詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
悲しみの海の中
僕は落ち込んで
沈んでいくよ
冷たく暗い海の底
僕は漂いながら
届かぬ想いを抱いたまま
何処までも
沈んでいくよ
宇宙の果ての果てまでも
地底の底の底までも
僕は
沈んでいくよ
永遠の中へ
静かに
僕は
沈んでいくよ。
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起きたり眠ったり
繰り返す平凡
浮いたり沈んだり
想いも繰り返す
幾つの言葉が僕の中に残ってる?
どんな言葉なら君は振り返ってくれる?
時々諦めてしまいそうになる
時々ひどく不安になるときがある
それはきっといつも
気づかないだけでいつもいつでも
僕は不安で不安で仕方ないんだろう
だから僕は繰り返す
明日のその先にある真実が知りたくて
だから僕は不安になるし怯えもする
それを知ることはとてもこわいのだから
時々僕は白で
時々僕は黒だ
いつでも僕が踏み出す先には不安があって
周りの景色なんて見えやしない
だから僕は昨日の夢の内容さえ覚えちゃいない
だから君も僕がいたことさえ忘れてたんだろう
降り止まない雨は
余計なものまで押し流す
白と黒の日々の中で
なにかを忘れ
どれだけそれが大事だったのか
それさえ忘れ
もう何もかも忘れ
僕はいつか空っぽになる
完全に白になる
完全に黒になる
いつか
いつか
いつか
僕はすべてを
自分のすべてを
見失う
見失う
見失う。
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分かり合えない日には
僕から先に目を閉じよう
分かり合えた日には
素直に笑顔で喜べばいい
つまらないルールに囲まれて
身動きできないあなたを連れ出して
夜を飛び出して
楽園に連れていってあげたいよ
寝不足になっても
遅刻になっても
僕は君を連れていってあげたいよ
自由という名の空の下へ
嗚呼(ああ)
やがて
夜明けが訪れるその前に。
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思い出の色は懐かしい恋の始まりのような薄紅色
遠い過去に置いてきたもの
果たせなかった夢も
数え切れないほど
この胸の中の片隅にある
終わりに怯え
奇跡を待っていた
あるはずもない偶然に身を委ねながら
夕空の向こう
沈んでく夕陽
あの娘は今何してるんだろう
居場所さえ知らないままで
独りぼっちの淋しい夢物語
薄汚れたアルバムの中に閉じこめられた
もう二度と戻らない時間
霞んでいく景色
目を閉じて眠り
また目覚める僕は
いつか永遠という時間に閉じこめられて
そればかり考えてしまう僕は
他人から見れば
哀れな人
自分でも思うよ
でも それでも
涙ぐらい流させてくれよ
悲しいからさ
切ないからさ
淋しいからさ
悔しいからさ……
願わくば
日暮れまで
こうしていたい
どうしようもない程に悲しいのだから
どうしようもないから切ないのだから
淋しくも儚くもなるのだから
せめて
日暮れまで
わがまま聞いてくれよ
目を閉じ
膝抱えて
俯いて このまま
ひとりにさせてくれよ
僕は…僕は…、
追いつかなかったんだからね。
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解ってくれよ…
親も、先生も、兄弟も
理屈ばかりで
僕のことなんてそっちのけ
解ってくれるのは
誰も居やしない
なぁ、
僕しか解らない純粋よ
どうしたらドキドキが収まるんだい?
