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甘味亭 真朱麻呂の部屋  〜 新着順表示 〜


[946] 花開く時
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


流れる時の速さに戸惑いを隠せずに
涙を流さない日はなかったあの頃
何もかもが新しすぎて
何もかもが不安ばかりで
ロクに前なんか見てなかった気がする
だからいつも傷ついてばかりで
夢が散っても仕方がないと片付けた

ほんの少しの希望と
ほんの少しの期待を抱え込んで
そして手放して
また
抱え込んで
繰り返す日々
そして今もまた一つ二つと
迷いは増えていく
不安は募っていく
夢のつぼみが花開くのを期待して
じっと春を待ち望んでる。

2007/04/15 (Sun)

[945] 月夜
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


ぷかぷかと泳いでいく
月が一つ
暗い海の中を泳いでいく
どこまで泳ぐの?
きっとそんなこと聞いたって
あんなに遠くにいるんだもの
答えてくれるわけもなく
届いてくれるわけもなく
ただ月は自由に
暗い海の中を漂うだけ

静寂と安らぎ
心地よい夜風
悩みなき今
時間は待ってはくれないけれど
この夜ばかりは永遠にも感じれた。

2007/04/14 (Sat)

[944] tomorrow
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]

未来へと歩く僕を
つなぎ止めて
立ち止まらせて
そんな無理な願い
わかっていながら
それでも望んでしまう
不安からか…
怯えてんのか…
僕はふるえる体を必死に抑える
新しいことに
新しいことへ
そして僕はやがて消え去る運命

never to tomorrow
永遠なんてない世界
no never no dream
永遠もなく夢もなく

僕は朽ち果て消えていく
no thank you no smile
慰めなんかいらないよ
笑顔なんか見せるかよ

never to answer
永遠に出ぬ答を
never to exploration
永遠に探し続ける

dream to real realto dream
現実と夢を行き来しながら
僕らは一分一秒戻らぬ日々を生きていく
明日も明後日も
その先も
十歩先の未来へ
百歩先の未来へ
歩いていくんだ
いつもいつでも
歩いていくんだ
この胸のメーターがゼロになるまで
死という壁が僕を押し潰すまで。

2007/04/14 (Sat)

[943] 春風
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


桜咲く景色の中に
見つけた光
それは想い出
忘れかけていた
時の流れがそうさせた
でも
桜は伝えてる
思い出せよと教えてくれる
こうして大人になった今でも
物思いに涙をこぼしたりしてる

まるでそれは
春風のように
暖かく僕を包み込んで返らぬ思い出へと連れて行く
目を閉じれば
今も鮮やかに思い出せる

大人になった僕はそんな思い出に守られて
今日も生きている
明日も明後日も
僕はきっと生きている
そして毎年
暖かな春の景色の中思い出す
僕はきっと思い出せる。

2007/04/14 (Sat)

[942] 思い出を探しに
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


電車をいくつか乗り継いで
バスに乗っかって揺られながら
そして三つ目の停車場で下りる
そこは昔僕が住んでいた故郷
朧気な記憶だけを頼りにさまよう
見覚えのある景色がいくつか見える
あの頃よりも少し高くなった背丈とやせた頬
キョロキョロしながら懐かしそうにあの頃を想い返す
変わったのはこの町も同じで
少し胸がきゅんとするほど
面影のある建物や店が軒を連ねる
一つ一つ思い出しては頷きながら次の場所へ次の場所へと歩いていく

あの頃僕が見てたのは
不安ばかりで
今もそう変わってない
けれど変わらないものが一つくらいあった方がいいと思う
すべてが変わってしまうのは
きっと想像するより遥かに悲しいから…

思い出は今もこの胸の中消えず残ってる
今も瞼を閉じればまるで昨日のように鮮やかな日々を映し出す

気づけば
ほらまた泣いてたよ
沈みゆく夕陽を背にして涙を流す
もう返れない日々を名残惜しむように
そして
一歩一歩未来へと進む時の儚さを痛いほどに感じたんだ

あの頃夢に描いた未来は掴めなかった
けれど
きっと僕なりの未来は掴めたと思う
あの頃の迷いや悩みは無駄じゃなく
きっと意味のあるものだったと今なら
自信を持って言えるんだ
それほど僕は大人になったんだ
でも
いつになろうとこの胸にある思い出は
忘れないよ
忘れるもんか
帰りの電車の中
少しうつらうつらしながら僕は涙をのんだ。

2007/04/14 (Sat)

[941] ある人との共作(\)
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


『雨宿り』

突然の豪雨に見舞われた私
古い茅葺き屋根
雨音滴る
静かで良いよ
涙も流してくれるから
泣いても良いよ
抱きしめてあげるから
雨宿り
風を避けて
雨を避けて

気持ち揺らめく

突然の別れ話に見舞われた私
つぶれたパン屋の窓
雨粒弾く
嘘で良いよ
涙が止まらない
泣いても良い?
泣いてくるから
サヨナラ

雨宿り
雨を避けて
風を避けて

気持ち欠けゆく。

2007/04/14 (Sat)

[940] 寝過ごした
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あ、
寝過ごした…

2007/04/14 (Sat)

[939] 俺ライフ
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


人間誰もが忙しい
悩みを抱えてない奴なんていやしない
人間誰もが卑しい
下心を持たない奴なんて存在しない

いつだって忙しい
めまぐるしい日々が続くのだ
子供みたいに遊んでらんない
大人の俺は忙しい
慌ただしい毎日に腰を下ろす暇もない

けれど退屈しなくて
けれど忙しすぎて
イライラばかりが
グチらせる
だけど今俺
金ピカに輝いてます
だけど今俺
自分を持ててます。

2007/04/14 (Sat)

[938] さいなら
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


真新しいシャツの袖に手を通して
いつもよりも早めに出たそんな朝
道行く人に挨拶を
それがたとえ犬猫でも同じ様に挨拶を
礼儀正しく慎ましく
そんな人に見られたいわけじゃないけど
僕は挨拶をする
何故か挨拶をする
昇る太陽にも
ゴミ袋を漁るカラスにだって
ちょっと嫌みなお隣さんにも
僕は挨拶をする
習慣的な挨拶をする
少しでも一日が気持ちのいいものでありますように…
そう願いながら
僕は挨拶をする
必然的に挨拶をする
そして二度と会うこともない
今日にまずおはよう
そして日が暮れて空が茜色に染まる頃
僕は呟くさいなら。

2007/04/14 (Sat)

[936] ただ風のように
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]

ただ風のように
鳥のように自由に
生きれたならば
どんなに気持ちいいだろう
忙しい日々にもまれる毎日
疲労感と焦燥感を背負いながら
色んな責任を背負いながら生きてる
そんなものから
遠のきたい
けれど
遠のけられない

深く深く息を吸い込めば
少しは楽になるだろう
けれどまた疲れは直に溜まってしまう
不安なことはまだまだ沢山あるしなあ
でも
僕は生きてる

ほんの少しの幸せと
ほんのわずかな夢を見て
今日も残業
でも頑張らなくちゃ
子供達の笑顔を
愛する貴女を
守りたいから
ただそれだけの為に
僕は人生の殆どを労働で費やすよ
でも
ただそれだけのことなのに
あなた達の幸せそうな表情を 寝顔を
見ると
僕はどうしようもなく満ち足りた気分になるんだ
だから僕はきっと
あなた達のパパなんだな
だからあなた達は
僕の宝なんだな。

2007/04/14 (Sat)
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