詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
highになって
灰になって
僕は自分を許そう
照り返す太陽も気にもせずに
highになって
灰になって
僕は己を讃えよう
やってらんねえ勉強や
面倒な仕事も今日はやんなくて良い
なんて良い日なんだ
なんて良い日なんだ
だから
highになって
灰になって
ズル休みを満喫しよう
好きなもん目いっぱい食べまくって
優しくしてもらって
心配してもらって
ルンルン気分で
踊っちゃおう!
詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
愛は迷宮出口などありはしない
入り組んだ迷路と
幾つもの扉
開いて閉じて
足を踏み外して
また愛の罠にかかってしまった
きりのないお遊戯
あなたは美しい
それなのにどうして
その美しさは見せかけの仮面さ
心はどす黒く
まるで貴女は薔薇のように触れる者を傷つけるんだ
その美貌にらしからぬ鋭い棘で
男の純情を踏み潰す
そんな貴女には
黒い薔薇がお似合いさ
まるで血が時間を経てから変色したみたいに
貴女の心は腐りきってしまった
憎しみと悲しみにおぼれきってしまった
そして僕のこの愛も
否応なく貴女は裏切って踏み潰して
悪びれもなく煙のように消えたね
貢がせとくだけ貢がせといて。
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他人のことなんて見て見ぬ振り
自分さえよければそれで良い
人間なんて勝手なものだ
いざとなれば人の命だって犠牲にしても
自分だけはと常に自分の事しか考えられない
まるでその姿は罠があると知りながら
チーズのために罠にひっかかるネズミのようだ
もはや心なんて飾りに過ぎない
そんなことを続けていけば
いつの日か心は腐りきって
精神さえ壊れてしまうだろう
僕だって例外じゃない
みんなみんな善人ぶって隠してるだけさ
一度その心の仮面をひっぺがせば
忽ち醜い素顔が露わになる
ほらあそこにもあそこにも
精神を壊した奴らが
ナイフを振りかざした
僕らはまるで
透明人間
君もまるで
透明人間
本当の心隠したいから
醜い素顔を隠すために
なるべく本当の自分を必死に押し殺してるだけさ
何にも知らない奴はヘラヘラとあざ笑うだけさ
不安という現実というリアルから逃げ惑うだけさ
透明な心は君にも見えるだろうか
むき出しになった心
ドクドクと脈打っているのが聴こえるだろう
憎しみの目を憎み相手に向けながら
憎しみと哀しみの円舞曲は続く
現実という舞台の上でいつまでも
しつこく続く。
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天使でもない
悪魔でもない
僕は堕天使
天使の落ちぶれた姿
僕の背中には天使の羽と悪魔の翼がある
何物にも染まらない
孤独な心を持った
冷徹な生き物さ
悪魔のずる賢く意地悪な心と
天使のやさしく大らかな心
その両方を持った
僕ははみ出し者の堕天使さ
冷ややかな瞳で僕を見るあなたの眼差し
とても耐えきれない
だから僕はまた独りぼっちになった
あなただけは信じていたのに…
僕は堕天使
人間じゃないから
君と仲良くなんてできないのも当たり前
だけどどうしてどうしてこんなに涙が出ちまうんだろう
どうしてどうして
胸が痛むのだろう。
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貴女の傘になれたら良いな
悲しいことから守れたら良いな
生憎なことに今日も雨降り
差し出した傘
僕の手を握り
『ありがとう』と君が言う
ポツポツポツポツと
雨の降る街
僕らは歩いていく
今日もそして明日もきっと
いつか昇る朝陽を目指して
僕らはとてもゆっくりとした足取りで歩いていく
曖昧な答え
それでも良いと君は言った
いつの間にか雨は上がっていた
空にはキレイな虹がでていた。
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僕は君にゾッコンなのさ
君も僕にゾッコンなのかな
お互いの温もりを分け合えば
真冬の寒い夜も
不安に押しつぶされそうな日だって
暖かいのさ
だから 僕は
君にゾッコンさ
だから 君に
僕はゾッコンさ
何歳になっても
君にゾッコンさ
何年経とうと
僕はゾッコンさ
当たり前さ 当たり前さ
約束したろ 約束したろ。
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僕はそうさ
とんまさ とんまさ
嫌われ者のとんまさ
何とでも言ってくれ
はみ出し者のバカだって
彼女を泣かしたバカだって
言っておくれ
そうじゃないと
そうじゃないと
僕は狂ってしまいそうだ
とんまどころじゃなくなっちまう
だから お願い
僕を目覚めさせてくれよ
友達だろ 友達だろ
僕をオトコに戻してくれよ。
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昼寝をしてたら
隣人の下手くそな歌がうるさくて眠れやしない
洗面所で鏡を見ていたら
僕の髪はボサボサ
ひどい寝癖
下着でちょっと
ズボンだけ履いて
コンビニまで
タバコを買いに行こう
ついでにあのうるせえ隣人のアイツに文句を言ってやろう
下着でGO!
血眼でGO!
歯ぎしりでGO!
スニーカー履いたら
帽子を被ったら
文句言いに行こう
タバコ買いに行こう
行こう! 行こう!
調子づいてるアイツに
オレのこわさを知らしめてやろう。
詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
今日もいつもと同じに
窓の外 夕陽が沈んでいく
そして昨日は明日とよんでいた
今日は 久しぶりに君と二人
自転車を転がして
夕陽を見に行った
空が茜色キレイに染まって
僕の瞳までも夕陽は赤く染めた
『好きだよ』
言ってしまえば簡単なことだけど
なかなか言えないんだよ
切り出すタイミングが掴めない
だからいつも
昨日も一昨日も一昨々日も
言えないままで今日まできてしまった
だから 僕は
今日こそは言おうと想うんだけど
夕陽と同じ色で頬を染めて
僕は言うのさ
『好きだょ…』
君はわざとらしく聞こえないふり
もう一回って言ったっけ
だから『君が好きだょ…』
君は空の遠くを見ながら
『私も』って恥ずかしそうに言ったんだ
あの日をまだ君は
覚えてるかなぁ
覚えててくれたらいいなぁ。