詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
始まりを告げるように鐘が響きわたる
終わるときもこんな風にあっけなく終わるかな
誰かを待つように
誰かを待つふりをして
駅のホーム
白い壁に寄りかかり俯き立っていた
何が正しくて
何が間違いなのか
何が利口で
何が馬鹿なのか
それさえも解っちゃいないのに
始まりも終わりも
何度だって廻る
季節も 時間も
全ては巡り行く
俯いていても
立ち止まってても
涙してたって
時間はかまうこともなく
ただ進む
ただ動く
過ぎ去ってく年月の中行き過ぎた誕生日の数だけ年老いながら
何かを知りながら
何かに怯えながら
何かを知ろうとしてる
理想を手にするために
繰り返すよ
飽きてしまうほど
あきれかえってしまうほど
僕は歩きまくる
誰もが走りまくる
僕は忙しい
誰もが忙しい
世界はいつも
回ってる
心臓はいつも
脈打ってる
血はいつでも
脳に行き渡ってる
いつでも
いつでも
どんな日でも
終わりが僕を迎えにくる
それまでは
去っては来て
また
去っては来る
電車を何度も眺めてた
行き交う人の群に混ざってみたり
次くる電車がどこ行きなのかを確かめたり
無意味に僕は過ごすよ
無意味でもいいさ
全てはどうせ
終わってくから
全てはどうせ
空っぽになるんだから
あの日見上げた空は
とても
とても青くきれいだった。
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難しい言葉はいらないよ
簡単でも気持ちがこもっていればいいのさ
下手に飾るよりも
繕うよりも
そのままの素直な気持ちがほしいのさ
four smile
笑っておくれよ
僕だけに
笑っておくれよ
four me
何度もそのきれいな声を聞かせてよ
僕だけに
聞かせてよ
そのままの君を受け入れるから
そのままの愛を受け取るからさ。
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僕はもう気がついてる
もう二度と今には戻れないってことを
明日になってそれを恋しく思っても
もう二度と戻れない昨日に未練残しても
かえれないんだ
だから僕達は今を大事に悔やまぬように精いっぱい生きる
夏の景色が遠ざかる
日が落ちるのもだんだんと早くなる
秋めく景色の中
僕は過ぎ去る夏を
通り過ぎる蝉の声を遠く聴いて
何もかも幻なら
今はきっとなかっただろう
何かしらの意味を持つから
僕達は此処にいて
幸せ感じてる
風を感じてる
振り返るとまだ夕焼けは夏の色
頬にあたる風もからっとしていた
ナツノオワリ
恋い焦がれて
何か思い悩んで
今も悩みきって
それでも
何かすがすがしい
そんな気持ち
抱きながら
今もこうして此処で生きてる
変わらない愛をそばに感じてる
ナツノオワリ。
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運命を越えて行こう
限界を越えて行こう
何もかも越えて行こう
誰も行ったことのない場所へ
君と行ってみたいな
まだ見ない未来の構図想い描きながら
幾つもの夜を越えて行こう
迷ったときは空でも眺めていよう
猫が鳴いて
星が流れ落ちて
月日も流れ去って
僕を大人にしていく
時間は知らんぷりしたまま
ただ季節を巡らしていく
美しく儚く始まり
そして終わって
まためまぐるしく始まる
繰り返す日々は
まるで夢のように
今日も僕の目を覚ます
始まる今日にあくびをして飼い猫におはようを言う
まるで当たり前のように僕は挨拶をする
おはよう
こんにちは
こんばんは
お休み
そして
また
おはよう
こんにちは…
繰り返す会話
そしてまた
猫が鳴いて
月日をさらって
潮は引き
また
潮は満ちる
そして僕はまたこの窓から星を眺める
願い事など祈りながら
猫の鳴き声を聴く。
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僕達は考え
そして悩む
様々な出来事に涙したりして
笑ったりもして
