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甘味亭 真朱麻呂の部屋


[1205] 雨、ふらり
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


解らないことは解らないままで
ずっといた方が幸せなのかもしれない
無理に理解しようとしなくても
なにも言わずに傷つけることもなく
消えてしまった方が楽でもあるしなぁ あぁ

心は降り止まない雨水で満たされて
今にもその重さで倒れてしまいそうさ
道理や常識に埋め尽くされた世界に僕はいて
悩み苦しみそして時に自棄になる
現実なんてしょせん幻さ
消えてしまえばいい
何もかも楽しかった思い出さえも、なんて思っても楽しいことがあれば笑うんだろ

あぁ
揺れては陰る不安
様々な形でもつれ合いながら
僕のこのちっぽけな存在自体までもを無にしようとする
ちゃんとここにいるのに
気づいてくれるのは鏡に映ったもう一人の僕だけ

見えない答を探そうとするけど
まだ覚えきれないことまで気にするから想いは先走って空回り
気づけば都合のいい言い訳でごまかしたりする僕
言葉でだけならなんとでも言えるね
でも気持ちはきっと偽れないごまかせない

ねぇ
いつでも僕は不安なんだよ
誰も気づかない場所で悲しんでる
解ってくれだなんて思いはしないけど
それでもここにいる僕の存在を消してしまわないで
ちゃんとここにいて空っぽじゃなく
何かを想い、そして何かに悲しんでる
何かに喜んでる
みんなと何一つ違わずに

2007/06/24 (Sun)

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