詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
何もかも欲しがった
手元にあれば満足だった
まるでガキみたいに
欲しいものを欲しいだけわがままに
だだをこねて欲しがった
涙した数だけ夜が過ぎていった
笑い転げた日の数だけ温まった
独りでこたつで暖まってるよりも
もっと暖かい温もりがすぐ側で
僕に微笑みかける
それだけで良いと思えた僕はもう立派な大人だった
正しいにしろ
間違ってたにしろ
僕はもう心も身体も全てが大人だった
気持ちさえ大人びて
妙に焦って
ロマンスなんて言葉をつぶやいたり
未来をはじめて本気で考えてみたりしていた
行き止まりの壁
引き返して
思い出すよりも早く季節は移り変わる
桜が咲いて
桜が散って
心にまた一つしわが増えて
また一つ大人に近づいて
悲しく
悲しくなって
むりやり笑ったら
なんだかむなしくなって
涙した
膝を抱えながら
どうにもならない
現実に悲しんでいた
身勝手でも
わがままでも
本当に悲しかったから
あの日の僕は
とても幼くて
今ももしかしたら
何も変わってないのかも
変わったって思いこんでいるだけなのかも oh Baby
今手元にあるのはあの日より忙しい日々とあわただしい暮らし
なにが僕を変えた
なにが変わったの
全ては解らないまま
答は見えないまま
僕は大人になってしまったよ
ランドセル背負ってた頃を懐かしく思い出してみたり
はめを外してふざけ合っていた学生だった頃
思い出して少しだけ
さびしくなって
恋しくなって
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狭い路地裏を歩きたくなって
あくびをしてる近所の猫の首筋をそっとなでて
抱きかかえながら
僕は行く
青い葉っぱのトンネル抜けて
青空のぞく
道を行く
猫は鳴く
可愛らしく鳴く
愚痴も言わずに
ただそこにいて
僕は泣く
わがままを言う
愚痴を言いまくる
邪魔者みたいに
皆に嫌われて
竹藪を抜けて
小高い丘の上
僕は見た 猫と見た
三毛と見た
どこまでも青い空
真っ白な雲
僕は見た 確かに見た
三毛と見た
空を飛ぶ夢を見た
君に逢える夢を見た
公園の木陰にある木製のベンチの上で
暑い夏の日
涼しい場所で
遠い春の夢を見た
猫が鳴く
なさけなく鳴く
僕は笑う
へらへら笑う
涼しい場所で
お気に入りの場所で
もう一度夢の中の君に逢いに
僕は行く
僕は眠る
顔を伏せて
僕は眠るよ。
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夢は遠くずっと遠く
散っていく花びらのように儚い今
現実が
僕のことを笑ってる
純粋をなげうって
暇さえあれば
いつだって昼寝 孤独さ隠すために
似合わないことして悪ぶってみたり
屋根の上で縁側でひなたぼっこ
暖かな春の陽射し
寒い冬の日の夜も
いつだって
僕の瞳には消えることのない不安と
どこまでも果てしなくある青い空が映っていた
いつもいつも
飛び出そう
春めく景色の中へ
少し痛い思いしても
あきらめないで
夏めく暑い日々
汗して涙して
それでも歩いていこう
青い桜が咲く頃
僕はまた新しい一歩を踏む
あの青すぎた春は
もう届かないくらいに遠く
それでもまだ胸には若さ満ち溢れて
君が側で笑って
梅雨の雨に濡れて
走ってく
涙袖で拭いながら
走ってく
夢という花が咲く場所へと
僕はずっと
止まらずに
涙しながら
傷つきながらも
走ってく 君と
走ってくよ
青い桜が咲く日をまた待つように
走ってくよ 暖かい陽に包まれて。
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お湯を注がれた
カップめんの閉じたふたの隙間から
湯気がもれて白く揺れている
ただそれを僕は眺めている
頬杖をつきながら
まだかまだかとじっと眺めている
日々が行儀よく一寸の乱れもなく流れてく
音さえもなく歯車は確実に回る
止まってるような
ゆっくりとした時間のその中で
時々焦って
時々立ち止まる
そして気づけば
当たり前のように
人を大人にして
忙しい毎日を 殺伐とした生活へ放り投げる ぶん投げる
窓の外の景色は
昼夜問わず
季節も問わず
変わることなく
退屈と憂うつが漂ってる
支配するのはたったその二つ
真っ白な服を着て
真っ白な世界へと
真っ白な夢の中で
真っ白な涙を流す
笑顔も
いたわりも
愛情さえ
この頃は真っ白いよ
いつかこんなんじゃ
全てが真っ白くなっちまうよ
他人事みたいに
周りの木々は延びて
きれいな花を咲かせて
その生きざまを世に知らしめる
とどろかせる
でも相変わらず
僕は真っ白で
眩しすぎてアンタを見れないよ
吐き気さえもよおして見れないよ
輝きすぎて
煌めきすぎて
羨ましすぎて
見れやしないよ
