詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
愛の谷間にうもれていっそ窒息死したい
君の無駄にデカい胸の中にずっぽりはまりたいな
そんで幸せ 僕は
ゆううつな夜明けが今朝もおとずれた
会社なんて行きたくない またそんな事ばかり
会社に行く暇があるならずっと君と戯れていたい
ウデを絡めあって
欲望のままに
夜と朝との谷間に生まれる世界の中へひらひら堕ちていきたい
今すぐその谷間へ飛び込みたい。
詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
大好きな君とおなじ速さで歩く 帰り道手をつないで
ふたりのぶんのぬくもりが 心に空いた透き間をうめてくれる
早く会いたかった
こうして手をつないでおなじ時を刻みたかった
アルバムにも収まらないくらいの思い出を
この帰り道は何年経ってもほんの記憶の小さなガラスのカケラ 深くは刻まれない
それでもこんな時間のひとつひとつが僕の元気のみなもとです
どんなに素晴らしい思い出よりもきっとこんなささやかな時間が本当の幸せで僕は好きだなあ
やさしく流れてくそんな時間が
季節の合間を縫うように ふいに思い出す僕をつつむんだ
時間から時間へ飛び移る 明日も記憶の中で小さくも光ってる
この帰り道はやがて家路へと僕らを帰すけど それでもこの時間はフォーエバー
人生の帰り道はまだ終わらない 明日も続く 続く
ずっと一緒にいてほしい なにげなく声に出した
会えない悲しさを時のせいにはしない
試練をくぐり抜けて雨に降られながら会いに行く 試練があったほうがやりがいがあるよ
君はそんな簡単に手に入る人じゃないから
帰り道はそれぞれの家に返す前に分かれ道でさよならさせるよ
分かれ道をうらんでも…きりがない
また明日 会おうねという言葉をおくるだけ
手なんか振っちゃったりしてキスさえせずにバイバイですか…僕
この帰り道は何年経ってもほんの記憶の小さなガラスのカケラ 深くは刻まれない
それでもこんな時間のひとつひとつが僕の元気のみなもとです
この帰り道はやがて家路へと僕らを帰すけど それでもこの時間はフォーエバー
人生の向こう側までつづいてく
帰り道ひとつとってもいい加減ではすませられない
大事な大事なふたりの思い出
愛の記録
そっと瞳に焼き付けなきゃね
人の記憶はいつまでもアナログでピンぼけだからよけいに焼き付けなきゃね
大事な大事な思い出 心の中に。
詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
僕の心の中で今も光り輝いている思い出は切ない夜に僕がさびしくないようにそばにいてくれる大切な記憶
まるで大きな月のゆりかごさ
やさしいまなざしと変わらないあの瞳が僕のぜんぶをつつむ夜
ゆりかごに揺られて僕は恍惚の夢の中
僕のこの時間をじゃまするものは何もない
不安も恐怖も寒さも独りのさびしさもすべて立ち入りを禁ずる
僕だけの小さな楽園さ
月の光が僕を照らしているよ
まるで存在の価値をみとめるように
ただ月は僕を照らしていたよ
ゆりかごは僕をのせて今夜も夢の中へ連れて行く
幸せが待つ夢の世界へ
現実の悲しみを
深いさびしさを
消し去るように
今だけはなにもかも忘れても罪じゃない
さあ 夢に揺られよう
思い出すのさ 今
いつまでも色あせない記憶たちに笑顔で会いにゆこう
魔法の時間はまだ始まったばかりだ
