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甘味亭 真朱麻呂の部屋  〜 新着順表示 〜


[742] ラブソング
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


重なる手と手
揺れる午後の日差し
少しばかり甘すぎるカップに注いだミルクティー

相変わらずの日々を
暮らしている僕と
押入の中で埃を被っている
宝物だったはずのフォークギター

窓の外で聴こえる
電車が線路を走り去る音
カラスが鳴いている
久しぶりに手にとって弾いてみた
悲しげなギターの音色

なくしたもの
なくしたヒト
なくした何か
それがなにか思い出せない
記憶の扉無理やりこじ開けようとしたけど…

重なる声と声
ハミングするお別れの言葉
「また明日ね…」
手を振りながら夕陽の向こう
小さくなるあなたを見ていた
上出来だと想っていたはずのうたは
勝手な思いこみと自信過剰な出来損ないのラブソング

それでも口ずさむ
俺がつくったラブソング
出来損ないのラブソング。

2007/03/22 (Thu)

[741] しあわせらいふ
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


何気ないふつうの暮らしの中に
幸せは隠れているもの
ただ気づかないだけだ
あまりにも当たり前すぎるから
あまりにも君が俺の日常に入り込んでいるから

まるでそれは昨日の出来事のように
頭の奥で今でも鮮やかに思い出せるよ
きっとここまで来れたのは
君と僕の頑張った証さ
ほら見てごらん
空がきれいなあかね色

しあわせらいふだぜ
君と僕が描く明日
あの頃よりちょっと大人びた二人
笑顔と笑顔で駆けていこう
今よりもっとずっとステキな未来へ。

2007/03/22 (Thu)

[740] 夢から覚めてもまた夢
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夢から覚めてもまた夢

現実は遠く彼方に

還らぬ日々を抱いたまま眠る

明日の風に捲かれ

憂うつを抱え込み

気づけば浅き夏の夢

夢から覚めてもまた夢

理想は遠く遥かに

退屈を抱き上げ

気づいてももう遅く

希望の光はやがて瞬きをなくすだろう

うなだれるだけの日々を涙でかき混ぜて。

2007/03/22 (Thu)

[739] 遠き母の声
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


あなたにもう一度しかられたい

私をつよく思う優しさをふくんだ

あのしかり声を

あなたにもう一度ほめられたい

あの目いっぱい優しいまなざしで

あの優しい声で

もう叶わない願い
そしてものすごく
切ない願い
悲しい願い
それでも私の一番の願い
居なくなってわかるあなたの大事さと尊さ

だから私はあなたにしかられたいし
ほめられたい。

2007/03/21 (Wed)

[738] いつも胸の中に
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


誰にでも懐かしいと思える想い出があるのさ
思い出したらなんだか瞳が潤んでしまうほど
そんな懐かしい思い出が僕にもある

大事なあなたは時を経て
僕の目の前からいなくなってしまった
大事な大事なあなたは私を産み落とした人
とてもきびしい人だったけれど
あなたは優しく暖かなまなざしでいつも僕を見ていてくれた

だから こうして
大人になった今も
僕はあなたとの暮らしを思い出す
ただ一つありがとうやごめんなさいとあなたに言えなかったことが悔やまれるけど

いつも胸の中に
あなたは生き続けてる
たとえもう逢えなくても
僕はもう立派な大人さ

だけど何歳になってもあなたの笑顔は僕に涙を流させる
暖かで優しくて
まるで陽溜まりのように
僕を今でも元気づける
こんなに立派に大きくなれたのは
あなたのおかげさ
あなたの愛情をたべて僕は大人になったのさ

そしてあなたと分かれたあの日は
今でも胸の中に
思い出すたび
とても優しい気持ちになれるんだ
それはあなたという陽溜まりがいたから。

2007/03/21 (Wed)

[737] 瞳ちゃん
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


君の瞳に映るものすべて
美しい詩を書く材料になるのさ
僕の瞳に映る出来事すべて
夢に近づく為の近道なのさ

瞳ちゃん 瞳ちゃん
あなたは不思議の国に迷い込んだ
帰っておいで 帰っておいで
もうそろそろ晩ご飯の時間さ

瞳ちゃん 瞳ちゃん
誰かに認めてもらえなくたって
誰かに賛同してもらえなくたって
僕だけは 僕だけは
君の永遠の読者さ
一番の理解者さ。

2007/03/21 (Wed)

[736] 断言
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行けども行けども壁ばかりの日々

それでもあなたが居てさえすれば文句はない。

2007/03/21 (Wed)

[735] 帰り道
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


夕暮れ帰り道
娘と二人肩を並べて
家へと帰る
ただ君の小さな手の温かさを感じながら
僕らは家へと帰る

やっと坂を上りきる
L字型の角を曲がる
そうすれば見えるだろう
わが家が見えるだろう

「ただいま」お腹空いたね...。

2007/03/21 (Wed)

[734] 『生きてます』
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


ねぇ どうして
こんなに悲しいのに生きていることが美しいの
ねぇ どうして
こんなに淋しいのにいきようとする気持ちを捨てちゃダメなの

ねぇ いつからか
忘れてしまった
愛や優しさをもう一度抱きしめて良いの

ユラリユラユラ
桜の花びら舞い落ちて
それでも私は生きていた
そして大人になった私がいた
あんなに青い空
こんなにお腹が空く
それが生きているということ。

2007/03/21 (Wed)

[733] 『願い花』
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]

私が生まれるずっと以前からも生命は生と死を繰り返して
僕もこの世に生まれ落とされた
そうして幾度となく続いた争いは血と涙を生み
やがて争うことの愚かさに気づき
人は平和という言葉を絶対的にした

にも拘わらず平和は未だ
訪れない
飢えに苦しみ
満足に生活を送れず
幼い子供さえ労働を虐げられる
そんな国があることに私は言い様のない感情が胸の中で蜷局を巻く

銃器や兵器を切り捨てて
平和を誓ったはずの私たちの国はどうしてこんなにも錆び付いている?
いつからこんなに錆び付き始めた?

それでも私はただ祈りを捧げるだけ
できる限りの募金活動ややボランティアで
難民や子供たちが助かるなら
僕はこの身を擲ってでも
笑顔と幸せを咲かすあなた達の 誰かの
花になりたい

私たちが退屈だとか憂うつだとか
言っている日々ははたしてそんな人々に通用するだろうか?
好きなものを目いっぱい食べられ
寝るところにも住むところにも困らない
そんな暮らしになんの不満があるのか?
幸せに浸りすぎて幸せにバカになっていないか
まずもう一度考えて
改め直せたら
僕は募金なりなんなり行動を起こすよ
中途半端やいい加減な思いで募金やボランティアに参加するなんて失礼だから
そうするよ。

2007/03/21 (Wed)
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