詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
悲しみに沈んでいる僕のうつろな瞳が映し出すいつもとは違う青みがかった景色
まるで深海にいるみたいな気持ち 大げさにいえばすべてがどす黒く見える
どこまでもどこまでも深く潜ってゆく
悲しいはずなのにやけになってもう悲しみにひたってしまえと笑っていた
誰も彼も敵みたいに思えるよ 本来はきれいなはずの夕暮れにさえ嫌われてるんじゃないかとか妄想している
悲しみはとても美味しいから次から次に手が伸びて バクバク食が進む
もっと胸を焼くせつなさがほしいよ なにもかも忘れてしまうくらいの悲しみを僕にください
この涙は行方を告げずに次々に流れては消えてく
矢印ばかりに操られて 行き先は否応なしに決まってる
自由に生きてるつもりでもカゴの中だけの決められた自由に惑わされ満足してる毎日と孤独なおいらの心をわかってくれる人がいるなら今すぐ会いたい
おみくじを引くように簡単に決まるなら手っ取り早いのに
美味しい 美味しい
繰り返しながら
泣いてる僕は本当を隠す 本当は食べたくないのに
食べさせられるよ
嫌いな悲しみ
食べたくないなら
どうぞご自由に
あとのことは知らないけどなんて捨てぜりふみたいに世の中はいうよ
神様 自由って言葉の大きさもその意味もわからない
いつまでも幼い子供でいたい僕には難しすぎる
だから半分は残してもいいでしょ
生きていたいけど生まれてしまったからには簡単には命を絶てられない僕の悲しみもわかってよ
頑張ってる僕らのこと
本当は生きてるだけで素晴らしいしえらいはずなのに
余計な当たり前や嫌みな常識があるから肩身の狭い思いで少しそれからはみ出てるだけで白い目で見られるんだ
たった一度でいいから本気で笑ってみたい
どこか消えない不安が後先の不安までが僕を縛るから笑えずにいた
そんな僕の空っぽの空虚を満たすディナーをさあ。
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赤 青 黄色 信号にはあるけれど
緑色のこと
なんでみんな青っていうのかな
それでも僕らは青になったよという
みんな緑色になったよとはいわないよ
当たり前なことは
みんながしてるからなのかしら
不思議な信号は今日も渡る人を少し高いとこから見てる 三つの目で
青になったよと僕も思った なぜかはわからない
当たり前ってムカつくが不思議なんだな
不思議なんだな 楽しいんだな
青は誰が見ても緑色
だけどみんな嘘じゃないけど青というよ
今日も不思議な事だらけの1日が暮れてゆく
みんなは見つけたかい? 何気なく暮らす日々の中で楽しい不思議を
世界にあふれた不思議に僕は百 千 億 兆それ以上不思議がってるよ、生きてる時間よりもずっと
無限大に不思議はふえてく 僕が一生かかっても制覇できないくらい 不思議はあるのさ 転がってるんだよ
たとえば今朝遅いけど気づいた不思議な信号
ほらまた
どっからどう見ても誰に聞いても緑色なのに
字に書いたりすれば青に変わる
わからない
不思議だなあ
不思議だね
不思議よね
みんな みんな
不思議なことがあるよ
マンガやテレビアニメの中だけじゃないんだよ
見つめてごらん
不思議の扉はいつでも開けっ放し
君を待ってる
僕の気持ちは緑色より青
そんなコト関係ないよね
なんてなんて笑う
なんてなんて笑う
僕は不思議があって良かった
わからないことがあって良かった
信号はそんなコトを一番最初におしえてくれた
そんな気がするよ
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笑って 笑って 笑っていて
僕のそばでずっと笑っていて
その笑顔が今日も誰かのゆるぎない力になっている
世界中の笑顔が一カ所に集まったらステキじゃない?たとえば宇宙でただひとつ生き物が和気あいあいと暮らせる地球という場所に
そして誰もがその地球に咲いた花で
幸せになれる種を誰もがもってるよ
そのすべてをおしえてるのは花たち
やさしい声でうたうように話しかけている
短い命をもつ虫も野を駆け回る動物たちもみんなそれぞれの生きる意味と生きたしるべをたてるために
息をして苦しくても生きている喜びで悲しみをうめているだけ 決して本気で悲しみと向き合えてるとはいえないが
