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甘味亭 真朱麻呂の部屋  〜 新着順表示 〜


[1249] 残業勤めご苦労さん
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残業勤めご苦労さん
朝早く満員電車に乗って行く父よ
今日も昨日と同じに残業なんだろう
生意気な口を利くこの僕を養ってるのは
ほかの誰でもないあなただろう

たまに父は早く家に帰宅して
愚痴をこぼすもなんだか弱気だった
苦労知らずの僕の目には見えないけど不安や責任をたくさん抱えきれないほど抱えているんでしょう

アー、ありがとうネ
普段は恥ずかしくて言えないけど
心の中ではいつも想っては感謝してる

アー、残業勤めご苦労さん
子供だった頃、真夜中に帰った父は冷めたご飯をチンしてひとり背中を丸めて食べてた
父もきっとみんなと同じように家族そろって食べたいって想ってるだろうな
母が作る弁当だけが父を元気づけているんだろう

ゆっくりと月が暗闇の中を泳いでいる
父も今机に向かい働きながら見ているかな
そんなこと思いながら天井に話しかける僕
そんなことなど父は知る由もなく
平凡でも普通でもひそかに尊敬されてる
頑張っている父の背中はきっとやさしくて温かいだろうな
見送る母の隣で僕も言うよ行ってらっしゃい

かすかに父は振り向いてやさしくやさしく笑うのでした。

2007/07/10 (Tue)

[1248] 一緒に歩こう
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何もかも越えていこう
君とならずっとこの先の長い道を歩いて行けると本気で想うからさ

いろんな道差しかかる
時には急な坂も高い壁だって僕らの目の前にに立ちはだかるけど

君とすべて越えた後で
見える明日はどんな日になるかな

一緒に歩こう
望む明日に行けるかは僕ら次第だけど
後悔をするような毎日だけは来させないから
オーイェーイ、ねぇ笑って元気よく
行こう 行こう 行こう

そして
いつか いつか いつか
オーイェーイ、僕と一緒になって良かったって思えるような
素晴らしい日が来るだろう
自慢げに僕は言うだろう
だから
一緒に歩こう
手でも繋いで空でも眺めてさ。

2007/07/10 (Tue)

[1247] 昨日と同じバスに乗って
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その日暮らしの毎日
それでも終わりの日に眺める夕陽が今よりももっとずっときれいで美しくありますように
願うだけさ
まだ見ない終わりなんて信じられないけど
ただ今は君と楽しく笑いあうだけ
もう二度と戻らない日々
僕は僕らしく君は君は君らしく
生きていけばいいだけさ。

2007/07/10 (Tue)

[1246] 昨日と同じバスに乗って
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


夕方頃の涼しい風に吹かれながら
いつも通りに暮れていく今日を見送った
夕陽の色に染まる空をなんとなく眺めていた
終わりがだんだんと僕に寄りかかってきて
倒れ込んでしまういつかは誰もが同じように
だからその前に君に言わなくちゃいけないことがひとつある

下り坂をバスが下ってきて
止まったバスの中からたくさんの人が疲れた顔で汗を拭いながら
それぞれの居場所へと帰っていくね

想えばさ人生って長い坂道みたいだ
下る坂もあれば
上る坂もあって
時には砂利道や急な上り坂もある
楽な道なんてひとつもないことに
今さら気づいて少し切ないような気持ちになって
明日もこんなふうに日々が何気なくやってくることに素直に喜んでいいのか悲しむべきか
複雑な心で僕は気づけばこんなところまで結局は来てしまった

朝が来て夜になって
その間僕は死に物狂いで働いて
汗しながらもまた少しして汗がひけば笑ってる

何一つ変わらない生活の中で
ガマンして置いてきたもの
なくしてしまった宝物の在処
戻らないものがあまりにも多すぎて
そのどれもがなぜだろう僕にとてもやさしいのさ
不思議なほどに

昨日と同じバスに乗っていこう
丘を越え時さえ越えて
バス停でいつものように君が手を振るから
僕もいつものように手を振ったよ
君といられるこの時間だけは僕は哀しみを忘れることができるから
素直になれてしまえるから