終わりじゃないんだ
ゆりかごに揺られて僕は恍惚の夢の中
僕のこの時間をじゃまするものは何もない
不安も恐怖も寒さも独りのさびしさもすべて立ち入りを禁ずる
僕だけの小さな楽園さ
僕には十分すぎるほどの天国さ
もう会えなくなった大切な人たちにも出会える世界
夢みがちでもいいから さあ涙の海をわたって向こう岸で待つあの人へ会いに行こう
いつの間にか目覚めて朝の光に眩しさ感じても
また夢はみれるさ
そのために頑張ろう
現実が好きになれなくても
無理に好きにならなくていい
そう思えたのはあなたのおかげだ
楽園は現実の中に
楽園は宵闇の中に
霧の奥深くにある
遠いけど
つらい時も嬉しい時のようにすぐに終わるさ
皮肉を言って笑えるまでしばしがまんしよう
夢をみるために
さあ ゆりかごまであと少し。
詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
夢みたいな現実の中で夢をみてるんだ
眠るたび頭の中をスイスイ泳いでるんだ
夢の中で夢をみているんだ 楽しい夢を
現実は僕にいい夢をみせるばかりじゃなくて悪夢までみせてきやがる
現実じゃ悪夢が
眠れば楽園が
僕を待つ
夜になれば楽園が
目覚めれば悪夢が
僕をとり囲む
おなじ世界で
何ひとつ
違わない世界で
夢の中まで夢であふれてる
いっぱいいっぱいあふれてる
頭の中には現実での大切なことが
心の中には楽園での楽しい記憶が
楽な夢の中にずっといたいな
でも目覚めちゃえばからだが稼働する
金を稼ぐため生活つなぐため稼働する
悲しい性ですね
こんなんじゃだめだなあ 僕
でもため息もも少しすれば笑顔に早変わり
魔法みたいに
切ないほど早く過ぎ
いやな時間ほどだらだら進む
うそみたいに
うそだと
悪夢だと
思っても
切なさは
消えない
楽しいはずの夢の中までついてくる
夢を侵そうとする悪夢の卑劣さ
だから笑えず目覚めれば目尻にかすかについた涙のしょっぱい水滴
ほら あるでしょ…
降参だよ
僕は逃げられないのだね
悲しいばかりだ
切ないばかりだ
でもまた夢みたい
夢みていたいんだ
それだけが僕の救いだから
現実からそっと違う世界へ 楽園へ連れ出してくれるから
嫌いにはなれない
現実に支配された心でも透明な気持ちは消えない。
詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
退屈そうな顔であくびする子ネコは大きな口をあけて塀のうえでゆっくりお昼寝タイム
「世の中はおまえと違ってすごく忙しいんだ」まるでそんなの気にしないっていうようなそぶりで
ネコは大変な僕らの日常を笑うように今日も日向でひなたぼっこ
ねえこのこねこどこのこねこ
このこねこはこねこさんちのこねこ
もう煩わしいな
そんな日々だよ
ねえこのこねこどこのこねこ
このこねこはこねこさんちのこねこ
早いとこそこを退け
そこは僕の場所
それならネコの隣で僕もひなたぼっこ
ギター持ち出して頬ずりするといやな顔するこねこ
いいだろう?
おまえにとっちゃ毎日がエブリデイ
おまえにはおまえの生活が
そして僕には僕の生活が
それで正解だよ
だけれどなんだかしゃくだな
この差
休めるときに休めて
いやなくらい毎日が休日
いやな仕事に追われることもない
僕もできることならネコになってしまいたい
駆け出すネコ
業を煮やしたネコ
ねえこのこねこどこのこねこかそこのねこさんは知っていますか?
