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甘味亭 真朱麻呂の部屋  〜 新着順表示 〜


[820] 『喫茶ラ・テュール』
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


『砂糖は控えめに』
苦みのきいたブラックで
大人になったからには珈琲はブラックで
ミルクも入れず
珈琲のそのままの味をいただこう
音を立てず
上品に飲むとしよう

アイヤイアイ君もいつの日か
僕みたいに大人になるだろうけど
ヤイアイヤイその時は僕を見習っておくれやす

いつからが大人で
いつからいつまでが子供なの?
それさえもわからないまま
誰もが気づけば大人と名乗って
社会の一員になっていく
子供の頃からの夢は置いて
誰もが何もかも大人になりきろうとする

ラトュラトュラトュラトュラ・トュール
僕はまだ子供さ
ラトュラトュラトュラトュラ・トュール
だからまだブラックよりもホワイトでお願いよ。

2007/03/30 (Fri)

[819] 愛の終わりにこの歌を
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


愛の終わりにこの歌を歌おう
淋しい気持ち
君も感じてるだろうから
少しでもその淋しさ
紛れたらいいな
だからこの歌を歌うんだ

君と作り上げた
幾多の思い出
それもたったサヨナラの一言で終わってしまうんだね
君の笑顔も何もかもが記憶に新しすぎて
僕は涙を抑えきれずに
泣いてしまうけど
君も僕とおんなじ気持ちなのかな

ちょっとしたすれ違いや行き違いで
愛は容易に壊れてしまうんだね
それを皮肉にも君と別れる今の今まで
僕は気づけなかった
いつの間にか
僕は君にむかしの彼女を重ねてしまったみたいだ
忘れまいとする気持ちがまだ僕の中に
残っていたのか…

愛の終わりにこの歌を歌おう
明日の朝目覚めれば君はもう赤の他人
思い出がこれほどまでに僕を苦しめるなんて
眩しい朝焼け
バインダー越しに見えた青い空
きっとそれでも僕の心には君とのお別れの傷跡が古い傷跡の上にまた重なる
そして空はいくら晴れていても
僕の心には永遠に晴れることのない
悲しみの冷たい雨が降り続いているだろう。

2007/03/30 (Fri)

[818] 『道』
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


僕らが歩いてきた
道のりはとても
果てしなく長かったね
振り返ってみると
とてつもなく
僕は失敗ばかり繰り返していた
思えば何ひとつ
君にしてやれなかった

愛とはいつだって
不可思議なもの
男の僕にはわからないこと
君はたくさん背負い込んでいる
なるべくわかってあげようとしたけど
いつもわかってあげられずに
つまらない争い
いつの間にかすれ違い

僕らがあの日あの時
誓った愛は嘘なんかじゃないのに
そう 何故僕は
君に押しつけてばかり
そんなんじゃだめなんだって
どうしてそんな簡単なことに気づかなかった?
どうしてそんな見え見えの現実から逃げようとなんて想ったんだ?

まだ道は続く
君との暮らしは続く
だからあの日の愛の言葉誓いの言葉
もう一度思い出して
現実を見つめるとしよう
逃げず目を背けず
まずは
君に謝りに行こう
今までのことぜんぶ
謝りに行こう

そしてまた
昔みたいに
仲良くなれたら良いな
若かった頃みたいに
なれたら良いな。

2007/03/29 (Thu)

[817] 運命の人
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


愛する人へ
この歌を捧げよう
日頃の感謝の気持ちを込めて

愛する人よ
私と共にあれ
いつまでも変わらない愛のままで

不思議だね
とても不思議だね
あなたとこうして
暮らす毎日がまるで偶然とは思えないよ
初めから出会うことが定められていたように
僕は想った

運命の人よ
あなたがその人なんでしょう
僕がこの世界で唯一愛する人は
あなただけさ
それはずっといつまでも
変わることのない確かな真実

愛するあなたを
何故僕は選んだのだろう
それこそ不思議で
運命づけられた何かが二人を引き合わせたのだろうか
今となっては
そしていつまでも
わからないもう一つの真実。

2007/03/29 (Thu)

[815] 夢追いかけて
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


夢追いかけて
どこまでも限りなく
続く道を歩いていこう

冷たい雨にうたれ
涙してる
アナタの背中に翼をあげよう
僕で良かったら
いつでも味方になってあげるよ
ずっと側にいて味方でいてあげるよ

淋しい夜
悲しい夜
ちょっとせつない夜だって
いつも側に
ちょっと頼りない
ちょっと情けない
僕だけど一緒に夢を掴もう

夢追いかけて
どこまでも終わりのない
素晴らしき恋路を歩いていこう

一人じゃできないことも二人でなら
できるかもしれないから
大きな荷物も二人の力を合わせれば
短時間で運べる
そうだろ?