だから
昨日と同じバスに乗って
何一つ変わらない僕だとしても
特別なもの求めずにいつも通りの座席を選んで
君との時を大切にしよう
僕が僕でいられる今この時もその先の今も大切にしたいんだ

いつかたどり着く終わりを素直に受け止めて

2007/07/10 (Tue)

[1245] さようなら
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それでも僕は
きみが好きで
仕方のないくらいに君を心の底から好きになってしまった
君と出逢ってからいくつの冬を迎えただろう
凍えるからだを温めあいながら
時間も忘れて楽しく話した

忘れてしまった遠い日の歌のように
僕らの日々はまるで風のようにあっという間に
悲しい終わりが春がくる前に君を僕のこの胸の中から
さらっていったよ
もう君には逢えない…言葉さえ交わせない

街がひどく凍えている夜
白い雪はまるで天使の羽根にとてもよく似ていた
君のこと思い出しては涙あふれて

終わりゆく冬が
ひっそりと窓辺に白く残る朝
あれからいったいどれだけ月日が過ぎただろう
あの日から僕の心はずっと空っぽさ

ああ
さようなら
もう逢うこともない
君というたったひとりきりの心から好きだった人
これからもずっと大好きな人

さようなら。

2007/07/09 (Mon)

[1244] おわらない物語
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おわらない物語を書いているのです
今がいつの日か消えてしまっても
ちゃんと僕がこの場所にいた証を少しでも残したいから

おわらない物語を書いている最中です
いつになっても輝き続ける思い出のような
そんな証を世界に刻んだら
もっともっと多分君は僕のこと好きになってくれる筈

おわらない物語はふたりを主人公にして続いてゆくよ
いつまでもいつまででも
続いてゆくよ
ずっと。

2007/07/08 (Sun)

[1243] 夕暮れの長い坂
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


絶え間なく続いてる
日々の中で僕が見つけたたったひとつの光
それは今も僕の隣で笑ったり泣いたり
様々な表情(かお)をして僕を楽しませてくれるよ

ある日突然悩みきって悲しくなったら
僕が真夜中でもいつでも君の話を聞いて
もしもすぐに解決できることなら
すぐに解決しよう
でもすぐに解決できないならば
時間をかけてでも解決策を探していこう
必ずね見つかるから
見つけてみせるから
もう少しだけ待っててねその間だけいつもよりもつよくつよく抱きしめるから

長い長い坂を僕らは登っては下る
そしてまた新しい朝がくれば
昨日と同じこの坂を
登っていく
夕暮れが窓の外できれいに空を赤く染めて
僕は不意に涙ぐんだりして
君にどうしたの?なんて聞かれたから
返事をしたよ
夕暮れがきれいだから少しもっと近くで見に行かないか?

自転車を走らせて
君を後ろに乗せて
土手まで来て
君と見たあの日の夕暮れ
今も胸の中に瞳の奥に焼き付いて消えない
あまりにもきれいすぎたから
心が少しの汚れもなく真っ白だったから

長い長い坂をまた登る帰りの道
あの夕焼けは二度と忘れはしないだろう
心のアルバムにまたひとつ思い出を増やせたから
きっと君と見る景色はどんなに悲しい気持ちを胸に秘めていても
すべてが輝いて見えるよ
それはきっと大好きな君がいるから
君がいることで安心した心で君に笑顔を返せる
今があって良かった
君と出逢ったすべてに感謝しながら
これからの道をゆっくりと楽しみながら歩いて行きたいな
思い出をもっと君とつくっていきたいな。

2007/07/08 (Sun)

[1242] 白い光
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


生まれてきたからには何かをこの世界から
消えてしまう前までには残したいな
それがたとえ誰もが知らない場所で存在するとしても
それが形としてこの素晴らしい世界に残るのなら
僕はそっと地味なほどに残したい

やつれた顔の僕が鏡に無表情で映った
ある日僕はばかみたいに笑ってみた
でも鏡の顔はなぜか想ったほど笑えてなかった
すぐまた落ち込んで弱気になって表情すら冷たく固まってしまった
次の日もその次の日も鏡に映る僕は無表情だった

淡く小さな白い光
夢の中で幾つも現れては消えて
僕の胸の中にそれは入り込んで
なぜか暖かくて僕は泣きたくなる
まるでそれは母親のぬくもりみたい
眠れない夜も疲れ果てた帰り道も
いつだって思い出すともなく心に必ずある
その暖かさだけで僕はこれから先もずっと先の道を歩いていけるような気がしたよ

