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甘味亭 真朱麻呂の部屋


[1266] 変わりゆく世界
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][得票][編集]


今、僕は君の目の前でポロポロと粟粒みたいな涙を流す
弱い自分を隠すことはもうやめよう
明けてく空はだんだんと人々の目を覚まさせる

少し歩いて息をつく
また歩いて息をつく
急がず焦らずゆっくりでいい
失敗をおそれずやってみればいい
そう、何度もきりのないほどに
少しずつ少しずつ前へ進んで行けばいい
ちょっとずつちょっとずつ笑えるようになればいい
君にとっての幸せがみつかりますように祈るみたいに
いつでもそばにいてほんの少しでも励ませればいい

机の上のソーダのように氷が溶けて二つの層ができたよ
君と僕の二つの層
水とソーダの層
いつの日か重なってひとつになればいい
そのためには乱暴な言い方じゃ進めやしないから
やさしい言葉とそれなりの態度で進んでいこうね
周りの目なんか気にすることなく
ただ一心に君のことだけを考えてさ
いつの日にかひとつになりましょう
変わらない気持ちを持ち続けてね

君の中で僕の中で
変わり続ける世界
目に映る景色さえ
変わってしまうことは想うより悲しい

でも、僕は君さえいれば進んでいける
なにもおそれずにいれるから
また、夕方になって寂しくなっても新しい今日がおとずれる瞬間も
今日と呼んでいた昨日は僕の中でもそして君の中でも
消えず残り脈打ちながら生き続けているんです

春、夏、秋、冬
季節は巡りゆき
また新しい季節が僕の瞳に、この心にはこばれてきました
そしていつものように君が当たり前に笑いかけて
僕が笑顔を返すこの幸せな時間だけはいつまでも変わらなく
失いゆくものの傷みさえやわらげてくれる
ただ一つの
それでもこの世界に一つだけの
僕だけに笑いかける喜びと悲しみの表情
僕の好きな人の笑顔。

2007/07/15 (Sun)

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