繰り返す問いかけは
静かな夜に悲しく響いて
この胸のいちばん奥をわなわな震わした
思い出してみたら
尚更悲しくなるのよ
いつか終わってしまうまでに逢えるかな
愛しの君に逢えるかな
月が暗い夜空にぷかぷか浮かんでいるよ
温かいココアもすぐに冷めてしまう位さ
どうして僕らは
恋なんてするんだろう 不思議だな
どうして君だけを
好きになってるのかな 解らないよ
君の横顔が頭にこびり付いて
忘れられないんだ
きっと
いつまでも 永遠に
僕は 君の存在を
忘れられない
言葉にできないままの初恋よ
遠い記憶の中で僕をいつまでも苦しめて
悩まし続けるよ 初恋は。
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今日もいつものように陽が昇り
気づいたら陽が沈んで空が茜色
僕は淋しくなる
不意に不安になる
どうすればいいのか
それすら思い付かずに
踏み出せる勇気も湧いてはこなくて
いつもいつも
言い訳ばかりして
逃げているだけの僕
言おうか言うまいか
心の中交差する想い
断られるのがこわいんだ
とてつもなくこわいんだ
でも言わなくちゃ
きっと後悔するよな
恋すれば切なくて
沈んでく夕陽があまりにもきれいすぎて
思い出すそのたび
胸を焦がす
歳を重ねるたび
大人になっていくたび
想いは募るばかりで
涙ばかりがあふれて
悲しくて
悲しくて
仕方がないのです
とても 今
苦しいのです
こんな想い
初めて抱くよ
とても
とても
君が恋しいから
僕は
いつも独りで涙してる
君と出逢わせた
運命の悪戯に憎しみさえ抱いても
仕方がないのです
苛立ちばかりが
溜息になって
いつも
受話器握りしめ
躊躇いながら
唇をかむんです
恋しいよ
切ないよ
悲しいよ
やり場のない想い抱えたまま
眠りにはつきたくないのです
あぁ(溜息)。
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引いては満ちる
波のように
僕らは時々
離れたり
くっついたり
波のように
風が髪をやさしく巻き上げる
少し潮の香りを含んで
二人の足跡をそっとさらっていく
後にはただ平らな砂浜が残ってるだけだ。
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長い間ずっと夢見てた恋の始まりを告げる足音
頬に暖かく風が吹く頃
桜のつぼみが芽吹き始める季節
もう一度この場所で懐かしく思い出そうよ
木漏れ日の咲く坂道を歩きながら
出逢った頃に戻ってみよう
oh my darling(君と)
瞳の中に映るまだ見ない明日
ふれることさえできない
過ぎゆく季節の中
幾つもの数え切れない悲しみ越えて
どんな真っ暗闇の中にいても
君だけが僕の光だった
淋しい夜だって
涙する今日にだって
きっと君がいたから
僕は頑張れたんだと思う
oh 瞼をそっと閉じて
見えた先にある暗闇におびえた頃
oh 忘れかけた夢の続き
何が大切で何をすべきかに気づいた今
僕らはまたこの場所で
はぐれかけた愛をつなぎ合わせる
for sweet memory
oh my littlegirl
あの日胸に芽生えた
熱き想い
もう一度この胸にたぎらせて
もう二度と戻れないのならば
君と終わりまで
prologue two epilogue
肩寄せ合って行こう
愛はそのままで
手握りしめて行こう
終わらない夢抱きしめて
何処までも
歩いてこう
木漏れ日の咲く坂道を歩いて行こう。
詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
心の奥潜めた想い
瞼を閉じた先にある暗闇
淡く甘い色で染めて
僕の心を隙間もなく染めて
張り裂けそうな傷み
見覚えのある記憶
夢の中でさまよっているのは
夢見ることを忘れてしまった哀れな天使か
黒く塗りつぶされた空の色に似た心
忘れ去られてしまった廃屋の夢
目覚めてみれば
そこは現実
見上げた先に映るのは雨降りの世界
日記のページは全部インクで黒く塗りつぶされて
振り返ってもそこにあるのは
儚き悪夢の後
雨上がりの空
地を這う鳥
暗い部屋に独り
うなされながら
起き上がった
吹き込む風はかすかに潮の香りを含んで
花瓶に生けた花を揺らしている
ただゆらゆらと
消えぬ不安の中で揺らしている
叶わぬ夢を胸に抱きながら
今夜も眠りの中へ
いつか
覚めぬ眠りの中へ。