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甘味亭 真朱麻呂の部屋  〜 新着順表示 〜


[1447] 勝手にバカンス
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


僕が自分勝手だって
どこの誰が決めたの
僕は話しづらいって
いつからそうなったの

謎めいたベールの奥に
隠された秘密の素顔
僕だけにおしえてよ
嘘つきだって
あんまりじゃない
それって結局
偏見なんじゃない

もうこうなれば
どこに行こうと
僕の思うがまま
憎しみむき出しにした
本当の心もう隠さない

数万数億単位の
お高いのジュエルを
見せ合う若奥様
ちょっと卑しい
そーじゃない?
勝手にバカンス
楽しみゃ良いのさ〜

僕が自己中だったって
別に隠してた訳じゃない
僕といるとろくなことがないって
ちょっとそれあんまりじゃない
ねぇ ねぇ ねぇ〜?

僕が自分勝手だって
どこの誰が決めたの
僕は話しづらいって
いつからそうなったの

勝手にしてって
言われりゃそりゃ
勝手にしたまで
普通だと思うよ
咎めるなんてさ
できないよねえ
いくら何でもさぁ

数万数億光年先
文明が栄えた惑星が
地球を狙ってる
ちょっと恐いね
そーじゃない?
勝手にバカンス
してる場合じゃない

ねぇ ねぇ ねぇ〜
踊ってる場合でもない
想像したらきりがない
人騒がせの妄想癖
これからも多分ずっと
まだまだ騒ぎ足りない
だから
勝手にバカンスさ
みんなで
踊りまくるのさ〜。

2007/09/12 (Wed)

[1446] お静かに願います
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


画面の外側から観てる
ぼくと
画面の中側から観てる
きみで
観客と演じる側
お芝居なら
あるだろうけど

これはシアター
視線を合わせても
変な顔してみても
所詮はシアター
野次を飛ばしても
なんの意味もない

真っ白い紙に
映写機で映し出す
モノクロ映画
いつの時代だよ!
カラー観せろよ!

だ・か・ら

これはシアター
文句言おうがさあ
『お静かに願います』
たったそれだけ
それだけで
凄いぜシアター
うるせえバカを黙らせる
冷たい視線は冷凍光線
一気に凍り付くぜ

これはシアター
視線を合わせても
変な顔してみても
所詮はシアター
野次を飛ばしても
なんの意味もない

シーっと
お静かに願います
ほかのお客様の
邪魔にならないよう
終わるまでは
お静かに願います
睨みをきかせ
画面でキスしてた金髪の女優も隣の紳士もみんな
唇に指を当て
シーっとしてた

『お静かに願います』
口々にそう言い
バカを黙らせる
凄いぜシアター
さぁ映し出せ
年期の入った映写機よ
僕という人間の
偉大な男のすべてを
さぁ映し出せ。

2007/09/11 (Tue)

[1445] キ・ネ・マ
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


独りぼっちの
可愛そうな僕らを
包み込んでよ
隙間を作らずにさ

まるで毎日
映画を観てるようさ
日常というタイトルで
その中でも
僕はわき役を演じてる

シアタールームへ
暗い画面の灯りだけ
時々ドアの出入りの時に外の光がさしこむくらいさ
ホワイトライトの中でほこりが舞って見える

キネマ
君と2人で観た
懐かしいあの映画
ふと思い出す
キネマ
ビデオ屋に急ぐ
懐かしいあの映画
ふと観たくなる

連れていってくれる
懐かしいあの頃の日々へと
シアタールームは
もぬけの殻で
今や物置と化した
キネマ
もう一度
キネマ
もう一度
あの頃へ あの頃へ
連れていってほしい
あの頃へ あの頃へ
いざなってほしいよ。

2007/09/11 (Tue)

[1443] 回送電車
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


ただ一つの嘘さえ
水に流してくれない
君は憎しみの目で
僕を睨みつけるだけ

許されないってことぐらいわかってる
ついちゃいけないってことは知ってた
だけどその嘘で君があんなに怒るなんて…

繰り返す過ちは
まるで
行ったり来たり
『この電車は回送電車です。間違っても乗らないように』
機械的な声でさ
まるで
一定の音程で
僕に言ってるように繰り返す。白い息が空気に混ざり
どこか消える