見たくないよ
認めたくないよ 僕は
空白な日々の中
真っ白く ただ青く
色を失って色あせて
ただ白く 真っ青に
変わるよ
変わってしまうよ
カップめんがのびるのも気にせずに
僕はボーッとしてた
一日中ボーッとしてた
あの青い春
あの若かった日
空白な僕の日々
かえらない幻
空白な僕の日々
いい加減だった
僕の日々
適当でも許された
僕の日々
空白な僕の日々。
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日が暮れたら
訳もなく少しさびしくなった
涙する自分の姿を想像しながら帰った道
忘れたように時は過ぎて
忘れるようにごまかして
僕は迷い子のようにさまよった
空が茜色に染まるから
余計に悲しくさせる
涙した後はいつもそうそのまま何時間もボーッとして
忘れたくなかったことも覚えてなくて
めんどくさいから思い出さずに忘れたままで
僕はそうやって忘れてく 何もかも
そして空っぽになる
いつか空っぽになる
真っ白な日々の中で
何かを忘れている
何かを覚えている
余計な何かを
大事な何かを
僕は有り余るほどに手に握ってて
意味もないのに大事そうに握ってて
白紙のページ
全て真っ白
いつかの雪のように
いつかの友の顔のように
真っ白に
真っ白に
世界は進んでいく
非科学的に
非科学的に
理屈を裏返していく
何もかも全て残らず
空を 海を 大地を
僕を
青いまま
青すぎるまま
心だけを真っ白に
真っ白な記憶を 思い出を抱えて
僕は真っ白く 真っ白くなってく
世界は面白く 面白くなってく
ただそれを土の中で
骨になって
真っ白な骨になって
僕はきっと
水蒸気になって
目に見えない水蒸気になって
羨ましそうに
漂うだけ
真っ白な雲のように
真っ白な雪のように
降るように
降られるように
真っ白く 自由に
ただ
真っ白 自由に
漂うだけ。
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桃色に染まった坂道を君と歩く
暖かな春の陽射しを浴びながら
思えばそう暑い夏も寒い冬も同じように君と歩いてたっけ
立ち止まって
振り返って
ちょっと休憩なんてだらしなく息を切らして
きれいだねなんて柄にもなく言う僕
君はずっと笑っていた
僕のつまらない話を楽しそうに聞いてくれた
少しだけはにかみながら
頬を赤く染めて
窓の外から見える青空はとても広くて
どこまでも続いてる
坂道のいちばん上にのぼっても
つかめない白い雲
その中でただ君だけが僕のふれられる夢
始まりの季節が
今年も静かにやってきて
忙しくあわただしく季節をつれて
吹き込む風は甘いによい
うたた寝してる僕
目覚めたらいつの間にかタオルがかけられてて
とても暖かな気分になる
やさしい気持ちになれる
君はなにも言わずにただ笑って
幸せそうに笑って
何気ない気遣いとやさしさを僕にくれる
いつも
いつでも
どこにいても
夢のような楽しい毎日を 時間をくれる
暖かな春風のように心地よく この胸に感じてる
君の言葉の一つ一つを
君の仕草の一つ一つを
僕は見逃すことなく眺めてる
いつも
いつでも
どんな時でも
この先ずっと
感じていたい
君を 君の姿を 存在を
この胸でいつまでも
春が遠くなっても
この胸でいつまでも。
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僕は戦ってる
いつもいつでも
君の側で戦ってる
悲しみにも背を向けず
朝も昼も夜も
どんな時でも
傷つきながらも
笑ってられる
君がいるから
寒くても愛があたためてくれるから
年中あったかいよ
僕は挑んでく
明日も明後日も
僕は逃げ出さずに立ち向かう
時々泣き言を言いつつも
春も夏も秋も
どんな季節でも
涙しながらも
決して諦めない
僕には君がいるから
どんなに疲れてても何度だって立ち上がって
頑張れるさ
全ては君のために
追いかけてきた時間を
追い抜こうとした夢を
今又僕は取り戻すために奪い返すために
追い抜かれた夢を
突き放された時間を今又僕はつかまえるよ泣き言は胸にしまって
今までは全て僕だけのためだったことも
これからは全て君のために頑張るのさ
大好きな君に
感謝する代わりに
巧いこと言えない代わりに
僕は君のために
できることをしよう
精いっぱい
目いっぱい
できることをしよう
それが
僕の限りなき挑戦
愛との約束
自分との約束
二人の限りなき死闘
傷つきながらも
見守りながらも
側にいて 笑って
くれる君を想い
僕は今日も戦いに行く
僕は明日も戦いに行く
終わらない挑戦
終わらない死闘
ずっと
ずっと
いつまでも
僕は君のために
戦い続ける
戦い続けるよ。
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甘い目覚めに揺り起こされて
