/09/24 (Wed)
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