詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
肌を突き刺す冷たい空気にカラダ震わせ
夜空に浮かぶあの月を
一握りの光の砂を握りしめたら
歩いていこう
委ねよう
ぜんぶ ぜんぶ
貴女に捧げよう
僕のこの愛を
愛する
貴女に捧げよう
嘘と真実
鏡に映る
歪んだ自分
歪んだ心
まるで逆さまのコウモリ
嘘をつくことで強さを装って
弱さを隠すために嘘でまた塗りつぶして
偽りの強さで
孤独な自分を消し去ろうとする
それでも鏡にはいつも
心の片隅消えずに映る
黒ずんだ孤独の影
涙に濡れた瞳
空高く浮かぶ
真実の光
眩しすぎて届かない理想と夢
僕の瞳は汚れきってしまって
見えはしない
それでも眩しさにたえて見ようとする
優しさを道具に
友を盾に
光をつかもうとする
明日をつなぐため信じた友も愛すらも継ぎ接ぎにして
闇に全て葬るんだ
光を 光をつかむために
漆黒の闇
虚ろに輝く明日という一歩先の未来
閉じた瞳 眠らば見える 開いたときに見える明日という未来
繰り返し繰り返し
続く日々の満ち引き
夢と現実
繰り返し繰り返し
行き来する毎日の定められた始まりと終わり
そうしてまた始まり
いつか終焉
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嗚呼(ああ)
旅人よ どこへ向かうのか
愛も恋も知らないというのに
なにを力に明日を目指すのか
嗚呼(ああ)
孤独を その背に抱え込んで
街から街へと居場所を探す
そんな貴方の瞳にはいつだって孤独が離れない
憎み憎まれ
愛し愛され
気が付けばそこは
がらんどう
夢の終わる場所
旅の終わる場所
がらんどう。
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僕はまるで機械のように毎日を過ごす
同じことを繰り返すだけの退屈な日々を
色味のない瞳で
はたしてこんなんで良いのかと今さらながら振り返っても
ただそこには
積み重なった現実が振り返る僕をジャマをして引き戻すだけ
またいつもの退屈な日々へと
これじゃまるで生きてる心地がしないよ
やりたいことも叶わないまま
面倒くさがってここまで歩いてきたから
自分を責めるのが当たり前なんだろうけど
責めれば責めるほど
思考回路が熱を帯びてきて
ぶっ壊れてしまいそうで
見かけ倒しの
僕は悲しいmachine
まるで人造人間のように
ただ心臓だけが脈打ってるだけ
忙しい日々に汗と時間を費やして
こんな風にいつか
終わりを迎えるんだろうか…?
そんなこと考えたら
なんだか涙が止まらなく溢れてきたよ。
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『好きだよ』
ただそれだけで良いなら
ウソでも言える
『嫌いだよ』
ただそれだけで
心が張り裂けそうにイタくなる
分かり合いたいなら
友達でもかまわないはず
どうしてアナタは
僕じゃないとダメなのか
行ったり来たりの二人の思い
君の優しさにうっとうしささえ覚えて
僕はいつも冷たくあたってしまうけど
本当はそんなつもりじゃないのに
素直になれずに
今日も君を泣かせてしまう
できるものなら
君をこのまま食べてしまいたいよ
そんな身勝手な思い
抱えたまま
だんだん君の心の傷は増えるだけ
僕の素直になれない心のせいで
君は傷だらけの天使さ
songfouryou
この気持ち
たった一つの歌に込めて
songfourme
僕自信に
まず勇気を与えなければ
天使の羽は痛々しいほどにボロボロで
抱きかかえる間もなく
還らぬ人になった
これがきっと僕に与えられた罰で
これがきっと僕が一生に一度の恋だったんだ
もう戻らない君をこんなにした
僕に下された判決なのだろう。
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悲しくて悲しくて涙を目一杯
流したそんなとき
アナタの優しさにふれてまた涙
そして今日もまた涙
ボロボロ流れ出る
この涙は海の水のように塩辛い味
抱きしめられて抱きしめられて
君の優しさはだんだんと熱を帯びてくる
涙は流しても流しても
