詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
いろんな人たちの温度を感じて今日も僕は生きている
それは時にきびしいから冷たく心に突き刺さり
だけどその冷たさは僕を想うが故の暖かさでもあって
だからこそ怒ったあとのあの笑顔
気遣うように心配する言葉
気づかずにいたそんな当たり前でも大切な気持ちに
明日も僕はあなたの温度を感じるんだろう
『愛』っていう温度を
君と出逢ったあの日から
ずっと死ぬまで
感じ続ける
君だけはいつも僕の快き味方で
僕の僕だけのちょうどいい適温さ。
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あの頃はそりゃもう毎日が日曜日のようで
朝から夜にかけてヘラヘラしていられた
あぁでも僕は今大人になっちまって忙しくしています
子供のころみたいに遊んでいられる時間もあまりなく
まるで仕事をするために生きてるみたいな
そんな悲しいような切ないような今を生きている
笑顔がこの頃なんだか
浮かないのはきっとそんなためだろう
遠くで揺れている灯りは
消えそうなくらいに点滅してて
案の定想ってたとおりに
一度光ったきりすぐに消えた
ねえ…?
昔の僕に声をかけてみる
返事はもちろんない
どうして
こんなに覚えなきゃならない?
どうして
こんなに悲しんでなきゃいけないのかな
取り込み忘れた洗濯物が
ベランダで夜風にあたり揺れてる
急いで取り込む真夜中の一時過ぎ
見上げた空に月がでていて
きれいだねってつぶやく声
ずっと忘れていた気持ち
これなんだね
何かを見てとりあえず感じたこと
言葉にならなくてもなんだかきれいだとかいいなぁって思える心
気づけました
こんな真夜中に感じられました。
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丸テーブルの上の透明なコップ越し
目の前の景色がゆがんで見えた
少しだけ少しだけ君が笑った気がした
その時はじめて自分が君を好きなんだって
本気で想ったよ
透明な気持ちで君と向き合う瞬間
見つめあうこの時に引き寄せた身体
君が好きだよ。
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僕の退屈な味気ない現実を明るくしてくれたのは君
少し騒がしくもあるけど
それがなんだかいつの間にか当たり前になって
とてもとても嬉しかった
照れ隠しのすねた横顔
明日も明後日も見ていたい
あきれるくらいのこんな好きですの繰り返しにたどり着く答は
きっと素晴らしい未来へ続く乗車切符
君がくれるものはかけがえのないものばかり
どんなに未来が楽しいものになろうと
大切なのはそこに行き着く中身だろう
つまらない嘘をついた午後3時過ぎ
ばかに張り裂けそうなこの胸。まるで今にも飛び出してきそう
あと、少しで君からの返事がかえってくる
そしたら君の返事の答を聞いた次の瞬間の僕は今なんかのドキドキなんか比じゃないくらいに
差し迫る時間だけが僕を焦らせ急がせる
気づけばいつの間にか空はきれいな夕暮れ
風は穏やかに吹き時はゆるやかに目の前を流れていく
今も想い出すよ君が返してくれた言葉
一瞬沈黙が僕を不安にさせたけど
君と少しずつ少しずつ踏みしめる確かな一歩
もう戻れない過去に残した傷みは消えないけれど
あの日よりもずっとずっと僕らの歩幅は狭まったから
君と行こう。流れゆく時間の途中
交わされた永遠を誓う約束
ずっといつまでもふたりでいようね
変わらないふたりで愛し合おうね。
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ながーい目で君を見ていたよ
どこまでも長く終わりがないような
ながーい目で君を愛してたよ
ながーいながーい目をさらに引き延ばしながら楽しんでたよ
少しだけやさしいだけで心が晴れやかになる
笑っていたい君のこと何度だって何万回だって永遠に長い目で見るのさ
わがままな君
時々涙する君
いろんな君を見ているのさ長いこの目で。
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世界は今も変わり続けてる。そのことに僕は単純に気づいてないだけさ
別に悪いとかだめとかじゃない
振り返った道は遠く点線をなぞるようにひとつの線になって並ぶ街路灯
灯りさえついてない道を
これから歩いていくんだね
せめて、少しは誰かに寄り添っていたい
それがたとえ嘘の愛でも独りよりは何倍も心強いだろう
"君といれる今だけ"は君は僕だけのつもりでいるのだから
テールランプが光っているのが見えたら
もうちょっと行ったその先にあるのが未来だよ
ほら頭がはみ出てるだろう
僕には見えるけど君には見えるのかなぁ
かすかな灯りの中
