詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
現実というコワい化け物から
食い物にされないために逃げ続ける
光などない暗闇の道を
ただ宛もなくさまよい続ける
まるで僕はテレビドラマの犯人役のように
半ば妄想に耽りながらにやけた顔で暗闇を見つめる
誰もしらない孤独な世界
誰も居やしないあるはずもない壁に阻まれ
たった一つの答え探してる
謎ばかりの世界で見えない答え求めてる
何故?
どうして?
解らないことばかりの謎に埋め尽くされ行き場のない監獄の中から
悲鳴にも似た
残響が繰り返し聴こえる
目を瞑ればまた暗闇へ 謎の中へ
また同じことを繰り返す
見えるようで見えない
暗闇に遮られたたった一つの光探してる
僕は悲しき迷い子
誰もがきっと悩める人。
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誰かを憎んだり
誰かを恨んだり
最近こんな事の繰り返し
まるでそれは積み木を積むみたいに
何度も何度も折り重なって
その憎しみがなくならない限り
私の心にあり続ける
生ぬるい溜め息
暗闇に光るネオン
グラスに溢れてしまうほど注いだ赤ワイン
そして今夜も
そして明晩も
私は心に憎しみを積んでいく
歪んだ想いを隠しもせずに
鋭い刃を真っ赤に染めるんだ
アナタの紅い血で
この手は紅く紅く染まるんだ
またひとつ積み木をのせなければ
倒れる前に
やられる前に
やり返さなきゃ
憎しみを行動に起こさなくちゃ
早くしなくちゃ……。
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さすような冷たい
真冬のさえた空気に
吐き出した息が白く現れては消える
窓から見上げた僕の瞳には満天の星空が映る
冬の寒々とした空気に身震いしながら
窓をそっと閉める
着込んで外に出ると
僕の頭上で星がきらめきながら
さっきよりもハッキリと光を見せる
青いのや黄色いのや赤い星が光を発して
まるで夢見ているようだ
凍り付いてしまいそうな寒空の下
歯をガチガチしながら
当たり前のような冬の景色に見とれている僕がそこにいた
当たり前のように寒がりながら
バカみたいに寒さに耐えながら夜空の星を見上げていた。
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気の利いた事は言えないにしても
とてもありきたりな言葉でなら言える
だから君に伝えるよ
僕の気持ちを
君にまっすぐ伝えるよ
いつでも側に君を想う僕がいる事
何かあったんなら相談に乗ろう
今はだだの親しい友達として
いつか恋人と呼べる日までやがては恋人としての僕としてネ
僕は君を想い続けてる
今日も言えなかった
それでも何故だかすがすがしい気持ち
沈む夕陽を見ながらそっと想いを丸めてくずかごへ
それだけの存在でも
それだけの存在になれた事を
僕は誇りに思うから
あなたを想ってこそ
この胸にある気持ちをくずかごへ。
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あぁ 嫌われたっていい
あぁ 友達なんかいらねー
あぁ 彼女なんてもっといらねー
只こうして
死をひっそりと待つのが良いのさ
誰からもバカにもされない
孤独という密閉された安らぎに死ぬまでお世話してもらうのさ
それが
あぁ 俺の答え
ここまで生きてきた
俺の答え
俺の理由、動機、証明だ……………。
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ドクドク…
ドクドク…
アナタのお腹から聴こえる生命の鼓動
ドクドク…
ドクドク…
それだけなのに
とてもウレシいんだよ
それだけなのに
とてもジーンとくるんだぜ
これが一子のパパになったって実感か。
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真っ黄色の僕は
日本人さ
アンタも同じに
日本人さ
黄色人種っていう
人種らしいぜ
それとも知らずに
アンタは日本人をバカにする
最低な野郎だな
でもよ
みんな違うから
みんな違う色だから
良いんだぜ
だから
素晴らしいんだぜ
だから
カッコいいんだぜ
アンタは白
俺は黄色
アフリカ辺りは黒
全部違って素晴らしい
全部違って面白い
理解したか?
そこの外人さんよ。
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あの頃から今になるまでの間に
僕らはお互いに裏切ってきた
そしていつの間にかあの頃のような
ときめきもロマンスも忘れちまった
気付けば何のために僕らは
結ばれたのかななんて考えたんだ
それでもあの頃のような二人にはもう戻れやしない
僕らはお互いを裏切りすぎたから
時間が流れすぎたから
そうして何といっても
僕ら歳を取りすぎたから
『自分の事に精いっぱいで』
だなんて戯れ言で片づける
僕が裏切ったのは
君ばかりじゃなく
あの日の誓い
そのものだったのかもしれない。
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あなたと私
二人が描く
幸せな今日
白黒の今日に君のその笑顔で色づけておくれ
悲しいことであおく染まっても
君のそのやさしさで悲しみも喜びの色で塗りつぶしておくれ
雨の日も
風の日も
雪の日も
どんな季節(とき)だって君の色に染まっていたい
だから どうか
お願いだよ
僕のこの淡く濃い群青を君のぬくもりで塗りなおしてよ
君の持ってる
その何色もの
しあわせの絵の具で
あの頃のような
楽しい日々に今すぐ戻りたいんだよ
あの頃のような
しあわせに満ちた毎日をもう一度やり直したいんだよ、、、
あの頃のような
まぶしいくらいの
ばら色の日々をさ。
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例年にはない激しい雷雨に見まわれて
傘を忘れた僕は駅から急いで帰宅した
上着もズボンもずぶ濡れで
僕は半ば朦朧としながら
帰宅したすぐに僕は風呂に入りベッドに直行した
何時間経ったか
雷の音と雨の音に目が覚めると
こんな時間にドアをたたく奴がいる
ボーっとした頭を無理やり起こして
ドアの内側で
「どちら様ですか?」
と私が問いかけたところ
うんともすんとも返事がなく
不審に思い
チェーンキーを掛け
通常ロックを外し
その隙間から外を見たのですが誰の姿もなく仕方なしに寝ました
翌日目を覚ますと玄関口のポストに一通の手紙…
封を開け読んでみると
こう書かれていました
『私も伸也も愛想を尽かしました。サヨウナラ…』美智子
そうヒドく丁寧な別居中だった妻の筆跡で書かれていました……
昨日の雨がまるでウソのように
ヒドく晴れ渡った空の下何の言葉も出てはくれませんでした……
終。