当たり前だと片づけないで
当たり前だと言い切らないで
当たり前はとても悲しいから
当たり前でもとても嬉しいから
今僕の頭の中で色々な考えが浮かんでる
ハテナマークも浮かんでる
謎ばかりの世界
理解不能な世界
僕を迷わせる
僕を考えさせる
いつも
いつも
思い悩ませる
時計は動く
時間は進む
寿命を確かにすり減らしながら
いろんな景色が流れ去っていくのを僕はただぼんやりと
眺めてる
見つめてる
何もできずに
何も言えずに
心閉ざしたまま
瞼開かせたまま
今日も僕達は
夢を見る
現実という夢を見る
この世で最も鮮やかでリアルな
現実という幻を見る
人間という囲いの中
運命という枠の中
言葉にならない
想いを空に叫ぶ
言葉にできない
想いを胸にしまう
うつむきながら
どうにもならない出来事に背を向け眠る
どうにもならないからと無理やり眠る。
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夢の中
夢の中には
眠ってる間には
痛みも 快楽すら
悲しみも 喜びもなく
ただ心地よく
ただ静かに
一時の朧気な景色を見せる 不規則に
でも朝起きたら
僕は昨日見た夢の内容を覚えてない
少しだって覚えてない
あまりにもぼんやりしていたから
わからないけど覚えてない
そして今日も僕の住むこの町には
人だかりがあふれ
言葉を
挨拶をそれぞれが交わしあう
移ろいながら
緩やかに景色は変わる
まったりとゆっくりと気ままに
知りすぎた情報を
間延びした理想を
頭の中で絶えず生まれ続けるろくでもない考えを
回り続けるこの地球で
今日もまた新しいページが増える
まだ真っ白な新しい僕だけの一日が始まる
生まれては消える
消えては生まれる
色々な 様々な
おぼつかない憶測
計り忘れた準備の良い計算
とけ込むのは
入り込むのは
楽で安全な
ハイテク化した
数値化した
機械だらけの電脳世界か
行きたいのは
行くためには
鉄の塊に乗っかって
コンクリの道を
決まった手順で規制で進む
いつも通りに
当たり前なんて言いきりながら
大人ぶって
何一つ変わらない
世界へ 未来へ
何一つ進まない
現在へ 過去から
理想と現実を照らし合わせて
夢と理想をごっちゃにしながら
色々な 様々なこと考えすぎて たまにへまする
起きて眠って
眠って起きて
繰り返す日常の中で腐る 錆びる 溺れる 燃える
骸骨になって
微生物に分解されて
粉になって
狭い壷に入れられて
悲しくて。
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命は儚いもの
一度散ってしまえばもう咲かない 永遠に
日常の中で
流れてく時間の中で当たり前にそれは起こる
知らないような国でも
そして当たり前のように町には人があふれ
言葉を交わしあう
人と人とが巡り会う
他愛もないささいな日々の中で
誰かと誰かが縁を結ぶ
そして
誰かと誰かが縁を切る
同じような顔をして
泣きながら
怒りながら
笑いながら
時間の波に乗って
揺られながら
生きて行く
何も知らないように
何も知らないふりをして
知っていても
知ってしまっても
忘れるように
忘れるように
頑張って
気を張って
街角のパン屋には客足が途絶えない
人も同じで永遠と同じ位長い時間のその中で交代交代に息づく
世界を その時代に華を添える
良くも悪くも
花を咲かせる
命の花を
散らしては
咲かせていく
どこの国でも
どこの街だって
小さな町でも
田舎のさびれた畑でも
命は息づく
それぞれの名前を付けられて
それぞれが意味を理解し
それぞれを演じていくよ
僕が僕であるために
それがそれであるために
命はまた巡り
意味を成しながら
儚くとも美しく
散ってはまた咲かせていく
巡り行く季節の中
生まれ行く
新しい命
散って行く
生ききった命
気高くも美しく
散っていく
散っていくよ。
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僕の瞳に映る
当たり前よ
何もかもを
当たり前と割り振らないで
たとえ世界が僕の中で砕け散っても