心地よく風が頬をなでる朝
心を空っぽにして
見上げた空
何処までも青く続いてる
不思議と不安は胸になかった
ほんの少しの悲しい想像で泣けてきたりする
あるはずもない空想で口だけの夢を語っていた
傷つかないように
傷つけないように
いつも無難で平坦な道ばかりを選んでいた
何処までも青く続く空のような
まだ幼い僕は
何かに不安がり
逃げることで何もかもが許されると想ってた
そのくせいつも
僕は温かさと優しさに頼ってばかりだった
僕が君を想う
君が僕を想う
そんな風にいつでも二人
心からつながっていられたら 幸せだよね
ケンカしたりして
心が離れてもすぐ仲直りできたら もっと幸せさ
だから僕は今すごく幸せさ
そう言ってても
何でだか涙がでるのはどうしてだろう
笑ってても
君に抱きしめられても
悲しいよ
僕は今本当に悲しいよ
すごくすごく悲しいよ
理由があるはずなのに思い出せない
今はもう何もかも真っ白で考えられない
たった一つの言葉が君の元に届いたら
飾らない言葉で
素直に伝えたい
悲しみに染まりきった今日も
喜びに溺れきってしまう明日も
僕はいつもいつでも
君に想われ
僕も想える
そんな風に乗り越えて行けたら
笑ってられる
いつまでも
幸せでいられる
そんな気がする
だから
僕は悲しくてもつらくても
泣き崩れる夜も
いつも側に君を感じて
いつも心に君を感じていたい
だから
僕は君を想う
だから
君も僕を想う
ずっと
ずっと
この先ずっと
二人は互いを想い続ける
ずっと
ずっと
二人は変わらず愛し続ける
想いを胸に抱きながら いつもいつでもいつまでも。
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泣いてしまうよ
いつもいつだって
悲しいことがあれば
すぐに泣いてしまうよ
今確かに希望は胸にあって
けれどまた不安は僕を絶望させる
窓の外には相変わらずに青空がのぞき
いつかの僕が見たときの青色よりも
少し淡い色をして
今瞳に映る
流れる雲が白くゆっくりと時間を進ませ
ほら気づいてみれば
空は夕焼け茜色
五時のチャイムがなんだかしんみりさせるよ
心の奥の脈打つものをかすかふるわせる
僕の声は散っていく
君に伝えた好きですの言葉も
当たり前に散っていった
後には何も残さずに
ただ切なさだけを風に変えて
時間は無神経に流れる
止まることなく
止まってくれることもなく
君の後ろ姿が涙でぼやけてにじんで
あぁ
初めての恋は
実らないのかな
散りゆく声は溜息となって
また空気に混ざって消えていく
気持ちはこんなにも溢れているというのに
伝わらずに
僕の初恋はあっけなく静かに散っていく
風にあおられて枝から落ちる葉のように
儚く切なく
初めての恋は音さえなく散っていった
ただ泣いて泣いて泣いて
瞼を腫らして
万華鏡からのぞいた世界
景色は変わりゆく
好きな人も
身のまわりの生活さえも
気持ちさえ変えてゆくよ
美しくも 儚くて
甘酸っぱい初恋の味
僕を吸い込んで
ゆっくりと吐き出す
少しだけ大人びた今
少しだけ思い出してみる
少しだけ瞳が潤んでた
あの日の僕の声
あの日の君の声
胸の奥で 耳の奥で
まだ残ってる
実らぬ恋のほろ苦さだけが残ってる
それでも懐かしく懐かしく思い出せる
それはきっと僕にとって意味のある思い出だったから
きっと今でも懐かしく思い出せる
あの日と変わらない想いと気持ちで
大人になってもこうして思い出せる。
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いつも側で
君は笑ってる
悲しくても
君は笑ってる
雨の日も晴れの日も
僕を気遣って
自分のことよりもまず先に僕を気遣ってくれる
僕に心配をかけまいとする
君のやさしい心配り
けれど君の笑顔は
いつも見る度見る度悲しくなるよ
僕には涙も弱いとこも見せてほしい
けれど君はいつも笑顔のままで
だから悲しくなるよ
余計に
なんだか悲しくなるよ
ほら涙してもいいんだよ
悲しかったら涙して
僕にすがってきてもいいんだよ
この頼りない背中
それでも精いっぱい慰めるから
慰めたいから
もう君のそんな作られた笑顔見たくないから
お願いだよ
涙見せて
弱い君を見せて
悲しいよって言っておくれよ
この僕に
そしたら抱きしめてあげよう
ぎゅっと目いっぱい
抱きしめてあげたいよ
いつも側で
君が僕を見守っているように
僕にも君を見守らせてください
お互いに弱いとこ見せ合って 慰め合って
不器用でも
下手くそでも
愛し合っていこう
そしたら
こんな雨の日だって
少しは暖かいよ
すぐ側で君の温もりがあたためてくれるから
だからほら涙してよ
だからほら飛び込んでおいでよ
抱きしめてあげるから
言葉にするよりも早く抱きしめたいから
この胸に飛び込んできてください。