ただ一つの嘘さえ
バレずにつけない僕
君は口をきかずに
僕を睨んでるだけさ

ただ一つの嘘さえ
水に流してくれない
君は憎しみの目で
僕を睨みつけるだけ

暗いホーム
朝なのか夜なのか
貧者達は寒さをしのぐ為の寝床を探す
駅の踊り場
ここなら最適だよ
ごみ箱をあさって今夜の夜食をみっけな

ただ一つの夢さえ
僕には叶えられない
君は相変わらずに
僕を毛嫌いするだけ

ただ一つの嘘さえ
水に流してくれない
君は憎しみの目で
僕を睨みつけるだけ

回送電車に乗り
もう戻ってこれなくてもいい
もしくは
脱線事故に遭い
もう死んだ方が何倍もマシさ

ただ一つの嘘が
君をも狂わし
幸せを失わせる
ただ一つの嘘で
人生も台無し
未来を濁らせる

…………回送電車…回送電車
走り出す前に
ドアが
閉まるその前に
乗らなくちゃ…乗らなくちゃ。

2007/09/11 (Tue)

[1440] チュッチュッとね
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


僕が好きなのは
君に惹かれた理由は
容姿じゃない
顔でもないさ
僕が好きなのは
君に惹かれた理由は
君のその仕草
君のそのハート

チュッチュッとね
さり気なくキスすれば
世界は明るくなる

チュッチュッとね
さり気なくキスすれば
今日は頑張れる

周りの目なんか気にせずにさ
僕らは僕らで恋していこうよ
そうすればこれから先の未来
もっと明るくなる
もっと楽しくなる

君のそのキス
チュッチュッと魔法をかけてよね
いつものキス
出かける間際で待ってと言ってさ

ス…キスキスキスキス
要するに君が好きだから!
ス…キスキスキスキス
僕はさあ君が好きだから!

チュッチュッとね
してほしいのさ〜
チュッチュッとね
パワー送り込んで。

2007/09/11 (Tue)

[1439] 飛び交う光
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


壁ばかりの世界
海沿いへ行けば
見えるだろうか
希望への出口が

見るものすべて
疑ってしまえば
何もかもすべて嘘になる
聞くことすべて
信じないならば
愛の言葉さえ雑音になる

耳を塞ぎ目を潰しては
人は誰も歩けない
それと同じようにねぇ
信じるからこそ
見えてくるものがある
わかることがあるんだ

どうか瞳そらさずにいて
夜に怯えないで
いつかヒカリを手にする
その時まで
引いては満ちる波の様さ
君よ側で笑って

壁ばかりの世界
海沿いへ行けば
見えるだろうか
希望への出口が

どんな言葉ならばいいだろう
どんな言葉がお気に召すかな

胸の中を 胸の中を
飛び交う沢山の光
闇の中で 闇の中で
輝きを放つ君と光

僕と君が住む世界
決して
思い通りにはならないさ
だけど決して
嫌いじゃない世界
工事中の看板
避けて別の道を選ぶ
道はひとつとは限らない
だけど決して
簡単じゃない道のり
僕は君と歩いてく

胸の中を 胸の中を
飛び交う沢山の光
闇の中で 闇の中で
輝きを放つ君と光

いつかこの手にする
君の愛は僕のもの
そしてこの心も躰も
僕の愛も君のもの

いつか
光へ
灯台の照らす先へ
いつも
側で
やさしさ分け合う

僕は在るべき場所へもどる
朝も夜も隣には微笑むきみ。

2007/09/11 (Tue)

[1438] 懐かしさを訪ねて
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


消えていく人たちのことを思う
そんなこんなで過ぎていく日々
手を振りさよならしたら悲しい

間違いだらけの毎日が
間違いさがしの日常が
今日も暮れていく

さっきまでそこにいたはずの君
今はもういない面影だけの彼女

ずっと
思っている
ネチっこく僕は
ずっと
思っている
名残惜しそうに

悪ふざけの延長さ
少しの風で倒れそうになる
そんな君のことを
思うとね少し切なくなった

5月も終わり
6月7月…8月
とうとう
9月になったよ
卓上カレンダーをまためくる
君の顔思い出す
田舎の風景思い出す
懐かしさを訪ねて
記憶たどってく
君との日々思い出す。

2007/09/11 (Tue)

[1437] 黄昏駅
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


黄昏駅には今日も悲しみが降り注ぎます
黄昏駅では今日も人々が旅へと発ちます
急いで何処へ行くのですか?
話しかけてもただ旅人達は僕のことなんかかまわず
深い霧の中から現れた列車に乗り込むだけさ

