詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
僕はいつもいつも君に助けてもらってばかりで
男としては少し情けなくなる
悲しみにうなだれる
そんなときには君の存在がどれだけ僕に必要なのかをそっと気づかせてくれる
この広い広い星で
君と巡り会えた小さな奇跡
僕は忘れてないよ
いつも道に迷ったときには二人の愛を明かりにして闇を渉っていこうね。
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木漏れ日の中で
そっと生まれた
安息の時間
ベンチに腰掛け
小鳥のさえずりを耳で聞く
名も知らない大きな木の下で
日溜まりの中
ゆったりと時間が流れてくのを感じる
日々の疲れを癒す
春風のうた
そっと見つけた
秘密の隠れ家
疲れた人のための自由席。
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見慣れた町の見慣れた朝焼け
いつものように流れ作業
同じことを繰り返す
この町にも家族にも不満はないけど
ちょっとばかり切なさ混じる日々を過ごしてる
深く濃い靄が明日を覆い隠していくよ
それでも僕は明日へ進むことに決めたんだ
未練など今さらない
だけどただ一つ孤独な自分に自己嫌悪
人付き合いが苦手な僕はいつになっても孤独から抜け出せないでいる
この世界に生まれてなければ
こんなキレイな朝焼けを見れなかった
だからそれだけでも生きてきた価値があるかなって思えるよ。
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『大人になる』誰もが通る道を
僕は俯きながら歩む
焦りと不安を胸に抱きながら
誰もが感じるであろう気持ち
今胸にある
君っていう愛を天秤にかけるような真似はしたくない
幼い昔から僕はそうだった
これといって夢も持ってなかった
そのために大人になる僕は何をすればいいのやら焦りを隠せずに迷っていたよ
二十歳になる自分
あの頃から見れば
考えらんないよ
時が経つ儚さと切なさを朧気に感じた
あの頃から見れば少し大人びた気持ち
その瞬間
僕の中で大人という実感がはじめて湧いたんだ。
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僕の瞳はさっきまで濁っていて
都合の良いこと以外なにも見えなかったけど
もう濁りもなくなったから君がよく見えるよ
君の顔はしばらく見ない間にずい分やつれたね
僕はなぜか君を抱きしめていた
君の涙に胸が熱くなって
二人の心に灯る炎が消えてしまう前に
今夜どうか出来損ないの愛を完成させようよ
小さなラブソング
やさしいメロディにのせて奏でようか
君の元へ幸せを運び届けるために
僕はロマンスみたいな輝きに満ちた日々をあずけたい
このからだ全部で君を包みたい
愛することの傷みも尊さも知ってきた二人はもう一度
イチから歩き出すよ
今度という今度は心濁らせたりはしない
偽りなどに負けない真実を導き出そう
二人が進む愛のバージンロード
笑顔の花で埋め尽くそう
愛の行く末に倖あれと祈りながら。
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道化者のようにおどけた笑いを浮かべて
おかしくもないのに笑いを振りまく
内心は嫌々笑ってんだよ
それでも僕はバカみたいにヘラヘラ笑ってる
道化者は笑顔以外は見せない
だからいつも余計な表情を隠すのに必死だ
たまに柄の悪い客やいちゃもんをつけてくる客がいても文句一つも言えません
ただただ宥めたりして最後は謝るだけのまるっきりカッコ悪い役柄さ
僕は道化者
サーカスの人気者
だけど悲しい役者さ
泣きたいときも泣けません
ただひたすら気持ち悪いくらいの笑顔を浮かべて
嘘っぱちの仮面を被って
ヘラヘラ今日も幕開けから閉幕まで笑ってばっかりいます
それが僕の仕事であり
それが僕の生きる手段だから
僕は悲しいときも笑ってごまかします
涙しそうな気持ちを偽りでかき消して。
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陽の当たる場所は僕には似合わない
だから僕は暗がりの中で静かに咲いたんだ
誰かと共にお互いを励まし合ったりだとか手を取り合ったり
僕はそういうの苦手なんだ
誰かとっていうなら独りがいい
独りでいた方が相手に気を使わずに咲いてられるだろ
言い訳がましいように聞こえるんなら
それはそれで構わないさ
なぜなら間違えじゃないから
僕はただ独り日陰に咲くとしよう
独りなら裏切られたり傷つけられたりする心配もないからね
お互いに楽だよ
君がもしお日様の下に咲くというなら
僕は止めないよ
暖かい日向へ咲けばいい
君は太陽の陽射しがないと咲いてられない花なんだろ
淋しくて淋しくて
日陰じゃ萎れて枯れてしまうんだろ
だから僕なんかより頼りがいのある
日向の花に頼ればいい
君には日陰は似合わない
さぁ日向へお行きなさい 止めやしないよ
僕の一方的な気持ちを伝えられないでも
君さえ幸せになってもらえばそれでいい
日陰の花の僕に恋や愛だなんて似合わなすぎたらしいんだ。
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僕の見上げる視界の先に映る青い空
いつの間にか僕は大人を名乗り
心はあの頃と何ひとつ変わらないまま
今も青い空の下
ワガママな歌うたってる
僕らの毎日はまるで電光石火の如く明日へと駆けめぐる
強い突風に振りほどかれないように
僕は必死になって暮らしにしがみつく
憂うつという重荷を背負ったまま
何度も現実に殺されかかって
悲しみに臆する度
自分の弱さや至りなさを知った
汗と涙の果てにある眩い光も知ろうとせずに
ただ現実を直視することを怯えていたんだ
雷雲の向こうのそのまた向こう
晴れ渡る空へ飛ぶことに恐れて
君の瞳にも映っているかな
あのどこまでも続く青すぎる空
幾つも季節を通り過ぎ
何度も挫折を味わって
それでも夢見ることを止めなかった
あの青すぎた僕のように
君もいつか叶うことの不確かな夢を見るのだろうか
そうだとすれば
きっと きっと
君も僕と同じに傷だらけになって
目いっぱい油にまみれて
それでも朝焼けを目指す
よろめきながら
たじろぎながら
泥と涙を飲み込む
あの青春という名の泥臭い日々に焼かれるのか。
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何ひとつ変わることのない
暮らしにしがみついたまま
僕はそれを飽きるほど繰り返して
果ては腐っていくのだろう
それはまるで僕が生まれる
ずっと以前から決まっていたことのように当たり前に僕という人間の終わりをめぐらせる
このまま僕は飽き飽きしてる毎日から
遠のくかのように社会に貢献するふりをして
ただ朦朧とした意識の中で日々を浪費していくだけ
ウンザリなんだ 何もかも
面倒なんだ オマエもオレも限界がきてるんだ
そして僕は灰になる
乾ききった瞳に最期を映して
歩き疲れたその身体に侮蔑を浴びせられても
もはや何とも思わないんだよ
死はもうそこまで迫ってきてる
終わりを受け入れる態勢はもう整ってる。
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もう悲しくて悲しくて涙が止まらない
もう言わないよ言わないよあんな事
差し出がましいけれど
許しを乞う僕は一人きりの夜を過ごしてる
もう堪らなく堪らなく胸が痛むよ
もうキミなしじゃキミなしじゃ僕は生きてけない
涙が悲しく頬を伝って闇にはじける
ねぇ キミ ねぇ キミ
戻ってきて欲しい
ねぇ キミ ねぇ キミ
もう僕はキミを傷つけることはしないよ。