詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
アーケードの光の橋からきらめく街並みを眺めてた
恋人たちは温かさを求めながら寄り添う
少しでも心の体温を保てるように
青い悲しみの雨に濡れた世界に浸透していくように悲しみが街を濡らし続ける
理由もなく悲しくなるから切なくもなる
だから誰かのやさしさや愛情が恋しくなって
ふいにこんなさびれた夜の都会であるはずもない光をさがしてしまうよ
なにを優先すべきか見えない天秤にかけて
愛の重さを僕は切に知る
光の橋は輝きを増しながら
夢のような景色を夜空に浮かび上がらせる
鮮やかに世界を彩って
君はここにいるんだよって教えてくれる
だからもうちょっと
いや、終わりまで
僕は生ききるよ
光の橋を渡りきって。
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