詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][得票][編集] |
灰色の空が泣いている
誰かの叫びは聞こえない 届かない
雨音にかき消されて
空の泣き声にかき消されて
雷鳴がピシャリとどこかで聞こえて
僕は閉じこもる
心を閉め切りにして
僕は閉じこもる
膝を抱えるようにして
僕は閉じこもる
雨の音がうるさいから 耳障りだから
僕は逃げるように
部屋に閉じこもる
僕には
空の悲しみ
慰めることなんて
できないから
だ
か
ら
僕は閉じこもる
何もかもから逃げるように。
[前頁] [甘味亭 真朱麻呂の部屋] [次頁]
- 詩人の部屋 -