悲しみなんかあってもうれしくないしなくせるなら喜んでなくてもいいものだといえるけど
本当は泣きたくって笑ってる場合じゃないけど
心の奥底に咲く幸せという花をもっとふやすために毎日頑張ってるつもりだよ
笑顔で涙を隠し喜びで悲しみを見えなくする
それもまた力なり
さあ 涙 抑えず好きなだけ泣いたあとでその涙で失ったぶんの喜び次の笑顔で取り返そう
挽回だ
必死に探しているよ
毎日がスタディディズ
自分というものを
自分は自分でしかないけど今日はどんな自分でいこうか
笑顔の代わりになるものはやっぱり笑顔しかないんだ
涙じゃ代わりにはならない
だから 笑って 笑って
悲しいときこそ笑顔をなんて言葉は言わないさ
その笑顔は本当にうれしいときに見せるものだから
泣きたいときは素直に泣けばいいさ
偽りの喜びで気持ちを騙さないで
どこまでもやさしくゆくよ
甘く虫歯にならない程度に君にやさしくしたい
笑顔の使い道 考えてよ
君に僕のすべてをあげる
君は君の本当の気持ち見せてくれればいい
それが涙なら隠さずに見せて
君はただそこにいて笑って泣いて当たり前に生きてくれればいいから…
詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
おばあちゃん
おばあちゃん
僕のおばあちゃん
たくさんたくさん優しくしてくれたり
こんな僕をこんな僕なんて思わずに当たり前に笑いかけてくれてありがとう
毎年長い休みになるたび会いにゆくけどこのまま会えなくなるんじゃないかと
サヨナラする時思う
目いっぱい愛されてるくせに
いろいろ買ってもらってるくせに
返せる言葉はいつもありがとうだけ
もらってばかりで
それでもいいんだというように笑うおばあちゃんは神様よりずっと神様だ
涙が出るくらいおばあちゃんが大好き ずっとずっと生きていてください
僕のおばあちゃん
長生きしてね
おばあちゃん子の僕はおばあちゃんのために何ができるかいつも考えてるけど
なかなか思いつかないよ
いつかサヨナラ
別れてしまう
このままなんの恩返しもできないままサヨナラするのか
おばあちゃん 積み重ねてきた時間の重さを違ってもチクタクチクタクおばあちゃんに出会えて良かった
変な質問だけどあなたは僕なんかのおばあちゃんになるため生まれてきたの?
僕のおばあちゃんで嬉しかった?
聞いてみたいよ
健康が取り柄のおばあちゃん
からだのあちこち悪くなって立てなくなって
いつも毎年行くたびに作ってくれた煮物も作れなくなって
ボケて僕のこと
自分のことさえわからなくなっても
大好きだよ おばあちゃん
僕はあなたの孫で幸せ あなただからこそ幸せ
なにもかもわからなくなったの?
それじゃまたイチから…はじめまして
少しずつひとつずつ記憶を取り戻していこうね 先が短くても大丈夫
あの日のように笑ってくれるおばあちゃんに戻ってほしいから 歌おうバラード
ぽっくり ぽっくり
起きてるのかな寝てるのかな
気づいたときにはきっとおばあちゃんは天国だけど 僕は忘れない きらめく思い出のすべてを。
詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
粉々に砕けたワイングラスのカケラひとつひとつが僕の心さ
君が割ったんだよ
大好きなはずの歌も絵本も何もかもすべて混ざり合ってわからなくなっちゃった
幼い過去の記憶も今までの記憶もすべてこんがらがって
自分が歩いてきた道のりさえ意味のない時間に思えた
たったひとつの希望だった光も瞬く間にふっと消えた
闇の中 立ち尽くす僕は孤独な人
君とただ手をつなぎ話したり恋人っていう名前のふたりになりたい
それだけなのに難しいんだな
男である誰もがそれに苦しんでる
女神たちが恋愛対象にしてる理想は果てしなく高い。
詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
思い出をずっとテープに保存してたらきりがないや
すべての思い出を忘れないように保存したいけど忘れてくのもまた思い出の持ち味さ
ほろ苦くて切ない味さ
思い出にまみれてたくさんの記憶に心を縛られて
さわって目に見える思い出なんて思い出じゃないさ
本当の思い出は写真やビデオカメラじゃとらえられない
つかまえられない
デジタルの向こう側に広がる小さな世界なんかが思い出というならば
一つ一つの笑顔や涙
どこにあるのでしょうか?
