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甘味亭 真朱麻呂の部屋


[1049] 羅針盤
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


明日の地図をそっと開きながら
未来の場所を必死に探していた
夢は遠く
果てしなくあって
きっと僕はその道の途中で見失う 見失った

歩き疲れたように
疲れはててしまったように
諦めに寄りかかりながら
今夜も夢の中へ
浅い眠りの中へと逃げていく

未来の羅針盤を空に描きながら僕達は
光り輝く明日を探し
迷い 悩み
そして傷つけ傷ついていく
静かすぎる真夜中
夜空の片隅に自分と同じように弱々しい光を放って
今にも消えてしまいそうな星を見つけた

諦めることだなんて
したい訳じゃないけれど
握りしめたコンパスが指し示す道はとても険しく果てしない

それでも
僕は、誓ったんだ
歩き続けると
僕は、約束したんだ
君と行くと
夢に続く道を行くと
誓ったんだ
愛の名の下に。

2007/05/04 (Fri)

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