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甘味亭 真朱麻呂の部屋


[1456] No.003『純度』
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


振り返ったら
君が微笑んで
愛のウィンク
やさしい気持ち
この胸満たして

本当は最初から
気づいていた
君へ抱く恋心に
でもなぜだか
素直になれずに
言えないまま
月日を見送って
切ない気持ちで
僕はいたんだ

シャボン玉が
破裂するようにね
ときめき出す
素直になれない
気持ち風がさらう
また新しい扉
開くたび胸が痛む
早く伝えろと
焦れば焦るほどに
言えなくなる
不思議に抵抗する

無意味な時間
伝えられなけりゃ
無駄なだけさ
自分自身に嘘をつけばつくほどに
'心の純度'は落ちていくだけなのに

もう一度
その笑みをみせて
僕だけに
笑いかけて
マイ・エンジェル

振り返ったら
君もう遠くて
あの頃の2人
やさくれたハート
悲しすぎるお別れ

それでも
夢をみてる
君も僕もね
悲しすぎるぜ
独りぼっちの
夜が静かに明ける

振り返ったら
君はもう居ずに
朝も夜もずっと
ささくれた気持ち
僕を苦しめる。

2007/09/13 (Thu)

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