詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
愛した数じゃなく
抱いた数じゃなく
大切なのは
限られた二人の時間の中で
どれだけ
愛の尊さを 大事さを
ともに傷つきながらも
痛みを素晴らしさを知ってこられたか
それだけさ
君と交わす言葉
その一つ一つにどれだけの想いを込めたの
君と過ごす日々
その中で何を知ったんだ 学んだんだ
涙を 笑顔を 痛みを
ただ無意味に 無意識に感じたんだろうか
僕は今 君と今
見つめ合って
考えてる
考えてる
限られた時間のその中で
切ない夜も
独りのさみしさに怯えきった日だって
想いは僕と共にいつもこの胸の中ある
君を想う
僕が君を想う
君が僕を想う
それだけなのに
なんて素晴らしいのでしょうか
なんて嬉しいのでしょうか
理由もなく
抱きしめたくなるのさ
切ない夜は尚更
淋しい日は君が側にいてほしいのさ
いつも
いつも
いつでも
想いは君を求めてる
傷つけ合う時も
いがみ合う時も
想いはいつもここにある
この胸の中
悲しみの通り雨去った後も
晴れ渡った青空の下でも
眠りに着く夜もきっと
想いは消えずに
この胸の中 ある
あるのさ
君への
君への
君への想いが溢れてしまうほど ある
あるのさ
そして
今日も 今この時も
君を想う。
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眠りに着く前に
そっと
涙する 君は今
独りぼっち
世界に 地球に
置き去りにされた
だから
独りぼっち
だから
夢の中へ安らぎを探しに行くのです
不安と期待
いつでもそれらは胸にあって
それでも 君は今
夢の扉を
そして
明日の扉を
開いていくのです
ずっと
ずっと
これから先も
ずっと
ずっと
繰り返すのです
僕も君も。
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どんよりとした空模様
不安が襲う
吹き込む風はつめたく頬を冷やす
疲れたように鞄を抱えうなだれる
背中を丸めて眠り込む僕
窓の外
過ぎ去る景色
遠く揺れるネオン
雨が窓に降りかかる
音もなく静かに
黙り込んだ車内
人々は夢の中で
ただ時折アナウンスが聞こえるくらい
やがて
誰もがそれぞれの居場所へと帰っていく
疲れた顔をして
黙り込みながらただ家路を行く
遠く点滅する信号機
渡りそびれた学生
再び走り出す電車
聞こえたのは低い声
『次は、終点…終点……』
遠ざかるアナウンス
誰かが忘れた傘
悲しく立て掛けられてある
開いたドア
振り返ると
やがて
閉じていく
再び走り出す電車
人々はおりて
無人になる電車
車庫へと向かい
雨粒を弾きながら
走り出す電車
見送る僕は
いつの間にか
独り取り残されて
重い足取り
改札口へ通じる階段をゆっくりのぼる。
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悲しい出来事に涙してる君
まるで幼い子供のように声を荒らげながら
気づけずにいたことや
言いそびれた言葉を
今は胸にしまって
悲しい背中を撫でてあげよう
そっと抱きしめて
君の傷みをわかってあげたい
やさしく微笑みかけて
すべてを許した
君への感謝と
愚かな僕だった
君への償いを
oh my darling
oh my little girl
忘れかけた 夢のつづきをもう一度
目の前の君と 愛のつづきもう一度
oh my honey
I love you
oh my love you
いつまでも
ずっと
変わらない気持ち
抱いたままで
いつの頃までも
ずっと
愛し合おう
oh my honey
oh my darling
永遠の恋人よ
愛しき恋人よ
やさしく
暖かく
時にはわがままに
時には甘えてもいい
oh my brother
兄弟姉妹のように
そこには一切の隔たりもなく
oh my darling
oh my honey
oh my oh my
little girl
little boy
少年のように
少女のように
無邪気なままで
愛し合おう
ずっと
ずっと
いつまでも
やさしく微笑みかけながら。
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傷ついた君の心をそっとやさしく癒したいよ
ひどく冷えきった君のからだを温めてあげたいよ
いつもいつでも
側にいながら
寄り添うだけの僕を君は許してくれると言った
ああ
ありがとう
そして
愛しているよ
誰より 何より
愛しているよ。
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まだ見ない明日の景色
誰も知ることのできない
明日になってみない限りわからない
明日起こる出来事
まだ出逢ったことのない何かが
僕を待っている
そんな気がして
僕はドキドキしてる
いつだって
退屈な今日だって
僕は明日を楽しみにしながら
僕は眠るんだ
今日という
不出来な景色の中で
夢見ながら
明日という
まだ見ない景色の中へ。
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理想を 追いかけ
妄想に溺れて
理想を 夢を 見失う
悲しみに落ち込んで
沈む先の 暗闇
誰にも わからないさ
誰にも 理解できないさ
空はこんなにも
青いというのに
それとは反して
この胸には
いつだって
どんよりとした不安
いつも
いつも
いつも
どんよりとした不安
消えない不安
安らぎにしがみついて
僕は涙を流しながら
夢を見る
夢を 夢を見る
悲しい 悲しい夢を見る
長い長い夢を見る。
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不安になるよ
冷たく
冷たく
雨が降っているから
街に傘の花が咲き乱れて
汚らしく
汚らしく
空をよごすよ
僕も一輪
傘を開かせて
黒い黒い
傘を開かせて
不安げに空を見上げながら
手を差し出して
手のひらでその冷たさを 感触を
確かめながら
僕は雨に濡れながら
そっと
目をつむるよ
独りの夜に。
詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
人はいつだって
何よりも他人に勝った美しさを求めている
誰よりも
何よりも
美しくいたいと
人は願い続けるもの
それはいつだって
外見で表面上の願いだ
内面的なものじゃない
きっと
心を犠牲にして
腐らせても
人はそれと引き換えに美しさを欲するだろう
そして
あるはずもない美しさに願いを捧げる
いつでも
何処にいても
どんなときでも
人は醜さを嫌うもの
それはそう
外面的な外面だけの美しさを基準にして
美しく
美しく
美しくいたいと
誰よりも
誰よりも
美しくありたいと
君は何度も何度も呟きながら
狂ったように連呼する
きっと それは
日に日に老いていく自分を鏡に映すたび
想いを増していくことだろう
そして
君は知っている
老いていく者は誰でも知っている
だから人は悲しむんだ
だから人は涙するんだ
束の間の美しさを
限りある美しさを
保てない
永遠のないことを
知っているすぎるから
だから女である君は
狂い若さを羨むんだ
年老いた女の君は
戻らない若さを
嫉妬し
羨み
そして
嘆くんだ
永遠なんかよりも
尊く儚い
限りある時間の中で。