暗闇に寄りかかって
目を閉じ心を落ち着かせて
焦らせずゆっくりと焦らないように僕が気をつけて行かなくちゃ
それでも僕と君との未来はきっと約束はされないだろうけど
今だけは君といれるこの今この瞬間だけは
彼処にたどり着いても変わらずに心にあり続ける
忘れてしまうことなんてせずに
独りで生きるためのささやかな灯りに思い出すよ
君の笑顔
変なふうに周りから見られても
僕は忘れないで嘘だとしても君とのあの楽しかった時間を記憶から消しはしないさ
テールランプが消えるころ
君の姿も霧の中へ消えてしまう
この右手の手のひらに残るかすかな温かさ
その時、はじめて泣くことにしよう
それまで僕は涙せずに笑っているとしよう
せめて君の前では
どんな想いでいるのかは考えずにただ笑っているとしよう。
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何度も涙して失敗しながらも
最後には練習の甲斐あってなんとか乗れた自転車みたいに
いつか今生きてる世の中にも乗り慣れるときはくるかなぁ
うなされて起き上がったころにはもう真夜中で
僕は頬に滴る汗を拭いながら
しばらく時計をみつめていた
どちらが勝つともない勝敗のつかないにらめっこ
独りだけの静かな部屋に時計の秒針の音だけがいやに響いてた
いつまで経っても
答えは見えずにさがすことさえなくなって
僕はただね過ぎ行く季節の美しさをきれいだねって言葉で片づけるだけ
ただそれだけに疲れ果ててしまって
帰って寝るだけの日々が日常的に変わっていく
いつの間にか気にもとめずにね
鼻で笑ってごまかすだけの自分
いつでも自分対自分なのにさ
それさえ忘れかけた僕はもはや自分でさえなく
こんな自分を好きになれるわけもなく
ただ僕は僕自身をつよくきびしく恥じきった。
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硬い殻を抜け出て
誰もが涙を見せた社会の扉を開く
世界は大きく揺らぐだろう
少しのことで涙が止まらなくあふれるだろう
butterfly いつか叶えたい夢を遠く見据えて
butterfly やがて訪れる夜明けに飛び出していく
窓から降り注ぐ光
体中浴びきって
僕は両翼を羽ばたかせて
暗い運命(さだめ)を突き抜けていく
未来の光の中へ駆け出していくんだ。
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そういえば…
宿題やってなかったな
そういえば…
友達に借金してた二百円返してなかった
そういえば…そういえば…で過ぎてく
日々はどことなく悲しい影を潜めて
僕の明日を遠い未来さえも
見えなくする
決まらないビジョン
いつまでも頭の中の未来の画面には
砂嵐が吹き荒れて
耳障りだった
目障りだった
とてもとてももどかしかった
本当に本当にもどかしかった夏
今も思い出してはよくここまで来れたななんて感心するけど
同じには想うようにはいかなかったその食い違いを君は簡単に埋めてしまった
心にぽっかり空いたか余白さえ埋めてしまった 君は
そういえば…そういえば…今もここにいて同じ暮らしの中
同じ時間の中で生きているのでしたね
我に返った夢から覚めた僕は今、君を見て想ったよ。
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日が暮れた空の下
僕はいつものようにまっすぐ家へと向かって歩いていた
こみ上げるこの言い様もない気持ち
五時のチャイムのメロディ
心にすっと入り込んでくる
カラスも巣へと帰る頃
見上げた彼方雲間にひっそりと身を隠す真昼の薄く青い月
空の色にとけ込んでいて目立たなかった
そうしていつも通りに辺りは暗く静かになり
いつの間にか茶碗に山盛りだったご飯をたいらげて
僕は気づけば布団に横になって
眠そうにあくびをしてた
今日と同じ日々が幾度となく
繰り返されて積み重なって未来の僕を形作るのさ
ただもどれない過去を忘れるようにして
常に頭にあるのは今この瞬間
その先の今などきっと考えられる余裕などなく
誰もが今この瞬間を精いっぱい
時には死ぬ気で生きているんだ
たとえばこんな心なしか不安な夜
眠れずにいる今など自分の中ではいつか小さなことになってしまうのかな
考えたらもう悲しくなってくるよ
思わず涙を流してしまうほどに
とてもとても悲しくなってくるよ
こんなふうに明日もまたその先の日々さえ
何ら変わりなく続いていくのだね
忘れていく罪の重さに気付もせずに僕はまた都合のいいいいわけでごまかしたりしてる
いつまで通用するかな
昨日の景色を過ぎ
変わらない生活の始まりの朝目覚め
少しだけでもと前向きに考えてみたりする
ただただひたすら
太陽の向く方へ
自分自身を信じて
まだ見ない新しい不安いっぱいの今日へ。