たとえ暗闇が僕の身体を飲み込んだとしても
空はいつだって
果てしなく高い場所にあり
夢もいつだって
届かないくらい見えないほどに遠い場所にある
何もかもが僕のことを誰のことも不安にさせるんだ
頭を抱えても
膝をすくめたって
何も見えないことはわかっている
わかっているんだ
あり得ない夢を見てた
あの日の僕
何もかもが努力しないでさ
叶うって愚かにも想ってた
現実に覆された勘違い
僕はふるえる肩を抱きしめて
涙した 夜に見上げた空に月が輝きを放って雲に隠れた
終わってしまえば
早かったと
進む前の僕は
あれほどおびえてたのに
勝手だよな
おかしいよな
でもね 少し
思い返して見ると
さびしいような切ないような儚いような
そんな青い気持ちになるよ
空のような青い色に心は染まって
僕は流れてく雲を静かに見送った
かるくやわらかく息をつきながら
僕は流れてく時を何も言わず感じてる
今も
明日も
ずっと感じてる。
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どうでもいい
そんなこと
どうでもいい
そんなこと
大切なのは
今を生きること
ただそれだけさ
限りがあるって
誰が決めたの
誰でも良いさ
偶然の上に生まれ落ちた僕らは
必然的に毎日を暮らして行く
いつも
いつだって
悲しんでる
喜んでる
順番こに
時々同時に
感じています
口ずさんだメロディ
いつかの僕が作った題名もない歌
言葉は弾む
何もない世界に響きわたる
何を考えていこうかいつも迷って
分かれ道
選択肢
僕は立ち止まる
いつも
いつも
決まりかねながら
何かにおびえ
何かに悲しみ
時々笑う
悲しくて笑う
ごまかすため笑う
この頃は嬉しいこともあまりなくて
笑えないんだ
素直に笑えることがないんだ
軽蔑してよ
冷たい目で見てよ
せめて僕の目を覚まさせてくれよ
疑いもない
見たこともない
神様よ
いるんだったら
存在なさってるなら
目を覚まさせてくれ
自惚れきった
この愚かな僕を
そして
瞳に映る景色が
ぼやけて
そして見えなくなるまで
真っ黒けに
真っ白けに
染まりきるまで
何もかも空っぽになるまで
せめてそれまでは
幸せ感じさせてよ
欲張るように
もっと
もっと
せめてそれがダメなら
愛だけでも
側にずっと置いてほしい
温もりという温かさを感じたいのです
愛の
愛の
温もりを肌で 心で
感じたいのです
今
瞳の中映る
夕暮れよりも
もっときれいな未来を君と歩んで行きたいから
こんなんじゃ
あまりにも悲しすぎるから。
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永遠なんてないのにね
どうして僕は求める
限りある時間のその中で
輝かせられるものはあまりにも少なくて
ただねこんな風に空を眺めて時間を追いかけて
忙しくしているだけで僕は生きて行ける
そしていつの日か死んでも行ける
望みもしないのに
摂理なんて
運命なんて
当たり前なんて言葉で片づけられて
どうにもならないことは誰もが知っている
石垣を歩く猫も
海を泳ぐ魚も
空を飛ぶ鳥達も
きっと言わないだけで言えないだけで知っている
永遠というあるはずもない望みを
限りという決まりきった終わりに
誰もが涙し
誰もが悲しむ
そして
気づけばそれが当たり前になって
ほらまた忘れそうになってて
また思い出して
それの繰り返し
命尽きるまで
目を閉じるその時まで
忙しく
慌ただしく
日々は流れて行く
時代は移り変わる
季節が何の言葉もなく僕をまた年老いさせる
永遠のない
限りある世界の中で
今日も忙しく
ただ忙しく動き回る
割り振られた仕事をこなしながら
その中で
何かを僕をつかみ
何かを手にするんだ
後悔などしないために
落ち込んでいかないように
たくさんある宝石の中からこれぞという未来をつかむんだ
必死で
誰もが血眼になって
今日も忙しくご苦労に動き回る
時々生き急いだりする
つまずいたり
立ち止まったり
あきらめたりする
間違えたりも
振り返ったりもするんだ
いつも
いつも
命という砂がぜんぶ落ちきるまで。