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甘味亭 真朱麻呂の部屋  〜 新着順表示 〜


[775] 薔薇と仮面
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


薔薇のようにトゲトゲした心で
近づくもの敵味方問わず傷つける
悲しみと喜びの中で
己の罪深さを償い続ける

目が眩むほどの青空を血のように
赤い色で塗りつぶす
夢か幻か
時は人を老いさせ
現実という悪夢をみせる
まるでそれは一瞬の出来事
花弁が散るようにあっという間さ

そうして僕はまた一つ仮面を被り
花弁を散らせていく
闇にひとひら。

2007/03/26 (Mon)

[773] 魚になったぼく
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


魚になった気分で
水面に浮かんで仰向けになって
夜空を泳ぐ月を見上げよう

見えたのはまん丸なお月さまと
宝石みたいに光るキレイな星だった
夢の中を僕は自由に泳ぐ
魚になりきって大きな水槽の中をスイスイと泳ぐよ

いつか夢の中
魚になった僕は
今の僕とは違い
純粋に楽しめていた
それなのに何故だろう
大人になった僕は純粋さをなくして
代わりにこんなつまらない大人なっちまった

あぁ 魚よ 魚
僕をまた夢の中へ
連れていってよ
あぁ 魚よ 魚
僕をまた子供の頃へ
帰してくれよ
現実は僕には泳ぎづらすぎるから。

2007/03/25 (Sun)

[771] 輝ける明日へ
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


想い出はいつだって
この胸の中刻まれて
思い出すと何故かは知らないけれど涙が溢れる

そんな楽しい思い出を誰かとつくりたいから
大人になったときゆっくりと思い出して
思い出を胸に未来を生きていきたい

過ぎ行く今日
もう戻れないけれど
それでもなんだか満ち足りた気持ち
きっとそれだけ楽しかったんだな
そしたら不思議と未来へ渡る不安も消えてったよ

輝ける明日へと鳥のように飛んでいこう
満ち足りた気持ちをずっと抱いたままで

愛しの君よ僕に人生を任せてみませんか?

答えは過去よりも未来の僕が知っているはず

きっと未来は輝きに満ちた未来だろう

それを信じて君を待つ
この約束の場所で
君を信じて僕はずっと待っている
あの思い出の場所で。

2007/03/25 (Sun)

[770] しあわせの咲く場所
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


私を連れていってよ
しあわせの咲く場所へ
必ず連れていくよ
しあわせの咲く場所に

こんな風に何てことない
あなたの優しさに触れるたび
僕はいつの間にかその優しさに甘えていたのかな

どうして僕らは
大切なこと
難しいことじゃないのにできなくなるんだ
愛はいつも不思議だね
時が経てば経つほど
両者をわがままにするから

それでも僕らの愛は
止むことなく咲き続ける

それが僕らの愛し方さ
それが僕らの生き方さ

さぁ 行こう
しあわせの咲く場所へ
さぁ 旅立とう
しあわせの咲く場所へ

手を取り 笑い合おう
しあわせにあふれたバラ色の未来へ
しあわせに満ち満ちた瑠璃色の明日へ

2007/03/25 (Sun)

[769] 握手をしよう
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


愛することの意味をもう一度確かめよう

愛されてばかりじゃきっとわからないから

命の限り君を愛し
そして愛されたい
そんな僕のささやかな願い
天に届いてお願いだから

もう かれこれ
夢も見飽きたから
もう ずい分
幸せ感じたから

今度は君に 今度は君に
この愛を証明したいんだ
そして君に そして君に
この愛を捧げよう

そんな僕のしたたかな願い 届け僕の愛

ほら いちにさん
握手をしよう
手を 手を 取り合って
ほら よんごろく
ハグし合おう
心と 心を 重ね合わせて

届いて僕の愛
君を愛している。

2007/03/25 (Sun)

[768] 朝陽から夕陽へと
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


朝陽から夕陽へと

時は足を前へ急がせて
気づいたら 今日もまた夕陽を眺めていた

何のためらいもなく
僕はまたあなたを傷つけてしまった

朝陽から夕陽へと

変わるまでの短いときの中で
僕らはいつの間にか歳月を重ね 年老いて
愛を抱く元気もなくなってしまう

だから その前に
どうかあなたと仲直りしたいな
だから そうなる前に
女心ってやつを理解しておく必要があるよな

そんなこと考えてたら
また今日も夕暮れ
夕陽が窓の向こう
沈んでゆく。

2007/03/25 (Sun)

[767] 星と円舞曲(ワルツ)
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


夜空を見上げて
一番星を見つけよう
子供のように
子供に戻ったように
無邪気に笑おう
輝いてるあの星を見て
きれいだと思える素直さ
童心を忘れぬようにもう一度自分を戒めよう