どこいっちゃったんだ?
思い出はいつも胸の中で形なき輝きを放ち思い出す人たちを笑顔にも泣き顔にもするんだ
だから本当に大切な思い出は形に残せない
デジタルなんかじゃそのときの気持ち残せない
気休めのせつなさ
あふれる熱き悲しみはビデオの中や写真の中にはないのです
偶然にここにあるもの
決まっていたものでも
僕らがここにいて生きる
そして生きていく
存在をゆるされて
その事だけは真実なんだ
目に見える真実
目には見えないけど存在している真実
そのふたつを抱きしめたまま人は生まれてから死ぬまでいくつもの感動に出会う
何かを知る
僕はそんな一瞬の場面
心に残す
やがて老いぼれて忘れてしまっても
きっと瞳の奥で思い出は揺れている
たとえいつか終わりにたどり着いても
僕や君という存在は確かにいたから 思い出の中で生きてる
悲しみばかりにさいなまれないで
悲しいのはわかってる
君だけじゃないさ
一人の悲しみじゃない
僕もいつか消えてしまって過去の存在になっても
きれいな思い出の中で生きる
懐かしいゆりかごに揺られながら
やさしい声に包まれて
いつまでも笑いたい
生きていた時あまり笑えなかったぶんまで思い切り笑いたい
その日がきたら
僕は 僕は きっと
誰かや自分の思い出の中で…
詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
夢のゴールにするどいシュートを決めろ
君が本気でその夢を叶えたいなら
笑って決めてやれよ どんな苦しみもその夢のためだと毎日をたえてやれ
夢なんてなんでもやってみなけりゃ結果なんてわからない
だからなんでもかんでも挑戦するっきゃない
ダーツの真ん中ねらうみたいにいきなしどでかい夢をねらうんじゃなく
最初は小さなところから少しずつ理想の場所に向かってくんだ
夢なんていわば賭事みたいなものさ 楽しんでみてごらん
ゲームが得意ならきっとできるはずさ
攻略本はないけど
その分 自由に立ち向かえる
用意された台本とかヒントなんかない
それぞれにひとつずつ扉があるだけだ
見ててごらん
見ててごらん。
詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
よっておいで
見ておいで
幸福商店街にはいろんなものが売ってるよ
幸福になれる様々が売ってるよ
よっておいで
見ておいで
招く手がおいでおいでをする
幸福商店街に呼び込んでる
行こうかな…
幸福になりたいから
今僕は不幸だから
幸せが足りないから。
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僕はしましま
僕はしましま
悲しみ 喜び
半々で しましま
笑顔 涙
半々の しましま
いつも心にふたつのしましま模様
マーブル模様
しましま人間。
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あれから 何年経ったっけ
それから 何をしようかな
これから 何が始まるのかな
僕らはいつでも選択にせまられてる
僕らはいつでも次から次へ急かされる
ゆっくり もっと
ほんとうはもっと
ゆっくり
生きたいのに
のんびり ずっと
ほんとうはずっと
のんびり
過ごしたいよ
〜から 〜から
始まる 決意とともに僕の中にあるスタートボタンを押せば
一人っきり切なくなってリセットボタン押さないようにみんなに愛されて生きたいよ
そんなコト繰り返してるうちにくたばる命
ラストページに血判を
空に雄叫びあげて
始まりにまた僕は戻る
真っ白なページへと
いつか戻れなくなるまで。