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甘味亭 真朱麻呂の部屋


[1245] さようなら
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][得票][編集]


それでも僕は
きみが好きで
仕方のないくらいに君を心の底から好きになってしまった
君と出逢ってからいくつの冬を迎えただろう
凍えるからだを温めあいながら
時間も忘れて楽しく話した

忘れてしまった遠い日の歌のように
僕らの日々はまるで風のようにあっという間に
悲しい終わりが春がくる前に君を僕のこの胸の中から
さらっていったよ
もう君には逢えない…言葉さえ交わせない

街がひどく凍えている夜
白い雪はまるで天使の羽根にとてもよく似ていた
君のこと思い出しては涙あふれて

終わりゆく冬が
ひっそりと窓辺に白く残る朝
あれからいったいどれだけ月日が過ぎただろう
あの日から僕の心はずっと空っぽさ

ああ
さようなら
もう逢うこともない
君というたったひとりきりの心から好きだった人
これからもずっと大好きな人

さようなら。

2007/07/09 (Mon)

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