なくなることはなく
また悲しみにふれれば流れてくる
優しさにふれれば流れてくる
その涙は きっと
いつの日か優しさに変わるのよ
そして誰かを守ったり愛したり
そんなとき役立つのよ
あなたは笑いながら
涙する僕の背中を撫でながら
そうつぶやいた
何度も 何度も。
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らしさって何なのか
僕は今までずっと考えていたよ
君も僕もらしさってものがあるらしい
それぞれ誰にでもそんなものがあるらしい
自分の信じるままに生きていても
時には失敗したり転んだりするさ
落ち込んで目いっぱいブルーになって
たまにはそんな時も大切さと
君はまるで人事のように笑って言う
だけどそんな君は憎めない人
何気ない優しさで
気づかれないように
僕のこと励ましてくれたこと
僕は 僕は気づいていたよ
いつも いつも
君のその優しさ
僕は 僕は
そんな君の性格が
とても とても
好きだよ
きっと君の優しさ
それこそらしさなんだろう
それが君らしさだろう
きっと君らしさだろう。
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春は
思い起こさせる
遠い昔の出来事を
思い返させる
暖かな風に吹かれながら
僕は縁側で一眠り
大人に染まりきった心を塗り直して
もう一度子供に戻ってみる
木漏れ日 ゆらゆら
春の夢
木陰に ひらひら
桜の花びら
夢の中へ 暖かな夢の中へ僕をはこんでゆくよ
ウグイス ホーホケキョ
春めく町
入学式に 卒業式
出会いと別れの始まりの季節
春の訪れ
夢の中へ すゞやかな夢の中へ僕を連れていくよ
ほんの少しの後悔と
ほんの少しの名残を残しながら。
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ほんの少しの月明かり
ほんの少しの悲しい雰囲気
ただそれだけで泣きたくなるの
野蛮な現実から逃げてきたって
また明日になれば
現実を生きなくてはならない
巡るのは日々だけではなく
不安や苛立ちや
毎日の疲れ
それに対比して起こりうるストレス
嗚呼(ああ)
いつの間に僕は
大人を名乗り
子供をやめたのか
見上げた夜空の月が輝きをなくした僕を照らす
それは僕だけ
孤独な舞台上
狂ったように演じる
悲しいピエロ
観客は唯一
あの月だけ
無口なあの月だけ。
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言葉にならない気持ち抱えて
悩んだあの頃
言葉にしたいのにどうしてなのか
言葉にするのを僕はおそれて
いつまでも言えずに
君へのこの気持ち
胸に秘めたまま
また春がきて
また冬が終わり
また春がきて
また冬が終わる
また春がきた
そんなことの繰り返し
諦めようかとさえ想ったけど
それでも諦めるくらいなら初めから君のこと好きになんてならなかったと思うから
今日僕はこの胸にある気持ち
君に伝えるよ
ジャマする不安も恥ずかしさもおそれも
蹴飛ばして
君に伝えるよ
たとえ断られても
吐き出せばきっと
すっきりするから
だから僕は
思い伝えるよ
暖かな春の日
思い出す恋の始まり。
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桜咲く並木道
君と二人歩く
手なんかつないじゃったりして
恥ずかしさを紛らすために
僕は空の遠くを眺めたりしていた
今年もこの桜が散ったら
春が終わってすぐ暑い夏がやってくるんだろう
移り変わる景色
君との愛を誓ったあの公園のベンチ
懐かしいな
色褪せて塗装のはがれた古いベンチ
桜の花びら舞い散る
なんとなく腰掛けてみた
あくびとため息を
繰り返していただけの春
暖かな風に眠りこけながら鼾をかいていた
いつの間にか季節はあの日から
だいぶ経ったんだね
見慣れた町も僕らも
年取ってしまうけれど
変わらないものが二つある
それは紛れもない君との愛
そしていつまでも鮮やかに頭の奥
残っている楽しい思い出
それだけは消えずに
この胸の中残っている
桜は散っても
思い出はずっといつまでも散らずに咲き続けてる
僕らの心の中に。