もう逢えぬ白い光
僕の中で世界が目覚めた瞬間それはだんだんぼやけていって
遠くなってとうとう完全に見えなくなって
そして僕は目覚めるよ今日も
僕は見えない光に見守られながら
いつだってその光を忘れたことはない
いつだってもらったやさしさやぬくもりを胸に抱いて生きている
明日も明後日も
ずっとずっと生きていくでしょう
あなたから授かったこの命尽きるその時までは
僕をどうか暖かく見守っててください
僕を照らす白い光
やさしい母のまなざし。

2007/07/08 (Sun)

[1241] 地に墜ちる翼
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


遠ざかっていくぼやけた記憶の彼方に光るもの
僕がずっと追い求めていたものと同じ光
つかみ損ねた悲しき夢の残骸
日々増え続ける苛立ちと不安
積み重なっては簡単に崩れてしまうから
時々適当に済まし
投げやりな態度で負け惜しみながら放り出す
本当はわかっていたんだ
どうにもならない事がある位

真っ白い翼を伏せた天使は僕のそばで泣いていた
ふるえる身体はとても冷たく
僕の哀しみなんかと比べられもしないくらい
君の哀しみは深く
そして何よりも癒せる術さえ知らない僕は
ただただなだめるだけの役立たずだった
今もしも君の哀しみを全て取り除ける言葉があるなら
教えてほしい
たとえこの心を悪魔に売り渡しても
こんなちっぽけ命で君が救われるなら
僕はなんにだってなれるさ

それでも僕は何もできやしなかった
ただそばで元気づけるだけで
ただひとつさえしてやることはみつからなかった
ただそばにいるだけしかなかった

また前のように羽ばたけるのはいつの日か
翼は飾りでしかなくなったのに
君はどうしてこんなにも無力な僕を許してくれるというのか
涙が止まらなくあふれて
僕は罪の形を一枚の紙に象った
暗い陰だけを残し僕の中だけで滅びゆく世界
君の傷みはきっとこんなものじゃないだろう
そして僕は君にできなかった事の全ての罪を背負ったまま
君が許してくれても自分を許せずに
生きていくのだろう
歩いていくのだろう
ずっと。

2007/07/08 (Sun)

[1240] 夜の灯りが集う夜
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夜の灯りが集う夜
いつも想う
誰も元には戻れはしないから
二度と返らぬ闇に消える時
僕はきっと見るだろう
今見てる灯りよりももっとまぶしい光を
闇すらかき消してしまうくらいのまだ見ない光を
今はまだ胸の奥に抱いたまま想い巡らせながら眠る
夜の灯りに揺られながら僕はもう言葉にならないほどの深い悲しみと途方もない昔から抱えてきた僕を苦しめてきた数限りない先々への不安を抱いて静かに目を閉じる また明日になれば明日を生きるならばきりもなく抱くことになると知りながらも眠るしかない何かを信じるように何かを知りたいかのように巡りくる明日を抱きしめるさ片付かない胸にしまえない何かがもしもこのまま際限なく増えていって僕を奈落の闇に突き落とし苦しめ続けるんだとしてもそれに耐えるくらいの自信はあるよ終わらない物語じゃなくこれは僕が生きてる物語は終わらせる物語だから…どちらにしろ前に進むほかにはそれ以外には光を見るすべは残されてないそんな世界に生きてるから生まれてきたことを悔やむしかないんだあきらめるしかないんだ…だけどそれはものすごいむなしいし悲しいことさ…無意味に終わりさらなる悲しみを心に生むとも知らずに限界を求め人は無意味に限りある時間の中をあがくように泳ぎ回り自分の存在を世の中に叫びなんてばかなんだろう必死の叫びさえも闇の中に悲しくしばらく響いただけであとは何事もなかったように鳴り止み静かになり消えるというのにはかない夢を人はなんともご苦労に追うもんだなあ
なんて想いながら静かに僕は眠る 夢の中へ僕もいつか世の中がイヤになって身をゆだねるかするかなあ。

2008/02/09 (Sat)
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