今夜だけ 今夜だけ
幼い心に舞い戻ってみよう
そうして そうして
輝く星たちの舞台の上で
手を取り踊ろうか
そうたとえば円舞曲(ワルツ)でも

きっと 僕らの明日は輝きに満ちた
目映い日になるさ
もう 迷わずに愛し合える
そんな気がした
ただそんな朧気な気持ち
それでも僕らは許せたよ
今まで抱えた憎しみや妬みの数だけ
これから優しさと愛おしさに変えて
そのために 今夜
僕らは踊る
夜のやわらかい風にまもられながら
揺りかごのように夢に揺られて円舞曲でも踊りましょう。

2007/03/25 (Sun)

[766] 手をつなごう
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]

憎み憎まれ
愛し愛され
僕は今日まで
そうして生きてきた
当たり前なことを当たり前にただ繰り返しながら
幾つもの日々を今までずっと過ごしてきた

道は果てなくどこまでも険しく続く
そんな道だから
時にはひとりでは乗り越えられぬ
悲しみに出会うときもあれば
立ち直れないくらいに落ち込むこともある
だけどそんなとき
あなたが隣で支えてくれたから
僕はこうして今も幸せに暮らしていける

ひとりではできないこともある
だけれどあなたと僕の愛し合う二人なら
どんなことも乗り越えてゆけるはずさ

だから この先もずっと険しい道
長く続く人生を共に歩むと誓った
時にはお互いを疑いながら
時には傷つけ合うこともあるだろう
それでも分かち合う心があるから
今日も同じ朝焼け迎えられるんだ

まだ見ぬ迫りくる明日に
期待と不安を抱いて胸をふるわせて
それでもあなたの微笑みをずっとこの瞳に映したいから

どんな困難だって
二人手を取り合い
共に助け合い
渉っていくさ
やがて訪れる光り輝く未来のために
たゆまぬ頑張りと努力で今を輝かせ
つよく やさしく
手をつなごう
愛は変わらずそのままに
胸に 抱いて バラ色の未来(あす)を夢見よう。

2007/03/25 (Sun)

[764] 陰口吐露密告会(後半)
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]

ゲラゲラ…

フッフッフッ……

ヒソヒソヒソ………

密告者たちの陰口は続く
薄暗いロウソクだけの明かりの中で
不気味に密告者たちの被る仮面だけが浮かび上がり
その仮面を不気味に青白く浮かばせている

まるで悪夢のように
陰口は言い交わされる

人は誰も心にそんな陰口やグチを気持ちよく吐き出せる場所を求めているんだ
いやなことにそれを逆手に取り話の種にしてしまう
人は身勝手で汚れた心を持ち
その反面大らかで穏和な心も持った
堕天使のような生き物

だから人は誰かを憎みもするし妬みもする
人間優しさだけではため込んだ疲れやストレスに押しつぶされて
果てはノイローゼになってしまう
だから人はたとえば神の教えやその他いろんなものに安らぎを求める

そうやって毎日のストレスや疲れを
一時的に麻痺させようとする
それが人間
人間の弱さの証だ

そして今宵も
またこの陰口吐露密告会に集った
哀れな者たちがそれぞれがそれぞれのグチや陰口を持ち寄り
話し始める

そしていつの間にか
安らぎに浸りすぎて麻痺をし過ぎて
その快楽を知ってしまい溺れていくのだ
人の陰口にまんまと清心を来してしまうのだ

その姿はそうまるで天使が堕ちるところまで堕ちた
悪魔か化け物さながらである。

2007/03/25 (Sun)

[763] 陰口吐露密告会(前半)
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]

憎しみ妬み裏切り
色々な感情がひしめき合って
人間のどす黒い心の奥にあるような
そんなものすべてを明かしてしまう
他人の心をかいま見れる密告会

但し条件がある
『その会で話したこと
聞いたことを号外する行為を禁じる
もし規則を破った場合
死をも覚悟されたし…………』

そして今宵も
青白いロウソクの揺れる中
密告者たちはそれぞれの陰口や悪口を滝のように喋り始める
まるでその姿は
生気のない人形が魂を持って話をしているようだ
それぞれがそれぞれに話を持ち寄り
顔を見せないよう素性をを隠し
それぞれが偽名を使い参加している

まるで陰口を言うのを楽しんでいるように
どこからか笑い声や
時には同情するようにすすり泣くような声が響く

それはすべて参加者の声であるが
仮面の下から聞こえるその声は常人には理解できない不気味さがある

2007/03/25 (Sun)
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