きょとんとして
警戒したようににらむこねこのお母さん
こねこをつれて逃げていくネコとこねこ
僕は一人残された
ねえこねこさん一人にしないで
切ない北風が冷たい
心がさびしいよ
ネコちゃん。
詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
僕よ 僕に生まれてきてくれてどうもありがとう
君よ 君に生まれてきてくれてどうもありがとう
奇跡の真ん中で今日もため息ついたり
楽しそうな笑い声がひびく部屋でオセロをしたり 負けそうになると待ったって言ったり
まったくおもしろいな
疲れて帰ってきたはずなのに終わればほらなんてことはなく笑えるよ
明日もつらかったとしても今日とおなじかな
それなら素晴らしい
たとえこの世界がただのばからしい偶然でもせっかく授かった命を儲けものだと笑えたら素敵 生きていく中でそういう気持ちに変わっていったらなお素敵
そろいもそろってくだらない偶然の産物だ
だけれどもう二度とこないような素敵な偶然だ
オセロのように白黒はっきりさせろという世界はいつになっても好きにはなれそうもないけど
人生の勝負はまだわからない たった一つの見落としが勝敗を分けるときもある
負けてても僕の駒はまだ死んじゃいない
くだらなくも素敵な偶然にはち合わせた僕は幸せの中にいる歴史的な人
教科書に載るほど有名じゃないけど一般人でもピープルでも民間人でも貧乏人でもこの歴史的な世界の登場人物
僕もその中の一人
なんて
なんて
素晴らしいんだろう
なんて
なんて
素晴らしいんだろう
これがまさしく
くだらなくも素敵な偶然
これはまさしく
嘘くさくも趣がある運命
親しみ感じるよ
ひとつ屋根の下
くだらなくも素敵な日常の中で感じてる
それが僕が感じたinspiration
それが明日へのnavigation
つまり 偶然と偶然が重なればひとつの偶然じゃ成り立たなかった運命になるんだ
偶然がつづけば誰もそれを不思議がるように形は不格好だけど運命になるんだよ
やがて 重たい時を重ねて 振り返るころには目もうたがうほどの光が見える。
詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
雨が降り止まない
僕の心に音もなくしずかにはげしく降る雨が
僕は気づいたんだ
ものごころついたときからその雨は降っていたんだと
心の中に生まれた光もその雨のせいでゆがんで見える
こたえも理屈も規制もなにも要らない
必要なのはこの涙する僕をゆるす優しい言葉
あまいといわれるけどそれでも傷ついてゆく僕をほうっておくことは僕にはできない
それは僕だからいちばんわかる
当たり前さ 僕だもの
他人に見透かせるわけがないだろう
そこには愛や友さえ立ち入れない場所
永遠に降り続く悲しい雨が降る場所
見える限りの傷は癒せても内部に根付いた悲しみまでは癒せない
悲しいけどそれが真実だ
でもありがとう
ずいぶん楽になったよ
迷惑なもんか
すべてを癒そうと思ったらたぶん傷を抱えた僕も癒す側の君も壊れてしまうから
逆だとしてもおなじだよ
だって見えている光は光でも悲しみのプレパラートをはさんで見たゆがんだ光だから
すべての感情も何かをおそれる不安も無と化す無心になれるときは死ぬときだけ
なににもとらわれずに本気で笑おうと思ったら明日をもしれぬ命とベッドで身をふせる時ぐらいさ
でも悲しくて悲しくて笑えないな
だから悲しみがすぐそば揺れてても人は精いっぱい笑うんだ
たとえ明日悲しみが待っててもならばと笑おうとするつよさがあるから笑うんだ
見えている光がゆがんだ光でも僕はそのうえに新しい光を重ねる
目をそらすんじゃなく
逃げ道を走るんじゃなく
明日もまた悲しみに降られても笑えるように
明日の涙は次の明日笑うためのほんのささやかなセレモニー
明日笑うために涙を流すんだ
そう思えばこわくはない
これはただ単の強がりじゃない
おぼれないように世界の泳ぎ方嫌々学んだから大丈夫だよ
でも忘れないで
僕は僕らしくも生きるよ
それが僕のもつ光。
詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
人は旅人
靴をすり減らして
宛も行き先もない
