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甘味亭 真朱麻呂の部屋


[1061] 白と黒
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


起きたり眠ったり
繰り返す平凡
浮いたり沈んだり
想いも繰り返す

幾つの言葉が僕の中に残ってる?
どんな言葉なら君は振り返ってくれる?
時々諦めてしまいそうになる
時々ひどく不安になるときがある
それはきっといつも
気づかないだけでいつもいつでも
僕は不安で不安で仕方ないんだろう
だから僕は繰り返す
明日のその先にある真実が知りたくて
だから僕は不安になるし怯えもする
それを知ることはとてもこわいのだから

時々僕は白で
時々僕は黒だ
いつでも僕が踏み出す先には不安があって
周りの景色なんて見えやしない
だから僕は昨日の夢の内容さえ覚えちゃいない
だから君も僕がいたことさえ忘れてたんだろう

降り止まない雨は
余計なものまで押し流す
白と黒の日々の中で
なにかを忘れ
どれだけそれが大事だったのか
それさえ忘れ
もう何もかも忘れ
僕はいつか空っぽになる
完全に白になる
完全に黒になる
いつか
いつか
いつか
僕はすべてを
自分のすべてを
見失う
見失う
見失う。

2007/05/06 (Sun)

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