だから
夢追いかけて
ずっと二人で行こうね
時には信じ合えるパートナーとして
時には愛し合う恋人として
共に輝ける未来へ飛んでいこう。

2007/03/29 (Thu)

[814] 『罪な唇』
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


アナタのその唇は罪な唇
私をこんなに骨抜きにして
アナタと目を合わすだけで
こんなに胸が鼓動する

アナタの優しさが
アナタの声が
アナタの眼差しが
全て私に向けば良いと
何度考えたか知らない
アナタはとても優しく
それは誰にも変わらない優しさで
愛とか恋じゃない
アナタの生まれもっての優しさで
私はその優しさにふれる度
とても悲しい気持ちになる
アナタはそんなに優しくてステキなのに
何故恋や愛を知ろうとしないのか
それが不思議でならない

アナタはいつも独り
絵を描くのが好きで
良くこの場所で
広いこの原っぱで
絵を描いていたね
遠くからいつも見ていたよ
アナタの描く絵はとても上手
だけどとても悲しい絵だった
アナタの震える手は
もう残り短い命を教えていた
私は知っていた
アナタの病気の事も
アナタの淋しさも
知りたかったから

私には何一つできやしない
だけど私はアナタの側に誰よりも付いていたかった

私を唯一の恋人として見てほしかった
それでもアナタは
きっと優しい人
それでもアナタは
きっと欲も汚れもない人
あの日くれた最後の口づけは優しさでいっぱいの
そんな甘く悲しい
味がした
私の心に今も残る
アナタの笑顔と
この唇にかすかに残る
アナタにとっての愛
私は今でも そう
アナタを愛している
誰よりも きっと
この先もずっと
アナタを愛している

私を置き去りに
先に逝ってしまった
でもアナタの残した
この思い出をぬくもりに
私は生きていくことを誓った。

2007/03/29 (Thu)

[813] 『記憶の中の少女』
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


歪んだ景色と
ひどく濁った空の色
明日を迎える僕らは行き場を見失い
希望すら見失い
祈りは天に届くこともなく
暗い暗い海の底へ
届かずに終わった
願いを一つ一つ
深い深い海の底へ

立ち止まったのは
いつだろう
がむしゃらに走れたのは何故だろう
僕の手の中に残る
枯れて萎れた花びら一つ
語りかけても答えることもなく
ただ幸せそうに頷くだけ

一番大切なもの
一番守らなければならなかったもの
一番愛さなければならなかったもの
一つ一つ思い出していく
頭痛を堪え
ノイズに耐え
吐き気を我慢し
一つ一つ思い起こしていく

…広い……草原
……どこまでも続く青空
白い帽子を風にたなびかせ
僕に笑いかける
見たことのあるような一人の女の子
また僕に笑った

でも僕はその女の子が誰か思い出せない
こんなに涙は溢れてくるのに
こんなに胸は痛むというのに
思い出せるのは
ある特定の記憶の景色と
言い様のないこの込み上げるほどの悲しみと胸の痛み

嗚呼(ああ)
名前も知らないアナタは
何故だか懐かしいアナタは
そこでただ笑いかけるだけ
そこでただ私に手を振るだけ
それだけで僕は涙が止まらず溢れ出る
それだけでこんなに悲しい気持ちになる

何故だかアナタに愛しささえ覚えて
何度も何度も見るうちにアナタが他人じゃないような
そんな気すらして
僕は夢のアナタに
今夜も会いに行く

いつもと同じ
広大な草原と水彩画を切り取ったような澄み渡った青空
僕は繰り返し繰り返しアナタに手を降り続ける
記憶の中の少女に手を降り続ける。

2007/03/29 (Thu)

[812] 監獄の中の自由
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


答えのない日々を私らは生き
理由のない今を生かされ
現実というだだっ広い監獄の中で
偽りの自由に喜んでみせる。

2007/03/29 (Thu)

[811] おかしな話
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


おかしな話をしよう
僕は僕で 君は君
これは永遠に変わらない真実
そして
君は僕の 好きな人
これも永遠に揺るがない事実


おかしな話をしたよ
今の君も昔の君も
若い君も 年老いた君も
好きだぜ 好きだぜ
これも永遠不滅の僕のかたい決意だ

おかしなおかしな話をし終わったら
君の君の答えを聞きたい
どうだい? どうだい?
君はどうなんだい…?

2007/03/29 (Thu)

[810] 無神論者の独り言
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


オーイエーイ
僕は無神論者さ
神様なんか信じない
オーイエーイ
僕は無神論者さ
やりたい奴は勝手にやってな

神様なんか
この世に存在しないんだ
もっと現実を見ろよ
夢から覚めろよ
今まで神様はお前になにをしてくれた?
良く考えな
たまには疑いな
信じることがイケないわけじゃなく
良く考えな
信じすぎるのも異常だぜ
自分を叩き起こせ

神様なんて
名前だけのごろつきさ
神様なんて
絵本や童話の中のつくり物さ

いい加減
目を覚ませよ
いい加減
現実を見つめろよ。

2007/03/29 (Thu)
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