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甘味亭 真朱麻呂の部屋


[1306] はじまりとおわり
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


ああ
ここまま僕らのすべてが終わっても
僕はまた始まりの駅のホームで君をずっと待ってるから
今度はきっと悲しまないで笑えるから

いつだって僕らは許しあいすぎた
犯した罪の傷口が心を突き破って
その傷みが僕を何度となく過ちに走らせた
楽しいことなんかひとつだってなかった
切り刻まれた思い出はつなげてももちろんもとには戻らないけど
それでもその傷みや哀しみを知ることで
二度と同じ過ちは犯さないから
だから少しは気楽だね

知ってきた傷みで失ってたやさしさに気づけたらいい
誰かを傷つけた言葉を罪だと思えればいい
何となくだけど解った気がした
くり返す日々の中でまた今日もなにかを忘れてる気がする

カーテンから漏れる朝陽がおしえてくれる
始まってそして終わっていくのさ
すべてはそんなふうにくりかえしていく
昨日の過ちはかき消せはしないけど
目の前に起こってしまうことだけは変えられる

気づいてはじめて悔やんでももうそれは過去に流れたのさ
ただその罪の足跡は一生ずっと自分の心に残る
だからこそ僕は僕の悪い部分に負けないために
自分自身と向き合うんだ

もしも
君がはじまりを拒むなら
それはそれで僕にとってのもう一つのプロローグ
でも僕は君を信じて待ち続ける
12の数字にふたつの針が重なりあうその時まで。

2007/08/02 (Thu)

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