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甘味亭 真朱麻呂の部屋  〜 新着順表示 〜


[582] さすらう人
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


さすらう人よ
何処へ向かうのか
せめて行き先だけでも告げたまえ
さすらう人よ
愛おしき女を残し
何処へ旅立つのか
せめていつ帰るかくらいは教えたまえ

そして なぜ
アナタはそこまで
旅をしたがる?
アナタはさすらう
私をおいて
旅人だからさすらうまでとアナタは言い残し
風のようにまた旅へと行く
孤独と悲しみを背に抱えながら。

2007/03/02 (Fri)

[581] 始まりのメロディ
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


僕にとってあの日ほど思い出深い日はない
並木道色めくイチョウの葉
吹き抜ける心地よい春風
キミとの始まりの日
そして
僕らの出発点
記憶の片隅
今も歌えば胸が騒ぎだす
始まりのメロディ
キミと奏でる恋のメロディ

ラララ…ラララ…ラララ…ラララ……。

2007/03/02 (Fri)

[580] 始まりの予感
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


すべては始まり
すべては終わる
そのすべての時間の中でキミは何を掴んだか
そのすべてが終わろうとするときに何を感じるか
そのすべてに笑顔でさよならいえるかな
そして清々しい気持ちで始まりを祝福できるかな

それは きっと神のみぞ知る事
だけど きっともう答えはキミの中にあるんだよ
なぜならキミは僕にとってこの世のすべてであり
キミにはそれを知る権利があるからね

だから 今
そうだ 今
始まりを予感し終わりを実感したんだな
気づいた途端涙が溢れんのはそのためか。

2007/03/02 (Fri)

[579] dream in dream
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


君はもう 僕はもう
あの頃よりずっと大人になってしまった
昨日のように思い出す遠い日のことを
長いようで短いようでもあり
まるで夢を見ているみたいで
とても不思議な気分だな
それはいつか終わりを告げて
僕を空の果てへと呼び戻す
いつかの誰かと同じように
僕もいつか死んじまうんだな
考えてみりゃ信じらんないぜ
でもいつか死んじまうんだな

dream in dream
もう一度生まれ変わっても
僕は僕でありたい
そしてまたキミと巡り会いたい

dream in dream
生まれてきたからには
さよならするまで生きてやるさ
たとえ財布が空になっても
たとえ思い通りの明日がこなくても
負けじと生きてやるさ

生きる希望この手に握りしめて。

2007/03/02 (Fri)

[578] 朝焼けの詩
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


人は誰でも出逢いと別れをくり返して
そうして順番は違えど誰もが終わりへと流れていく

生まれたことの意味も
生きていることの理由もわからないまま
気づけば今日もこれでもかってくらいに現実に打ちのめされて
うなだれて落ち込んでブルーになる

限りある命の中で
僕ら何を追い求めてるんだろう
それさえ見つからずにとりあえず生きてここにいる

絶え間なく続いてる日々の波に押し流されながら
それでも僕ら必死になってもがいてる
いつかたどり着く輝く未来を信じているから

どんな荒波だって越えてみせるんだ
いつか光が射すことを信じているから
どんな嵐がきたってへっちゃらさ

そうして僕はいつか泳ぎきるだろう
そうして見るだろう頑張りと努力の毎日が報われる日を
眩しすぎるほどの朝焼けを目にするだろう
自分の手で掴み取った栄光という名の未来をその目に映して。

2007/03/01 (Thu)

[577] メリーゴーランド
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


頑張ってる人達をさり気なく鼻で笑って
頑張ってる人達の傍らで偉ぶってる僕は誰よりも孤独だった

自分にとっての不都合や面倒を遠く彼方へ追い出して
孤独さ隠す言い訳や屁理屈ばかり並べてた
そんな僕には誰一人心を通わす友もなかった

昨日のように思い出すそれはきっと僕にとって何の関係もつながりもないけど
なぜか忘れちゃいけないような気がして
一応頭の隅で覚えているけど

巡るよ 巡る
すべては巡る
戻らない時間の合間にため息一つ
回るよ 回る
すべては回る
ゆっくりとした時間にもいつか終わりがくる
消せない想いを巡らして明日はやってくる
それはまるで大きな大きなメリーゴーランドに乗ってるみたいにゆっくりと確かに回っていく。

2007/03/01 (Thu)

[576] 坂道
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


ある日の夏の夕暮れ陽射しの照りつける上り坂
君と二人自転車を転がしながら
他愛もない話に花を咲かせる
麦わら帽子 白のスカート すらっとした細い手足 栗色の澄んだ瞳
キレイなオレンジ色に染まった空 今でもあの日を覚えてる

君と上ったあの坂道
時間も忘れ見入ったキレイな夕焼け空
どれもが僕にとってきらめく大切な思い出
だけど今では思い出すだけ
言えずに終わった愛の言葉
悔やんでも悔やんでも悔やみきれない
だけど悔やんでも悔やんでももう遅い

僕は一人 ふいに思い出のあの場所へ自転車を走らせる
あの日君と見た夕焼け空とあの頃より少しだけ伸びた背丈
ただこうして思い出に浸る
誰を待つわけでもなく
ただ一人 木漏れ日の中へ
いつの間にか 夕暮れを迎え
一日中 この場所でかえらぬあの日を一人懐かしむ。

2007/02/28 (Wed)

[575] 無題@
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]

長い年月の間にすっかり褪せてしまった数ある思い出
それは今思い出そうとしても思い出せないくらい遠い遠い記憶
時が流れてゆくのは仕方のないことだけど悲しさ隠せるほど僕らは器用じゃなく
涙が頬を伝い溢れだしてしまう

指折り数えで過ごしていく日々は
どことなく悲しげな影を潜ませたまま
大人になる僕の心に期待と不安が渦を巻いて
今でも僕を苦しめている

あの頃望んだ未来と
今僕が生きてる未来とはお世辞にも愛しているよとはいえないけど
それでも僕は挫けず生きてきた
それだけで生きてきた理由にはなった
だから案外
ここまで生きてきたことは間違えじゃなかった。

2007/02/28 (Wed)

[574] 子守歌
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


深い暗闇の向こうから聞こえてくるやさしげな子守歌

聞き覚えのある特徴的なその声
大好きだった母の声
聞き間違えるはずはない
確かに母の声だ

死んでしまってからも
僕のことを心配して
せめて夢の中だけでもと
僕に懐かしい子守歌を聞かせているようだ

その声を聞く度
僕は思わず涙してしまう
懐かしさに胸が熱くなるんだ
それでもあなたは姿を見せず
ただ声だけで唄を唄うだけ

やさしい声のあの懐かしい子守歌を。

2007/02/27 (Tue)

[572] エピローグ(後半)
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


それらすべて併せて人生とよぶなら間違いじゃない
日陰をできるだけ避け
日向を歩こうとする
ときには自分勝手に
ときには無理矢理に是が非でも日向に行こうとする
それが人間の弱さであり他の動物からはるかに劣った部分だ

プロローグとエピローグ
始まりと終わり
生誕と帰還
繰り返される生と死
その中で生まれる
数多の感情の揺れ動き
僕らはそれを常に感じ取り体験している
その証拠にまず人は他人の痛みを感じ自分の痛みを感じることができる
それが生の証
それを感じなくなったとき
それが即ち死なのだ

そして僕らは朽ちていく
また新たな種を落とし
再び生と死を淀みなく延々と繰り返すんだ
生という重い十字架を背負い
死という何重にもはめられた足枷を架せられながら
それぞれの人生を歩いていくんだ。

2007/02/27 (Tue)
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