詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
貴女に捧げる花は美しくもないしましてや綺麗でもない
気持ちすら隠っていない作り物の造花だ
そんな風に死んでからも嫌われている
貴女は生きていた間幸せだったのだろうか
今となっては
どうでもいい話
だけど少しだけ気に止んでいた
胸元にそっと置いた手向けの花
貴女に一番お似合いな手向けの花。
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夕焼け空の下で
僕ら二人は疲れた顔で
家へと帰る途中
信号待ちをしていた
影は長く伸びて
低い君ものっぽになったみたいで少し笑えた
繋いだ手はとても小さく柔い
強く握ってしまえば潰れてしまいそうな細身の体
横目で気づかれないように見ていた
夕焼け空の琥珀色
キャラメル色をした雲が流れていく
乏しい会話の合間のため息
それでも握った手は解けずにちゃんと繋がっていた
夕焼け空は君にとても似合うよ
寂しい色だけど
綺麗なんだ
見れば見るほど好きになっていく
何気ない仕草の一つ一つが可愛らしくて仕方がなかった
夕空の下の君と僕
幼なじみの二人
夕日の彼方へ消えていく
空は相変わらず綺麗でした。
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今生きてる世界は波のように時間をくねらせて
限りある命を授けたり奪ったりする
誰にも同じように同等の時間と命をくれる
幸せでなかったり
幸せだったり
考え方は人それぞれだけど
あまりにも理不尽な気がするよ
不思議と疑問がどこからか生まれてくる
過ぎ去った日々たちにサヨナラして
今考えるべきは見つめるべきは何なのか
理想や幻想に惑わされないように
現実を見極める
それがきっと自分という一人の人間を見つめるということだろう
そうしてようやく見えてくる
望んだとおりの未来が見えてくる
過去を想い
未来を慈しむ
現在も過去も未来を目指すための最寄り駅
見つめるべきは現在がどうなのかなのです いつだって。
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握りしめた夢を夜空に散りばめて
僕らは未来へ進んでいく
何かを得るように何かを手放すように
一歩ずつ一歩ずつ前に進んでいく
黄昏が二人の真後ろでやさしい風になり
見守るようにいつまでもいつまでも吹いている いつまでも。
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君と手を繋ぐ
やり場のない悲しみ
切なさと一緒に夕日の彼方へ
君との思い出は数え切れないほどで
涙したり笑ったり
本当にいろんなことがありました
それがすべて幻ならば
こんなに泣けるはずなどない
だから僕は君を愛してる
根拠などなくても愛してる 愛してる
夕暮れが空を真っ赤に染めて
僕ら二人を迎え入れる
赤い風船みたいに
頬を赤くした君と僕
恋する二人はゆっくりと混ざり合うように愛という時間を紡いでいく
ほら探していたものが君だと気づく
夕暮れを背にして抱きしめたい 抱きしめたい
力強くそしてやさしく。
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勝てる気がしない現実に負けた僕の姿はまるで
死を宣告された患者のように
生気のない心を持った人という名の失敗作の口先だけの操り人形。
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忘れかけたあの日の言葉を
もう一度思い出して
再度、言葉にする
時間は戻ることはしないけど
時を越えた今なら言える気がするから
無意味な恐れなど必要はなく
今、必要なのはあの日伝え損ねた君への気持ち
『愛している』それだけだろう
もう振り返らない
もう逃げはしない
過去を振り切り闇を抜け君へと進め
大人になった今もこうして不意に思い出す
あの日の言葉は意味を成さなかったけど
言わないよりははずっとマシだったと
思えるんだ
吐き出すニコチン入りの煙が煙くても
あの日のシーンだけは霞まずに空に大画面で映っている
あぁ 君は今はどうしてるのかな
そんな風に振り返っては心に元気をもらう
良い思い出でした…
あの日から今日まで繋がっていたことを幸いに思う
2つの砂時計
今は一つの砂時計
同じ時間の中で分かれ分かれの毎日を生きてる 君と僕の小さなストーリー。
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僕と君をいつもいつも不安にさせる
流れる時間の速さ
年を重ねれば重ねるほどに不安は増していく
気づけば私はあなたを追い越して
私の方がお姉さんになっちゃって
少しだけ悲しくなってしまった
時間の流れが大切な何かを当然のように奪っていく
その何かは今も私の中にうっすらと記憶として残っている
あなたと私を繋ぐもの
それは
2つの砂時計
限られた時間の限られた枠の中で私たちに何か大切なことを教えてくれる
それは言葉じゃうまく表現できなくて
思い出せば思い出すほど影を潜めて正体を隠す 愛という名前の解けないパズル
時間と時空が重なりあって
今という現実を形作る
いくら後悔したって
お願いしたって
かえらないし戻らない
それが時間という一回きりのリアルゲーム
投げ出して放棄するまで止められない
折り返さないたった一回の片道旅行
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あなたと見上げる空は一人でみた空より遙かにきれいに見えるよ
あの星をもっと近くで見たくてベランダにでれば
広がるサービス精神大勢な流星オーケストラ
奏でよう
見えないギターで
想像を働かせて
美しい音楽を奏でよう
安らかな眠りに着くその前に
星たちの合唱団と歌いましょう。
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今日も何気なく日が暮れて
なにもない殺風景な部屋に閉じこもり
そういえば今週号のマガジン買ってねぇな
クッションを枕代わりに寝転がって
ツマラナそうに天井を眺める
誰かが作ったルールを嫌がることなく文句を言うこともなく今まで歩いてきた
哀れもない世界で何かしらの生き甲斐を探している 探している
旅立つためにまとめた荷物は本棚の脇
立てかけられている使うことなどないとは思うけど
途方もない悲しみは
新たな退屈を生むだけで
今がなんとか幸せであればいい
未来のことなんて考えたくもない
今は遠からず近からず訪れる終わりに向かう列車に乗ってる旅の途中
どうかゆっくりと景色を見させてくれますか
大人になるそれまでは。