旅をつづける
君も旅人
僕もまた旅人です
宛も行き先もない
それでも生きる
旅はつづく
あしたへと みらいへと
生きる者にだけ光を注ぎ
死した者には安らぎの炎(ひ)ををくべる
時の歯車は
さび付くことはないから
とわにまわりつづける
今のところは
壊れるよていもみこみもない
くりかえすことにあきて決められた終わりがくるまえに待てなくて仕方ないなら各々生か死かのどちらかを選ぶだけ
開け放された自由の中でそれもまた自由
さあ お選びを
生きるも苦渋
死するも苦渋
どちらを選んでも同じだけの十字架(リスク)が扉の向こうで待つ
それでも生きたい…
それでも死にたい…
くりかえしくりかえす迷いとさだまらない思いの中で行きつ戻りつまた行ったり来たり
こちらでもなくこちらでもない
ずっとそんな感じ
死ぬまでつづくのか
そんなことに費やす時間は無駄なのか必要なのか
それさえわからない
僕はただの水滴だからただ流れにまかせてすることをしているしかない
悲しい旅人 時の旅人
歯車は今日もギリギリまわる
まるで誰かの叫び声みたいに
まるで誰かの代わりのように
歯車は涙の雨を受けて水車のようにまわる
その音がいつからかものごころついたときからうるさくて
都合のいいときだけ都合よくきれいにひびくから 笑ってる
けっきょく
僕はいまだ時の旅人
生きるだけなら誰にもできるさ
えらくはない
ただなにもせずにいても生きられる
死ぬことは誰にもできるわけじゃない
でもえらくはない
なにがえらいとかえらくないとかわからないけど
生きているような意味や意義を見いだしたりみつけることが生きている者が生きてると胸を張れる最大の言い分だと思うから僕は生きる。
詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
去りゆく影法師追いかけながら見失う道の途中
悲しい気持ちがゆらゆらと揺れている
見たこともない世界へ行きたいなあ
もうこの場所じゃ僕の夢みてる未来は叶わないから
いつか幼いときみてたあの夢はまるでうそみたいに薄っぺらい
僕はずっとあざやかな夢をみていたかったのにどうして大人の姿になって目覚めてしまったんだろう
悲しみとせつなさの入り混じる夕景の中で僕まで同じ色に染まってた
涙を流しすぎてやがて海になって僕はそれに溺れて助けを求める声すらおこがましく思えて出せなくて
なんだかわびしくなった
その息苦しさにいつか僕は死するのになぜか笑顔は捨て去れない
そんな今日一日はほんの僕の1ページ
こんなに頑張ったのに
溜め息揺らしてたたずむ きれいすぎて泣きたくなる夕景の中で僕は泣いていた
オレンジ色に輝く涙を流してた
言葉じゃ言い表せない涙を流してた
この涙が僕の所有物なら理由もこたえも要らないよね
ただ悲しみにふれたからだよと僕らこぼすだけ
それだけで目の前に広がる世界が涙であざやかに色づく。
詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
どこからか明日の足音が聞こえてくる
今日にいながらも明日の足音を聞いてた
まるでそれは今日の終わりを早くも伝えてるようさ
僕らはただ繰り返す毎日の中を繰り返し行ったり来たりを繰り返すだけ
そして今日も昨日も何十年前もずっと同じ世界で繰り返してきて今いる場所に僕らは足跡を残しながら来たわけです
迷いながら
悩みながら
焦りながら
慌てながら
泣きながら
笑いながら
怒りながら
歌いながら
黙りながら
遊びながら
踊りながら
眠りながら
僕らはさまざまなことをさまざまに繰り返す 日々
今日1日という
つまり二度と戻ることのできない場所で 僕ら
今日も 明日もずっと繰り返す
何度もいうようだけどそれが運命(さだめ)
ため息が出ても
誰も心配なんかしてくれやしないよ
みんな自分のことで手いっぱいで
僕の足跡はずっと後ろまでつづいてる
なるべくそっとやちょっとじゃ消えないように深く足跡を残したいな
僕がここに そこにいた証に 是非ひとつ
つけてきた足跡を集めてまるで証拠物件みたいにファイルに記録されてみたい
僕らの足跡が永遠に残るように
命なんていつかほっといても消えちまうんだから せめて証を 是非とも残したいな。