黄昏駅には明日も悲しみが降り続きます
黄昏駅では明日も人々が遠い旅に出ます

どこに行かれるのですか?
いつお帰りの予定ですか?相変わらず旅人達は僕をかまわず座席につくだけ
どこかも知らない行く先のことだけを考えてるみたいに

黄昏駅には今日も悲しみが降り注ぎます
黄昏駅では今日も人々が旅へと発ちます

少し涼しくなった
秋の気配をつれながら
列車は汽笛を鳴らし
旅人達を乗せ走り出す

黄昏という名の駅から
遠く離れた場所へ
もう戻ることはない
片道切符を買えばいい
遠く離れた場所へ

名もない列車は黄昏という駅から
どこか
名もない場所へ旅立って行きます。

2007/09/11 (Tue)

[1435] 楽園
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


何処か僕が求めている世界があるなら
教えてほしいいざない導いてほしい
もう失うことで悲しまなくていい場所
もう自分を守るために他人を傷つけなくてもいい場所
連れて行ってほしい
そんな楽園へ

やさしさはきっと人を守るため包むためあると君はいう
きびしさはそんなやさしさで自惚れないようにあるんだ
やさしさだけじゃ生まれないものがある
きびしいばかりじゃわからないことがある
君は確かにそうつぶやいた後で
そっとしずかに口を閉ざした

人がいうことは自分だけが正しいと思ってる
見せかけだけの正しさしかないと思ったりした
けれど君のあの言葉だけは本当に胸をざわめかした
君の言葉にはいつもどこか不思議な説得力がある
だから信じる心から君を信じられる

どこかに僕が求めている答があるなら
教えてほしいその在処を知りたいんだ
もう失うことで涙しなくていい場所
もう自分を守るために本当の心欺かなくていい場所
連れて行ってほしい
そんな楽園へ

いつか約束したよね
2人一緒になるって
月がきれいな夜に語り明かした内緒の話
ねぇ君は覚えてる?
あの時の君がくれた言葉今でも
ああ僕は覚えてるよ
君といるときだけは楽園に行けたようなそんな気持ちになれる
おだやかな時間が流れる
あたたかな自分になれる
誰かを傷つけたことも
誰かを陥れたことも
僕は隠さない
僕はなかったことにはしない
それがせめてもの罪滅ぼし
楽園を求めてそしてたどり着いた場所
それこそが
君だということ
それこそが
本当の楽園さ

今夜も夢に揺られて
眠る僕は君と2人
心地いい風に吹かれ
季節を旅していく
いつか
夢みてた大人への道を進む。

2007/09/10 (Mon)

[1434] 放課後、図書室で待ってる
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


放課後、
図書室でいつも本を読んでいる君
僕は声をかけてみる『隣いいかな…?』

いつの間にか
僕は毎日放課後になると図書室に来て
君と一緒に君の隣で約束した訳じゃないけど
特別な話をするわけでもないけど
ただ君と本を読む
内容すら頭に入ってないけど

夕暮れ、
帰り道で偶然君に出くわして君と帰る
僕は少し落ち着かなそうにしていた

いつの間にか
商店街を抜けて神社の鳥居の前に来た
君はこっちといって僕を呼ぶ透き通った声で
僕だけにおしえてくれた宝物の在処
名前も知らない君からしても僕からしても
なんだか不思議な居合わせだね

そのうち
君と僕は成り行きで彼女と彼氏という関係になって
授業中も話し込んで一緒にしかられた
ねぇ覚えてる?

放課後、
図書室へいつものように行く僕がいた
いつもと同じ時間でもなぜか君はいなかった

よく君が読んでた
本を徐に手に取ると
するりと何かが落ちる
『黙っててごめんね私は越します』
遠くなると会えないからさびしくなるからって書き残して
君は卒業式の数ヶ月前図書室から消えてった

放課後、
図書室に行くこともなくなった僕が
なぜかまたここにきたのは去年の今日
君が行ってしまったから
連絡くらい寄越せばいいのに
君は今何をしてる?
外国の生活には慣れたかい?

放課後、
図書室でいつも本を読んでいる君
僕は声をかけてみる『隣いいかな…?』

僕は忘れないよ
ほんの数ヶ月のつきあいだったけど
図書室での事を

二十歳になったら今日と同じ日時に
放課後、図書室で待ってる
あの透き通った声の君を待ってるから
大人びた君を待ってるから。

2007/09/09 (Sun)
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